« 法廷内の植草さんの様子 | トップページ | 傍聴人A氏の傍聴記(1) »

2006年12月22日 (金)

『私服』というキーワード

   『私服』というキーワード(公判傍聴記)

   速記者ではないので、抜けがあるとは思うがメモを起こしてみた。

 12月20日(水)、第二回目の公判が開かれた。現場を目撃していたと
称する証人が法廷に臨んだ。9月13日、帰宅途中の彼は京浜急行、品
川~蒲田間の電車内で植草氏の痴漢行為を目撃したそうである。彼は、
品川22:08 分の電車、前から3両目の車両、三つあるドアのうち、真ん
中のドアから乗っている。

検察官 「その時の混雑具合は」

証人  「混雑はしていたが、ぶつかるようなことはなく立っていました」

検察官 「その時の位置はどこですか」

証人  「位置は真ん中のドア近く、ドアに背を向けて、左手で吊り革に
            つかまっていました」

検察官 「証人はどんな格好をしていましたか」

証人  「リュックを持っていました。背負っていました。真っ黒にオレン
             ジ色のラインが入っています」

 このような尋問応答が繰り返され、話題が女子高生のことに及ぶ。

証人  「女子高生は真ん中のドアーの近くに立っていました。吊り革に
            はつかまっていませんでした。スカートは紺色、身長は158セン
            チから160センチくらいでした。進行方向には向いていましたが
      吊り革にはつかまっていませんでした」

証人  「進行方向に女子高生とおじさん(植草氏)が向いており、二人
      の距離が異常に近いなあと見ていました。女子高生は窮屈そ
      うでした。最初に位置関係が近すぎると思いました。それほど
      密着する必要はないと。おじさんの後方には人が一人二人は
      立てるスペースがありました。二人の距離には違和感を感じ
      ていました。彼は右側に重心がかかっていて不自然だと思い
      ました。彼の両手は前のほうに行っていました。その時点では
      痴漢だとは思いませんでした。」

      ・・・

検察官  「その時点で(多分、電車が品川駅を出た時の状況)痴漢を
       確認していたのですか」

証人   「確認していません」

検察官  「電車が品川駅を出たとき、あなたは何をしていたのですか」

証人   「中刷り広告を見たり、ぼーっとしていました」

検察官  「痴漢を目撃したのは、いつ頃からですか」

証人   「品川駅を出て、わりと直ぐにです」

検察官  「なぜ痴漢に気付いたのですか。見落としていたというわけ
       ですか」

証人   「ふとした瞬間です。ずっと見ていたというわけではありませ
       んでしたから」

検察官  「そのとき彼は偶然触れたのですか。なぜ痴漢だとわかった
       のですか」

証人   「左手が腰からおしりに完全に触れていました。触っていたと
       き、スカートの左側にくぼみ(しわ)のようなものがみえたか
       らです」

検察官  「あなたの視力はいくらですか」

証人   「左が1.5,右が1.2です」

検察官  「そのときの電車の明るさはどうでしたか」

証人   「普通でした」

検察官  「あなたと女子高生の間に誰かいましたか」

証人   「女性が1人いました。自分の右斜め前にいました。その
      乗客は女性で、わり と若く、身長は160cmくらいでした。」

検察官  「服装はどうですか」

証人   「覚えていません。斜め45度くらいだったと思います」

検察官  「彼の左手が腰からおしりに触れていたと言いましたが、
       女性の乗客が立っていたのに見えたのですか」

証人   「はい。見えました。女性は私の真正面に立っていたわけで
       はないので見えました。」

検察官   「あなたの身長はいくらですか」

証人    「183cm、女性は160cm前後でした。女性の肩越しから
        見通せる位置でした。」

検察官     「なぜ痴漢だとわかったのですか」

証人    「電車が揺れたときも手がそのままになっていたからです。
        それであやしいなぁと思いました。痴漢をしているのではな
        いかと。それで、それを見極めようと注目していました。揺
        れても手が離れない、女子高生が動いても同じ状況でし
        た。正確にはわかりませんが、2分くらいの感覚です」

検察官  (・・記録抜け・・) 

証人   「 左手は腰にありました。右手はわかりません。右手の先は
       見えませんでしたが、腕は前の方に出ていました」

検察官  「おじさんは吊り革をつかんでいましたか」

証人    「つかんでいませんでした。右手は上に上がっていませんで
        した。右手は見ていませんが、右手も左手と同様に触って
        いると思いました。」

検察官   「その時、おじさんの様子はどうでしたか」

証人    「うつろな顔をしていました。(私が)注視することで抑制にな
        ることを狙いました 」

検察官   「女子高生はどういう様子でしたか」

証人       「困惑した顔で私を見ました。助けを求めているんじゃないかと
       感じました」

検察    「止めようとは思いませんでしたか」

証人    「注意しようとは考えましたが、なかなかできませんでした。お
       じさんの顔を注視しました。注意しても暴れられたら嫌だなあ
       と思いました。また、女子高生が賛同してくれない可能性も考
       えました」

  証言は続くが、女子高生がうしろを振り返って、「何をやっているんです
か?子供の前で恥ずかしくないですか。次で降りてください」と毅然と抗
議をし、最後の方は涙混じりになり、泣き出してしまった。そこで痴漢行
為は終わっていた。女子高生が振り返った時、おじさんはその場を離れ
てドアの方に行った。そして、手を顔の前にあげ、距離を測るしぐさをし
た。そして「わかったから」と言ったら、女子高生はうつむいて顔を押さ
え、泣きはじめた。

 車両の前方から来た『私服』がおじさんに話しかけた。おじさんは頷
いた。そうしたらその人はおじさんのネクタイをつかんで「逃げるな、逃
げるな」と言った。おじさんは「逃げないから」と言った。男性が助けに
入ったからこれで大丈夫だと思った。その時、自分が助けなかったの
で体裁が悪いと思った。もし、おじさんがやっていないと言い張ったら、
自分が証人として名乗り出ようと思った。その人はおじさんのネクタイ
をつかんだまま、蒲田駅で降りた。女子高生も降りた。

         今回はここまで

証言者が思わず発した『私服』という言葉は、この時一回だけである。
弁護側がこの「私服」という言葉を根掘り葉掘り聞かなかったのは、今
から思えばかなり不満である。同じ車両内に乗っていた一般人を「私服」
と表現することは奇妙である。「普通の服装をした人」なら、まだわかる
気もするが、通常、「男性」とか「乗客」とか言うべき状況である。 私服
という言葉の使用を考えれば、証言者と、この「私服」と呼ばれた者が
どういう関係があるのだろうかと考えてしまう。通常、「私服」という言葉
をこういう状況で使用するだろうか。
 


人気ブログランキング
 ←何か感じた方はクリックよろしくです。

|

« 法廷内の植草さんの様子 | トップページ | 傍聴人A氏の傍聴記(1) »

コメント

私服警官を「私服」、と呼ぶことは偽証ではないでしょ?

・・・すみません、軽い冗談です。

投稿: cameraman | 2006年12月23日 (土) 00時22分

偽証罪はムリでしょう。
勘違いでした、言い間違いでしたと言われれば終わり。
それに、起訴は検察が独占してるから、告訴したって起訴してくれない。
検察側の証人は偽証し放題。

投稿: post | 2006年12月22日 (金) 23時38分

私服証言で、決まりました偽証罪で逆告訴です。
報道では二人の民間人、今回検察側の質問に対しての証言ですから揺るがない偽証です。
この様な証人が証言として取り上げられるなら、極めて質の悪い呆れた裁判です、出鱈目な裁判です。

投稿: den | 2006年12月22日 (金) 16時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/141377/13158780

この記事へのトラックバック一覧です: 『私服』というキーワード:

« 法廷内の植草さんの様子 | トップページ | 傍聴人A氏の傍聴記(1) »