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2007年10月24日 (水)

勝つことよりも真実を!!

 植草さんが遭遇した事件をシンプルに考えてみる。事件の真実は最初から一つしかないと思う。1998年1月30日の東海道線車内、女性の勘違いから植草さんは警察の取り調べを受けるはめになり、警察官の恫喝と誘導で、女性に触ったという上申書を無理やり書かされた。このできごとがあってから、2006年の9月13日の京急電車内における偽装事件発生まで、わずか8年8ヶ月の間に三度の痴漢事件に関わった人間という既成事実を作られてしまっている。もちろん、この三度とも植草さんには身に覚えのないことであった。

 私は1998年の事件は警察の人質司法で起きた冤罪の可能性が色濃いと思っている。しかし、もしかしたら、この事件でさえも国策捜査の一環として偽装されたのではないかという疑いは少し持っている。

 2004年の品川駅構内エスカレーターにおける手鏡事件は明らかに偽装事件であり、2006年の京急電車内における事件も偽装事件であることは間違いない。それは数々の公判資料、状況を考えれば素直に納得がいく。品川事件を冤罪だと考えた人は結構いたが、京急事件が発生した直後、そういう人にも不審の念がよぎったようである。しかし、公判が重ねられていくうちに、検察側証人の多数に及ぶ矛盾や不整合が目立ち、明らかにこの事件も偽装性が濃厚になっていた。つまり、状況は犯人誤認説なのか、事件そのものが存在しない偽装事件であったのか二つに一つの状況だった。植草さんと弁護団の相互信頼関係、あるいは公判に費やした弁護団と植草さん本人の膨大なエネルギーを鑑みて、あえて意見を言わせていただくが、犯人誤認説は最悪の公判戦略だった。これは事件が本当に起きていたという前提で公判戦略を組み立てているので、現場に真犯人がいて、結果的に実行犯が植草さんだということにすり代わっていたことを論証するものであった。それが最終弁論に語られたことである。

 私は弁護側の公判戦略が致命的な瑕疵を帯びたのは、当日乗り合わせた善意の第三者による目撃報告が入った後だと思う。致命的なことは、この事件の真相が「偽装工作」であり、それ以外のなにものでもないということだ。善意の目撃者は真犯人を目撃できる位置にいたという決定的事実がある。論理的に考えてもわかるが、被害者によって犯行時間とされていた時間帯に、植草さんが吊り革につかまっていただけだったという目撃報告は決定的なアリバイ証言になりうるものだった。しかし、この目撃報告が、逆に致命的な瑕疵を持つことになったのである。その理由は植草さん側の弁護方針にあった。すなわち事件が実際に起こっていて、真犯人が存在していたという前提を取ったことだ。これをやったために、善意の目撃者の語った真実の目撃談が無効化してしまったのである。植草さんが女性を触っていないことを明瞭に確認していた目撃者は、同時に目撃しているはずの真犯人の犯行も、被害を受けていたという女性の被害状況も目撃していなければつじつまが合わないのだ。目撃できるわけがない。真犯人など存在しないからだ。

 善意の目撃報告は、痴漢も生起していなかったし、真犯人も存在していなかったことを見ていただけであり、それをありのままに証言しただけである。つまり、弁護団の取った最大の誤謬は、事件性を認めたことであり、人間違い説を採用したことにある。彼らがこの説を立ち上げた瞬間に、善意の目撃者のありのままの目撃報告は無効化されたわけである。したがって、弁護団は当初からこれが偽装工作事件であることを一貫して主張し、事件そのものが発生していなかったという論点で争うべきだった。真実が一番強いということを何よりも良く知っているのは植草さんご本人であるはずだ。真実でなければ必ず不整合なことが起こるのだ。誤認逮捕説などというものは、その立案を考えた時点で、決定的な矛盾を内包しているのである。わざわざ負ける戦略を立てたという言い方はできるが、それよりも言いたいのは、痴漢事件など起きていなかったという真実を吐露していくだけでよかったと思う。きつい言い方をすれば、今回の弁護側戦略は自己欺瞞である。最大の問題点は、実際には起きていなかった事件を起きていたという前提にしてしまったら、その上にどのような綿密な論理を組み立てようとも、真犯人の不在証明ひとつで立論は崩れるからである。実際にそうなった。まったく残念なことである。

 しかし、私は植草さんの応援者である。残念で済ますわけには行かない。植草さんはエコノミストとしてその天賦の才能を発揮してきた。しかし、こういう事件に遭遇して、より人間的に深化し、「知られざる真実-勾留地にて-」という偉大な書物を著した。この本を虚心坦懐に読めば、植草さんが経済だけではなく、さまざまな分野でその才能を役立てる稀有な人間であることが見えてくるだろう。この腐った日本は回復され、再建されなければ子孫に未来を残せないのだ。だから植草さんには歴史的な使命があると思う。日本を復興して国家の刷新に役立ってもらわなければならない大切な人間である。今の日本には真のエリートがほとんど存在しない。自分をエリートだと思っている人々は例外なくアメリカを信奉しているのだ。例えば山本一太氏や片山さつき氏など、アメリカに魂を売った人間たちが擬似エリートになってこの日本を破壊しているだけである。植草さんは本物のエリートだと確信している。こういうお人の感覚や智慧を生かさずして新生日本の建国はありえないのだ。

 だからこそ植草さんには、この逆境に真正面から挑んで欲しい。私は自ら勝手に応援している一介の市井の者に過ぎない。だからこそ思ったことをストレートに言うが、今後の戦い方に弁護士の選択は最も重要な要素になる。植草さんは今までのような人権的冤罪という範囲の弁護方針では勝訴は不可能だと考える。なぜなら神坂尚裁判長の判決理由に、過去の二つの事件が習慣的連続性として使われているからだ。これを覆す方途はただ一つ、国策捜査という真相を語ることだけである。今までの文脈では名誉回復もおぼつかないと思う。これからは心機一転、国策捜査論を堂々と打ち出し、自らが偽装事件に巻き込まれたという論法を貫徹して欲しい。はっきり言って、これ以外に彼が助かる方法は存在しない。そういう理由であるから、弁護士さんの選択は国策捜査に堂々と対峙できる弁護士さんを選んで欲しい。国権の不当な濫用を心の底から憎む弁護士さんは案外いると思う。たとえば梓沢和幸氏などはそのような気骨のある弁護士さんではないかと思っている。

この際、もし国策逮捕説をとる弁護士さんを使わないのであれば、誠に残念ながら、これ以上サポートすることは我々には無理である。我々「検証する会」は事件の真相を明らかにするために擁護してきた。そのためには、どうやったら裁判に勝てるかではなく、ただシンプルに全ての真実を白日の下にさらせば良いという信念で応援を続けてきた。植草さん自身が過去の事件で学んだことは、他からいかなる誘導があっても真実を曲げてはいけないということではなかっただろうか?

 もし、植草さんが、人違いの可能性はないと本心では思っていたのであれば、相手がたとえ弁護士であろうが、誰であろうが、いかなる誘導にも乗るべきではなかった。相手が警察であろうが、弁護士であろうが、我々擁護グループであろうが、最後に信じるのは真実を知っている氏自身しかいないのである。

 前回の弁護団解任もギリギリのところで間に合った適切な判断であった。今回こそは、裁判の勝ち負けにこだわって信念を曲げるのではなく、真実を明らかにすることにのみ突き進んで欲しい。それが魂をかけた男の勝負である。せっかく公判にまで出向いていただいた勇気ある弁護側目撃者に与えていただいた恩を仇で返してはいけないと思う。ひょっとしたら、今回の判決内容は、この善意の目撃者さんにとっては、植草さん以上に落胆したのではないだろうか。この方の尊い気持ちを無にしないためにも、植草さんは国策捜査一本で突き進んで欲しい。

 目撃者の最も重要な証言の一つに、捕まえた二人の男の一方と女性は連れのようだったという発言がある。捕まえた二人と被害者とされる女性の関係を徹底的に調べなければ、社会的にも、「痴漢デッチアゲ脅迫ビジネス」が蔓延することを防ぐことはできないだろう。植草さんの場合は裁判史上でもかなり特殊な事例なのではないだろうか。つまり、国家権力が関与した国策捜査であるから、過去に類例のない裁判かもしれない。もしかしたら、我々擁護派にも、植草さんにも、論理前提に大きな錯誤があったような気がする。つまり、司法も代表的な国家権力機構であるから、国策捜査論で戦うことは最初から自爆的な作戦であり、それをやるのは何よりも自殺行為であると。

 私も当初はそういう見解を持っていた。だから、植草さんと弁護士さんたちには人権擁護的冤罪の線で頑張ってもらい、私は法廷の外側から「国策捜査論」を唱えてバックアップしていこうと考えていた。しかし、今は状況が変わり、冤罪では勝ち目がないことが露呈されている。それならば、この事件の真相を堂々と訴え続けていく以外に道はないではないか。小泉政権という買弁政権を堂々と批判したエコノミストという矜持を強く抱いて、真っ向から国策捜査論を提示していくことだと考える。たとえ、裁判官がまた有罪判決を出してもその姿勢を貫けば、歴史は植草さんを正当に評価する。やがて歴史はネオリベを否定する時が来る。その時、植草さんはすべてが回復され、小泉氏や竹中氏の国家毀損が白日の下に晒されるだろう。だからこそ、たった一つの真実を訴えていけばいいと思う。

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コメント

こんにちは。
植草氏は今回の公判では、一度も被害者や逮捕者に対し疑念を呈することはありませんでした。それは、植草氏が基本的に「人を疑わない性格」である事もあるでしょうし、そういう事をいえばメディアが早速火がついたように非難する事が見えていた、ということもあるのでしょう。しかし、最初から「植草氏有罪」が既成事実のように語られていた事件当時でさえ、このような事を言っている女性もいたのです。
「そんな痴漢があるかいな(牧村しのぶのブログ)
痴漢事件が話題ですが、痴漢嫌いの私でも嘘だと思う文章が流れています
問題のニュースを(ログはすぐ消えてしまうので転載、紹介文を拝借)
いくつか拾ってみます

この三つの記事は内容が違いますが、同じ事件のことを書いています

午後10時10分ごろスカートの上から触る
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/668.html
スカートの中へ手を入れ下半身を触る
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/669.html
乗客の肌が触れ合うほど混んでいない車両で
スカートの外から中へ手を入れ、1分以上撫で回す
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/675.html
痴漢被害経験者ですから言いますが、よく電車に痴漢が出るのは逃げられないほど混雑しているラッシュ時です
混んでいますから、偶然触れただけ、間違いかもしれないと思います

明らかに掌が狙うように吸い付いてきたら、痴漢だなと思いますが、それでも、肘鉄くらわすなり体をかわすなりバッグを後ろに回すなりすれば避けられます

一度だけうかつにも混雑したバスの中で速攻でジッパーを下げられたこともありますが、それは一瞬のことで、即気づいて上げました
AVでもあるまいし長時間触らせたりしません
まして「やめて下さい」と声を出せる勇気のある女子高生が、黙って1分以上触らせるなど絶対ありえません
1分は、長いですよ
混んでいないのですから、触られたとしてもすぐ逃げられます
この文章は嘘です
「最初外から触っていたのが、スカートをたくし上げて中に手を入れ、」
というのも怪しいです
その前に肘鉄くらわせれば終わりです
混んでいない車両でありうるのは、スカートの上から触るくらいです
そうだとしても、おかしい記事はまだあります
痴漢を捕まえた男性の同僚と称する女性が、その武勇談をMIXiで公開しています
その中で「ネクタイをぐいっと摑んで」と書いています
これは、嘘か間違いです
痴漢はノーネクタイでした
そのまま信用できない文章だ、とわかります
MIXiの記事
http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/107738479.html
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/994.html
事実はまだわかりません
信用を失墜させて仕事の妨害を謀っているという推測もあります
そちらも見逃せません
参照
http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/107723716.html
http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/107734416.html
痴漢は嫌いですが、嘘も煽りも弾圧も嫌いです」
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/794.html
控訴審でこそ、「逮捕者」「被害者」を疑うべきです。
ところで、北村氏からの反論は無いようですね。

投稿: JAXVN | 2007年10月27日 (土) 16時23分

植草事件、北村氏に告ぐ

はじめまして、

>あなたは、本当に事件のことを知っているのですか?
 
事件のこと知っていますよ。
私は植草氏の講演会に出席、そこで配布された資料、「平成16年8月30日付冒頭陳述の要旨」が、私の手元にあります。以下ここに述べられていることを基にして書きます。

””(1) このエスカレーターが、あと4,5段残すところまで上がったとき、右後方から私服の警察官がドタドタと駆け上がってきって、スーツの右肘の後方の生地を軽くつまんだ。・・・・””

その警察官は、植草氏の後方からドタドタと上がってきたのだから、植草氏の前面の行為が、その警察官に見えるわけがないじゃないですか。

>警官に身柄を確保されたのは、手鏡で覗いていた現場ですよ。
上記植草氏の陳述と完全に矛盾しますね。ならば、何故手鏡を出して覗いているところを拘束、つまり現行犯逮捕しなかったのですか。現行犯逮捕なら手鏡を出して「覗いた覗いてない」で争う必要もないじゃないですか。

 そのとき警察官は、””「ポケットの中の物を出せ」””と言ったそうじゃないですか。手鏡で覗いている現場で身柄を確保したのならば、そのものズバリ「手鏡をだせ」と命ずるべきじゃないですか。左ポケットから、ハンカチと手鏡を志賀巡査に渡したところ、そのあと、何か慌てるような態度で、さらに””「携帯電話を出せ」””と命じたとそうですね。
 
 そこで、植草氏はしゃがんでアタッシェケースを開いて携帯電話を出して警察官に渡した・・・。警察官は、最初から「携帯電話」で盗撮という先入観があったのではないですか?ケータイはアタッシュケースの中だった。偶々ポケットからは手鏡しか出てこなかったので、やむを得ず犯行を手鏡に結びつけたのではないですか。

>四角い名詞大の手鏡だそうです。こんなものをズボンの前ポケットにいれますかね?
名刺大のものなら、ズボンの前ポケットに入れて、なんの不都合もないじゃないですか。

防犯カメラについて
>そもそもカメラは正面と真後ろなので前後の人の陰になって犯行の様子は見えない

防犯カメラは、「犯行の様子は見えない」と、一方的に決めつけるのはおかしい。
防犯カメラは前後の人陰になって植草氏の行為の様子は見えなくとも、女子高校生、植草氏、警察官の位置関係がわかる重要な証拠品のはずです。特に植草氏と警官の間に人がいたかどうか、植草氏と警官の距離関係もわかるはず。警察官がドタドタとエスカレーターを上ってくる様子もわかるはず。

もし、防犯カメラの撮影が、「警察官が植草氏の前面の行為を視認できるほどの至近距離」であれば、警察側にとって極めて有利な根拠となるはずです。防犯カメラの撮影した内容が、警官側にとって、不都合な真実が暴露されることを恐れて消去したのではないですか。

そもそも防犯カメラの内容は警察側が犯行現場の証拠品として長期保存してしかるべき、犯行の様子は見えないというのであれば、見えない証拠として堂々と要請に応ずればいいではないか。

あなたこそ、本当に事件のことを知っているのですか?品川駅の事件現場とされるエスカレーターは、下りのエスカレーターと並列している。下りのエスカレーターの人が上から見れば、  下方から上る人の前面が丸見えじゃないですか。そんなところで、ピカピカ光る鏡で覗き見するものですかね?

もしかして、貴方は事件に関係する警察官ですか。ならば是非とも聞きたい。
動機なき犯罪はあり得ません(本人が心神耗弱の場合を除いて)、同様に動機なき尾行もあり得ません。警察官が人を尾行する場合は、何らかの目的(意図)をもって尾行するはずですね。
一体何の目的、どんな意図で植草さんを横浜駅構内から品川駅構内まで尾行し続けたのですか?痴漢行為をするのを今か今かと待ち続けて、横浜駅構内から、電車に乗って更に電車を降りても尚も尾行し続ける?大事件の被疑者を尾行するならわかるけど、一般人をここまで執拗に尾行するのは個人のプライバシーの侵害になりませんか。

最後に北村さんに、お願いがある。
もし、貴方がこの事件の真実を知る警察関係者なら、何事も隠さず真実を語り公にしてください。

植草氏は、早大大学院教授をくびになり、名古屋商科大学大学院客員教授の職を失った、余りにも大きな犠牲を払われた。ご家族も大きな痛手を負われた。貴方が真実を公にすることで、彼の窮地を救ってください。私は彼が晴れて檜舞台に上がる日を待っている者です。

小泉ー竹中路線の誤った経済政策によってすっかり痛んでしまった日本経済、貧しい人を大量生産、大きく広がった格差社会、犯罪の激増、特に金目当ての犯罪が激増しています。近々消費税のアップまでささやかれています。彼の経済政策は竹中氏らの政策とは対立するものですが、日本経済建て直しに必ず貢献するものと信じています。
北村さんの真実の告白に期待しています、よろしく。

投稿: いかりや爆 | 2007年10月24日 (水) 10時29分

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