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2006年12月31日 (日)

植草氏第二回公判速記録(弁護側尋問)


平成18年特(わ)第4205号

迷惑防止条例違反

裁判速記録

(弁護団による証人尋問部分)

日時・平成18年12月20日(水)

於・東京地方裁判所第425号法廷

〔開廷後、検察官による主尋問〕

1.○神坂裁判長 それでは、反対尋問、どうぞ。

2.○弁護人 弁護人からお聞きします。

まず、あなたは9月13日の午後10時8分発の電車に乗り込んだということですが、あなたが通った京急の改札口は、JRと京急の乗りかえ口だったということでよろしいですか。

3.○証人 はい、そうです。

4.○弁護人 スイカとパスネットの両方を通すところですね。

5.○証人 はい、そうです。

6.○弁護人 あなたが京急の改札を通ったときには、既にその10時8分発の電車は

ホームにとまっていたんですか。

7.○証人 はい、そうです。

8.○弁護人 あなたが当日その電車に乗り込んだときには、何両目かはっきり覚えていなかったんですね。

9.○証人 はい、そうです。

10.○弁護人 後ほど警察や検察官から確認されて、3両目というのがわかったということですか。

11.○証人 はい、そうです。

12.○弁護人 あなたがその車両に乗り込んだ際、既に電車のとびらは開いていたんですか。

13.○証人 はい、そうです。

14.○弁護人 改札を通ったときには開いていましたか。

15.○証人 それはよく覚えていません。

16.○弁護人 あなたがその3両目の車両にたどり着いたときに、他の乗客は乗車を始めていましたか。

17.○証人 はい、始めていました。

18.○弁護人 あなたが電車に乗り込む際、あなたは他の乗客が乗り込むのを待って、続いて乗車したのか、それとも全く待たずに、たどり着いてそのまま乗り込んだのか、どちらでしょうか。

19.○証人 並んでいた乗客の後ろに続く形です。

20.○弁護人 あなたの前に並んでいた乗客は何人ぐらいいましたか。

21.○証人 もう乗り込んでいる方もいたので、詳しく覚えていませんが、10人ぐらいはいたと思います。

22.○弁護人 10人ぐらいあなたの前に並んでいたのですか。

23.○証人 はい。

24.○弁護人 何列で待っていましたか。

25.○証人 乗り込んでいる途中だったので、列もばらけていましたが、3列ぐらいだったと思います。

26.○弁護人 あなたが乗り込み、そのあなたの直前の人、これはどんな人でしたか。

27.○証人 直前の人はちょっと覚えていません。

28.○弁護人 男性か女性かも覚えていませんか。

29.○証人 はい。

30.○弁護人 あなたが乗り込んだ後、電車が発車するまでに何人が乗り込んできましたか。

31.○証人 後ろから2~3人だと思います。

32.○弁護人 2人か3人かははっきりしませんか。

33.○証人 ちょっと覚えていません。

34.○弁護人 その乗ってきた人の性別とか身長とか、そういうものは覚えていますか。

35.○証人 1人は女性であることを覚えています。

36.○弁護人 ほかの人については余り覚えてないですか。

37.○証人 はい。

38.○弁護人 その女性については、身長はどのぐらいでしたか。

39.○証人 ちょっと思い出せません。

40.○弁護人 髪型についてはどうですか。

41.○証人 長くはなかったと思います。

42.○弁護人 服装について思い出せますか。

43.○証人 それも余り詳しくは思い出せません。

44.○弁護人 あなたは初めに警察でお話をしたときに、他の乗客に並んで、続いて乗ったというふうにいったか、そのまま駆け足で乗り込んだか、何というふうにいったか覚えていますか。

45.○証人 ちょっと正確には覚えてないです。

46.○弁護人 人が並んでいないところに駆け足で乗り込んだ。

47.○小出検察官 異議です。そういうふうに書いてないと思いますけれども、もう一度ごらんになってください。

48.○弁護人 そのとおり書いてあると思います。もう一度質問します。

49.○小出検察官 改札口から余り人が並んでいないというふうに書いてあると思うのですが、違いますか。

50.○弁護人 じゃ、そのとおり聞き直します。あなたは警察でお話をしたときに、改札口から余り人が並んでいない、改札から左方向の車両に駆け足で乗り込んだ、こういうふうにお話ししたというふうに記憶していますか。

51.○証人 はい、記憶しています。

52.○弁護人 今、並んで乗り込んだというふうにおっしゃいましたけれども、どちらが正しいんですか。

53.○小出検察官 異議です。どちらが正しいのか別に矛盾してないと思うのです。そごしてないと思うのですけれども。

54.○弁護人 いや、並んで乗り込んだということと、そのまま駆け足で乗り込んだというのは違うと思います。

55.○上山検察官 そのままとは書いてない。

56.○神坂裁判長 先ほどの尋問で、あなたより前に10人くらい人が並んでいたというふうに証言されましたね。

57.○証人 はい。

58.○神坂裁判長 警察での取り調べでは、余り人が並んでいないドアに行き、そのドアに回って乗ったというふうに供述調書には記載されているのですね。

59.○証人 はい。                   

60.○神坂裁判長 あなたの感覚では、10人ぐらい並んでいたということは、余り人が並んでいないドアというふうに思えたんですか、その当時。

61.○証人 改札を通って正面のところには、人はもっと並んでいるように見えました。

62.○神坂裁判長 人が並んでいる幾つかのドアの中では、人が並んでいないドアというふうに当時思ったということですか。

63.○証人 はい、そうです。

64.○神坂裁判長 証言の趣旨はそういうことですけれども、さらに尋問されますか。

65.○弁護人 今のところで1点だけ。乗り込んだ、今思い出してみてということで結構ですけれども、今思い出してみて、あなたが乗り込んだドアには、10人ぐらい人が並んでいたということは間違いないですね。

66.○証人 そうだと思います。

67.○弁護人 あなたが乗車して立っていた位置というのは、先ほど紙に書き込んだ位置ということで間違いないですね。

68.○証人 はい、そうです。

69.○弁護人 あなたは乗車してから、乗ってきたドアと反対のドアの方を向いていたということも間違いないですね。

70.○証人 はい、そうです。

71.○弁護人 あなたはずっとその方向を向いていたのですか。

72.○証人 はい、そうです。

73.○弁護人 あなたは電車に乗ってから中づりの広告を見ていたということですね。

74.○証人 はい、そうです。

75.○弁護人 どんな広告を見ていたか覚えていますか。

76.○証人 覚えていません。

77.○弁護人 あなたは中づりの広告を見るほかは何をしていたのですか。

78.○証人 特に何をしていたというわけではないと思います。

79.○弁護人 あなたは品川から金沢文庫まで乗っていたということになりますか。

80.○証人 はい、そうです。

81.○弁護人 ほぼ毎日同じ経路で帰っているということでしょうか。

82.○証人 はい、そうです。

83.○弁護人 品川から金沢文庫までは何分ぐらいかかるんですか。

84.○証人 40分ぐらいだと思います。

85.○弁護人 あなたは毎日電車の中で、その40分というのはどのようにして過ごすのですか。

86.○証人 特に何をして過ごしているというわけでもないと思います。

87.○弁護人 メールをして過ごすということはよくあるのですか。

88.○証人 何か用件があればそういうこともあると思います。

89.○弁護人 音楽を聞いて電車の中で過ごすということはあるのですか。

90.○証人 ありません。

91.○弁護人 本や雑誌を読んでいるということはないんですか。

92.○証人 たまにあります。

93.○弁護人 当日はなかったですか。

94.○証人 はい、ありませんでした。

95.○弁護人 かわります。

96.○弁護人2 では、弁護人2からお聞きします。

まず、きょう検察官の質問に対して、被害者とされる女性、それから被告人、それとあなたと被害者、被告人との間にいた女性の位置というのを書き込まれましたね。

97.○証人 はい。                                                         

98.○弁護人2 警察や検察庁でもそういう図面を書いたりしたということはありますか。

99.○証人 はい、書きました。

100.○弁護人2 そこに書き込んだ人というのは、警察や検察で書いたときと、きょう書いたときとで、人数とか場所は違いがあるかどうかというのは何かわかりますか。

101.○証人 人数は違います。

102.○弁護人2 もっと多い人を書いたということですか。

103.○証人 はい、そうです。

104.○弁護人2 それは大体どのくらいの人を書いたかというのは覚えていますか。

105.○証人 大体は覚えています。

106.○弁護人2 甲4号証に添付されている再現現場見取り図、先ほど検察官が示されたものと同じものですが、その中で、ちょっと邪魔になると考えたので、長さをはかっている線であるとか、その数字を消したものを示したいのですが。

107.○神坂裁判長 ちょっとそれを検察官に示してください。長さを消してあるそうです。

108.○小出検察官 こちらは入っていますけれども。

109.○弁護人2 それは邪魔にならないので。

110.○小出検察官 はい。

111.○弁護人2 こちらに、では黒のペンで、あなたがまず警察で説明したときに、どのように説明したかという人物の配置というのを、今覚えている限りで書いてもらえますか。

112.○証人 はい。

113.○弁護人2 まずあなたはどれですか。

114.○証人 これです。

115.○弁護人2 「私」というふうに書いてもらっていいですか。

116.○証人 はい。

117.○弁護人2 それから、あなたと、あなたの位置から、被害者とされる女性はどれですか。それは先ほどと同じで「V」で書いてもらえますか。

118.○証人 はい。

119.○弁護人2 それから、あなたが被害者に痴漢を働いているというふうなのを見たという男性はどれですか。それを「A」にしてもらえますか。

120.○証人 はい。

121.○弁護人2 あと、あなたとその被害者と被告人との間にいたというのが女性ですか。

122.○証人 はい。

123.○弁護人2 それは「女」というふうに書いてください。

124.○証人 はい。

125.○弁護人2 そのほか性別のわかる人はいますか。

126.○証人 はい。

127.○弁護人2 それも性別を書いてください。

128.○証人 はい。

129.○弁護人2 これは子供ですか。

130.○証人 はい。

131.○弁護人2 子供の「子」でいいです。男か女かは覚えてないですか、子供は。

132.○証人 女の子だったという記憶です。

133.○弁護人2 これは大体座席の位置なんかもわかると思いますけれども、そのとおりで大体間違いないですか。

134.○証人 はい。

135.○神坂裁判長 ちょっとそこまででよろしいですか。

136.○弁護人2 はい。

137.○神坂裁判長 はい、結構です。

138.○小出検察官 こちらもよろしいですか。

139.○弁護人2 はい。

140.○神坂裁判長 確認させてもらいたいんですけれども、今記載したのは、あなたが警察でこのように書いたと思うという記憶に基づいて記載したと聞いてよろしいですか。

141.○証人 はい、そうです。

142.○神坂裁判長 そういうことですね。

     はい、どうぞ。

143.○弁護人2 それでは質問を続けますが、そのとき、警察で書いてからきょうまでの間に、その警察で書いた図面というのは、あなたは見たことがありますか。

144.○証人 見たという記憶はありません。

145.○弁護人2 今はもうこういうふうな人がいたということをあなた自身は覚えてないんですか。

146.○証人 この程度であれば覚えています。

147.○弁護人2 このぐらいの人がいたのを覚えていますか。

148.○証人 はい。

149.○弁護人2 先ほど向きを書いてもらった人以外の人、つまり、この「私」と間にいる女の人と被告者以外の人が、どちらを向いていたかというのを今覚えていますか。

150.○証人 ちょっとわからないです。

151.○弁護人2 個別に聞いて、例えばあなたと反対側のドアの近くにいる、図の中で、2人男の人がいますけれども、その右側の男の人、この人がどちらを向いていたかというのは覚えていますか。

152.○証人 ちょっと覚えていません。

153.○弁護人2 左側の人も覚えてないですか。

154.○証人 はい。

155.○弁護人2 この右側の男の人というのは、スーツを着ていたかどうかというのは覚えていますか。

156.○証人 スーツを着ていました。

157.○弁護人2 左側の男の人はどうですか。

158.○証人 スーツを着ていました。

159.○弁護人2 どんな色のスーツとか、そういうことは覚えていますか。

160.○証人 それは覚えてないです。

161.○弁護人2 そこまでは覚えてないと。

162.○証人 はい。

163.○弁護人2 スーツを着ていたというのはサラリーマン風なんですか。

164.○証人 はい、そうです。

165.○弁護人2 今確認した人の位置というのは、どの時点での位置ということになるんですか。つまり、電車に乗った後、あなたが女子高生と男性というのを認識した時点とか、あるいはその後、痴漢行為を確認した時点であるとか、あるいは女子高生がその痴漢行為について声を上げた後の時点、それはどの時点ということになるのでしょうか。

166.○証人 この構成は余り始終変わらなかったように思います。

167.○弁護人2 基本的に電車に乗っている間はこの位置ということですか。

168.○証人 はい、そうです。

169.○弁護人2 自分の前であるとか、あるいは注目していたというその被害者あるいは被告人以外の人の場所というのを覚えていたというのは、何か理由があるのですか。

170.○証人 おじさんの後ろにいた女性に関しては、母親と子供連れだったので、その会話は聞こえてきたのは覚えています。詳しい内容までは覚えていません。私の斜め後ろにいる女性については、入ってくるときにちらっと見えたというのと、余りぶつからないように距離をはかろうとしたという記憶はあります。反対側のドアの近くにいる男性については、自分がそちらの方を向いていたので見えました。

171.○弁護人2 そのほかにあなたの位置から見えたけれども、覚えていない人とか、あなたの位置から見えなかったけれども、いた人というのもいるんですか。

172.○証人 はい、大勢いると思います。

173○弁護人2 ドアとドアの間のスペースといいますか、座席がないところがありますよね。

174.○証人 はい。

175.○弁護人2 この部分には何人ぐらいの人がいたというような感じですか。

176.○証人 私の後ろにもしかしたら人がいたかもしれませんが、余り覚えていません。

177.○弁護人 全部で何人ぐらいいたかもわからないと。

178.○証人 はい。

179.○酒井弁護人2 では、事件の内容についてお聞きしますけれども、まずこの事件、電車の中で痴漢の事件を見るまでというのは、被害者の女性というのはあなたは見たことがありますか。

180.○証人 電車に乗る前に、女子高生がいるなというのは気づいていました。

181.○弁護人2 あなたより前にいたわけですか。

182.○証人 はい。

183.○弁護人2 その人、女子高生がいるなと思った女子高生と、今回乗った女子高生が同じ人かどうかはわからないですか、被害に遭った女性。

184.○証人 正確にはわからないです。

185.○弁護人2 あなたはほかには、この車両のあなた付近には、この被害に遭ったという女子高生以外の女子高生が乗っているというのは何か知っていますか。

186.○証人 知りません。

187.○弁護人2 電車に乗る前にその女子高生を見たという以前は見たことはないんですか。

188.○証人 何をでしょうか。

189.○弁護人2 その女子高生。

190.○証人 見ていません。

191.○弁護人2 その日初めて見た人ということですか。

192.○証人 はい、そうです。

193.○弁護人2 それから、あなたが警察や検察庁で話していたときは、被害者の後ろにいた男性というのがいると思うのですけれども、それが今回被告人であるという話だったと思うのですけど、あなたは、その後ろにいる男性というのは、初めてこの男性がいるなと認識したのはいつですか、電車の中で。

194.○証人 それは電車に乗って間もなくです。

195.○弁護人2 その男性が電車に乗る前であるとか、あるいはあなたが乗ったとき、既に乗っていたとか、そういうことはわかりますか。

196.○証人 わかりません。

197.○弁護人2 その男性を最初に見たとき、つまり、被害者の後ろにいて、痴漢行為をしているのではないかとあなたが最終的に思った人、その男性を初めて見たとき、あなたがその男性を最初に見て、容姿とか姿形について何か記憶に残っていることというのはありますか。

198.○証人 はい、あります。

199.○弁護人2 どんなことですか。

200.○証人 重心が右に傾いていて変な格好というか、変な格好をしているなというふうに思いました。

201.○弁護人2 服装や髪型とか、そういうことでは何か記憶に残っていることはありますか。

202.○証人 服装はスーツを着ているというぐらいで、特に記憶はありません。

203.○弁護人2 先ほどの重心が右に傾いているというお話なんですが、いまいちイメージができないんですけれども、体自体が傾いているのですか。

204.○証人 やや傾いていました。

205.○弁護人2 やや。

206.○証人 はい。

207.○弁護人2 話がまた飛ぶんですけれども、先ほどの主尋問の中で、あなたがドアからドアにかけてのつり革を持っていたという話だったのですけれども、それはこの電車の中のドアとドアの間の部分というのは、まず、つり革が座席と座席の間にあるんですよね。

208.○証人 はい。

209.○弁護人2 それから座席と座席というのもよくわからないのですけれども、ドアと並行にある部分と、それからドアとドアの間に垂直というか、ドアに対して垂直にあるつり革とある。あなたが持っていたというのはその垂直にあるつり革ですか。

210.○証人 はい、そうです。

211.○弁護人2 要はドアとドアに対して垂直に並んでいるつり革、そのつり革も幾つかあると思うのですけれども、どのあたりの位置というのは覚えていますか。

212.○証人 一番乗車口に近いものです。

213.○弁護人2 あなたはドアに対して全く並行にというか、入ってきたドアに背を向けて立っていたということですか。

214.○証人 はい、そうです。

215.○弁護人2 どちら側かに斜めになっていたということはないんですか。つまり、ちょっと進行方向に向いているとか、あるいはちょっと進行方向に対して後ろを向いているとか、そういうことはないですか。

216.○証人 なかったと思います。

217.○弁護人2 進行方向に対して真横ということですか。

218.○証人 はい。

219.○弁護人2 それから、先ほどあなたと被害者、あるいはその後ろにいた男性との間にいる女性について、顔はよく見てないというお話だったと思うのですけれども、これはあえて見ていなかったということなんですか。つまり、見えない位置にあったのか、全く見てなかったのかという意味では、どちらが正しいんでしょうか。

220.○証人 のぞき込むようなことはしませんでした。側面は見えたと思いますが、顔の詳しい感じがわかるような位置ではありませんでした。

221.○弁護人2 あなたの右前方に立っているんですよね。

222.○証人 はい。

223.○弁護人2 あなたの位置との関係でいうと、あなたの方には左肩を向けているような感じなんですか。

224.○証人 そうだと思います。

225.○弁護人2 図面では書いてもらったのですけれども、あなたとその女性との距離というのはどのくらい離れているのですか。例えば女性の左肩とあなたの体の一番近い部分、これはどのくらい離れていたのですか。

226.○証人 数十センチだと思います。

227.○弁護人2 数十センチというと、かなり幅が広いと思うのですけれども、例えば今いる私の位置とあなたの位置よりも近いですか。

228.○証人 近いです。

229.○弁護人2 もっと近いと。

230.○神坂裁判長 それではわかりません。

231.○弁護人2 済みません。そうすると、例えば私のひじから手の先までという部分、このぐらいというよりもっと近いですか。

232.○証人 ……。

233.○小出検察官 済みません。ちょっとはかっていただかないと。

234.○神坂裁判長 済みません、ちょっとよろしいですか。そういう不確定な位置でやるとあれですから、今あなたが座っている証言台の一番前のふち、前側のふちがありますよね。

235.○証人 はい。

236.○神坂裁判長 その位置よりも近いですか。

237.○証人 女性の方が近いですね。

238.○神坂裁判長 もっと近いと。

239.○証人 はい。

240.○神坂裁判長 そうすると、今の位置を計測してもらえますか。

241.○裁判所職員 ちょうど70センチです。

242.○神坂裁判長 70センチ。もう少し近いんですね。

243.○証人 はい。

244.○神坂裁判長 それを基準にして、半分くらいとか、3分の2くらいとか、あるいはもっと近いとかいえますか。

245.○証人 このあたりだったと思います。肩がここら辺にあるということです。

246.○弁護人2 ここというのはここですか。

247.○証人 そうです。この真っすぐになっているところ。

248.○神坂裁判長 証言台の肩があったと思われる付近の位置に指を置いてもらえますか。

249.○証人 はい。

250.○神坂裁判長 じゃ、証人の体からの長さを計測してください。

251.○小出検察官 右肩から。

252.○神坂裁判長 右。

253.○小出検察官 わかりませんけれども、弁護人の尋問だと思いますので、どこからはかってくださいとかいえばいいのではないかと思います。

254.○神坂裁判長 弁護人の方から指示してもらえますか。

255.○弁護人2 はい。まずあなたがこちらを向いているときに、女性の左肩というのはどこら辺にあったということですか。

256.○証人 ここら辺です。

257.○弁護人2 この辺でもうさわれるということですか。

258.○証人 そうです。

259.○弁護人2 指先ですか。手のひらですか。

260.○証人 手のひらです。

261.○弁護人2 手のひらのあたり。このあたり。

262.○証人 はい。

263.○弁護人2 ここを計測してもらっていいですか。要はあなたのネクタイのあたり、ネクタイからの距離、ネクタイの結び目の位置からの距離をちょっと計測してください。

264.○裁判所職員 40センチです。

265.○弁護人2 40センチぐらい。あなたの体の中心ぐらいから40センチぐらい離れたところに肩があったということですね。

266.○証人 はい。

267.○弁護人2 あなたに対しては大体45度ぐらいの角度にいたということですか。

268.○証人 はい、大体です。

269.○弁護人2 被害者というのはあなたの真っ正面にいたのですか。

270.○証人 ほぼ真っ正面です。

271.○弁護人2 ほぼというと、どちらかにずれているということですか。

272.○証人 自分の中心線から比較して多少前後というか左右はあると思います。

273.○弁護人2 大体真っ正面ということですか。

274.○証人 はい。

275.○弁護人2 右側にずれているとか、左側にずれているというのははっきりしない。

276.○証人 そうですね。

277.○弁護人2 被害に遭った方というのは、あなたに対しては真横を向いているということになるんですか。

278.○証人 はい、そうです。

279.○弁護人2 もっと正確にいうと、この図だと、あなたの左側を向いている。

280.○証人 はい。

281.○弁護人2 あなたの左側を向いて真横に立っているということですか。

282.○証人 はい。

283.○弁護人2 そうすると、被害者はあなたに対して右肩を向けている。

284.○証人 左。

285.○弁護人2 失礼。左肩を向けて立っているということですか。

286.○証人 はい。

287.○弁護人2 その距離というのは大体わかりますか、どのくらいというのは。手を伸ばせば届くぐらいですか。

288.○証人 届きはしないと思います。

289.○弁護人2 届かない位置。先ほどはかったここの証言台の一番前、ここよりも遠いですか。

290.○証人 そこら辺じゃないでしょうか。

291.○弁護人2 このあたりに肩があったぐらい。

292.○証人 そうですね。はい。

293.○弁護人2 先ほどはかったのと大体でいいんで。

294.○神坂裁判長 70センチ。

295.○弁護人2 ええ。

296.○神坂裁判長 もう一回はかりましょうか。

297.○弁護人2 ええ。

298.○神坂裁判長 では、もう一度。

299.○弁護人2 またネクタイの結び目から証言台の前の端。ちょっと離れましたかね、さっきよりも。

300.○小出検察官 体勢は変わりますからね、多少は。

301.○弁護人2 今の最初のいる位置で、この辺ということで問題ないですか。

302.○証人 はい。

303.○弁護人2 大体。

304.○証人 はい。

305.○小出検察官 今、目盛りでいいますと。

306.○神坂裁判長 目盛りは。

307.○弁護人2 77センチとなっていますけれども、このぐらい?まあこのぐらいというか、このぐらいの位置。

308.○証人 はい。

309.○弁護人2 そういう間隔。

310.○証人 はい。

311.○神坂裁判長 センチは、77センチが正確ということです。

312.○弁護人2 はい。そうすると、あなたとその被害者や被告人との間にいた女性というのは、被害者の方を向いていたということでいいですか、向きとしては。

313.○証人 まあそっち側だと思います。

314.○弁護人2 そっちの方を向いていたと。この女性がこの事件については何か気づいた様子とか、そういうのはあなたはわからないですか。

315.○証人 はい。

316.○弁護人2 それから、その被害に遭った女性の後ろにいた男性について、あなたはその男性の全身が見えたんですか、上から下まで。

317.○証人 いえ、全身が見えたわけではありません。

318.○弁護人2 全身は見えてない。どこから見えたのでしょうか。

319.○証人 上半身は見えました。

320.○弁護人2 上半身というと、どこですか。腰か肩か胸か、どこから見えたのですか。

321.○証人 女子高生とかぶっている部分もあるので、正確にここからというのはちょっといいにくいのですが。

322.○弁護人2 肩は見えましたか。

323.○小出検察官 肩というのは左肩という意味ですか。

324.○弁護人2 左肩でもいいですし。左肩は見えましたか。

325.○証人 左肩は余り記憶にありません。

326.○弁護人2 覚えてない。右の肩はどうですか。

327.○証人 見えました。

328.○弁護人2 右の肩は見えた。左肩というのはあなたから見て近い方の肩ですね。

329.○証人 はい、そうです。

330.○弁護人2 近い方の肩は見えなかったと。

331.○証人 見えていたかもしれませんけれども、余り注意はしてなかったので、記憶にはありません。

332.○弁護人2 記憶にない。被害者の女性の後ろにいた男性というのは、やはり被害者の女性と同じ方向を向いていた、全く同じ。

333.○証人 はい、そうです。

334.○弁護人2 というと、あなたの体の向きに対して垂直ということになるんですか。

335.○証人 ……。

336.○弁護人2 あなたが前を向いているのに対して、位置が違いますけど、方向としては前。

337.○証人 はい、そうです。

338.○弁護人2 あなたと被害者とされる女性やその後ろにいた男性との間には、その女性以外にはだれもいなかった。

339.○証人 はい、そうです。

340.○弁護人2 あなたからは、被害者の女性の全身というのは、やはり見ようと思えば全身見えるような位置だったのですか。

341.○証人 ……。

342.○弁護人2 例えば足の先から頭まで。

343.○証人 足の先は記憶にないんですが、ほぼ見えたと思います。

344.○弁護人2 先ほど被害者の女性の後ろにいた男性について、女子高生とかぶっている部分があって見えないというのがありましたけれども、かぶっているというのはどういう意味ですか。

345.○証人 密着していたために隠れているということです。

346.○弁護人2 女子高生の陰になっていて見えない、男性が。

347.○証人 はい、そうです。

348.○弁護人2 それから被害者の左の腰からお尻にかけて、体の側面をさわっているのが見えた。

349.○証人 はい。

350.○弁護人2 さわっている手というのは、手のどの部分が見えたか。指先からどこまでか。指先は見えないか。

351.○証人 はい。

352.○弁護人2 指先は見えた。

353.○証人 指先の手と、あと手の甲と、あと袖口も見えました。

354.○弁護人2 袖口が見えるぐらいで、それより先、ひじまでとかは見えない。

355.○証人 ひじの部分に関しては、前に立っている女性がいたので、余りよく見えなかったです。

356.○酒井弁護人 袖口ぐらいまでは見えたということですか。

357.○証人 はい。

358.○弁護人2 さわっていたという状態なんですけれども、さわっていたというのは、被害者とされる女性の体の側面に手が触れているということですか。

359.○証人 はい、そうです。

360.○弁護人2 それ以上にその手が動いているとか、あるいは女子高生、被害者の女性の体をなぜているとか、そういうものは見たことがありますか。

361.○証人 自分が見ている中ではありません。

362.○弁護人2 ただ触れている。

363.○証人 はい。

364.○弁護人2 動いたりはしていない。

365.○証人 はい。

366.○弁護人2 それから、あなたが見たその手ですけれども、その手は要は、指を全部真っすぐに伸ばしたような状態なんですか。

367.○証人 はい、そうです。

368.○弁護人2 指先はどちらというのはおかしいですけど、地面に対してどういう方向を向いていたかというのは覚えていますか。つまり、真横なのか、真下なのか、それとも斜めなのか。

369.○証人 真下ではありませんでした。

370.○弁護人2 真下ではないというのは。

371.○証人 正確に横か斜めかというのは覚えていませんけど。

372.○弁護人2 斜めだったのではないかということですか。

373.○小出検察官 今、真横か斜めかわからないとおっしゃったんです。

374.○弁護人2 横か斜めかはわからない。

375.○証人 はい、詳しくは記憶してないです。

376.○弁護人2 女子高生の体の側面に、要は手のひらをこのままつけている。要は下をつけているとかじゃなくて、手のひらを横につけているということですかね。

377.○証人 はい、そうです。

378.○弁護人2 それで体の側面の腰からお尻にかけてというのはちょっとわからなかったのですが、手のひらが触っている場所は体の真横あたりですか。

379.○証人 ……。

380.○弁護人2 あなたが見たとき。

381.○証人 女子高生の側面です。

382.○弁護人2 側面。そのあたりに手のひらがあった。

383.○証人 はい、そうです。

384.○弁護人2 そうすると、指はもうちょっと前になるんですか。

385.○証人 そんなに前には出ていない。

386.○弁護人2 それから、その手が見えたことについては、間に立っていた女性の左側というか、左側から見えたということだったんですか。

387.○証人 はい、左側にもスペースがありましたし、左の肩越し、上からでも十分見えました。

388.○弁護人2 肩の上から見えたというのは、手が見えたんですか。

389.○証人 はい、そうです。

390.○弁護人2 袖とかじゃなくて、手が肩の上から見えたと。

391.○小出検察官 手というのはどこ。

392.○弁護人2 手の甲です。

393.○証人 手の甲、それは一体として見えていました。

394.○弁護人2 それは肩の上から見えたと。

395.○証人 見えました。

396.○弁護人2 肩の上からも動きが見えたというのは、あなたが見る位置を変えているんですか。

397.○証人 見る位置は変えていません。

398.○弁護人2 それから、あなたが見た女性、被害者とされている女性、女性の前というのはだれがいましたか。

399.○証人 はい、人がいました。

400.○弁護人2 それは女性のすぐ前ということですか。

401.○証人 はい、そうです。

402.○弁護人2 先ほども書いてもらった図面にこれを書いてもらうことはできますか。

403.○証人 はい。

404.○弁護人2 どの位置にいたか、丸で示してもらっていいですか。

405.○証人 真っ正面か、ややずれているのか、わからないですけれども。

406.○弁護人2 真っ正面かずれているかはわからないけれども、前に人がいたと。

407.○証人 はい。

408.○弁護人2 この範囲からこの範囲というのを、丸を1つ書いてもらってもいいですか。大体このくらいと。

409.○証人 はい。

410.○弁護人2 大体このくらいの位置というふうに。

411.○証人 余り記憶にないんですが、こういった感じではないかと思います。

412.○弁護人2 その人はどちらを向いていたか覚えていますか。

413.○証人 後ろだと思いますけれども、確かではないです。

414.○弁護人2 進行方向を向いていたということですか。

415.○証人 はい。

416.○弁護人2 はっきり覚えてない、よくわからないということですね。

417.○証人 はい。

418.○弁護人2 わかりました。ごらんになりますか。

419.○神坂裁判長 はい。

420.○小出検察官 よろしいですか。

421.○弁護人2 はい、どうぞ。

それから、この電車の中では、座席の前というのも人が立っていた状態ですか。

422.○証人 はい、そうです。

423.○弁護人2 大体それはもう埋まるというか、特にあいているというのはなくて。

424.○証人 そのように記憶しています。

425.○弁護人2 そういう記憶だと。今書いてもらった被害者の前にいた人というのは、座席の前のつり革につかまっている人ではないんですか。

426.○証人 ちょっとそれはわからないです。

427.○弁護人2 それから、最初にこの女子高生の左の側面、体の側面に男の人の手が触れているというのに気づいたのは、電車が出発してからどのくらいたってからですか。

428.○証人 自分の感覚で1~2分ぐらいだったと思います。

429.○弁護人2 1~2分たってから、それに気づいた。

430.○証人 はい。

431.○弁護人2 その後、あなたが見ていた時間がさらに1~2分。2分くらい。

432.○小出検察官 先ほどは2分くらいという証言をされました。

433.○弁護人2 あなたが、最初はどうかわからなかったけれども、その後、痴漢だと確信したというふうなお話がありましたけれども、それはその手がずっと被害者の体の左の側面についていたからということなんですか。

434.○証人 はい、そうです。

435.○弁護人2 それから、被害者の後ろにいた男性の手、両手が前の方に出ているというお話がありましたけれども、男性の手というのはどこまで見えたんですか。肩は見えたんですか。先ほどの話だと右肩は見えたと。

436.○証人 右肩は見えました。

437.○弁護人2 右肩から右手の先はどこまで見えたんですか。

438.○証人 その先は見えませんでした。右の腕のつけ根ぐらい。

439.○弁護人2 腕のつけ根ぐらい。

440.○証人 はい。

441.○弁護人2 左肩は見えた記憶はない。覚えてない。

442.○証人 はい。

443.○弁護人2 左手の方で見えたのは袖口から先ということですか。

444.○証人 はい、そうです。

445.○弁護人2 それから、被害者が声を上げるまで、痴漢の被害に遭っているということについて声を上げるまでの間というのは、あなたは被害者の顔を見たりしていたんですか。あるいは後ろにいる男性の顔を見たことはあったのですか。

446.○証人 はい、ありました。

447.○弁護人2 その左手、左側面に触れているという左手も見たりしたんですか。

448.○証人 はい、そうです。

449.○弁護人2 それは顔については、先ほど、要は自分が見詰めていることで、それに気づいてやめることを期待して見ていたというようなことがありましたけれども、左側面をさわっている手については、何か意図があって見ていたのですか。

450.○証人 確信を持てない間については、もっとエスカレートした行為に発展したらまずいなというふうには思っていました。

451.○弁護人2 注意して見ていたということですか。

452.○証人 はい。

453.○弁護人2 それから、被害者の後ろにいた男性というのは、少しうつろな目をしてぼーっとしていたということなんですか。

454.○証人 はい。

455.○弁護人2 どこを見ていたというのは記憶はないですか。

456.○証人 車両の前方を見ていました。

457.○弁護人2 前の方を見ていた。

458.○証人 はい。

459.○弁護人2 では、自分の前にいる女子高生を見ていたり、自分の手を見ていたりということはないんですか、あなたの見ていた範囲では。

460.○証人 そうですね。

461.○弁護人2 真っすぐ前を見ていた。

462.○証人 真っすぐ前の方を見ていましたが、視点は定まっていないような感じでした。

463.○弁護人2 それから、先ほどから右に重心がかかっているということなんですが、体全体としては前かがみであるとか、真っすぐ立っているとか、そういうのは何かありますか。

464.○証人 多少ちょっと覆うような感じだったと思います。

465.○弁護人2 覆うような感じ。

466.○証人 はい。

467.○弁護人2 被害者を覆っている。

468.○証人 はい。

469.○弁護人2 被害者の頭とその後ろにいる男性の頭というのは、どういう位置関係にあったのですか。真っすぐ並んで後ろにいるような。

470.○証人 そこまで頭は接近していなかったと思います。

471.○弁護人2 頭は接近していないと。

472.○証人 はい。

473○弁護人2 位置関係としてはその男性と被害に遭った女性というのは真っすぐ並んでいるといったらおかしいのですけれども、男性の体の真ん前に同じ方向を向いて女性の体がある、そういうことですか。

474.○証人 はい、そうです。

475.○弁護人2 頭はそこまで接近してない。というのは、ただ、あなたの話だと、体が密着していたということですよね。

476.○証人 はい。

477.○弁護人2 体が密着して頭は離れていたということですかね。

478.○証人 身長差があったので、そういうふうな感じでした。

479.○弁護人2 どちらかというと、前かがみに。

480.○証人 前かがみのように見えました。

481.○弁護人2 それから、あなたは、その被害者というのは、声を上げた女性の後ろにいた男性が、きょうここにいる被告人だというふうにいわれたのですけれども、きょうここにいる被告人と、あなたが当日見たその人とは、何か違いがありますか。

482.○証人 はい。

483.○弁護人2 どこが違いますか。

484.○証人 イメージとしては、当日は覇気がないようなイメージが。

485.○弁護人2 そういう様子という以外、要は見た目ですね、格好であるとか、髪型であるとか、そういうものは何か違いがございますか。

486.○証人 特に変わりはないと思います。

487.○弁護人2 これと同じような感じですか。これというのは、こういう被告人と同じようなという感じですか。

488.○証人 ネクタイはつけていました。

489.○弁護人2 顔についてはどうですか。

490.○証人 正直、眼鏡については、つけていたかつけていなかったかは覚えていません。

491.○弁護人2 これと違うような眼鏡をかけているとかというのはわかりますか。

492.○証人 眼鏡については余り記憶がありません。

493.○弁護人2 それから、あなた自身は、被害者の後ろにいる男性というのは注意して見ていたわけですね、顔を。

494.○証人 はい。

495.○弁護人2 それは覚えている。

496.○証人 はい。

497.○弁護人2 それから、先ほど事件の後、警察に行く前、インターネットなんかでニュースを見たりしたということですけれども、そういうときに、被告人の顔をインターネットなんかで見たことはありますか。

498.○証人 特にそのときの記事に写真がついてなかったように思いますが、よくわかりません。

499.○弁護人2 きょうまでの間にニュースやインターネットで調べて、被告人の顔というのは見たことはありますか。

500.○小出検察官 13日以降きょうまでということですか。

501.○弁護人2 9月13日からきょうまでの間。

502.○証人 テレビで今回の件があって、前回の記者会見のときの映像が流れるというようなものは見たことがあります。

503.○弁護人2 インターネットで見たことはないですか。

504.○証人 インターネットでは写真等は見てないと思います。

505.○弁護人2 ヤフーのニュースで見たということなんですけれども、ヤフーのニュースというのは、ニュースで今回の記事というのはどうやって探したのですか。

506.○証人 まず友人から、そういうニュースになっているというのを聞いて調べました。

507.○弁護人2 実際にパソコンで調べるときの手順として、どうやって調べるのですか。

508.○証人 自分のポータルサイトとしてヤフーを使用しているので、まずニュースを見るとしたら、ヤフーのニュースです。

509.○弁護人2 ヤフーのホームページ欄から検索したのですか。

510.○証人 検索というか、もうヤフーニュースはトップから入れるので、そこから見ます。

511.○弁護人2 そこにもう記事が、項目があったんですか。

512.○証人 はい。

513.○弁護人2 それを見たと。

514.○証人 はい。

515.○弁護人2 それ以外には、今回の件について、インターネットを調べたりはしてないんですか。

516.○証人 特に最近まではしていません。

517.○弁護人2 最近まではというと、最近はしたんですか。

518.○証人 最近は、はい、調べたことがあります。

519.○弁護人2 どんなことを調べたのですか。

520.○証人 どんなことというか、これも友人から事実そういった植草元教授を応援しているページがあるという、その中で、証人がいるらしいけれども、うそくさいというようなことが書いてあったみたいな話を聞いたので、どんなことが書かれているのだろうと思って見たということです。

521.○弁護人2 そういうときに写真を見たりはしませんでしたか。

522.○証人 写真はなかったと思います。

523.○弁護人2 それから、被害者が声を上げたときというのは、あなたはそのときの被害者やその後ろの男性というのを見ていましたか。

524.○証人 はい、見ていました。

525.○弁護人2 被害者が声を上げたときは、どちら向きに振り向いたか、あなたは覚えていますか。

526.○証人 後ろの方に、おじさんの方に振り向きました。

527.○弁護人2 つまりは、どちら回りか。

528.○証人 詳しくは記憶していませんが、右回りだったと思います。

529.○弁護人2 右回りというと、自分の右手の方を振り向くような感じ。

530.○証人 はい。

531.○弁護人2 振り向いたと記憶していると。

532.○証人 はい。

533.○弁護人2 それから、被害者とあなたは、その女性が声を上げる前に目が合ったということをいわれていますけれども、被害者は、あえてあなたの方に顔を向けていたということなんですか。

534.○証人 そういうふうに見えました。

535.○弁護人2 今までの話だと、大体あなたの真っ正面ぐらいに真横を向いていた。

536.○証人 はい。

537.○弁護人2 そうすると、顔を真横に向けるような形で見ていたということですか。

538.○証人 はい。

539.○弁護人2 それから、被害者が声を上げて振り向いたとき、男性はどういう様子だったか。先ほどは1~2歩下がったというようなことをいわれたのですけれども、何か気づいた様子はありましたか。

540.○証人 自分の印象としては、無関係を装うというような印象を受けました。

541.○弁護人2 そういうときは特に表情に変化はなかったんですか。

542.○証人 その瞬間の表情までは覚えていません。

543.○弁護人2 無関係を装うというのは、要はその女性に対して何か対応するという感じではなかったということですか。

544.○証人 はい。

545.○弁護人2 あなたの記憶だと1~2歩下がった後、後ろを向いたんですか、反対側のドア。

546.○証人 反対側のドアの方を向いたような気がします。

547.○弁護人2 あなたの方で先ほどいわれた、その女性に何か「わかったから」というようなことをいったというのはいつの段階ですか。

548.○証人 そういった行動があったこと自体は覚えていますが、それがどの時間帯的に、行動の前後としてどのあたりだったかというのは、余りよく覚えていません。

549.○弁護人2 あなたの印象だと、1~2歩下がったと。それで無関係を装ったように見えたと。

550.○証人 はい。

551.○弁護人2 それで後ろを向いてつり革をつかんだということなんですか。

552.○証人 つり革をつかんだとはいってないです。

553.○弁護人2 後ろを向いたと。

554.○証人 はい。

555.○弁護人2 そうすると、その女性が、先ほどいわれた「何をやっているんですか。子供の前で恥ずかしくないんですか」、あるいは「次でおりてください」というようなことに対して、「わかったから」といってなだめる様子ではなかったと。

556.○証人 そのあたりは詳しく記憶していません。

557.○弁護人2 そのなだめる様子と無関係を装うというのは、ちょっとうまく頭の中で整理できないのですが、声を上げられた後、1~2歩下がって、反対側のドアを向いたという中に、それは入ってくるんですか、その「わかったから」という行動は。

558.○証人 無関係を装っていて、いわれて、女子高生の方から何かいわれているうちに、無関係を装えなくなったということだったと思います。

559.○弁護人2 それから、「わかったから」という声は、どのくらいの大きさでいっていたのですか。あなたのところにも聞こえるぐらいですか。

560.○証人 「わかったから」といったような感じであって、一言一句「わかったから」だったかどうかは定かではありません。

561.○弁護人2 先ほど被害者とされる女性に前の方から人が近づいてきて何かいったというようなことがありましたよね。

562.○証人 はい。

563.○弁護人2 そのときは、もう何をいっているのか、全然あなたに聞こえなかったわけですか。

564.○証人 それはだれのことを指しているのですか。

565.○弁護人2 要は、最終的に被告人のネクタイをつかんだと。これは前の方から来て被害者の女性に何か話しかけた。そのときには、その人が何を話しているかというのは聞こえなかったと。

566.○証人 はい。

567.○弁護人2 女子高生の位置は、あなたの話だと、位置は変わってないんですか。

568.○証人 多少変わっています。

569.○弁護人2 どちらに?

570.○証人 もといた場所には近かったと思いますが、男性、おじさんの方に抗議をしたときには、おじさんの方に近づいていますので、全く同じ位置にずっと立ち続けていたというわけではありません。

571.○弁護人2 女子高生が振り向くときに1~2歩前に進んだというようなことはないんですか。

572.○証人 女子高生がですか。

573.○弁護人2 女子高生が。

574.○証人 進んでいったことはあったと思います。

575.○弁護人2 その場ですぐに振り向くのではなくて、前に進んでから振り向く。

576.○証人 振り向いてから進んだということです。

577.○弁護人2 私が聞きたかったのは、振り向くときに、その場で、要は全く移動せずに振り向いたのか、それとも1回後ろに男性から離れるようにしてから振り向いたのか。

578.○証人 そういう細かいところまでは余り覚えていません。

579.○弁護人 弁護人から補充させていただきます。

先ほど弁護人から紙を渡されて、そこに被告人とか乗客の位置を書いたと思いますけれども、その弁護人から示されて書いた位置というのは、今でも当時の記憶として、記憶と合致していますか。

580.○証人 大体合致していると思います。

581.○弁護人 警察署で書いたときも、そのように書いたということですね。

582.○証人 はい、そうです。

583.○弁護人 当時ですが、被告人の所持品で何か気づいたことはありますか。

584.○証人 所持品については余り記憶がありません。

585.○弁護人 あなたが痴漢行為を確信したという理由の中で、左腰についていた手が、女性の体が動いたときについていったということがありましたね。

586.○証人 はい。

587.○弁護人 電車が揺れていたときにもついていったというふうにお話しされましたか。

588.○証人 はい。

589.○弁護人 電車が揺れたというのは、電車がどういう方向に揺れたんでしょうか。

590.○証人 揺れた方向までは、そこまでは詳しくはわからないんですけれども。

591.○弁護人 ただ電車が揺れた方向に手もついていったということですか。

592.○証人 電車が揺れたことによって女子高生の体が動いたので、それについていったという形だと思います。

593.○弁護人 電車が揺れていたことによって女子高生の体が動いたということのほかに、女子高生が自分で体を動かしたということはあったのですか。

594.○証人 はい、ありました。

595.○弁護人 女子高生はどのように体を動かしたのですか。

596.○証人 やや前の方に動いたように記憶しております。

597.○弁護人 前の方に動くというのは、そのまま並行に、前に、進行方向に進むということなのか、体を右か左に傾けるということなのか、どちらでしょうか。

598.○証人 1歩動くというような動きではありませんでした。

599.○弁護人 そうでなければ、どうだったんですか。

600.○証人 どちらかというと、体をひねるというふうな形だったのかもしれません。

601.○弁護人 どちら側にひねったかわかりますか。

602.○証人 細かい動きまでは覚えてないです。

603.○弁護人 ただあなたは、その男性、女子高生の後ろに立っていたという男性がさわっている様子は、その手が、その女性に触れているという様子をはっきり見ていたわけですね。

604.○証人 はい。

605.○弁護人 2分間ぐらい見ていたということですか。

606.○証人 はい、そうです。

607.○弁護人 指先から袖口のあたりまでははっきり見えていたということですね。

608.○証人 はい、そうです。

609.○弁護人 あなたは男性が傘を左手首にかけていたということについて気づきましたか。

610.○証人 いえ、気づいていません。

611.○弁護人 あと、先ほど出てきたんですが、ヤフーのニュースを確認したということですね。

612.○証人 はい。

613.○弁護人 それは事件のあった次の日。

614.○証人 はい、そうです。

615.○弁護人 全部で2回ですか、1回ですか。

616.○証人 次の日には1回です。

617.○弁護人 次の日、何時ごろか覚えていますか。

618.○証人 お昼ごろだと思います。

619.○弁護人 12時過ぎていましたか。

620.○証人 詳しい時間まで覚えてないです。

621.○弁護人 次の日のほかにも調べましたか。

622.○証人 次の日も1回調べました。

623.○弁護人 9月14日に2回調べたんですかね。

624.○証人 同じ日に2回調べてはいないです。

625.○弁護人 次の日と、あともう1回はいつ調べたのですか。

626.○証人 その翌日です。

627.○弁護人 大体の時間は覚えていますか。

628.○証人 それもお昼ごろだったと思います。

629.○弁護人 あと支援サイトというのも見たということですね。

630.○証人 はい。

631.○弁護人 これは大体何日ごろか覚えていますか。

632.○証人 つい最近です。

633.○弁護人 何日ぐらい前かはどうですか。2~3日前とか。

634.○証人 1週間くらい前か、それ以内だったと思います。

635.○弁護人 1週間くらい。被告人初公判というのが12月6日にあったのですが、その前か後かわかりますか。

636.○証人 詳しくは、その中を、文字が多かったので、余り見てないので、内容については余り記憶はしてないんですけど。

637.○弁護人 1週間ぐらい前。

638.○証人 はい。

639.○弁護人3 弁護人3ですが、先ほどの支援サイトなんですけれども、被告人の顔写真というのは出ていたんじゃないですか。

640.○証人 なかったように思います。

641.○弁護人3 それから、先ほどの主任弁護人の尋問で、左手は女子高生のお尻や腰のあたりをたださわっていただけで、なで回すような動きは自分が見た範囲ではなかった、こういうご趣旨でしょうか。

642.○証人 はい、そうです。

643.○弁護人3 あなたが見ていた時間というのは約2分間ですか。

644.○証人 はい。

645.○弁護人3 2分間というのは、起訴状の公訴事実による犯行時間が大体2分間ということだったのですが、その間そういう様子は見受けられなかったということですか。

646.○証人 自分が見ている範囲ではそういうことは見てないです。

647.○弁護人3 その点、捜査段階で何回か聞かれませんでしたか。

648.○証人 聞かれました。

649.○弁護人3 被害者の方が何といっているかというのはご存じですか。

650.○証人 それは知りません。

651.○弁護人3 あと、被害者が声を上げた瞬間、その状況について、あなたと被害者の間に立っていたその女性はどういう反応だったのでしょうか。

652.○証人 どういう反応というと……。

653.○弁護人3 何か意外なことが起きてびっくりしたとか、そういう状況というのは見受けられましたか。覚えていませんか。

654.○証人 覚えてないです。

655.○弁護人3 それからメールのことなんですけれども、相手方の方は高校生のころからの友人だそうですね。

656.○証人 はい。

657.○弁護人3 しばしばメールを打ち合う相手なんですか。

658.○証人 そこまでしょっちゅうメールはしないです。

659.○弁護人3 たまに打ち合うという感じですか。

660.○証人 はい、そうです。

661.○弁護人3 難しい質問かもしれませんが、どの程度の頻度なんでしょうか。

662.○証人 会う機会ができそうだったり、そういったときにメールを打っています。

663.○弁護人3 答え方が難しいかもしれませんけれども、何日に1回という言い方をすると。

664.○証人 なかなかそういった範囲ではいうのはちょっと難しいです。

665.○弁護人3 今回のように続けて打つこともあれば、数カ月あいちゃうこともあるんでしょうか。

666.○証人 はい、そうです。

667.○弁護人3 今回のメールを打った理由、その前にどこで発送したかというのは覚えていますか。

668.○証人 送信したタイミングは余り覚えてないです。

669.○弁護人3 メールの発送時刻を見ると、これは先ほどの甲25を見てください。

22時39分という記載がありますね。

670.○証人 はい。

671.○弁護人3 これが発送時間になるわけですか。

672.○証人 そうですね。

673.○弁護人3 時刻表上は、金沢文庫に着く前ぐらいか、と。電車がおくれていなければその程度なのかなと思うのですけれども、あなたの記憶はそうではありませんでしたか。

674.○証人 実際に送信したときのことを覚えてないので、そうであったのであれば、ああ、そうなんだという程度です。

675.○弁護人3 メールを打った動機として、あなたが近くで犯行を見ておきながら注意できなくて、自分の最低の部分を隠せなかったという記載がありますね。

676.○証人 はい。

677.○弁護人3 本当にそういう動機で打ったのですか。

678.○証人 はい、そうです。

679.○弁護人3 失礼かもしれませんけれども、最低の部分というのは、むしろ人に余りいいたくないことであって、あえてそれを伝えるというのは、どういうお気持ちなんですかね。

680.○証人 黙っておくのも、黙ってそれを自分の中に置いておくのも、つらかったというところはあります。

681.○弁護人3 メールの中を見ますと、女の子がみずから泣きながら訴えるまでその男を注意できなかったとあるのですが、これは事実と違うと思うのですが。

682.○小出検察官 先生、どこが違うということですか。

683.○弁護人3 最後まで注意できなかったというのが主尋問の内容ではなかったでしょうか。この文面は、むしろ泣きながら訴えるまでその男を注意できなかったとありますので、逆にいえば、泣きながら訴える女子高生のためにその男を注意したかのように読めるのですけれども、じゃ、そういうふうに聞きましょうか。そういう趣旨ではないんですか。

684.○証人 違いますけれども。

685.○弁護人3 わかりました。

私からは以上です。

686.○弁護人4 弁護人4からお聞きします。

同じくメールを示します。本日提出の甲25ないし28までの4枚、あわせて示します。これはあなたの方からWさんに送ったメールですね。

687.○証人 はい。

688.○弁護人4 この甲25の写真の本文の1行目の文面を示します。今電車の中で痴漢が起こったとお書きになっていますね。

689.○証人 はい。

690.○弁護人4 起こったというふうにお書きになっていますが、「見た」という言葉ではなくて、「起こった」という言葉を使われたのはどうしてか、説明できますか。

691.○証人 ……。

692.○弁護人4 できなければできないでいいです。

693.○証人 ちょっと説明できないです。

694.○弁護人4 それから、この後のこのメール、あなたが送信したメールの最後まで、あなたのいうおじさんが、女の子の体をさわったというような表現、あるいはこれにたぐいするような表現は使われていないんだけれども、これはどうしてか、説明できますか。

695.○証人 痴漢の内容を伝えることが趣旨ではなかったからじゃないでしょうか。

696.○弁護人4 それでは、この事件の翌日、14日のことですけれども、あなたはヤフーニュースで被告人が逮捕されて、本件については覚えていないと、そういうニュースに触れたということですね。

697.○証人 はい、そうです。

698.○弁護人4 このときに名乗り出なかったのはどうしてですか。

699.○証人 覚えていないという言葉に対して、私自身が強い否定は感じていなかったからです。

700.○弁護人4 それから翌日、またこれはやってないという報道に接して、そんなことはないと思って警察にいおうと思ったと。

701.○証人 はい。

702.○弁護人4 それで京急電鉄に電話されて、蒲田警察に事情をいわれたということですね。

703.○証人 はい。

704.○弁護人4 蒲田署に電話をかけて最初に何とおっしゃったんですか、あなたは。

705.○証人 正確には覚えてないですけれども、13日にあった事件の現場にいた者というふうな形で切り出したと思います。

706.○弁護人4 その後どういうふうにいいましたか。担当の人が出てきたんでしょう、電話に。

707.○証人 はい、そうです。

708.○弁護人4 どういうふうにいったんですか。

709.○証人 そのとき痴漢の現場を見ていたので、自分の持っている情報が力になればという内容で話したと思います。

710.○弁護人4 そうしたら、警察は何といいましたか。

711.○証人 ちょっとどう答えたかは覚えてないです。

712.○弁護人4 蒲田署には何回行きましたか。

713.○証人 蒲田署には1回です。

714.○弁護人4 蒲田署には1回だけ。話をしていた時間はどのくらいですか。

715.○証人 6~7時間だったと思います。

716.○弁護人4 調書は何通とりましたか。

717.○証人 1つです。

718.○弁護人4 検察庁には何回行きましたか。

719.○証人 4回ぐらいだったと思います。

720.○弁護人4 9月13日からきょうまでに4回ですか。

721.○証人 正確に4回か数えてないのでわからないのですけれども、それぐらいだと思います。

722.○弁護人4 調書は何通とりましたか。

723.○証人 調書は1つだと思います。

724.○弁護人4 蒲田署のことに戻りますけれども、最初あなたに応対したのはKFさんという人ですか。

725.○証人 たしかそうだったと思います。

726.○弁護人4 その人と6時間か7時間話をしたのですか。

727.○証人 電話に出た方じゃなかった気がします。

728.○弁護人4 名前はわからないと。

729.○証人 忘れてしまいました。

730.○弁護人4 同じ人と6時間か7時間話したんですか。

731.○証人 大体そうです。

732.○弁護人4 ほかにも検察官が来ましたか。

733.○証人 1人サポートに入った方がいらっしゃいました。

734.○弁護人4 それであなたはどういうふうに聞かれたんですか、警察官から、まず最初。あるいは、あなたから話し始めたんですか。

735.○証人 どういうふうにというのは、ちょっと余り覚えていないのですけれども。

736.○弁護人4 終わります。

737.○弁護人 弁護人から1点だけ確認させてください。

メールで渡辺さんとやりとりをしたわけですが、9月13日の当日ですけど、1回目のメールは電車の中ですね。2回目、3回目のあなたからの送信メールはどこから送ったか覚えていますか。

738.○証人 電車をおりた後だと思います。

739.○弁護人 自宅に着くまでの間ですか。

740.○証人 はい、そうです。

741.○弁護人2 弁護人2から質問します。

被害者とされている女性が、その後ろにいる男性に対して振り向いて声を出したということですけれども、その振り向いたとき、女性は男性に声をかける、声をかけるというか、何かいう以外に、例えば自分の後ろ、スカートを気にするとか、そういうような様子を何かしていましたか。様子は何かあなたは見ていますか。

742.○証人 そういうような動作の記憶はないです。

743.○弁護人2 もう振り向いて、後ろにいた男性に声を出して、何かいったということしか覚えていないですか。

744.○証人 はい。

745.○弁護人2 そのほかの動作というのは覚えてないですか。

746.○証人 はい、そうです。

747.○弁護人2 被害者とされる女性の持ち物とか何か覚えていますか。

748.○証人 持ち物については余りよく覚えていません。

749.○小出検察官 検察官から若干質問します。

弁護人の方からの質問に、あなたが当日、9月13日に乗っていた電車、これは22時8分発であるとか、何両目から乗ったかということについて、警察や検察庁で確認してわかったんですかというご質問があって、それに対して、「はい、そうです」という答えをしたかと思うのですけれども、これはそうなんですか。

750.○証人 それまでははっきりと、自分が何両目に乗っていたかということまでは、実際乗るときは数えていないので、そこを確認してくださいという形でいわれたので、調べました。

751.○小出検察官 検察庁の方で、先週でしたか、打ち合わせをしたときに、検事の方から、私からですけれども、そのとき乗った電車は何分発だったのか、どこから乗ったのか、何両目から乗ったのかということがわかるのであれば、調べてきてくださいというふうに申し上げましたよね。

752.○証人 はい。

753.○小出検察官 それでご自身でお調べになって、その結果を、きょうここの法廷で話した、そういうことになりますか。

754.○証人 はい、そうです。

755.○小出検察官 それから、先ほど弁護人からの質問で、2回目、3回目のメールはどこから打ったのかという質問があったかと思いますが、2回目、3回目というと、この9月13日のときに、2回も3回もメールを打ったんでしょうか。

756.○証人 友人からの返答に対して「ありがとう」と一言返しています。

757.○小出検察官 それは、つまり2回目のメールということになりますね。

758.○証人 はい。

759.○小出検察官 それはもう電車からおりて、自宅に帰る途中だった、そういうことですか。

760.○証人 はい、そうです。

761.○小出検察官 3回目のメールというのはあったんでしょうか。

762.○証人 3回目はちょっと覚えてない。打ったかどうかは覚えてないです。

763.○小出検察官 終わります。

〔この後、裁判所からの尋問及び各種手続〕


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2006年12月27日 (水)

疑問点(体験から考える:byA)

1) 痴漢行為の2分間と状況の謎

 私も若い時に何度か痴漢に遭った事がある。最初は小学校6年の時、
山手線の中だった。その時はなにしろ初めての事で、怖さのあまり何もす
ることが出来ず、男の手の動きにじっと耐えているしかなかった。その後
何度か遭ううちに自分にも痴漢に対する免疫が出来、だんだん強くなって
いった。それでも声をあげるのはかなり勇気がいる。もし間違っていたら
大変だからだ。逆ギレされるのも怖い。

 痴漢を捕まようと考える正義感の強い女性だったら皆同じかもしれない
が、あやふやな場合には、本当の痴漢かどうかを見極めるために何分間
か我慢してそのまま触らせ、様子を見る時がある。触られている箇所に全
神経を集中して、当たっている手の向き(手のひらが不自然な角度だった
ら痴漢度が高い)、指の動きを観察する。そこで決定的だと確信した時初
めて、手首を掴みながら「何やってるんですか!」と声をあげる。

ただし、今書いた事は「ぎゅうぎゅうのすし詰め状態で身動きの取れない
満員電車」の中に限った話だ。「混雑していても肩が触れ合わず、スペー
スに余裕があるような車内の状態」ならば話は違ってくる。人と人の間に
少し隙間のあるような電車の中で、男が密着してきた上にスカートがくぼ
むほど手のひらを押し付けてくれば、それはもう明らかに痴漢だと考えて
間違いない。その犯罪を確信するまでの時間は約10秒、いや、もっと短
いほんの数秒しかかからないだろう。電車が揺れた時に誤ってタッチして
しまったとしても、それは1秒以下に過ぎない。

 ちなみに私は二度摘発しようとして両方とも失敗した事がある。一度目
は電車が揺れた拍子にヒップを「ムギュッ」という感じで下からつかまれた。
反射的に「キャー」と叫んでしまった。ただの接触と違い、意図的に触った
のが明らかだったのですぐに痴漢を指摘したところ、同伴していたヒステリ
ー妻に逆ギレされ、あたかも私が言いがかりをつけてるように抗議された。
今思い出しても腹立たしい記憶だ。二度目は満員電車で痴漢を確信して
虚を衝こうと無言でいきなり手をつかんだら、スルッと抜けてしまい、どの
男の手か見失ってしまった経験だ。(教訓:痴漢の手は必ず手首を掴むこ
と)


2)「子供がいるのに」の謎

 被害者は植草氏の後ろにいた子供の存在を何故知っていたのだろか?
考えられる可能性としては、

○子供の声が聞こえた
○振り返って見た
○はじめから子供の位置を把握していた
○窓ガラスに映った子供の姿を見た
 の4点である。

 まず「子供の声が聞こえた」とする場合であるが、証人は当然子供の声
が届く位置にいたことになる。ところが、被害者の「子供がいるのに~」発
言については「はじめ何の事か解らなかった」と証言している。証人がボ
ーッとして乗っていたなら、子供の声を認識しているのが自然であるから
この線は可能性が低い。仮に子供の声だったとしても、被害者がその声
だけで子供が痴漢行為を目撃できる位置だと正確に判断できたことには
疑問が残る。

 次に「振り返って見た」と仮定してみると、証人の証言からは、はっきりと
大きく振り返ったのは「何をやっているのですか?」と言った時が初めてと
考えられる。子供から痴漢が見えるかどうか確認するためには180度振
り返る必要があり、その動作についての言及は証言にない。

 「はじめから位置を把握」に関しても、痴漢以前と痴漢中、声を上げる直
前まで、子供がどっちを向いていたかは判断しようがない。混んでいると
は言っても、当時の車内は肩が触れないほどであった。その位の余裕が
あれば、動きの激しい子供は、あっちこっちに体の向きを変えることも移
動することも十分に考えられる。

  最後の「窓ガラスに映った子供の姿を見た」の場合は、今のところ可能
性が一番高いと思う。被害者はドアに対して直角に立っていたというから、
夜の窓ガラスを鏡にして自分の後方を見ることができる。ただし、被害者
と痴漢、子供の位置と京急車両の窓ガラスの位置が正確にわかることが
条件である。背丈の小さな子供の姿が、被害者の目線の位置からドアの
上の方についている窓ガラスの高さに映るかどうかは検証してみないと
判らない。

3)被害者の人格の謎

 1)でも書いたように、女性が痴漢犯罪を声に出して指摘するには相当
な勇気がいる。しかもこの被害者は、「子供の前で」と客観的な状況を犯
人に冷静に伝え、「次の駅で降りてください」と命令までしている。ところ
が、その後被害者は意外な反応をする。泣き出して、うつむいて顔を押さ
えてしまうのだ。

 私は、若いのにこの勇気ある行動と、思わず泣いてしまうようなか弱い
一面が一人の女の子から立て続けに出たということを不思議に思い、今
まで見たことのないキャラクターに新鮮さを感じた。泣くような気の弱い女
の子だったら、痴漢に抗議できないような気がするし、また反対に、痴漢
に声をあげ、子供を観察する冷静さと説教できる気丈さを持つ子ならば、
普通だったらもっと早い段階で声をあげるか、体を痴漢男から即座に離
すために移動しているような気がする。

 痴漢とは違うが、私は一度座席の一番端に座っている時に、横に立っ
た男が露出行為を行った事がある。私は立ち上がり、「この人ヘンなもの
出してます!」と大声で叫んだ。すかさず逃げる男を乗客はポカーンと見
ていたが、その後乗客たちの視線は私に集中した。男はまもなく停車した
次の駅に消えてしまったが、私は視線を浴びてとても恥ずかしくなった。公
共の場で騒動が起きると、どの人間が騒ぎの中心になっているのか、被害
者・加害者の区別なく姿を捜すのが一般人の反応だ。

 私は「乗客に自分の顔をジロジロ見られている」という状況がいたたまれ
なくなり、露出男を追いかけることなく、別の車両に逃げ出した。

 今回の事件の場合、この女子高生は泣いて「顔を押さえて」しまったた
め、その視線の集中砲火に顔を晒す事がなく幸いであった。逆にいえば、
やじうま的な乗客が「痴漢にあったのはどんな子だろう?」と興味本位に
その子の顔を見ようとしても、期待を満足させる結果は得られなかっただ
ろう。


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2006年12月25日 (月)

位置証言に費やした冗長な時間

 第二回公判は3時間15分の時間がかかっているが、腑に落ちないこ
とがある。それはその三時間の質問応答の中で、位置関連の質疑応
答に三分の二くらい費やされていることである。

 位置関係の証言と言っても、今回の場合は、女子高生、植草さん、
目撃証言者、そして目撃証言者と植草さんの間に居て、目撃者から
見て、若干右寄りに立っていた若い女性の位置、それに植草さんの
後ろ側に居たという子供である。

 知りたいことは、この五名の空間配置と各自の服装、持ち物、身長
である。特に平面方向(床に面した)の各自の配置(X-Y軸座標)と、
これら五名の身長と目線の高さ(Z軸座標)がわかれば、目撃視線の
仰角なども明瞭となり、目撃者から見える範囲が明確になる。つまり、
これらの基本要素を把握すれば三次元的な幾何学配置が明確となる。
あとは、これらの人々が電車の進行方向に対してどのように配置され、
どのように向いていたかがわかれば、状況描写は可能になる。

 たったこれだけの要素を知るために二時間も費やす必要がどこに
あったのだろうか。私の記憶では、肝心の要素の一つ、植草さん自
身の身長が出ていなかったように思う。身長を数値的に出すことは
重要である。身長と手足の長さは必ずしも比例的に割り出せるわけ
ではないが、それでも触っている状態を知るには重要である。

 あとは、目撃視界の中に女性の乗客がいて、彼女が目撃者の視
界をどういう具合に遮っていたかがポイントであろう。繰り返すが、た
ったこれだけのことに二時間も費やす必要がどこにあるのだろうか。
3Dの配置画像でもあらかじめ造っておいたら、かなりすっきりと、短
時間に鮮明にこのような位置証言は可能だろう。私には位置関係
の証言は不必要に冗長と感じられたことは否めない。


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公判印象記(傍聴人A)

 12月20日(水)、幸運な事に、抽選券が当たって植草一秀被告の裁判
を傍聴できることとなった。

 10時からの開廷を前に、1階で空港ゲートのようなチェックを受け、4階
の425法廷まで上がる。法廷前ではさらに検査がある。携帯や録音機能
がついたものはそこで預けるのだが、荷物は女性のみがバッグを1つだけ
持ち込める。男性は筆記用具等を手に持つだけでバッグは不可。バッグ
の中身は一応開いて中をチェックされた。

 並んだ人の列に続き、425法廷に入っていった。想像していたより小じ
んまりしている室内だ。無機質で窓のない閉鎖的な空間に少々圧迫感を
覚える。正面に裁判官3名がいた。真ん中はテレビで見た神坂尚裁判長
だった。

 左側に検察官4名。右側に弁護人4名。傍聴席は4人がけのイスが左
4列、中4列、右が3列。はじめにメディア用のVTR撮りが2分間あり、そ
の間はシーンと静まり返っている。この撮影で姿が映りたくない者は撮影
が終わった後に入廷することも出来るが、空いている席が限られてしまう
ので、狙った位置がある場合は初めから撮影に参加していた方が無難だ。

 撮影が終わり、すぐに植草さんが腰縄と手錠で2人の担当官に挟まれ
て入ってきた。やはり痩せていたが、報道で聞いていたほど自分には「や
つれた」という感じには見受けられなかった。植草さんは席にかけるとす
ぐに傍聴席を見回し、入り口の方も一瞥された。どんな人が来ているの
か観察している様子だった。姿勢は堂々として、毅然としている。頬は
以前よりこけてはいたものの顔色は良く、色白な頬がほんのり赤みを帯
びていた。

 初めて生の植草さんを拝見したが、率直にいって「ダンディで素敵な人
だなぁ」と思った。繊細な感じで、とても清潔感がある。痩せているがスラ
ッとしていて割と肩幅があった。逮捕時の植草さんはやつれていると言
われる現在よりもっとカッコ良かっただろうし、タッパもあるから、女性の
私だったら電車で一緒に乗り合わせたらすぐに注目していたに違いない。
ましてや顔が知られているのだからかなり目立つはずだ。

 証人は彼のことをはじめに「オジサン」と言ったようだが、それも私の耳
にはちょっと奇妙な感じに聞こえた。なんというか、とってつけたようなと
いうか・・・。植草さんはオジサン呼ばわりされるのはまだ似合わないよう
な雰囲気だし、「オジサン」には大衆に埋もれ、視界にも入らないどうでも
よい見知らぬ中年男といった響きがある。まあ感じ方は人それぞれ違う
から、証人にとっての植草さんは確かにオジサンだったのだろう。

 いよいよ公判が始まるのだが、最初に「今から始めます」みたいな開廷
宣言があるのかと思いきや、証拠請求について意義だの、メールの存在
がどうのこうのと、裁判官や検事らの間でいきなりやりとりが始まっていた。
それが終わってから証人が入ってきた。証人は証言の間、傍聴人に背を
向けて立っていたので、その表情をうかがい知る事は出来なかった。植草
さんは、始めから終わりまでずっと、証人の顔を真横からじっと見つめてい
た。真実を探るような厳しい眼差しをしていた。もし本当に女子高生のお
尻を触っていたとしたら、あんなに証人の前で堂々としていられるだろう
か・・・。芝居だとしたら、アカデミー賞ものだ。

 その後検察、弁護人両方から証人への訊問が延々と続いたが、後から
聞いたら通常ならあまり考えられない長さだったようだ。それも電車での
立ち位置の確認が異常に長い。図を描いたものを証人に見せてあーだこ
ーだと確認するのだが、図自体がこっちには全く見えない。証拠とされる
携帯メールの写真も数十枚あるのだが、これらももちろん傍聴席には見え
ないわけで、数字が会話に出てきても、文字数のことか、送信数、受信数
のことか良く解からない。これじゃあ傍聴できたって、開かれた裁判とは
言えないんじゃないかと不満を持ちつつ最後までなんとか頑張って傍聴
した。しかし3時間15分は長かった。こちらも一字一句聞き逃さないよう
に気を張り詰めていたので、終わった後はくたくたになっていた。 

 被告人の机の上には分厚い資料があった。植草さんはたまにそれをめ
くったり、ノートにメモを取ったりしていたが、証人から目を離して何度か傍
聴席の方に視線を移すこともあった。自由を剥奪された辛い拘置所生活
の植草さんだろうが、証人の「覇気のない」発言で思いがけず植草さんが
笑った。その笑顔が思いのほか明るく見えて、一瞬の救いが得られたよ
うな気持ちになった。植草さんの口元から白い歯がこぼれたのはそれ一
度だけだったが。

 終わってから、「裁判は我々がドラマや映画で観るのと同じように進んで
いくのだな」という誠に単純で少し不謹慎な感動があった。しかし初めてな
ものなので、メモの取り方に要領を得てないことに沢山の後悔が残る。大
切な裁判を傍聴する予定のある人は、その前の練習として他の裁判を何
度か傍聴しておくと良いと思う。耳コピーしていくにも速度が追いつかず、
結局大事な部分が抜け落ちてしまったりして、後から見て意味がわかる
ようにするには何かコツがありそうだ。

 次は報道されているように、被害者の下着が証拠品として本当に出てく
るのだろうか。だとしたらどのように提出されたのか?証人が「スカートの
上から触った」と証言した内容と矛盾しないのか?など、今後の展開が
非常に興味深いが、どのように進んでいくのか引き続き厳しくウォッチし
ていこう。


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傍聴人A氏の傍聴記(2)

(つづき)

・証人は蒲田署に電話をして、「13日の事件の現場にいた者です」と話した。
・蒲田署に行ったのは1回だけだ。
・そこで話した時間は6~7時間。調書は1つである。
・検察庁には4回行ったと思う。
・応対した蒲田署の担当はKさんだった。サポートはHさんだった。
・事件後にメールを送った友人とのやりとりは複数回ある。
・その友人から最初のメール返信があったのは、当日、事件の電車の中だ(時刻?)。
・証人は降りてから自宅までの間、「ありがとう」と返信をした(時刻?)。
・3回目?(筆記者よく聞こえず。メールの存在もよくわからず)
・友人から受信したメールのうちの1通の受信時間は22時55分。
・「被害者の女子高生は振り向いて声を出したが、その他に何か他の動作をしまし
  たか?」との質問に「わからない」と答えた。
・「被害者は何か助けを求める素振りをしましたか?」との質問に「目が合った時に
 サインかな?とも思ったが、はっきり覚えているのは1回です。」と答えた。
・「当日は雨が降っていましたか?」との質問に「ハイ。そう思います」と答えた。
・証人は当日傘を持っていなかった。
・事件当時そばにいた子供は、1人以上だったと思う。
・その子供は小学校にあがっていないような小さな子だったようだ。
・「子供の前で恥ずかしくないんですか?」という被害者の声に、最初は何の事か
 と思ったが、後ろにいるこどものことかな、と思った。
・ネクタイを掴んだ男性は前方の座席の方からきた。
・「携帯のカメラで現場を撮ろうと考えなかったか?」との問いに、自分の携帯は
 カメラがついていない機種だと答えた。

 (この辺で大体終了。最後の方かなり抜け落ちています。)

 この後、次回についての予定などの話があった。

・女子高生は東京在住ではなく、かつ学校もあるため「期日内尋問」となる。
・立証予定としては~
 (ここより音だけのメモを記す)証拠物の申請、調書、○○さんが7と8の供述、
  本日付けで証人尋問の申請、鑑定書、鑑定人を証人申請、証拠物、ブツの
  請求、ブツはじゃあ・・・などとごちゃごちゃとしたやり取りが続く。

・神坂裁判官より、次回は1月25日 午前10時から429号法廷で行います、
 とのアナウンスがあり、閉廷となる。


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2006年12月22日 (金)

傍聴人A氏の傍聴記(1)

(内容をより明確にするため、修正・加筆した。 12/23 10:00

※次の記録は筆記者のメモと記憶によるものである。したがって記述の順番、細部は正確ではないこと、事実に支障ない範囲で要約および( )の注訳をしてあることをお断りしておく。
(傍聴人A)

◆目撃者(男性1名)の証言

<検察側質問>

・証人は事件当日の夜、都内の職場を出て自宅に帰るため、そのままJRを乗り継ぎ品川まで行き、京急品川駅の構内に入った。電光掲示板で乗る電車を確認して「22:08発の京急久里浜行き」に乗った。時刻の証言は証人のその時の記憶ではなく、後日電車のダイヤを調べて正確な時刻を確認した結果である。

・場所は前から3両目、車両内に3つあるうちの真ん中のドアの付近。

・痴漢行為をされていた女性は女子高生。「高校生」というのは制服を着ていたのでわかった、年齢は1617歳に見えた。

・痴漢行為を働いていた男は上下スーツにネクタイをしていた。

・男は両手で女子高生の腰から尻にかけて触っていた。

・女子高生が声をあげて、男は止めた。

・車両内は、混雑はしていたが、隣の人と肩がぶつかるほどではなかった。

・(事件当時の証人の服装、持ち物の簡単な質疑があった。)

・女子高生は乗車したドアの反対側の方にいて、進行方向を向いていた。つり革にはつかまっていなかった。

・女子高生の上着についての記憶はない。紺色のスカートを着用していた。身長は158~160cm弱に見えた。

・オジサン(植草氏)は女子高生の真後ろにいて密着していた。オジサンは右側に重心がかかっていた。

・オジサンの両手は、ともに真横に降ろしているのではなく、女子高生の方にいっていた。

・証人自身は、事件のあった電車内では(事件まで)中吊り広告を見たりボーッとしたりして過ごしていた。

・オジサンの左手が女子高生の腰からお尻のあたりに触れていたのを目撃した。左の側面を触っていた。品川を出て1~2分経った頃だったと思う。それはふとした瞬間に目撃した。

・完全に触っていたと確信できたのは、オジサンの手が女子高生のスカートに触った事によるしわ・くぼみのようなもの目視できたからだ。

・証人の視力は左が1.5、右が1.2である。

・電車の中の明るさは普通だった。

・証人は公判中に自分の右側の被告席にいる植草氏を見て、そのオジサンと同一人物だと証言した。

・当時、証人とオジサンの間には、証人から見て右斜め前に他の女性がいた。その女性は割りと若く、身長は160cm前後。進行方向に対して右斜め45度位の向きに立っていた。

・間に女性が立っていたのに、なぜ証人からオジサンが見えたのかというと、その女性が証人の真正面に立っていたわけではなく、(また身長差からも?)肩越しに見えたからである。

・オジサンが「怪しいな」という動きをしていたので、痴漢をしているのか見極めようと思い、見ていた。

・オジサンの顔は少しうつろな目をしていた。(ボーッとしているような感じかとの検事の質問にハイと答えた。)

・証人が注視することでオジサンが痴漢をやめると思い、オジサンの顔を見た。

・女子高生の顔ははっきりと覚えていない。

・女子高生は困惑しているような感じだった。

・女子高生と証人の目が合った。

・声をかけて助けてあげようとか思わなかったか?との検事の問いに「注意してもオジサンが暴れたり、女子高生が自分に賛同してくれないと困ると思いました。」と回答した。

・「何をやっているのですか?子供の前で恥ずかしくないんですか?」「次の駅で降りてください」と女子高生ははっきりとした声で言っていた。最後の方は涙まじりで、言い終わった後は泣き出してしまった。

・オジサンの方は女子高生が振り返ったら、後ろに下がって反対側のドアの方を向いた。

・オジサンは女子高生の言っている事に対して、頷くような態度をしていた。そして「わかったから」というような事を言った。

・女子高生は行為をされた場所で泣き出した。うつむいて顔を押さえていた。

・前の方から「私服」が近づいて、女子高生と話をした。

・その話しかけた男性がオジサンのネクタイを掴んだ。「逃げるな」というような事を言った。

・オジサンは「逃げないから」というような事を言っていた。弁明については良く聞こえなかった。

・証人は自分が何もしないので、体裁が悪いと感じた。でも男性(痴漢を捕らえた男)が入ってくれたので、大丈夫かと思った。

・電車が蒲田駅に到着し、オジサンはネクタイを掴まれたまま男性と一緒に降りて行った。

・女子高生はどういう風に降りたのか証人は見ていないが、蒲田駅を過ぎた後の車両内にその女子高生の姿がなかったので、蒲田駅で降りたというのが分かった。(証人は降りず、そのまま同じ電車に乗車していった)

・(証人が車両内から見ていた様子によると)ホームではオジサンが逃げるような素振りをした。

・ネクタイを掴んだ男は、電車の進行方向と同じ方向にオジサンを連れて行こうとした。オジサンは反対方向に逃げようとし。「逃げるな」と言った(誰が言ったか主語はなかった)。

・その後電車が発車して、証人は友人に起きた事を電車内から携帯でメールした。相手は高校からの友人である。内容はその電車内で痴漢があって、それを見たこと、自分が注意をしなくて後悔していることだった。

・電車が横浜駅に近づいた辺りで携帯メールを送信した(証拠画像有り)。

・その友人からは慰める様な内容の返信が来た(証拠画像有り)。

・証言者の携帯保存メールには、9/13~第二回公判当日(12/20)までの送受信が含まれている状態だった。

・携帯の証拠画像の撮影は12月18日に地方検察庁でK検事が撮影をした。

・事件翌日の14日にメールを送った友人からメールがきた。その友人は植草教授逮捕のニュースを見たが、昨日証人が見たのはそれではないかという内容だった。はじめは「そうなのか」と思った。

・その後、インターネットのYahoo!ニュースで「自分はやってない」と報道で書かれたのを読んだ。そんな事はない、と証言者は知っていたので、証人として名乗りでようと思った。

Yahoo!ニュースを見た(選んだ)のは、自分のインターネットのポータルサイトをYahoo!にしていたからだ。

・まず京急のコールセンターに電話をした。そこで担当の警察署が蒲田警察署であることを教えてもらい、蒲田警察署に電話した。

・9月16日に蒲田警察署に出向いた。

・植草氏の事は前の事件で報道されていた程度に知っているだけだった。植草氏の顔もその時に知っていた(知った?筆記者良く聞き取れず)。

・(いつの時点か記録が不明確だが、痴漢直後)オジサンは顔の前に手を出すような感じで女子高生と距離をとった。

<弁護側質問>

・証人が品川駅で乗る電車は、品川駅にすでに入っていた。

・証人は並んでいる乗客の後につくような感じで乗車した。

・前に並んでいたのは、はっきりは覚えていないが10人程度だったと思う。

・直前に並んでいた人は覚えていない。

・発車まで証人の後に2~3人が乗り込んできた。

・乗ってきたその2~3人のうちの一人は女性という記憶があるが、身長・服装に関しての記憶はない。ただ髪の毛は長くなかったと思う。

・車両内で見ていた中吊り広告の内容の記憶はない。

・中吊り広告以外には特に何か見ていた記憶はない。

・毎日同じ経路を使っている。

・自宅のある駅はX駅である。(

・証人が普段電車に乗る時も同じように(中吊りを見たりボーッとして)過ごしている。携帯メールは用があれば使うこともある。音楽は聴かない。本・雑誌はたまに読むが、当日は読んでいなかった。

・後ろに母親とその子供がいた。(筆記は誰の後ろか聞き逃した)

・ドアとドアのスペースには何人位の人がいたかは覚えていない。

・電車に乗る前に「女子高生がいるなぁ」と思った。

・女子高生の後ろに男性がいるのを気づいたのは、電車が発車してまもなくだった。

・痴漢をする男をはじめ見た時の印象は、「重心が右に傾いていてヘンな格好をしている」である。その他に関してはスーツを着ていたという以外の記憶はない。

・男が女子高生を触っている時、男の手の甲、指先、袖口までは見えた。肘は前の女性がいたので見えなかった。

・手は動いてはいなかった。

・男の指はまっすぐ伸ばした状態だった。手のひらを横につけている感じだった。

・その時の男は(目の前にいる植草氏)とどのように違っているかという質問に「当日は覇気がないような感じ」と表現した。(この時法廷内、一時どっと笑いが起きる。植草氏も思わず笑う)。

・男が眼鏡をかけていたかどうかは覚えていない。

・(公判当日より)1週間位前にインターネット内で植草氏の「支援サイト」を見た。

・そこに顔写真があったかとの弁護側の問いに「ありませんでした」と答えた。

Yahoo!ニュースにも顔写真はなかった。

・痴漢行為を見ていた時間は約2分間であった。

・被害者が声をあげた瞬間、間に立っていた(被害者ではない)女性はその後どうしたのか覚えていない。

・事件後、車内から携帯メールを送った相手とは、どの位の頻度でメールをやり取りするかの問いに、毎日のようにはしない。正確にはわからないと答えた。「○週間から○か月(筆記者記録抜け)の間ですか?」との弁護側質問に「ハイ」と答えた。

・その携帯メールの送信時刻は22時39分であった。

・携帯メールを送った理由は、女子高生が泣きながら訴えたのに注意できなかったことを、黙って自分の中においておくのは辛かったからだ。

・携帯メールの本文は「今電車の中でちかんが起こった」という内容である。「オジサンが女の子を触った」という事は書いてなかった。

                       -続きは後に報告したい-

追記:web上で、一部誤った解釈を書かれている方がいたので、修正をお願いしたい。

・携帯メール画像のバッテリーの状態について

証人は後日検察に出向いて、検察官による証人の保存メール画像撮影が行われた。

私の解釈によると、撮影をしているうちに証人の携帯電話のバッテリーが少なくなり、撮影途中で充電したという話だ。

メールを表示した状態で写真を何枚も撮っていき、その写真が証拠として出されたわけだが、裁判官の一人が複数の写真を見て、スクロール前、スクロール後のメールの途中でバッテリーが空に近い状態からフル充電になっていた事を質問した。それについては、充電器を使って充電したとのことだ。その充電器は誰のものか分からないが、証人の携帯は最近では珍しいカメラのついていない機種で、たまたまそれに合う充電器がそこにあったという点が私としては疑問に思う。証人自身が充電器を持ち歩いていれば不思議ではないが、自分のものとは言わなかったような気がする。その辺は私の記憶やメモがあいまいなので、他の人や速記者の正確な記録を待ちたいと思う。

実際の法廷内では証拠品を証人や検事、弁護人、裁判官が見ながら、「ここに出ている~」「この位置からは、」なんて風に、傍聴人からは見えない写真や図面を指しながら指示代名詞ふんだんに会話がなされていくため、見ている方はちんぷんかんぷんになり、かろうじて聞き取れた音で判断するしかなく、解読に難儀してしまうのである。

したがって事件のあった電車内で、証人がメールを打ちながら充電したわけではない。他の誤った解釈については、上記をよく読んでくださればご理解いただけると思う。

神奈川県

内)


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『私服』というキーワード

   『私服』というキーワード(公判傍聴記)

   速記者ではないので、抜けがあるとは思うがメモを起こしてみた。

 12月20日(水)、第二回目の公判が開かれた。現場を目撃していたと
称する証人が法廷に臨んだ。9月13日、帰宅途中の彼は京浜急行、品
川~蒲田間の電車内で植草氏の痴漢行為を目撃したそうである。彼は、
品川22:08 分の電車、前から3両目の車両、三つあるドアのうち、真ん
中のドアから乗っている。

検察官 「その時の混雑具合は」

証人  「混雑はしていたが、ぶつかるようなことはなく立っていました」

検察官 「その時の位置はどこですか」

証人  「位置は真ん中のドア近く、ドアに背を向けて、左手で吊り革に
            つかまっていました」

検察官 「証人はどんな格好をしていましたか」

証人  「リュックを持っていました。背負っていました。真っ黒にオレン
             ジ色のラインが入っています」

 このような尋問応答が繰り返され、話題が女子高生のことに及ぶ。

証人  「女子高生は真ん中のドアーの近くに立っていました。吊り革に
            はつかまっていませんでした。スカートは紺色、身長は158セン
            チから160センチくらいでした。進行方向には向いていましたが
      吊り革にはつかまっていませんでした」

証人  「進行方向に女子高生とおじさん(植草氏)が向いており、二人
      の距離が異常に近いなあと見ていました。女子高生は窮屈そ
      うでした。最初に位置関係が近すぎると思いました。それほど
      密着する必要はないと。おじさんの後方には人が一人二人は
      立てるスペースがありました。二人の距離には違和感を感じ
      ていました。彼は右側に重心がかかっていて不自然だと思い
      ました。彼の両手は前のほうに行っていました。その時点では
      痴漢だとは思いませんでした。」

      ・・・

検察官  「その時点で(多分、電車が品川駅を出た時の状況)痴漢を
       確認していたのですか」

証人   「確認していません」

検察官  「電車が品川駅を出たとき、あなたは何をしていたのですか」

証人   「中刷り広告を見たり、ぼーっとしていました」

検察官  「痴漢を目撃したのは、いつ頃からですか」

証人   「品川駅を出て、わりと直ぐにです」

検察官  「なぜ痴漢に気付いたのですか。見落としていたというわけ
       ですか」

証人   「ふとした瞬間です。ずっと見ていたというわけではありませ
       んでしたから」

検察官  「そのとき彼は偶然触れたのですか。なぜ痴漢だとわかった
       のですか」

証人   「左手が腰からおしりに完全に触れていました。触っていたと
       き、スカートの左側にくぼみ(しわ)のようなものがみえたか
       らです」

検察官  「あなたの視力はいくらですか」

証人   「左が1.5,右が1.2です」

検察官  「そのときの電車の明るさはどうでしたか」

証人   「普通でした」

検察官  「あなたと女子高生の間に誰かいましたか」

証人   「女性が1人いました。自分の右斜め前にいました。その
      乗客は女性で、わり と若く、身長は160cmくらいでした。」

検察官  「服装はどうですか」

証人   「覚えていません。斜め45度くらいだったと思います」

検察官  「彼の左手が腰からおしりに触れていたと言いましたが、
       女性の乗客が立っていたのに見えたのですか」

証人   「はい。見えました。女性は私の真正面に立っていたわけで
       はないので見えました。」

検察官   「あなたの身長はいくらですか」

証人    「183cm、女性は160cm前後でした。女性の肩越しから
        見通せる位置でした。」

検察官     「なぜ痴漢だとわかったのですか」

証人    「電車が揺れたときも手がそのままになっていたからです。
        それであやしいなぁと思いました。痴漢をしているのではな
        いかと。それで、それを見極めようと注目していました。揺
        れても手が離れない、女子高生が動いても同じ状況でし
        た。正確にはわかりませんが、2分くらいの感覚です」

検察官  (・・記録抜け・・) 

証人   「 左手は腰にありました。右手はわかりません。右手の先は
       見えませんでしたが、腕は前の方に出ていました」

検察官  「おじさんは吊り革をつかんでいましたか」

証人    「つかんでいませんでした。右手は上に上がっていませんで
        した。右手は見ていませんが、右手も左手と同様に触って
        いると思いました。」

検察官   「その時、おじさんの様子はどうでしたか」

証人    「うつろな顔をしていました。(私が)注視することで抑制にな
        ることを狙いました 」

検察官   「女子高生はどういう様子でしたか」

証人       「困惑した顔で私を見ました。助けを求めているんじゃないかと
       感じました」

検察    「止めようとは思いませんでしたか」

証人    「注意しようとは考えましたが、なかなかできませんでした。お
       じさんの顔を注視しました。注意しても暴れられたら嫌だなあ
       と思いました。また、女子高生が賛同してくれない可能性も考
       えました」

  証言は続くが、女子高生がうしろを振り返って、「何をやっているんです
か?子供の前で恥ずかしくないですか。次で降りてください」と毅然と抗
議をし、最後の方は涙混じりになり、泣き出してしまった。そこで痴漢行
為は終わっていた。女子高生が振り返った時、おじさんはその場を離れ
てドアの方に行った。そして、手を顔の前にあげ、距離を測るしぐさをし
た。そして「わかったから」と言ったら、女子高生はうつむいて顔を押さ
え、泣きはじめた。

 車両の前方から来た『私服』がおじさんに話しかけた。おじさんは頷
いた。そうしたらその人はおじさんのネクタイをつかんで「逃げるな、逃
げるな」と言った。おじさんは「逃げないから」と言った。男性が助けに
入ったからこれで大丈夫だと思った。その時、自分が助けなかったの
で体裁が悪いと思った。もし、おじさんがやっていないと言い張ったら、
自分が証人として名乗り出ようと思った。その人はおじさんのネクタイ
をつかんだまま、蒲田駅で降りた。女子高生も降りた。

         今回はここまで

証言者が思わず発した『私服』という言葉は、この時一回だけである。
弁護側がこの「私服」という言葉を根掘り葉掘り聞かなかったのは、今
から思えばかなり不満である。同じ車両内に乗っていた一般人を「私服」
と表現することは奇妙である。「普通の服装をした人」なら、まだわかる
気もするが、通常、「男性」とか「乗客」とか言うべき状況である。 私服
という言葉の使用を考えれば、証言者と、この「私服」と呼ばれた者が
どういう関係があるのだろうかと考えてしまう。通常、「私服」という言葉
をこういう状況で使用するだろうか。
 


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2006年12月20日 (水)

法廷内の植草さんの様子

 今日、裁判というものを初めて傍聴した。入廷直前は手荷物を
検査され、身体を金属探知機でチェックされた。テレビなどで観て
知っていた法廷の様子と大体において大差ないように思った。

ただ、入廷した時は意外に狭いんだなぁという第一印象があっ
た。私は真ん中の席、前から二列目の左端にいたが、植草一秀
さんを間近に拝見することができた。凛としたその表情は、植草
さんの内面の強靭さを物語っていた。

 このお人を間近に見て、擁護したのはけっして間違いではなか
ったと改めて思った。 彼は目撃証言者の右側面、真横に居たの
だが、終始目撃者を毅然とした表情で睨んでいた。一緒に入った
知人が植草さんのスケッチをしていたので二枚お借りした。


 植草さんの様子。

 ノーネクタイ、シャツは白、右手にボールペン、ストライプ入りの
グレーの背広、ウール素材。

紺色のハンカチを前に置き、たまに指の汗をぬぐっていた。しきりに
MEMOをとっていた。痩せてはいたが、比較的元気そうであった。

Vfsh0096

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第二回植草氏公判・見聞録

 有志の皆さんのご尽力により、傍聴券は5枚取得でき、我々擁護派は、
私と速記者を含め全五名が法廷でしっかりと傍聴することができた。以
下、その速報を一部開示する。この情報は緊急性を優先したので、詳細
は追って明らかにしたいが、今はとりあえず、書けることを書く。

 12月20日、今日、東京地裁で午前10:00時より植草一秀氏の公判が
開かれ、午後1時15分に閉廷した。所要時間は3時間15分であった。

 今回は、事件を目撃した人(検察側の証人で名前は我々には明かさな
かった)の証言が主体である。年齢は35歳くらいの男性である。

 今、確実に言えることを開陳する。何と、この証言者は、車両内で植草
氏を捕まえたのは「私服」だったと証言したのである。さすがに植草氏を
捕まえた者が警官だったとは言わなかったのだが、暗にそれに近い表
現で、本音がぽろりと出たという感じであった。その「私服」と称された
男は、当時車両前方に座っていたそうである。その人がすぐに駆けつけ
て来て、植草氏のネクタイをつかみ連行したのだそうである。これは、もし
かしたら証言者がその者を「私服」と思わず言ったことを鑑みれば、その
人が一般人ではないと感じたのかもしれないというニュアンスに我々は
受け止めた。

 ところで、この証言者は、本日の証言の前に、蒲田警察署で6~7時間
調書を取られたり、話をしているし、検察にも4回も行っており、公判証言
に関する十分な特訓を受けたのではないかと我々は感じた。その理由は、
検察の質問には、途切れなく見事で流暢な受け答えに終始していたから
である。逡巡の様子がほとんどないことが、却って私は不自然な感じがし
た。

 彼は、事件を目撃して、すぐに○○という友達にメールを送ったそうで、
そのメールが証拠物件として提出されていた。長いメールで、何回かスク
ロールがしてあって、その写真が何枚か出されていた。最初の画面でバッ
テリーの充電レベルが空に近い状態に表示になっていたのだが、後の方
ではバッテリー充電レベルがフル状態になっていたのはおかしいではな
いかと裁判官が質問したら、充電器を借りて充電しながらスクロールした
のだと答えた。これについては今後精査してから再度記述することにする。

 次に、その友人とはどの位の割合でメールのやり取りをするのですかと
いう問いに、証言者は答えられなかった。しかし、一週間に一回とか、半年
に一回とかですかという質問には、ハイそうですと答えた。半年間もメー
ルを出さないかもしれないような相手に、事件の直後メールを出すのは奇
異な感じする。送信メールが49/50となっているのに、返信メールは134/
200となっていた。これは何を意味するのだろうか。送受信文字制限が短
メールと長メールが併用できる機能になっているのだろうか。

 次に彼は、位置に関する証言としてかなり詳細な証言を長い時間をか
けて、検察の質問に沿って行った。これも詳細がわかり次第追って公表
する。たとえば、目の前に植草氏がいた。植草氏は女子高生に体を密着
させ、左手は彼女の腰部左側面に手の平が触れていた。姿勢は前かが
みだった。しかし、手に傘を持ち、肩にかばんを掛けていることは確認で
きなかった。植草氏は前かがみになり、女子高生に身体を密着させてい
たが、頭は彼女からは離れていたと証言した。(はたしてそんな格好がで
きるのだろうか)。それと同時に植草氏の重心が右側にかかっていたこと
を何度か言ったが、それは右側に身体が傾いていたと言うことなのだろ
うか。

 証言者は、そのときは、植草氏とは気がつかなかったが、翌日、友人が
メールで、あれは植草氏ではないかと教えてくれたから、はじめ
てそうかなと思い、ヤフーニュースで調べたら、載っていた。そこには顔写
真は載っていなかった。更に植草さんを支援するサイトも読んだ。しかし、
そこでも植草氏の顔写真は載っていなかったと数度も言った。植草氏を支
援するサイトの名前は明かさなかったが、常識的に考えて、彼が見たのは
「AAA植草一秀氏を応援するブログAAA」のことであろうと思うが、そうだと
すれば、そのサイトに植草氏の写真がなかったと何度も証言したことは間
違いである。というか、自身の目でよく見ていないで見たと言った可能性
がある。また、当時のヤフーニュースに植草氏の顔写真はなかったのであ
ろうか。

 次に、自分の目の前にいた女子高生が、植草氏に身体を密着されて、
前に逃げなかったのかという質問に対し、前に動いたと思うと答えたのだ
が、では何歩動いたのかという質問に対し、今度は一歩も動いていない
と訂正した。

 被告人席に座っている植草氏を見て、その痴漢をしていた人に違いな
いかという質問に対し、違いないと答えた。今のほうがやつれたとか、痩
せたとかとの違いはないかとの追加質問に対しても全く違っていないと答
えた。しかし、植草氏ご本人は逮捕前より痩せていたことは一目瞭然であ
った。

 また、この証人の前方に女子高生が、電車の進行方向に向かって立っ
ており、その後ろに植草氏、さらにその後ろに母と子ども(小学校に入る
前)がいて、植草氏と証人の前にも女性が、電車の進行方向に向かって
立っていた。女子高生が「子どもがいる前で恥ずかしくないのですか」と
発言しているのを彼は聞いたと言う。しかし、自分の後ろに植草氏がい
て、さらにそのうしろに子どもがいたのだが、その子どもが痴漢を目撃し
たのをどうやって確認したというのだろう。その子供の目線の先を冷静に
観察していたのだろうか。

 この証人は植草氏が女子高生を2分間触っていたと証言した。しかも、
スカートの上から触っていたと証言した。以上、喫緊に書けることを書い
た。また追って法廷の様子を開示していく。

 次回公判は1月25日午前10時 ある人の証人尋問を予定してい
るそうである。


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郵政民営化売国プロジェクトに嵌められた植草一秀氏

植草氏逮捕は国策逮捕だな、3+10+10=23日越えて勾留だって?法的根拠は?言えるものなら言ってみろ(笑)バナー

  小泉純一郎前総理や竹中平蔵前金融相は、ミルトン・フリードマンが志
向した新自由主義の重要な掟である「自己責任原則」を旗印に構造改革
をぶち上げ、国民を先導して強引に売国型の政策を推し進めてきた。その
結果はどうなったのか。老人や身障者への福祉の圧倒的後退、極端な所
得格差社会の現出、毎年三万人を越える自殺者は減る気配がまったくな
い。そして投機しか眼中にない外資の跳梁跋扈。我々の国はいったいど
うなってしまったのだろうか。

 小泉政権の欺瞞性を最もあざやかに示していたのが、2003年5月のりそ
な銀行の国家救済であった。小泉・竹中の構造改革路線は、この銀行の
救済に預金保険法第102条を適用したが、その第一項には第一号措置
と第三号措置があり、彼らは第一号措置を選んだ。小泉政権の頑強な
基本理念から言えば、当然第三号措置が取られていなければならなか
った。しかし、彼らはあえて第一号措置をもってりそなに政府資金を注入
したのである。植草氏はこれがこの内閣の欺瞞性をあらわす象徴的な
事例であると語っている。以下は植草氏の説明である。

  預金保険法102条は「抜け穴規定」を有する条項である。第1項に第1
号措置と第3号措置が規定されている。当該金融機関の自己資本がマ
イナスに転じた場合、すなわち債務超過の場合は「破綻処理」になる。こ
れが第3号措置である。これに対して、自己資本が規定を下回っても、プ
ラスを維持する場合は「破綻前資本注入」が実施され「救済」される。こ
れが第1号措置である。りそな銀行には、第1号措置が適用されたのである。
 この措置が人為的に選択されたことは間違いない。「破綻処理も辞さぬ」
と言いながら、結局は「破綻処理ではない救済」が選択されたのだ。この
時点でりそな銀行を破たん処理していたなら、日本は間違いなく「金融恐
慌」に突入したはずである。この懸念があったからこそ、株価は暴落して
いたのだった。(植草一秀 2006.06.25第10回「失われた5年-小泉政
権・負の総決算(4)」より抜粋)

 この「預金保険法 第102条」において、自己責任原則で行けば第3号
措置の「破綻処理」ではなく、第1号措置の「破綻前資本注入」が適用さ
れたことは、金融恐慌回避措置だったと片付ける人もいるが、そうならば、
なぜそこまで株価の暴落を起こす政策を掲げたのかという、それまでの経
緯への当然の疑念が湧く。なぜならそれこそが小泉構造改革の基本テー
ゼだったからである。この一大テーゼを平然と自己瞞着しておいて、次の
ステップに進むこの政権の異常な本質とは何であろうか。国民はそのこと
をきちんと問いかけるべきであったのだ。実際のところ、小泉政権はその
時点で完全な政策の失敗を証明していたのである。

 金融恐慌は最も恥ずべき政策の失敗であり、国民を窮地に陥れる大罪
である。それを回避した手法が、小泉たちが忌み嫌っていたケインズ的財
政出動であった。ここで小泉構造改革のテーゼは完全に崩壊し、内閣総
辞職になるはずであった。ところがマスコミはりそな救済劇の肝心な真相
を世論に訴えることをしなかった。そのせいで、小泉たちは政権崩壊を免
れたのである。

  この時点で彼らは必死にごまかし、政権を運営し続けた。二年後に目
論む郵政民営化法案の実現に向けて、彼らは政策の失敗を体よく糊塗し
続けたのである。私はほとんど確信に近い思いがある。それは植草一秀
氏が2004年の4月に、国策捜査によって冤罪に嵌められた理由は、りそ
な銀行救済劇の真相を植草氏に語って欲しくないという一点に尽きるの
である。もし植草氏がことの真相を語って、小泉政権の欺瞞性を国民に
知らせれば、反小泉の世論が沸き起こり、内閣は総辞職するか、無力化
に追い込まれていたはずである。そうなると、「年次改革要望書」に従って
行う郵政民営化の約束をアメリカに対して果たせなくなる。小泉政権の眼
目は郵政民営化にこそあったからである。だからこそ、その最大の妨害
因子である植草氏の言論を止めたのである。それが、品川駅構内におけ
る手鏡事件の真相である。

 そして、今回の京急電車の痴漢事件であるが、これも郵政民営化と大
いに関係がある。郵政事業は、2007年10月に郵便事業会社、郵便局
(窓口ネットワーク)会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社の4事業会社に
分割し、持ち株会社化する。そのあと2017年までに完全民営化に移行
することになっている。四事業会社に分割されて持ち株化するのは2007
年の10月からである。植草氏が痴漢冤罪に遭遇したのが、2006年9月、
このタイミングも重要である。植草氏は品川駅での事件があってから、
また精力的に活動を再開し、小泉政権のペテン性とりそなインサイダー
疑惑を展開し始めていた。ここで、彼の政権批判が世論に伝播した場合、
アメリカの悲願である郵政民営化が瓦解するおそれがあったのである。
つまり、植草氏の言論によって、国民が郵政民営化の真相に気付き、こ
の法案の執行を停止、振り出しに戻すおそれがあった。そのリスクを回
避するために、植草氏は再びその口を封じられてしまったのである。

品川駅で植草氏が手鏡事件を仕立てられて捕縛の仕打ちを受けたの
が2004年4月8日である。ここである出来事と奇妙な一致を見せている
ことがある。郵政民営化に関わる年次改革要望書(The U.S.-Japan
Regulatory Reform and Competition Policy Initiative)が正式に日本に
提出されたのは2004年の10月14日である。しかし、そのことについて
米国と日本政府が頻繁に会うようになったのはもっと前である。竹中平
蔵が率いた「郵政民営化準備室」とアメリカの政府及びその関係者が、
18回も重ねて協議を行ったのであるが、その第一回目が、なんと植草
氏が手鏡事件として嵌められた4月からなのである。

 日本郵政事業の民営化を熱烈に願ったアメリカが、その実現を阻む
最も熾烈な抵抗勢力として確定したのは誰であっただろうか。私は確信
を持って言うことが出来るがその人こそ植草一秀氏なのである。よく考え
て欲しい。植草一秀氏がこの時点で、もし、小泉構造改革の欺瞞性を叫
び、りそな実質国営化顛末の真相を国民に向かって展開していたらどう
だったであろうか。それは小泉政権の欺瞞性を国民に完璧に認識させて
しまうことに繋がったのだ。これを阻止するために、アメリカと黄色い肌の
エージェントたちは植草氏の口を封じたのである。

 そしてその冤罪の衝撃から、山崎行太郎氏その他によって引き上げら
れ、回復した植草氏が、再び小泉政権の巨大な欺瞞性を語り始めたのが
今年の前半から京急の痴漢冤罪で逮捕された9月まである。この時
期に植草氏が再び冤罪に遭遇したのは、政権が安倍晋三に移り、またも
や来年10月に決行される郵政民営化実現に向けての大事な時期である
からである。

 つまり、植草氏が嵌められた二度の冤罪事件を時系列的に眺めてみる
と、米国とそのエージェントたちが、郵政民営化遂行に向けて計画を押し
進める大事なタイミングであったことが見えてくる。国民は目覚めなけ
ればならない。小泉構造改革はペテンであり、郵政民営化は国富流尽の
目的で拙速に行われた売国法案であることを。植草氏がりそな問題を重
点的に語ったのは、前政権の構造改悪を国民に知らせることによって、
この国益毀損の政策を停止させ、国民利益の確実な政策に切り替える
世論を巻き起こすためだった。植草一秀という人物は間違いなく救国の
士なのである。

 この人物を冤罪で放置したら、国家の行く末は崩壊に向かうだけである。
国民が自分たちや子孫の幸福を願うなら、植草一秀氏を幽閉の身から解
き放ち、なるべく早急に国政の壇上に乗せるべきである。これは個人の
問題ではない。植草氏を救出することは、これからの国家の命運がかか
っているのだ。そこを気付いて欲しい。


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2006年12月19日 (火)

植草氏を取り押さえた二人は暴力のプロか?

12月7日に一度出しているが、6日公判時の植草一秀氏の「意見
陳述書」を再度公開する。植草氏はこの陳述書の中で、彼を取り押
さえた二人の「一般人」について、強調して語っている。この二人は
はたして善意の一般人だろうか。この供述書を素直に読む限り、と
てもそういう感じには受け取れないのだ。この二人はあきらかに、い
わゆる「かたぎ」の人間ではないように思う。

 強いて考えれば、柔道や逮捕術を会得している警察関係の人間か、
もしくは武闘派暴力団関係者ような体術格闘戦に手馴れている者の
ように感じる。植草氏が彼らを何度か強調的に書いているので、彼ら
を注目しろというメッセージのように私には受け取れる。その部分を
赤くしておいた。

******************************

 (これは「植草一秀氏を応援するブログ」さんからお借りしています)

   意見陳述書

           
           平成18年12月6日

           東京地方裁判所刑事第2部 御中

    被 告 人  植  草  一  秀


 私は、平成18年9月13日夜、ある宴席に出席し、その場での特別な
事情もあり、お酒を大量に飲みました。その結果、しばらくして強烈な睡魔
に襲われる酒酔いの状況に陥り、このことが私が今回の事件に巻き込ま
れる一因になりました。その結果として、これまで私を支援してきて下さっ
た多くの皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまうことになり、この点につい
ては大変申し訳なく思っておりますと同時に、お酒を飲み過ぎたことを深く
反省しております。

 強い睡魔に襲われる酒酔い状態にあったために、私が本来帰宅する方
向とは逆方向に向かう電車に乗ってしまいました。電車に乗り込む際は、
逆方向に向かう電車であることに気付いたのですが、反対ホームに行く
のは面倒だと思い、そのまま電車に乗ってしまいました。
 それでもその後に、やはり降りようかと思った瞬間にドアが閉まり電車
が発車してしまいました。

 自分が乗ってきたドアの方向に向かい眠ったような状態で立っていたと
ころ、少しして少し大きめの声が聞こえたので目を開けましたら、私の前方
の少し離れた所にいた女性が、その女性がそれまで立っていた位置を左
回りに振り返りながら、私の右斜め前方、1~1.5メートルほど離れた場所
に移動しながら、「子供がいるのに」といったことを言うのを目撃しました。

 私は「痴漢騒ぎかもしれない」と感じて、「絶対に関わり合いになりたくな
い」と思い、少し右を向いて、元の姿勢のまま目をつぶって立っておりまし
た。
 それから20~30秒ほどした時に突然私は左側とうしろ側を誰かに強く
掴まれました。
自分が犯人に間違われたと思い、がく然としましたが、自
分が人によく知られている身でしたので、ここで騒ぎにしたくないと思い、
大きな声も出さずに駅に到着するのを待ちました。

 駅に着いたら、女性に事情を聞き、私が無関係であることを理解しても
らわなければならないと思っていました。

 駅について、当然その女性と話ができると思っておりましたが、おそら
く二人だったと思うのですが、私を掴んだ人たちが強烈な力で私を
押さえつけて、事務室の方向へ連れて行きました。途中で私は何
度も「女性と話をさせてくれ」と言いましたが無視され、上半身が全
く身動き出来ないような強烈な力で押さえられ、
駅事務室の左側の
小さな部屋に私一人だけが、連れてゆかれました。

 11月10日過ぎに受け取った検察官開示記録によると、私を掴んだ
人達は事件を目撃していない二人の民間人の男性であったとのこ
とですが、それならばなぜ、私が女性と話をしようとするのを力づく
で阻止し、私一人だけを女性とは別の事務室に連れていったのか、
非常に不自然である
との思いを拭えません。

 事務室の入り口の所に体格の大きめな駅員がおりましたので、「とにか
く女性と話をさせてくれ」と告げて事務室を出ようとしたところ、その駅員
に制止されました。激しくもみ合った末に結局阻止され私は椅子に座りま
した。
 私は、「このままでは私が犯人にされてしまう。そうなればマス・メディア
は無責任で一方的な情報を土石流のように氾濫させ、家族が想像を絶す
る報道被害に直面する。あげくの果てに有罪にされてしまうかもしれない。
家族の報道被害を最小に食い止めて家族を守るには、いま私が命を絶ち、
すべてを遮断するしかない。命を絶つとすればそのタイミングは今しかな
い」ととっさに判断し、駅員が外側を見ているすきに、ネクタイをはずして、
そのネクタイで自分の首を絞めて自殺をはかりました。

 ところが、その途中で駅員が気付き、力づくで阻止されました。私は放
心状態に陥りましたが、まもなく警察官が来て、事件については何も聞か
れることなく、警察署に連れていかれました。事件について私は当初より
一貫して無実を主張して現在に至っております。

 その後のマス・メディア報道においては、テレビ番組においても、タレン
トや弁護士の立場にある者までもが、未決収容者にある私をあたかも確
定者であるかの如くに扱う発言を繰り返すことが放置され、また週刊誌な
ども私が過去に痴漢事件で何度も示談をしたことがあるなどの事実無根
の情報を流布するなどの状況が放置されております。私が懸念した報道
被害は現実に生じております。

 検察官は、「否認を続ければ、裁判で私生活を攻撃して家族を徹底的
に苦しめてやる」と学校等でのいじめを意図的に誘発するとも受け取れ
る発言を繰り返し、また警察官は、「否認して裁判になれば必ずマスコミ
のえじきになる」、「否認すれば長期の勾留となり小菅に移送される」と
繰り返し述べ、罪を認めることを迫り続けました。

 現実に現在私は長期間勾留され、また私が営んでおります事業の顧
客データも押収されているため、私の経営している零細な事業にも重大
な支障が生じております。

 それでも私は、自らの誇りと人間としての尊厳に鑑みて、事実に反して
罪を認めることはできないと考え、無実の主張を貫いて現在に至っており
ます。
 裁判所におかれましては、予断・偏見を持たれることなく、被告事件に
ついて、適正な手続に基づいて真相を究明し、関係法令の適正な運用に
基づき正しい判決を下されますよう強くお願い申し上げます。

以 上

******************************

 私が上記に赤文字で強調してある箇所を読むと、植草氏は、彼を取り
押さえた人物について、男女の性別も風体も人数さえ認識していないよ
うに思える。つまり、それだけ彼を取り押さえた二人は確実に植草氏を
身動きの取れない状況で駅員室に連れて行ったことになる。民間人が
このような行動を行うだろうか。この二人は明らかに一般の人間ではな
いように私は思う。植草氏を取り押さえた行動が並の膂力ではないこと、
植草氏が抵抗できないように二人で確実な連係プレー(示し合わせた
動き方)を行っているように見えること。これは素人の印象ではない。

 もうひとつは、この二人の行動はいっさい無言の中で行われていた
という不気味な事実である。善意の一般人であれば、「お前何をしたん
だ」とか、「駅員室に行くぞ」とか、そういう類の発言が行動と同時的に
あってもおかしくないし、あれば植草氏が陳述書にそのことを明記する
と思う。ところがそのことが書かれていない。つまり、彼らは無言で滞り
なく一連の行動を起こしていたことになる。植草氏を捕まえた二人は捕
縛のプロの印象が強い。

 あと、公判証言にこの二人の出廷がないことが妙である。この二人が
痴漢そのものを目撃していなくても、状況証言はできて当然の重要な位
置にいたことはたしかである。この二人が証言者として出てこないのは
非常に奇異である。出てこられない事情があるからなのだろう。

植草氏逮捕は国策逮捕だな、3+10+10=23日越えて勾留だって?法的根拠は?言えるものなら言ってみろ(笑)バナー


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2006年12月11日 (月)

綿密な計画性に生じたディレンマ

  ◎植草氏の冤罪は巧妙に計画されたが
   すでに綻びが見えてきた


 過去の記事、「植草氏謀殺までの必要な過程として仕掛けられた罠
でも触れたが、植草冤罪が綿密周到な計画性にもとづいて実行されたこ
とを強く感じる。植草氏は小泉政権発足前から、景気低迷時における緊
縮財政政策の危険性を見抜き、鋭意それを指摘していた。しかし、前政
権はその提言を無視、植草氏の憂慮どおりのミスリーディングを行い、一
時は株価を七千円台まで暴落させた。

 この時、小泉構造改革批判を行っていたエコノミストに、内橋克人氏や
金子勝氏などもいたが、植草氏が最も精力的かつ的確に前政権のマク
ロ政策の過ちを衝いていた。そのために植草氏は、前政権筋の恨みを
買い、2004年4月8日に、東京都迷惑防止条例違反に該当するとの容
疑で逮捕・勾留された。その間、マスコミは彼の弁明的言動をきれいに
除外した先行報道を行った。そのバイアス的先行報道によって、彼の
名誉は著しく毀損されてしまったのである。

 そして、弁護士さんを中心に、約一年かけて植草氏は無実を明らかに
するための立証活動を行った。ところが、植草氏本人が2005年4月7日
の関係者各位に出したコメントで述べているように、裁判官が植草氏側
の重要な立証論点を無視するということが起こったようである。植草氏
は、裁判官が、司法正義に悖る誘導を恣意的に行なう現実を目の当た
りにして、深い絶望と諦念に陥っている。なぜか、その裁判では、裁判
官の不正義によって司法の公平性は担保されなかったのである。

 これを痛感した植草氏は、裁判を継続する意義を保てなくなっていた。
植草氏本人がその痛憤の思いをコメントで述べている。

私は法廷の正義を信頼し、全力を投入して裁判に取り組んでまいりまし
たが、この思いは完全に裏切られました。本来、不当判決の場合は当然
控訴する考えでおりましたが、実質的な吟味の無い、あまりにも空虚な判
決を眼にして、裁判を継続することについての疑念が一気に広がってしま
いました。残念ながら現実の裁判制度は私が期待したものとはまったく異
なっておりました。この下で裁判を継続することの意義を見出すことができ
なくなり、控訴しないことを決しました」

 http://www.geocities.jp/yuutama_1/407comment.htmlより

 控訴を断念した植草氏は、警察のみか、司法の不正義を身をもって経験
し、深い絶望と諦念に陥った。希望を喪失した彼は消極的な毎日を送って
いた。普通の者であれば、このまま意気消沈し、硬い殻に閉じこもる精神
生活を送るだろう。しかし、彼には持ち前の正義感があり、個を越えた深
い憂国の思いがマグマのようにわだかまっていた。植草氏の精神は死ん
ではいなかった。

 この時、文藝評論家の山崎行太郎氏が植草氏へ社会復帰を呼びかけ
た。山崎行太郎先生は、その著書「小林秀雄とベルクソン」の冒頭部分
で何度か述べている。「矛盾にぶつからない思考が合理的なのではない。
矛盾にぶつかることをおそれない思考が合理的なのである」人は何かに
挑戦して大きな矛盾が眼前に立ちはだかると、そこで立ち止まってしま
い、適当につじつまを合わせて無難に矛盾を回避しようとする。そうする
ことが誰にも突っ込まれない合理的な判断だと思い込む。しかし、山崎
先生は言う。矛盾を包含したまま考えを進めていくことをおそれない精
神こそ、真の合理的思考であると。

 この精神こそ、あらゆる批評眼の精髄であると私も思う。この場合の
「矛盾」を「不条理」という言葉に置き換えても私は大差ないように思う。
文藝評論とエコノミストという差異はあれ、自己の仕事の信念において、
植草一秀というエコノミストも、山崎先生と同質の精神を持つことは明ら
かである。彼も一度は冤罪に打ちのめされたが、根底において不条理
に立ち向かう資質を持つ男である。だからこそ、司法と警察を掌握した
傍若無人な前政権の官邸ファッショに再び歯向かったのである。

 この局面において、山崎行太郎先生が彼を世間に浮上させたことは暗
示的でさえある。なぜなら両者とも不条理や矛盾に逢着することを怖れず
に対峙する精神性を持っているからである。お二人は、根底的なところで
ある種の同質性があるから、社会復帰への助言が功を奏したのである。
立派な仕事をする人は、狭隘皮相な合理の世界に安住することはできな
いということである。

 これは何も衒学的な文学の態度を言うのではなく、実際の仕事に直接
あらわれてくる、人それぞれの哲理的な構え方の問題である。これは仕
事のジャンルを問わず横断的な普遍性を持つことかもしれない。私には
小林秀雄を論じる資格はまったくないのだが、小林が究極の「無私の精
神」を追求した人であることは感じていた。その到達点が本居宣長論で
あることも私なりに思っていた。

 しかし、若い時に少し読んで挫折した小林論が、この年になって山崎先
生の著書によって新たな視座を開かれていることは不思議である。小林
の「無私」とは、山崎先生流に言うならば、自ら進んで矛盾の包含体系に
挑んで行く心的態度なのだろう。それは、硬直した制度的な合理主義で
はなく、カオスを内包した真の合理主義の地平に到達し、そこから眺め
る視点を得ることが可能になるということである。小泉純一郎の愚劣きわ
まるニ値論理的思考の世界とは何という隔たりであろうか。

 山崎先生はこうも言っている。「合理的に考える人すべてが合理主義者
とは限らない。合理主義者とは、合理主義という思考のパラダイム、いい
かえれば思考の歴史的制度から抜け出すことができない人のことである
と言ってよい」と。この観点から、山崎先生は、物理学において、ニュート
ン力学から非ニュートン力学への止揚、あるいはユークリッド幾何学から
非ユークリッド幾何学への変容へと思考を進めていく。「小林秀雄とベル
クソン」は、そういう物理学的な世界観の変遷と対比して、小林秀雄の
文藝評論の基底精神を探ろうとする非常に貴重な文献である。この本は
類書がないと思う。読むと、心地よい知的な空間へ誘われてしまうのであ
る。

 今までは不動の合理世界であったはずのものが、ある日突然に新たな
パラダイムに飲み込まれる。その過程は、矛盾への恐怖を飛び越えて行
われ、その矛盾へのゆるぎない対峙、そして突破を経て、あらたな地平
が見えてくる。ここにおいて真の創造性へいたる心的態度は、矛盾への
逢着を怖れない精神であり、その意味において究極的には、物理も数理
も芸術も同じであることを山崎先生は言っているように思う。小林の見る
無私の精神である。無私でなければ矛盾を越えられないのである。無私
とは矛盾を受容することでもある。これは西洋の合理主義を突き抜けた日
本古来の神道の受容性に通じるものがある。その意味で小林の「無私」
は至って日本的である。

 なぜ「小林秀雄とベルクソン」のその話を持ち出したのかというと、植草
氏の小泉政権批判には、山崎先生言うところの「真の合理主義」精神が
鮮明に見られるからである。多くの御用学者の中には、小泉政権の実相
を正確に捉えていながらも、自己の立場を損ねる政権批判を必死に回避し
ていた状況にあった。彼らは狂気の売国政権の放つ不条理の圧力に耐
えられなかったのである。

 これに立ち向かえる学者魂を持ったものは、本来的に不合理なもの、不
条理なものに真っ向から対峙できる勇気と資質を持つ者のみである。謂
わば精神の貴族性を堅持している者のみに与えられた勇気というものが
ある。その意味で植草氏という人物は真に創造的なエコノミストであるこ
とがわかる。こういう資質を持つ者は、売国政策を意図的に行う為政者に
とっては脅威そのものである。なぜなら、「魚心あれば水心」的な懐柔策が
一切通用しないからである。植草氏が目の前の女子高生の尻の誘惑に
幻惑され、我を忘れてしまうような男であれば、人生の不条理を招く小泉
国賊政権に真っ向から挑んだりはしないだろう。

 植草氏を嵌めた策謀者たちが意図する目的は、一にも二にも植草氏の
口を封じることにある。懐柔も、金銭の誘惑も、脅しも効かない植草氏の
ような人間は、殺すか物理的に幽閉する以外に方策がないのである。彼
らは植草氏の確実な口封じのため、そのプロットプランに、1998年の東海
道線車両内における不幸な出来事を徹底的に利用した。

 すなわち、98年当時、東海道線車両の四人がけボックス席の真向かい
の女性から性的異常者の誤解を受け、心外なことに彼は取調べを受け
るはめになってしまった。そして、彼は電車内でわいせつ行為をしたとし
て、神奈川県迷惑防止条例で罰金刑になった。しかし、実際は真向かい
の女性の勘違いに過ぎなかったと私は考えている。この話は当時世間
には出なかったが、植草氏にとっては、拭いがたい嫌なしこりとなってい
たに違いない。彼にとっては不本意な経歴上の瑕疵となっていた。人間
には生きている限り、このような忘れたい汚点や瑕疵は付き物である。
奸智に長けた者は他者の弱点を暴きだして、そこを衝く。

 小泉政権批判を緩めない植草氏に、謀略勢力は98年のそのできごと
をベースにして、植草氏を破廉恥罪の常習者としてイメージ付けすること
を思いついた。その結果が2004年の品川駅構内における手鏡事件なの
である。いうまでもなくこの事件は完全な冤罪である。この時のマスメディ
アの偏頗報道はまさに常軌を逸していた。一方的に植草氏を貶め、ミラ
ーマンなどというあだ名まで付けて彼の誹謗中傷報道を大々的に行った。

 そして冒頭に説明したように、法廷闘争で自身の無実を証明しようとし
たが、裁判官がまったく公平性を担保しない状況があったので、植草氏
は控訴を断念し、地道に名誉回復をやっていくことに腹を決めた。しかし、
警察と司法の不正義を目の当たりにした植草氏は落ち込み、意気消沈し
ていた。そこを山崎行太郎先生が植草氏の背中を押したのである。再び
息を吹き返した植草氏は講演活動や大学での授業に勤しんだ。その傍
ら、小泉政権に対する批判は以前よりも容赦ない厳しさを持ち、政権担
当者たちの心胆を寒くさせたのである。

  やむなく策謀者たちは第二の偽装逮捕を画策したのである。それが今
年、9月13日の京浜急行電車内の痴漢容疑であった。これもさんざん説
明してきたが、偽装逮捕(冤罪)の可能性が極めて濃い事件である。植
草氏に常習的に内在するかのような性癖論を固定化するためには非常
に都合が良い仕掛けであった。すなわち今回も痴漢という破廉恥罪を植
草氏に被せれば、三回目という連続性が発生する。相手の女子高生は
未成年であるがゆえに、その正体に関する情報は徹底的に保護されて
いる。報道は品川駅での一件と同様に、植草氏の弁明がないままに一
方的な垂れ流しと化している。

  策謀側は完全に思い通りに植草教授打倒プランを実行したかのように
思えた。しかし、彼らにとっては思いがけない計画外のファクターが生
じてきたのである。それがインターネットにおける冤罪疑惑、及び国策捜
査疑惑の出現であった。これによって、彼らは植草氏の言論活動を何と
しても封じたいと、いっそうの思いを強めたはずである。しかし、彼らは今、
明らかに一つの重大なディレンマに向かい合っている。このまま勾留を長
引かせれば、植草氏の勾留理由が証拠隠滅や逃亡の惧れにはないこ
とが明白になってくる。当然ながら、世間の耳目は勾留延長の理由を考
えるだろう。そして、噂どおり、りそなインサイダー取引疑惑の詳細や、
国策捜査そのものに目が向いてくる。

 すでにネットではそういう見解が増え始めているのである。しかし、植草
氏を釈放すれば、植草氏自身の口から前政権の諸悪が暴露されかねな
い。彼らは、植草氏の釈放も出来ないが、勾留延長理由もすでに消えて
いるというディレンマを抱えてしまった。何度も言うが、彼らがこのディレン
マを抜ける唯一の方策は、彼らが植草氏の息の根を止めることである。

 参考図書 :  「小林秀雄とベルクソン」山崎行太郎(彩流社)


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奇妙な符合◆なぜ今?

  ◎植草氏のいる東京拘置所で、なぜ今検閲強化?

**********************************************

ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061209i201.htm

塀の中から被害者周辺に脅迫状、検閲素通り…服役の男

 暴力行為の疑いで逮捕された男が、拘置中に被害者周辺の住民に
脅迫の手紙を送り付けたとして、栃木県警に脅迫容疑で逮捕されてい
たことが8日わかった。

 少なくとも23通が、拘置所と刑務所の検閲をくぐり抜けて送られてい
たことがわかっており、検閲が不十分だった可能性が高い。男は、栃
木県大田原市の黒羽刑務所に服役していた岡三男受刑者(54)。

 調べによると、岡受刑者は2003年2月、近くの工場に「音がうるさい」
と農機具を持って押し掛けたとして暴力行為の疑いで逮捕され、公判中

の04年5月ごろ、拘置されていた東京拘置所(東京都葛飾区)から工場
周辺の住民に「オレをチクッた(密告した)あんたたちを許さない」などと
書いた手紙を送り脅迫した疑い。那須烏山署に被害届が出され、今月4
日、逮捕された。

 同拘置所から送った脅迫の手紙は20通以上にのぼり、刑が確定して
黒羽刑務所に移った後の今年6~7月ごろにも、「永い間蔑視(べっし)し
て呉(く)れた礼は100倍にして返す」「問答無用で攻撃する」などと書い
た手紙を少なくとも3通送っていたとみられている。

 法務省によると、被告や受刑者が拘置所や刑務所から手紙を出す際
には、検閲担当の書信係と上司が2重にチェックする。検閲の具体的な

基準はないものの、逃走をほのめかしたり、脅迫を意味したりする文面
が対象となっており、同省は「問題のある手紙を発信することは制度上
ないはず」としている。

 東京拘置所は「被害者には申し訳ない。きちんと検閲するよう指導し
たい」と陳謝。黒羽刑務所も「見過ごしたかもしれない。事実関係を調
査し、検閲を徹底したい」としている。

 岡受刑者は、別の暴力事件で執行猶予中だった03年2月、栃木県
警烏山署(現・那須烏山署)に暴力行為容疑で逮捕され、服役。今月
18日に出所予定だった。

       (2006年12月9日3時10分  読売新聞)

*********************************************

 暴力事件容疑の男が、拘置所の中から被害者に脅迫の手紙を送って
いたかどで逮捕された。ところが、実際にその脅迫状が送られたのは、
なんと今から2年半も前のことだというのだ。

 その拘置所とは、今、植草一秀氏の公判が始まって、注目度を浴びて
いる東京拘置所なのである。現在、彼はまだそこに勾留中である。

 服役男の脅し文面が、拘置所の検閲を素通りして被害者に送られてし
まったのが、今から二年半も前の2004年の5月頃、公判中のできごとで
あった。その男が逮捕されたのは植草氏の初公判日である12月6日の
わずか二日前の12月4日である。

 この件は植草氏と決して無関係ではない。むしろ、植草氏の保釈停止
と大いに関係がある話ではないだろうか。今頃になって、二年前の脅迫
状を出した事件を出してきて、拘置所の検閲を厳格化するというのは奇
妙な話である。この検閲体制の強化は、明らかに植草氏からの情報遮
断を目的としているのだろう。植草氏は都条例違反という、いわば微罪
の疑いによって不当な長期勾留を受けている。

 彼を嵌めた者たちが、どうしても彼の言動を封じたい場合、取り敢えず
は物理的な身柄拘束を行って彼の言論活動を封じ込めるだろう。しかし、
二度の保釈却下は検察側にとってはもう限界だろう。この次も保釈却下
を裁定することは、確実に世論の不審を買い、その不条理性を浮かび上
がらせることになるはずである。植草氏を出したくない。しかし、勾留延長
の理由がなくなる。

 すると何が考えられるだろうか。やっぱり、私は偽装自殺、すなわち植
草氏の謀殺の危険が高まってくると思わざるを得ない。あとは考えたくな
いことだが、薬物や拷問で植草氏の精神を破壊することだろうか。

 検察やその上が、植草氏の釈放を嫌う理由は一つしかない。彼に発
表して欲しくないことがあるのである。これは確実にわかったと思う。ここ
までくると、植草氏の件は、完全に国策捜査を傍証していると考えて間
違いない。


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2006年12月 9日 (土)

保釈取り消し二度目の意味

  植草元教授の保釈停止 地検の抗告を受け東京地裁

 東京地裁は8日午後、東京都迷惑防止条例違反(痴漢)罪に
問われた元名古屋商科大大学院客員教授植草一秀被告(45)
の保釈について、東京地検の抗告を受け、執行を停止する決定
をした。

 同日、保釈保証金600万円で保釈を認める決定をしていた。

(共同)
(2006年12月08日 17時36分

  何としても植草氏を封じてしまいたいらしい。しかも、他の反小泉構造
改革を唱える有識者たちへの徹底的な見せしめの意味合いがあるのだ
ろう。この状況は、司法が権力者の手に握られているということである。

 国民は植草氏のこの状況を単なる都条例違反の次元で見てはならな
い。背景には我が国の国柄を破壊するアメリカ、及びそれに追従する
媚米勢力の横暴がある。従って、植草氏の問題を他山の石として看過
していると、日本はとんでもない圧制の社会に成り下がる。共謀罪法案
成立への意志がそれを物語っている。この法案は煎じ詰めて言えば、
あらゆる政府批判を封じ込めるということである。つまり、植草一秀氏の
ような救国意志のある識者を血祭りに上げることで、言論の完全封鎖を
目論んでいるのである。

 国民は知っているだろうか。今から22年前の1984年は、所得の上層
20%と、所得の下層20%の合計額の差が13倍だった。それが2002年
には、その差が何と168倍になっているのだ。わずか18年の間である。
(内橋克人「悪夢のサイクル」より)

 つまり、これだけの格差分極社会に移行している現実にありながら、
今、何が起きつつあるのかと言えば、所得上層の少数階層が、絶対
支配権を確立するために、警察権力と司法の掌握に取り掛かってい
るのである。国家構造的な言い方をするなら、これはレーガノミックス
を参考にした中曽根政権から始まって、小泉政権を頂点とする新自
由主義経済体制への盲目的な移行政策が招来したことなのである。
新自由主義社会はある時間を経て遷移し、やがては極相として夜警
国家に変わるのである。警察国家である。この意味がわかるだろうか。
警察や司法が一部の特権階級に掌握されてしまう社会が到来すると
いうことにほかならない。

 それを象徴しているのが、万民の利益や幸福を願う植草氏の言論
封じなのである。従って、植草氏の理不尽な逮捕・勾留をこのまま放
置すると、国民自身も最悪の統制社会に置かれることになる。   

 今ならまだ間に合うのである。警察にも司法にもまだ良心は残って
いる。国民が声を上げればまだ修正可能である。だからこそ、植草氏
を放置しないで欲しい。彼は明らかに国策捜査によって身柄を拘束さ
れているのである。これが一般国民レベルに波及しないように植草一
秀氏は何としても救援しなければならない。皆さんには、明日はわが
身のこととして植草事件を考えて欲しい。


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2006年12月 8日 (金)

保釈決定!地裁はどう出る?

    痴漢行為:植草被告に保釈決定 検察側は抗告

 電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反
に問われ公判中の元大学院教授、植草一秀被告(45)について、東京
地裁は8日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は600万円。これ
に対し、検察側は決定を不服として同日抗告した。

        (毎日新聞 2006年12月8日 12時32分)




  植草一秀氏の保釈が決定したが、検察がそれに対してまた抗告した。
これに対して地裁はどういう決定を下すのだろうか。

 植草氏の不当勾留は今日でもう86日目である。このような異常な状態
で、もし地裁が検察の抗告を認めて勾留が延長されるようなら、明らか
に司法も検察も狂っているとしか言いようがない。もしそうなったら、今
回の植草事件が確実に国策捜査の様相を帯びてくることを世間に知ら
せるようなものである。

 そこまでしても、植草氏にしゃべらせたくないことがあるのかと。さて、
地裁の判定はどう出るのか。


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ハルシオン混入の可能性か?

 9月13日、京急電車内の痴漢容疑で逮捕された植草氏に関する初期
報道で、私はいまだに合点が行かないことがずっとあった。しかし、最
近、知人と話していて、電車内での植草氏の行動について、今まで考
えたこともない別種の推測が湧いてきた。

 それはあくまでも推測なので、真偽のほどはもちろんわからないのだ
が、あり得るかもしれないと考えている。

 知人は言っていた。今回の植草氏の事件で、植草氏は”覚えていな
い”と言った。警察が捕まえた時には、ひどく酔っていた状態だったらし
いこと、加えて、品川駅で飲んでいたのに、タクシーを使わないで、わざ
わざ電車に乗ることを選んだということは、要するに植草氏はその時
点で通常の判断力が働いていなかったのではないのかと思わせる行
動様態ではなかったのかと。これらを考えると、植草氏はハルシオンを
酒に混ぜられて、それを飲んでしまったという可能性を強く疑ってしまう
と。

 知人の推測を見ると、植草氏がハルシオンという睡眠導入剤をどこか
で盛られた可能性は否定できないと思う。私も十年ほど前のことだが、
アルコールを飲んだあとでうっかりハルシオンを飲み、数時間の記憶が
陥没した経験がある。

 植草氏の深い酩酊状態が、深酒の可能性ももちろんあるが、もし、ア
ルコールと一緒にハルシオンという薬物を摂取していたなら、その酩酊
は通常飲酒の酩酊とはかなり様子が違っていたかもしれない。電車内
で記憶の断裂、あるいは亡失を招いた可能性がある。つまり、植草氏
の意識に、眠気を誘う深酔いとは別種の、強度の薬理作用が生じてい
た可能性があるのである。

 そう考えれば、今回の植草氏の「覚えてない」発言は真実味を帯びて
くるし、12月6日の意見陳述の冒頭にあった植草氏の激しい酩酊状態
の意味も見えてくる。つまり、本当に電車内のことは覚えていなかった
可能性がある。常識的に見て、我々は、覚えていないくらいの酩酊と
いえば、それは睡魔に襲われていたからだろうと考える。しかし、ハル
シオンとアルコールの同時摂取による複合作用の場合は、身体的に
は歩いて行動できるが、通常の認識力がなく、夢遊病的な意識の混迷
を招きながらも行動はできるということではないのか。そして、結果と
しては、その行動においての記憶が欠落するということになる。

 その辺のことは専門家に聞かなければわからないことではあるが、少
なくとも、通常の酩酊からは逸脱していたように思うのである。しかし、
薬物混入がもし事実だとすれば、植草氏はとんでもない用意周到さで
犯罪者に仕立てられたとも言える。最悪の犯罪偽装である。正直言っ
て、ここまでやるのかという思いである。奸佞邪智(かんねいじゃち)の
きわみとはこういうことを言うのだろう。

 私は何度でも言うが、植草氏の場合は自殺偽装まで視野に取り込ま
れた国策捜査であると確信している。「国家の罠」を書いた佐藤優氏に
よれば、検察には国策捜査の犠牲者に対する礼儀があるらしい。それ
は、国策捜査では狙った人物の人生を完全に奪うようなことはしないと
書いている。再起の可能性を残しておいてやるそうである。従って、国
策捜査の目的は、逮捕事実が最も大きなニュースで、初公判はそこそ
この大きさで扱われるが、判決は小さな扱いだそうである。

 植草氏の場合はそれには当てはまらない気がする。彼の場合は、そ
の人生を奪われるどころか、肉体的な生命までも狙われているように思
えてならない。もし、薬剤を混入してまでも、今回の痴漢偽装犯罪を成
功させるという意志が働いていたとするなら、これを計画した者に対し
て戦慄の思いが走る。


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2006年12月 7日 (木)

裁きの庭、腰縄凄愴!

 12月6日、植草一秀氏の第一回公判が開かれた。以下は公判を傍聴
した人の書き込みである。

 法廷で見た、植草さんは廷吏に前後を挟まれ、手錠に腰縄で出てきた。
ノーネクタイにグレーの背広だった。 事前知識で知ってはいたが、やは
り実際に見るとショックだ。


http://www.asyura2.com/0610/senkyo28/msg/934.html 
 より抜粋)

 
 腰紐は罪人の象徴である。私はこの目撃談を聞いて、重い十字架を肩
に背負い、ゴルゴダの丘を、刑場に向かってよろめきながら進んでいくキ
リストを思い浮かべた。当然ながら、植草さんを人類の救世主となぞらえ
ているわけではないのだが、正直に言って感情を深く揺すぶられる痛々
しい光景である。キリストは全人類の原罪をみずから背負い、磔刑につ
いた。

 植草さんは日本民族の良心を代弁して腰縄に引きずられた。やつれ果
てた姿で。なぜ、このような凄愴無残な風景が、我が国の裁きの庭に現
出されるのであろうか。植草氏やそのご家族がなぜこのようなむごい目
に遭わねばならないのだろうか。

 彼は人間として、まっすぐすぎるほどまっすぐである。その凛々とした性
格のために、前政権の国を売る政策を黙視することは到底出来なかった。
国家の行く末を心から思う植草氏は、舌鋒鋭く前政権の政策の誤りを指
摘し、何度でもその軌道修正を促し続けた。それに加えて、りそな銀行の
実質国有化までの一連の動きに、政府金融庁筋によるインサイダー疑惑
を感じ取っている。彼は、宮崎学氏のネット論壇「直言」やその他でこの
インサイダー疑惑を展開し始めていた。その矢先に痴漢疑惑で逮捕され、
本人の抗弁もないままに徹底的な報道被害を浴び続けている。

 この流れは前回の品川駅における手鏡事件でも、基本的には同様で
あった。ここに、政府がらみの陰惨きわまる作為性が見受けられ、植草
氏は明らかに国策による逮捕・勾留の冤罪を受けているのである。今回
公判で初めて明らかになったことだが、植草氏は「意見陳述書」で、次の
ように自殺未遂のことを述べている。

 私は、「このままでは私が犯人にされてしまう。そうなればマス・メディア
は無責任で一方的な情報を土石流のように氾濫させ、家族が想像を絶
する報道被害に直面する。あげくの果てに有罪にされてしまうかもしれ
ない。家族の報道被害を最小に食い止めて家族を守るには、いま私が
命を絶ち、すべてを遮断するしかない。命を絶つとすればそのタイミング
は今しかない」ととっさに判断し、駅員が外側を見ているすきに、ネクタ
イをはずして、そのネクタイで自分の首を絞めて自殺をはかりました

 なんというむごい話だろうか。これはドラマではない。現実である。報道
のとおり、まだ植草さんを疑っている方々には、この自殺の決意を是非汲
み取ってもらいたいと思う。彼はご家族を心から愛している。だから、自ら
の死を賭して、ご家族を報道被害の洪水から防ごうとしたのである。それ
でもあなた方は彼の性癖を疑うのだろうか。彼が自死を決意した時、品
川で冤罪に嵌められた時の経緯が瞬時に思い出されたに違いない。そ
の時、彼の脳裏を占めたのは自らの将来ではない、愛する家族の名誉
だったと思う。涙を禁じえない。

 しかし、私はこの時の植草さんには天佑神助が働いたことを感じ取る。
よくぞ助かってくれたと、今はしみじみと思うのである。この人物は、まだ
まだ生き抜いてもらい、我が祖国と我が民族のために、その持てる偉大
な力を振ってもらわなければならない。日本の未来を拓く極めて尊い人
材なのである。私は以前、9月24日に、このブログで「植草一秀氏は今、
謀殺の危機に晒されている
」を書いている。その時、この心配が杞憂だ
ったら私を嘲笑えと書いたが、今はその勘が正しかったことを感じてい
る。私は、なぜか彼が死の瀬戸際にいることを知覚していたのだ。不思
議なことに、小野寺光一氏と私はほとんど同時期に謀殺の危機を訴えて
いる。

 みなさんに言いたいことがある。彼は自死を決行しようとしたが、半ば
で制止させられた。ここに不思議な力は働いたと思う。しかし、この植草
事件を報道のとおりに受け止め、彼の性癖に眉をひそめ続けていると、植
草さんには、第二、第三の死の危機がまた必ず訪れる。彼を罠にかけた
者たちは、本心では明らかに彼の死を望んでいる。まだ安心はできない。
彼が絶望して自殺を試みてもけっして不思議ではない状況はまだ続いて
いる。つまり、彼を陥れた悪意が、この状況を利用して、「自死偽装」とい
う謀殺を仕掛ける可能性はまだ消えていない。だから、彼の無罪を信じ
てあげて欲しい。彼は無罪なのだ。


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植草さんの意見陳述書

 (これは「植草一秀氏を応援するブログ」さんからお借りしています)

   意見陳述書

           
           平成18年12月6日

           東京地方裁判所刑事第2部 御中

    被 告 人  植  草  一  秀


 私は、平成18年9月13日夜、ある宴席に出席し、その場での特別な
事情もあり、お酒を大量に飲みました。その結果、しばらくして強烈な睡魔
に襲われる酒酔いの状況に陥り、このことが私が今回の事件に巻き込ま
れる一因になりました。その結果として、これまで私を支援してきて下さっ
た多くの皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまうことになり、この点につい
ては大変申し訳なく思っておりますと同時に、お酒を飲み過ぎたことを深く
反省しております。

 強い睡魔に襲われる酒酔い状態にあったために、私が本来帰宅する方
向とは逆方向に向かう電車に乗ってしまいました。電車に乗り込む際は、
逆方向に向かう電車であることに気付いたのですが、反対ホームに行く
のは面倒だと思い、そのまま電車に乗ってしまいました。
 それでもその後に、やはり降りようかと思った瞬間にドアが閉まり電車
が発車してしまいました。

 自分が乗ってきたドアの方向に向かい眠ったような状態で立っていたと
ころ、少しして少し大きめの声が聞こえたので目を開けましたら、私の前方
の少し離れた所にいた女性が、その女性がそれまで立っていた位置を左
回りに振り返りながら、私の右斜め前方、1~1.5メートルほど離れた場所
に移動しながら、「子供がいるのに」といったことを言うのを目撃しました。

 私は「痴漢騒ぎかもしれない」と感じて、「絶対に関わり合いになりたくな
い」と思い、少し右を向いて、元の姿勢のまま目をつぶって立っておりまし
た。
 それから20~30秒ほどした時に突然私は左側とうしろ側を誰かに強く
掴まれました。自分が犯人に間違われたと思い、がく然としましたが、自
分が人によく知られている身でしたので、ここで騒ぎにしたくないと思い、
大きな声も出さずに駅に到着するのを待ちました。

 駅に着いたら、女性に事情を聞き、私が無関係であることを理解しても
らわなければならないと思っていました。

 駅について、当然その女性と話ができると思っておりましたが、おそらく
二人だったと思うのですが、私を掴んだ人たちが強烈な力で私を押さえつ
けて、事務室の方向へ連れて行きました。途中で私は何度も「女性と話を
させてくれ」と言いましたが無視され、上半身が全く身動き出来ないような
強烈な力で押さえられ、駅事務室の左側の小さな部屋に私一人だけが、
連れてゆかれました。

 11月10日過ぎに受け取った検察官開示記録によると、私を掴んだ人
達は事件を目撃していない二人の民間人の男性であったとのことですが、
それならばなぜ、私が女性と話をしようとするのを力づくで阻止し、私一
人だけを女性とは別の事務室に連れていったのか、非常に不自然であ
るとの思いを拭えません。

 事務室の入り口の所に体格の大きめな駅員がおりましたので、「とにか
く女性と話をさせてくれ」と告げて事務室を出ようとしたところ、その駅員
に制止されました。激しくもみ合った末に結局阻止され私は椅子に座りま
した。
 私は、「このままでは私が犯人にされてしまう。そうなればマス・メディア
は無責任で一方的な情報を土石流のように氾濫させ、家族が想像を絶す
る報道被害に直面する。あげくの果てに有罪にされてしまうかもしれない。
家族の報道被害を最小に食い止めて家族を守るには、いま私が命を絶ち、
すべてを遮断するしかない。命を絶つとすればそのタイミングは今しかな
い」ととっさに判断し、駅員が外側を見ているすきに、ネクタイをはずして、
そのネクタイで自分の首を絞めて自殺をはかりました。

 ところが、その途中で駅員が気付き、力づくで阻止されました。私は放
心状態に陥りましたが、まもなく警察官が来て、事件については何も聞か
れることなく、警察署に連れていかれました。事件について私は当初より
一貫して無実を主張して現在に至っております。

 その後のマス・メディア報道においては、テレビ番組においても、タレン
トや弁護士の立場にある者までもが、未決収容者にある私をあたかも確
定者であるかの如くに扱う発言を繰り返すことが放置され、また週刊誌な
ども私が過去に痴漢事件で何度も示談をしたことがあるなどの事実無根
の情報を流布するなどの状況が放置されております。私が懸念した報道
被害は現実に生じております。

 検察官は、「否認を続ければ、裁判で私生活を攻撃して家族を徹底的
に苦しめてやる」と学校等でのいじめを意図的に誘発するとも受け取れ
る発言を繰り返し、また警察官は、「否認して裁判になれば必ずマスコミ
のえじきになる」、「否認すれば長期の勾留となり小菅に移送される」と
繰り返し述べ、罪を認めることを迫り続けました。

 現実に現在私は長期間勾留され、また私が営んでおります事業の顧
客データも押収されているため、私の経営している零細な事業にも重大
な支障が生じております。

 それでも私は、自らの誇りと人間としての尊厳に鑑みて、事実に反して
罪を認めることはできないと考え、無実の主張を貫いて現在に至っており
ます。
 裁判所におかれましては、予断・偏見を持たれることなく、被告事件に
ついて、適正な手続に基づいて真相を究明し、関係法令の適正な運用に
基づき正しい判決を下されますよう強くお願い申し上げます。

以 上


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2006年12月 3日 (日)

日の丸を忘れた社会

Photo  

 私はこのブログで何度か言っているが、植草一秀さんという人物が、
個人の力では太刀打ちできない大きな力によって、心ならずも幽閉の
身に置かれていることを真剣に憂いている。

 今の時代において、植草さんの不当逮捕・不当勾留が何を意味して
いるかと言うならば、それは戦後日本が行き着くところまで来てしまっ
たということにある。戦後、GHQが現行憲法という孵化装置を設置し、
そこへ置いたニヒリズムの卵が孵化し、立派な成虫に化したというこ
とである。そのニヒリズムは小泉政権という政治に完璧に反映されて
しまった。その動きに、日本人の良心から立派に対抗した植草さんが
権力構造に狙われたというのが真相である。

 今、教育問題やいじめ問題、それに関わる自殺問題が突出して問題
視されている。いじめや自殺は、何も今に始まったことではなく、かなり
長いこと続いている。マスコミや知識人たちは、社会教育が悪いからだ
とか、親が悪いからだとか、教育指針が崩壊しているからだとかいろい
ろともっともなことを言う。しかし、根本原因を指摘するものは誰もいない。

 現今日本人の倫理の退落、道徳観の欠如。この原因は言葉で言え
ば非常に簡単である。あまりにも単純すぎるがゆえに誰も気が付かな
い。それは日本人が「日の丸」の歌を忘れているからである。私が小
学校に入った時、学校でよく歌わされていた歌に次の歌がある。

  白地に赤く
 日の丸染めて
 ああ美しい
 日本の旗は

 
 私は単純な旋律と単純な歌詞のこの歌が大好きだった。この歌は
いつの間にか聴くことがなくなってしまった。大人たちは皆、立派な
教育論を一家言のように持ち、機会あることにそれを滔々と披瀝す
る。しかし、それは人権感覚や個性尊重という自我拡張意識を、教
育論という衣にくるんで、自己慰撫、自己確認をしているだけの話
であり、教育にも、社会貢献にも何の役にも立たない衒学である。

 子供に最も必要なものは、祖国愛の情緒的、直感的な基本概念
であり、それは郷土を誇り、親を誇り、国家を誇るということである。
その感覚は親が教え、学校が教える基本である。その重要な徳育
の基本が欠落した戦後日本は、現在の虚無的感性の日本人を量産
してしまったのである。戦後社会は大人が率先して国家を卑しめてき
た。それは大東亜戦争への贖罪史観というものに帰着することであ
ると大人は思い込んでいるが、子供はそれを受け入れることはでき
ない。

 当たり前だろう。自己の存在理由の重要な核を為す国家の威厳を
信じられない教育など、生きる気力を奪う方向性しか持たないに決ま
っているからである。大人が、先祖の行動規範やそこから発現した行
為を全否定する認識の下で、どうやって子供たちの徳育教育を行うと
いうのであろうか。

 たとえば、国家観なき地球市民のような漠然とした無国籍感覚で、
子供たちの育成は不可能である。 その不可能を文字通りやり続けた
結果が今の極限的な荒廃である。

 西村眞悟氏は日本人には歴史の背骨(せぼね)が欠落していると
言っている。歴史の背骨とは日の丸であり、日の丸とは日本人の霊的
な存在理由である。これを砂地のような心を持つ子供に染み込ませな
いで教育は不可能であると考える。教育には次の単純な徳目を教える
だけで充分である。

父母に孝養
兄弟愛と友愛
夫婦の和合
朋友への信頼
謙遜の美徳
博愛
修学習業
智能啓発
徳器成就
公益世務
遵法精神
義勇

 この徳目羅列を見ても全部当たり前のことがらである。この当たり
前のことがらが、学校でも、家庭でも、社会でも生かされていない。こ
の当たり前の徳目が何であるか、わかる大人がどれくらいいるのだろ
うか。以前の日本では当たり前の教育勅語である。教育勅語のシン
ボルが「日の丸」なのである。現代教育論には決定的な芯が欠けて
いる。芯がないからそれは有害でさえある。なぜなら「日の丸」が存
在しないからである。

 植草さんの話に戻るが、彼の訴える政策論をよく眺めて欲しい。そう
すれば、彼の経済政策論が、上の徳目によく合致していることを知るだ
ろう。そうなのである。彼の言っていることは、「世を経(おさ)め、民を済
(すく)う」経世済民思想にほかならない。植草さんは本来の日本人の真
面目さ、心根の優しさを基調精神に持つ人であることがわかる。従って、
彼は、己の救国信条に従って舌鋒鋭く小泉政権批判を行った。その結
果、日本破壊を推進するアメリカと売国奴たちに憎まれてしまったので
ある。彼が小泉政権を痛烈に批判したのは、上の12の徳目のうち、「一
旦緩急アレハ義勇公に奉シ」を地で行ったからにほかならない。今の
日本は、経済的に大東亜戦争開戦前と同じ危急存亡の状況にある。
ただ、国民がそれに気が付かないだけである。

 彼の政権批判は、やむにやまれぬ大和心のなぜるわざなのである。
日本人であろうとするなら、植草さんを救うことがどれほど重要かわか
るはずである。

 「美しい国」を連呼する安倍が、美しい国を実践しようとする植草
さんを幽閉するのか。こんな馬鹿なことがあってたまるか。


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2006年12月 2日 (土)

植草氏はシロ

 雑談日記(徒然なるままに、。)管理人のSOBAさんが、家のシロをバ
ナーに使ってくれたのでありがたいと思っている。

 シロは名前の通り、混じりっ気のない白ネコである。シロが植草氏の
不当な国策逮捕の象徴としてネットに出回るのは大歓迎である。植草
氏は間違いなく無罪潔白、シロである。

植草氏の公判情報がSOBAさんのブログに出ているので、傍聴希望の
方は参照していただきたい。もし、首尾よく傍聴できたら、女子高生及び
官憲側の証人が何を言うか、全体の印象を含めて注意深く聴きとって欲
しい。

 http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2006/12/post_01ff.html

Vfsh0164 

Vfsh0264

Vfsh0327


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