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2006年6月27日 (火)

戦艦大和(24)◎大いなる主客転倒

 ◎アメリカは「美しい白鳥の子」なのか?

 前回では、アンデルセン童話「醜いアヒルの子」になぞらえて戦後日本
の姿を大雑把に描写した。それを書いていて、最後に面白い発想が浮か
んだ。その思い付きとは、アメリカを「醜いアヒルの子」形式で寓意的な話
にしたらどうなるかである。もう、気づいているかもしれないが、話としては
当然、「醜いアヒルの子」の逆転倒置のストーリーになる。この話では物語
に出てくるすべての価値観が、「醜いアヒルの子」とは正反対の倒置概念
で作られるのである。

 ____物語「美しい白鳥の子」____

 ある池に、美しい白鳥のお母さんがタマゴを抱いて、今か、今かと孵化
のときを待っていました。そのタマゴの中には、ひときわ小さなものがあり、
それが孵(かえ)ってヒナになると、姿かたち、色合いがあんまり他の兄弟
姉妹と違うので、みんなに不思議がられました。他の兄弟たちは、そのこ
とを悪くは取らず、むしろ自分たちにはない好ましい特徴だと感じていまし
た。彼を兄弟の誇りと想い、その変わった白鳥の子を大事にしました。お
母さん白鳥も、この子は毛色が変わっていて小柄だけれどもとても可愛い
子だから、元気でよい大人に成長して欲しいと心で祈っていました。
 
 風変わりな白鳥の子は、兄弟にほめられ、親に特に可愛がられて「僕
は白鳥の中でも特に美しく立派なんだ、白鳥の中でも選ばれた存在なん
だ」と思うようになりました。

 みんなから大事にされ、尊敬された美しい白鳥の子は、自分が鳥類の
中で最も美しく優れた存在だと思うようになりました。「自分は美しい白鳥
の中でも、特に優れた存在として生まれた特別な白鳥なんだ。世界は自
分のためにある」と思い込みました。

 凡庸な兄弟たちと一緒にいるのがつまらなくなり、美しい白鳥は魅惑に
満ちた外の世界を探検したくなり、外に出て行きました。ある池に達する
と、そこには色が茶色、小柄で風体の上がらない地味な鳥たちが泳いで
いました。美しい白鳥の子は思いました。「なんてぶざまで醜いやつらな
んだろう、よし、自分の美しい姿を見せ付けてうらやましがらせてやろう」
と考え、その鳥たちのそばまで泳いで行きました。

 美しい白鳥の子は、自分が近づいても、彼らが一向に驚く気配も尊敬
する気配も見せないことにいぶかしく思いました。すると、醜い鳥の一羽
が彼に「兄弟はどこから来たのかな?」と呼びかけました。何?僕のこと
を兄弟だと?なんて無礼なやつなんだと憤然としてきびすを返し岸に上
がりました。あいつらは偉大なもの、美しいものがわからないんだ、なん
て低俗な奴らだ、と、もう一度振り返って彼らを見ました。その時、ふと足
元の水面に目をやったら、水鏡には、やつらと同じ醜い一羽の鳥が映っ
ていました。

 その時、美しい白鳥の子は、はじめて自分が醜いアヒルの子であるこ
とに気が付いたのでした。

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 この話は童話「醜いアヒルの子」を価値の倒置概念で書き直したもの
である。戦後の日本が、自らの文明を放擲し、その真の姿を忘却した状
態を、「醜いアヒルの子」として表したとすれば、極東国際軍事裁判で日
本を罪深き「醜いアヒル」にしたアメリカは、当然、正義と理想の代弁者
である「美しい白鳥」だということになる。アングロサクソンは確かに肌色
の白い民族である。しかし、彼らは美しいのだろうか。彼らは正義の使
者なのだろうか。彼らは、日本の二都市に原爆を炸裂させ、一般民間人
の虐殺を目的として非道きわまる都市空襲を行った。

 この人類犯罪を糊塗する目的でアメリカは極東国際軍事裁判を東京
に開廷し、日本がいかに残虐非道な国家であったのかということを執拗
にあげつらい、一切の抗弁を無効にして戦勝国の報復意志のみで日本
を裁いてしまった。ドイツナチスを裁いた思想とまったく同様に、日本を、
「人道に対する罪」及び「平和に対する罪」という、国際法にない事後遡
及の裁定思想で裁いた。戦後も日本の国富を吸い取る算段を宗主国気
取りで怜悧に実行しているアメリカ。考えれば、私には彼らが旧約聖書・
イザヤ書に出てくる「明けの明星」ルシファーに思えてくる。嘘を正義とし、
自らの犯罪を押し隠し、実質、属国同盟である安保を盾に我が国の国
富を貪欲に、恒久的に吸い取ろうとしているアメリカこそ、悪魔の申し子
である。アングロサクソンの侵略史を振り返ってみれば、先人たちが彼
らを「鬼畜米英」と呼んだのはけっして的外れな表現ではなかった。

 繰り返すが東京裁判では、日本を平和に対する罪、人道に対する罪で
勧善懲悪的な悪者として裁いた。極東国際軍事裁判をなぜ「東京裁判」
と言うのだろうか。そのことは、ただ単に東京で開廷されたからという意
味ではない。それは今、サッカーのワールドカップを開催しているドイツの
都市、ニュルンベルグでナチス犯罪を裁いた軍事法廷を指標にしたから
である。大日本帝国軍人が、ナチス犯罪と同位、あるいはそれ以上の人
類犯罪を犯したという前提にしなければ、アメリカの行った原爆投下と都
市空襲の大虐殺は正当化できないからである。

 大東亜戦争、日米戦はアメリカが日本に仕掛けて勃発した戦争であ
る。善悪の因果関係から言うなら、明らかに米英が悪いのである。白
人国家は数百年に及ぶ覇権侵略で、有色人種の国家群をことごとく踏
みにじり、奴隷化、植民地化、圧倒的な搾取を行ってきた。その最後の
標的が我が日本であった。先人たちは国家を防衛するために必死で欧
米の工業技術を取り入れ富国強兵策に邁進してきた。それは植民地化、
奴隷化を阻止するためであった。

 大正八年、パリ講和会議の際、国際連盟規約委員会の席上、国際連
盟の常任理事国であった日本は、「人種あるいは国籍如何(いかん)に
より法律上あるいは事実上何ら差別を設けざることを約す」という人種差
別撤廃条項を案件した。しかし、欧米列強に蔓延(はびこ)るあまりにも
強い差別意識を斟酌した日本は、そうとうにトーンを減じて、「国家平等
の原則と国民の公正な処遇を約す」と、人種という言葉を除外して表現
を極力控えて提出した。

 ところが、国際連盟提唱者である米国のウッドロー・ウィルソン大統領
が、この提案を「重要案件は全会一致でなければならない」と、それま
で民主主義的な多数決原理に従っていた方法を突然ひるがえして強硬
に反対した。16ヶ国中11カ国が賛成していたにも関わらずである。米
国大統領自らが民主主義の国是を破棄して日本のもっともな提案を蹴
ったのである。日本にだけは適用できないデモクラシーということである。
世界で最もダブルスタンダードが得意な国はアメリカである。こんな国が
世界の警察を気取っているのだから世も末である。

 大東亜戦争勃発には、さまざまな誘因が入り組んでいるが、東亜百年
の歴史の中で日本が置かれた状況は、結局は対米戦が不可避な方向
へ進んできていたと私は思っている。ハルノートを上手くかわしたとして
も、時間の問題で対米決戦は起こったはずである。なぜなら、米国が日
本を列強として共存させる意志がなかったからである。幕末、黒船の砲
弾外交で、米国は一方的に開国を迫った。やむなく開国した日本は、工
業技術を取り入れ必死で国力の増強に努め、アジアで唯一帝国主義国
家を築くことができた。

 しかし、彼ら白人国家は日本の台頭を許容できなかったのである。そ
の底意は、植民地になる運命(さだめ)の小国日本が、自分たちと対等
の国力を持つこと自体が許せなかったのである。黄色い猿が自分たちと
同位同列の国際地位を持つなどとんでもないということであった。社会ダ
ーウィニズムによる白人優位主義、白人優生志向の枠組みを崩すわけ
には行かなかったからである。ウィルソンが、日本が提起した国際連盟
に人種平等条項を盛り込むことを忌避に等しい状態で受け入れなかった
のは当然のことであった。

 横暴な白人国家の侵略に、最後まで果敢に抵抗し、反撃を行った唯一
の有色人種国家が我が日本であった。日本が米英を中心とした白人国
家群と死力を尽くして戦った結果として、戦後はインドを始めとし、アフリ
カ諸国など、二百にあまる国家が独立を果たした。ここに白人の帝国主
義、植民地主義はその汚辱の幕を閉じたのである。しかし、戦勝国とな
ったアメリカは、日本的な国是、伝統観念、その民族性を徹底的に敵視
して、極東国際軍事裁判という、謂わば日本そのものを、日本の存在そ
のものを裁くという人類犯罪的な凶行を行ったのである。

 「醜いアヒルの子」という童話の落ちにはないが、白鳥が憧憬すべき
正義の価値だとすれば、当然、アヒルという存在は自身を優れたものと
思っている不正義の価値であり醜悪なる存在ということになる。日本民
族を品性極悪な民族と決め付けたアメリカこそ、醜悪な品性と価値観を
持つアヒルに相当する存在なのである。数百年も有色人種を殺戮して
きた白人は、その血で汚れた口で、大東亜の解放のために戦った日本
を「人道に対する罪」と「平和に対する罪」で裁いたのである。裁かれる
べき人類的な犯罪者が、東亜解放のために立ち上がった日本を裁いた
のである。これこそ大いなる主客転倒ではないか。

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コメント

うん、妄想の域だね。なにより面白くないね。

投稿: りとらぶあ | 2006年7月 4日 (火) 00時47分

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