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2007年9月12日 (水)

過去7回示談報道の真相は国策捜査の補強だった!

  ◎偽装事件の補強として出た記事

 喜八ログさんが今日、「植草一秀さんが朝日放送を提訴」という記事を載せていた。この中で私の記事も紹介されていたが、あの記事から大分時間が経過して、私はより鮮明に例の朝日放送の該当番組が国策的な意志にそって放送されたことを確信している。女性セブン誌が昨年の10月5日号で、「植草痴漢で示談7回の過去」という唐突な記事を出した。朝日放送は、情報番組「ムーブ」の中で、この記事の信憑性をまったく検証することなく、植草氏が痴漢の示談を7回やっていたというでたらめ記事を、あたかも既成事実であるかのように引用した。活字メディアの記事をテレビで報道する場合、視聴者の数や視覚メディア独特の影響の大きさを考慮すると、朝日放送のこの番組は、植草さんにまつわる事件の真相について、決定的かつ重大な意味を持つと言える。

 植草さんは朝日放送に対し、事実無根の放送を行なったとして名誉毀損で1,100万円の損害賠償を請求した。だが、私は国策捜査を基調とする応援者の立場から、元になった週刊誌記事と、その記事を既成事実として放送したできごとを、普通の名誉毀損のレベルで論じる以外に、もっと巨大な背景が存在することを指摘しなければならない。その前に、テレビ番組「ムーブ!」の引用報道に使われた女性セブン誌の該当記事を紹介しておく。

 冒頭部分には痴漢犯罪の量刑や罰金について少し触れており、つづいて犯罪心理学の作田明氏の次の言葉を太字で強調して書いている。

 「痴漢などを含む性犯罪は他の犯罪と比べ、常習性が顕著です。性的嗜好というものは快楽、快感と直結するだけに、なかなか忘れられないからです」

 次に、9月13日の京急事件について語り、その次に品川事件に関わった際に、植草氏が冤罪や無実を主張したこと、植草氏から押収した写真のことなどが書いてある。そして、肝心の過去7回示談記事に触れ、その後に名古屋商科大学大学院での授業に触れ、数十名の女子学生の前でいきなり冤罪の主張を始めたこと、それについて女子大生の一人の感想を書いている。そのあとは大学院事務局の担当者のコメントや別の女子大生のコメントが記述されていて、「研究室で何かされるという危険さえ考えてしまいます。近寄りたくもありません」などと否定的な記事で埋められている。私はこの記事を読んだ時に、あれ?過去7回の記事の具体的な内容はどこにある?と思った。

 それについて書いている箇所は、全記事の真ん中辺にある下記の短い文章だけである。

***********************************************************

 捜査関係者が言う。「最初はいまから14年前の‘92年頃だったと言います。女子高生でチェック柄のスカートを狙う犯行が多かったということで、警察内では要チェック人物でした。ただし、被害者との示談という対応に応じていたので、話は明るみに出なかったようですが、今回で10回目の摘発なんです」(捜査関係者)  つまり、逮捕されたのは三度目だが、過去7回の被害者とは示談が成立していたというわけ。確かに満員電車などで痴漢に間違われる冤罪も少なくない。10回の摘発がすべて被害者の勘違いだというのだろうか。しかもその後示談にしていたというのは事実だ。

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 過去7回の示談に関する記事はたったこれだけである。この内容で一体何がわかるのだろうか。捜査関係者から聞いたように書いているから、過去十回の示談に関しては日時と状況、被害者の年齢くらいは最低限度書くべきではないか。しかも、チェック柄と要チェック人物の駄洒落などを書いていることから記事自体に関する真摯性、信憑性はまるで感じられない。加えて私が不審に思ったのは、後半部に「示談7回の過去について、妻に話を聞こうとしたがインターホンの応答はなかった」と書いていることである。俗的な週刊誌だから、奥さんにインタビューする行動はあるような気もするが、肝心の7回示談の内実が示されていない状況で植草さんの関係者にインタビューを取るだろうか。

 以上、女性セブンの記事はタイトルの重要性に比べて肝心の過去7回に関する内容がまったくない記事なのだ。つまり、過去7回の実証的内実がまるでない空虚な記事なのである。この馬鹿げた記事を、朝日放送が検証することもなく、複数の有名人に私見を取り入れて報道させたことになれば、テレビ局の報道姿勢はファッショ的だと糾弾されても当然であろう。巨大メディアが弱い個人を狙い撃ちした最悪な事例の一つと言えるだろう。

 しかし、皆さんは不思議に思われないだろうか。この報道をおこなった週刊誌にしても、テレビにしても、検証の事実がなかったことは歴然としている。しかし、報道はあたかもその過去7回の示談報道が既成事実であるかのように報道された。この異常な形の報道姿勢にこそ、ことの本質が潜んでいるのだ。すなわちこれは権力筋からの意向が働いていると見たほうが筋が通る。私が最近7回に分けて連載したMixiの日記に関する考察とともに、この7回示談報道も、国策捜査を仕組んだ存在が、植草氏が見舞われた偽装事件を補強するために故意に行なったと見たほうがより明瞭に理解できる。公判でこの二種類の記事が採用されていない事実がそれを物語る。今となってみれば、これらの勇み足報道は、法廷で内容を検証された場合、策謀した側にとっては明らかにまずいことになる。当初は勢いで偽装事件の確定性を補強するつもりだったのが、国策捜査の疑惑が生じたために、今度は彼らののど元を突き刺すトゲになったのである。権力側からすれば大失策であったことが見えてくる。

 植草氏の事件が異様な偽装事件の様相を呈していると感じている人たちが、この名誉毀損報道の奥深い真相を汲み取っていただければありがたい。


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コメント

くまがわ直貴 様

 はじめまして。国民新党は私も第一に応援する
政党です。その党員さんからコメントを頂きまし
て光栄に思います。今の日本は植草さんが望む社
会の在り方と真逆な方向へ進んでいます。一部の
企業や一部の金持ちだけが、他を犠牲にして益々
富んでいくという方向性を持っています。この間
違いを糺し、日本らしい相互互恵社会への転換を
望みます。

 小泉構造改革は国民を不幸にする欺瞞の政策で
す。問題はこの異常な政策を推進するために、メ
ディアが国民を聞こえのいい言葉で騙し続けてい
ることです。植草さんのイメージ操作もその一環
です。このベクトルを変えうるまっとうな思想性
とポテンシャルを持っているのは国民新党だと考
えています。わが国に早くセーフティネットを築
かなければ大勢の人たちが犠牲になるだけでし
ょう。そのような社会は国力を落とし、結果的に
は全部の国民が不幸になります。

 国柄と時代に即した進化型ケインズ政策を少し
でも早く稼動されることを期待しています。くま
がわ様のブログも拝見させていただきます。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2007年9月12日 (水) 22時42分

 国策捜査、メディアによる「国策操作」というものははっきりと実在することが証明されつつあります。大変興味深い記事と拝見させて頂きました。
 植草氏の経済論は、小泉・竹中コンビの主張と相容れないのは有名な話ですね。

 なお、小生のブログで、安倍首相と安全保障問題に関する雑感を徒然なるままに書き記してみました。宜しければご一読下さい。

投稿: くまがわ直貴 | 2007年9月12日 (水) 21時44分

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