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2005年10月25日 (火)

秋の恵み

夕方、88歳になる父がふらっと散歩に出て帰ってきたら、たくさんのキノコを
採ってきていた。我が家から一キロも離れていない林の中、あまり太くない
朽ちかけたクヌギの倒木にびっしりとナラタケが生えていたそうである。

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 毎年、かならず見て回る倒木の一つだそうであるが、一本の木に、これだけ
のキノコが出たのを見たのは、この辺りでは初めてだと父は語った。

 早速、夕飯の鍋物でたらふくいただいた。この地方では、里山や山に行けば
見られる比較的ポピュラーなキノコで、地元では「アシナガ」と呼ばれている。

 アシナガにも二種類あり、九月ごろに出てくる地生のサワモダシは地面にバ
ラバラに出て全体としていくつかのコロニーになっている。

 そして十月過ぎの、空気が冷たくなってくるころに出てくるナラモダシ(ナラタ
ケ)がある。これは枯れた木や切り株などの木質に出てくるキノコであり、株が
まとまっていて見事な生え方をする。

 自分も山へキノコ狩りに行って何度も見つけたことがあるが、薄暗い奥山の、
朽ちはじめたナラの切り株などにいっせいに出ているナラタケを見たときは、
白っぽい花が咲いているように見えて感動する。

 父が見つけたのはナラタケであり、これはサワモダシに比べて肉質が引き
締まっており、色も白っぽい。両者とも吸い物や味噌汁にして食すと美味である。

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