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2007年1月29日 (月)

(1)植草事件の突破口(痴漢犯罪の偽装を見破る)

 以前から気にかかっていたことがある。それはあまりにも単純かつ自明
すぎて、かえって見逃していたと言うか重要視していなかったことである。
われわれ植草さんを支援する会は、会合を開いた初期から、その場で一
度や二度は必ず話題になっていたことである。

 話題にはなっていたが、あまり問題にされずにいつもスルーしていた話
である。しかし、最近になってはたと気が付くことがあった。実はこの単純
明快な疑問こそが植草氏痴漢冤罪説の根幹なのではないのかと。

 平成18年9月13日夜、京急電車内において植草氏が蒙った非道きわ
まる冤罪について、私自身の擁護の立場は国策捜査の観点から入ってい
る。小泉政権と政策上の対立を深めていた植草氏は、経済評論家として
小泉政権の負の本質を余すところなく指摘していた。それのみか、彼はり
そな銀行救済に関する政府がらみのインサイダー疑惑まで追及し始めて
いた矢先の逮捕だった。

 竹中平蔵前総務大臣を中心として、年次改革要望書に沿いながら傀儡
政治を進めていった前政権官邸筋は、植草氏の政府批判が内閣瓦解の
危険性を秘めていることを憂慮し、是が非でも植草氏の口封じをする必要
があったのである。おそらく、前官邸筋を後押しして、植草氏の口封じを強
要したのは、おそらく米国通商代表部(USTR)あたりであろう。かくして、
植草一秀氏は国策捜査の罠に嵌められてしまったのである。

 このような前提で、私は植草氏に降りかかった災厄を見てきたし、その視
座は今もって変わることはない。今まで電車内における具体的な犯罪偽装
の仕掛けをあれこれと推測し、検討を重ねてきた結果、京急電車内におけ
る植草氏の一件は国策的な偽計・姦計に間違いないことを確信した。事件
の発生そのものが捏造である。一般的に、嘘によるつじつま合わせを綿密
に調べると、そこには必ずどこかにほころびや瑕疵が見つかるものである。
今回の京急電車痴漢事件もまったく例外ではない。

 ある存在が犯罪の偽装を凝らして無実の人間をおとしいれた。そういう状
況では、生起する事実の不可解さ、矛盾点、不整合な部分などが必ず露呈
するものである。嘘やでっち上げで事実を固定化しようとする試みは、それ
を目論んだ者たちがまったく想定しなかったような瑕疵が必ず出てくるもの
である。ここでも事実は小説よりも奇なりなのである。

 警察と検察がぐるになって植草氏の偽装犯罪を仕立て上げたと仮定すれ
ば、被害者の下着繊維の鑑定などは無意味であろう。むしろ、そういう細か
い部分に目を移す前に、前回の記事で指摘したように、植草氏が膂力の強
い人物にネクタイをつかまれたまま被害者との接触を徹底して拒まれこと
が第一の不審な点である。次に、電車が京急蒲田駅に到着し、植草氏は
手際よく駅員事務室に連れて行かれた、そのあと警邏中のパトカーに連絡
されたのであるが、これら一連の進展に要した時間が、たったの3分であっ
たことが決定的に不審な点であろう。

 電車内で植草氏をつかみ、駅員事務室に連行した「私服の男」、そして、
それに応対した駅員、警邏中のパトカーの即応体制などをつぶさに眺めて
みると、植草氏が蒲田署まで連行される一連の手続きが、異様にシーケン
シャルな展開なのである。手際のいい展開が次々に進んだというよりも、あ
らかじめ組まれていた工程どおりに事が強制的に運ばれたという感は否め
ない。電車が駅に停止してから、わずか3分間で警邏中パトカーの巡査に
来るように要請を行っていることが通常の展開ではありえないことを物語
る。


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