フジテレビが「吉野家」礼賛
フジテレビもここまで落ちたのか
フジテレビが吉野家礼賛、そこには米国の影が
日曜日のフジテレビ系10:00からの報道番組「新報道プレミアA」で、牛丼チェーン吉野家の話を感動秘話風に取り上げていたのには驚いた。以前、バブル崩壊後の景気低迷で負債を抱えた吉野家が、いかにして復活したのかを、NHKの「プロジェクトX」風に感動物語に仕立てて報道したことには呆れてしまった。
吉野家の牛肉がもともとアメリカ産輸入牛肉なのは周知の事実である。米国産牛肉は、米国内でのBSE発生を受け、2003年12月に日本が輸入を停止していた。内閣府・食品安全委員会は、輸入再開のリスクを検証し、脳や脊髄(せきずい)などの特定危険部位の除去や、生後20か月以下の牛に限ることを条件に、2年ぶりの再開を決め再輸入を行なった。ところが、輸入再開後、すぐに成田の検疫で特定危険部位の背骨が混入した牛肉が見つかった。日本政府は即座に米国産牛肉の輸入を禁止した。
ところが、アメリカは日本の安全基準が厳しすぎるとして難癖を付け、このまま輸入禁止を続けると、報復措置として、かつてのスーパー301条のように日本からの輸入関税を引き上げると脅した。こういう強制的な圧力に屈して日本政府はしぶしぶ輸入禁止を解くことになった。こういう経緯を国民は知っているはずである。つまり、日本人の感覚から言うと、米国牛肉はまったく安全とはいえない状況で輸入が再再開されているのである。
こういうさなかにあって、フジテレビはBSE問題が依然として未解決なことを棚に上げ、アメリカ産牛肉を使用する吉野家の復興美談を臆面もなく放送したのである。これが公器と言われるテレビのやることだろうか。おそらくフジテレビの目的は吉野家の復興物語の感動秘話ではなく、吉野家を大々的に取り上げることによって、アメリカ産牛肉の消費を促す魂胆でなのである。ここまで露骨に吉野家のヨイショ番組を報道した背景には、明らかにアメリカの梃子押しが働いているとみて間違いないだろう。いまや、日本の巨大報道機関はアメリカの代弁者に成り果てている。公器であるテレビ局が、一企業である吉野家を、特別にニュース番組で肯定的に取り上げることは報道の公平性に反している。それよりももっと悪質なことは、国民の安全のためにBSE問題を追及するべきテレビが、それを無視して、BSEの火種を抱える米国産牛肉の消費を歓迎するかのような報道を行なったことである。これは二つの意味で確信犯的に悪質な報道である。一つは、公器であるべきテレビ局が特定企業の宣伝を行なったこと。もう一つは、BSE問題という国民の生命と健康を害する食品に深く関わるテーマを故意に無視して、アメリカ産牛肉の消費キャンペーンになっていることだ。
心ある人たちは私の言うことに賛同してくれるだろう。しかし、こういうことをされておとなしく黙っている日本人は、まるでオーウェルの「動物農場(アニマル・ファーム)」そのものではないか。日本はここまでひどい状態になっている。
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コメント
いちどにまとめられずすみません。
「BSE問題」とどなたかが書かれておりましたが、BSEではなく狂牛病と言わないと事の本質が解りにくくなる、という旨の記事を以前、どこかで読んだことがあります。『アメリカの日本改造計画』の対談者・神保哲生氏は、BSEではなく狂牛病と表現しています。BSEを使ったのは最初の頁だけでした。その後は一貫して狂牛病と言っています。この当たりの感覚が、事の本質を的確に捉えていて非常に正確で素晴らしいと思いました。
投稿: rider | 2007年5月17日 (木) 11時14分
日曜日は夜までテレビを見なかったので、全く知りませんでした。食料自給率を少しでも上げようと頑張っているのに、本当に腹立たしい内容です。『拒否できない日本』の関岡英之先生が、『アメリカの日本改造計画』(頁:小林よしのり対談)次のように仰っていました。
<引用開始>
・民放はかなりアメリカ系企業のスポンサーに支えられていますし、…(中略)。
・牛丼祭りで列をなしてアメリカ産牛肉をうれしそうにほうばっている「人民」をテレビで見ると胸がむかつきます。英霊たちが命がけで守ろうとしたのはこんな祖国だったのかと……。
投稿: rider | 2007年5月17日 (木) 11時07分
フジテレビが報道を流していたとは、初耳だ。
何かの間違いではあるまいか?
投稿: cameraman | 2007年5月14日 (月) 19時04分
同感です。
櫻井よしこも調子いい事言ってても所詮は売国右翼だったわけですね。
失望しました。
投稿: とーりすがり | 2007年5月14日 (月) 12時00分
全く同感です。
BSE問題がまだ何の解決もしていないというのに、こんな番組作る事自体信じられない。
二人の女性キャスターと一人のコメンテーターには、少なからず好感を抱いていたのですが、
所詮、大手TV局の僕にすぎなかったと感じざるを得ません。
そもそも牛肉を食べるという事は、ほ乳動物の命をいただく事であり、人間のために
身を捧げる牛たちの気持ちになった事があるのだろうか?
感謝の気持ちなど微塵もなく、ただ肉をとる目的だけで、肉骨粉を食わせて育てるような
経済優先の考え方自体が問題の根源にあるのではないんでしょうか。
BSE問題なども、すべてそれの延長線上にあるんじゃないですか?。
本来ならその辺をテーマに報道番組を作るべきでしょう。まったく憤懣やる方なしです。
投稿: 意見有蔵 | 2007年5月14日 (月) 09時54分