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2007年8月 5日 (日)

応援者X氏のフィクション

 ある応援者X氏から以下のような物語を載せて欲しいと頼まれた。内容は植草さんの実際の事件を参考にはしているが、ストーリーそのものはあくまでも空想であって、実際のできごととはまったく無関係であることをお断りしておく。このショート物語は、腐敗した政権が官憲とタイアップした場合、どんなことが起こるかという一つのフィクションである。私個人は植草さんの身に起きた身に覚えのない逮捕は国策捜査だと確信している。しかし、謀略とは徹底的な隠蔽の中で行なわれるものであるから、実際にどのようなはかりごとが事件の直前まで進行したのか知る由もない。しかし、事実は小説よりも奇なりというから、植草さんの場合はこういう単純なストーリーをはるかに上回る奇々怪々なたくらみがあったと言うべきかもしれない。

 りそなインサイダー疑惑は、前金融庁関係、銀行関係、外資関係が関わって莫大な金が動いたと見ているが、そうであるならばここには当然、闇組織のヤクザが関与していることは間違いない。我々のあずかり知らぬところで、数十億、いや数百億の金が闇組織に流れた可能性は大きい。それが想起されるのはりそなに絡んで人死にが出ているからだ。私も、これに関心を寄せる多くの人々も事実を知りたいと思っている。このままでは真相は深い霧に包まれてしまう。だが、ひょっとして真相の中心にいた人物が突然真実をいうこともあるかもしれない。それは淡い期待だが可能性はある。なぜなら、第九回公判では善意の乗客が正直にありのままを語ってくれたからである。これによって裁判は検察の思惑を越えるベクトルを有したことは確実である。今回の裁判が、推定有罪率99.9パーセントの痴漢裁判の慣習を初めて打破する結果になることを切に願うばかりである。

 まあ、X氏の『フィクション』を一つの参考としてお読みいただきたい。続きが来るかどうかはまったくわからないが。

 「ある物語」 
         (応援者X氏より)

 広域暴力団の傘下の一つである○○組のA男とB男そしてB男の情婦C子は、大掛かりな麻薬取引で逮捕拘留中であった。苛烈きわまる長時間の取り調べと、いつ果てるともしらない不自由な監禁で疲労困憊していた。そうした中にあってある日、3人はとある検察官から意外な話を持ちかけられて目を丸くした。「お前たちがある仕事に協力してくれたら、今取り調べ中の嫌疑は不起訴にしてやってもよいのだが・・。」と言う。意表をつく検察官の突然の提案に、三人はつかの間唖然としていたが、そのうち裏世界の駆け引きに慣れきっている彼らの表情は悪党らしくにやついていた。「こりゃまるで映画のストーリー展開と同じだな」と、薄ら笑いを浮かべて即座に得心したようだった。

 そこで更に詳しく聞いてみると、それは痴漢事件のでっち上げをやってくれというのであった。「お前たちがチームを編成して実行してくれ。それを監督する者はこっちから参加させる。万が一でっち上げが発覚しても、悪いようにはけっしてしない。それに裁判で偽証罪で訴えられるような顛末には絶対にしない。これは、絶対的な上からの極秘の指令であり、すでに決められたことだ。お前たちがこのようなことを検察に頼まれたなどと誰かに漏らそうものなら、お前達は、麻薬取締法違反で3年以上の懲役どころか、一生娑婆には出られんことを覚悟するんだな。」とヤクザも顔色なしの恫喝だった。

 もとより血なまぐさいことに手を汚してきた彼らにとっては願ってもない交換条件である。それなら、「お安い御用だ」と警察に全面協力しようということになった。いや、ありていに言えばそれ以外の選択肢はなかっただけなのだが、かくしてヤクザと警察の混成チームは結成された。実行チームはさっそく行動に取り掛かった。「痴漢偽装工作」を遂行するために彼らは綿密な下調べを行なった。通勤や付き合い、その他、U氏の日常的な行動範囲などをトレースして細部が検討された。どの状況でどのように彼を嵌めるのが最も効果的で安全か、充分な策があらかじめ練られていた。

 彼らが到達していた結論は、電車車両内の痴漢犯罪であった。しかも、この犯罪には被害者や逮捕者の正体を可能な限り不明確にするという前提があり、その最大の目的は、ターゲットにした人物U氏の社会的な名誉が剥奪されることにかかっていた。したがって、強制わいせつ罪の偽装工作では混成チームの素性に響いてくるからまずい。そこで選んだ犯罪が東京都の迷惑防止条例違反という微妙な犯罪だった。目的とするところは、U氏の先天的な病的性癖が押さえきれずに出てしまったという印象を世間に大々的に流布することにあった。目的は彼の有罪を立件に持ち込むことよりも、有名人であるU氏をマスコミを通じて徹底的にイメージダウンすることにあった。そのように行なえば、U氏の言動が世論に反映する可能性は著しく低くなるからだ。それほどU氏を嵌めた政治勢力はU氏の言論活動を恐れていたということだ。

 さて、当日、関係者との宴会ですっかり泥酔したU氏を、A男が自宅と反対方向の電車に押し込んだ。間違い電車だと気付いて出ようとしたU氏を、B男とC子、そして官憲側のスタッフが電車に無理やり押し戻した。電車が品川駅を出発してU氏は、ぐったりとしてつり革につかまっている。C子はその若さの持つ優柔不断ゆえか、最初ためらっていて、なかなかU氏に接近しようとしない。A男は「早くやれ」とC子に促した。「何をするんですか?子どもが見ている前で恥ずかしくないのですか」という検察が考えた台詞は、何回も練習してきていたのだが、なかなかそう脚本どおりにいかなくてあせっていた。しかし結局はU氏に近づいて少し大きめの声で「子どもがいる前で」と言うのがやっとだった。かくして偽装犯罪の幕が開くことになった。

    つづく

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コメント

企業、特に大企業が100%法令遵守していないことは、常識的です。ありえない、建前論的立法の姿勢にも問題があるわけですが。したがって、最も社会的だと思われがちな大企業内にも、ダーティーな部隊が存在します。
もちろん、警察組織がクリーンだなどとは、並の社会人なら間違えても思いません。特に今回の植草事件が仕組まれたものであったとすると、一階級昇進程度のエサで動く人間の行動とは思えません。X氏のようなフィクションが発案されても仕方の無い事です。植草氏の著書でも採り上げられていた、MHK三氏のうち、唯一逮捕されなかったK氏の言動の変遷を見れば、国策の基準軸が見えてきます。

投稿: cameraman | 2007年8月 5日 (日) 13時48分

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