額賀氏の名前が出されたことへの疑念!
昨日の守屋氏の証人喚問で二人の政治家の名前が出されたことに関し、山崎行太郎氏が11月16日の“毒蛇山荘日記”で重要な疑念を呈しているので紹介しておこう。
(毒蛇山荘日記からの引用)しかし、不思議なのは、またしても、名指しされた政治家が、特に額賀のことだが、旧田中派、旧経世会であることである。それに対して、何故、小泉や飯島の名前が出てこないのか。守屋が次官を勤めていた5年間は、ほぼ小泉政権の5年間と重なっているではないか。守屋の政界人脈の中心は久間、額賀ではないだろう。僕は、守屋が、政治家の名前として苦し紛れに、久間、額賀の名前を出した背景には、「司法取引」のようなものが隠されていると考える。本当の黒幕は、久間、額賀ではない。彼らは当て馬にすぎない。つまりスケープ・ゴートにすぎない。久間、額賀をスケープゴートにして、生き延びようと画策している本当のワルは誰か? 民主党よ、そこまで切り込んでいけ。「久間、額賀逮捕」での幕引きを許してはならない。
なるほど、指摘されて私も納得したが、額賀氏は旧田中派・旧経世会の流れにある政治家である。私自身は額賀福志郎氏が財務大臣に起用された時点で非常に違和感が強かった。はっきり言って、福田総理大臣は米国傀儡政権を踏襲するために選ばれた人物である。つまり小泉構造改革(新自由主義路線)継承のための総理大臣だ。したがって福田氏が小泉政権では絶対に選ばない財務大臣に額賀氏を起用したことは、あきらかに国民に対するブラフの意図が存在する。夏期の参院選で自民党が大敗したのは、福祉切捨てや格差社会を到来させた小泉自民党路線に国民がはっきりと拒否の意志を示した。これを受けて従来のネオリベ構造改革路線をそのまま継続することに難を感じた自民党は、深刻なディレンマに囚われてしまった。それは、アメリカは宗主国として自民党の買弁勢力にネオリベ路線の一層の継続を要求しているが、国民の大多数がその路線の反国益性に気が付き始めていて、表面的には小泉路線や安倍路線と同様のスタイルを取ることができなくなっているという現実がある。
そこで買弁自民党が何を考えたのかと言えば、国民の疑念を逸らすために、第一次組閣から小泉構造改革路線色を薄めることにあった。そのために財務省に額賀福志郎氏を、選挙対策委員長に古賀誠氏などを起用して見掛け上、小泉路線色を薄めたのである。これは来るべき衆院選への布石であろう。しかし、福田自民党の従米路線はほとんど小泉政権の性格と変わらないはずであるから、本来は財務官僚の中枢も、自民党全体も額賀氏の現ポストを歓迎していないのは明白だ。つまり、額賀氏の財務大臣というポストは国民を欺く見掛け上の措置と考えた方がいい。彼ら買弁勢力は、遠からず額賀氏を失脚させる予定でいたのではないだろうか。山崎行太郎氏が指摘したように、額賀氏が旧田中派、旧経世会派であるという事実は重い。なぜなら、彼は大きな政治路線から言えば、鈴木宗男氏などと同様にケインズ派であり、本音は積極財政推進論者だと思うからだ。考えてもわかるが、反ケインズ路線を日本に強要する米国の傀儡政権が、ケインズ路線を志向する人物を財務大臣に起用するわけがない。ところが敢えてそれを行なった背景には、国民のガス抜きの意味があったということだ。
そこで、山崎氏の推測どおり、守屋氏の証言で額賀氏の名前が出たことは、買弁勢力と守屋氏の間で何らかの取引があった可能性を思わせる。私としては額賀氏は嵌められた公算が強いと感じているが、今の日本に重要なことは、傾斜配分を是正し、積極財政を打って出る政策を遂行する人物が活躍することが望ましいのだ。したがって額賀氏はこの事態につぶれないで果敢に立ち向かって危地を切り抜け、頑張って欲しいと思う。
← この記事に興味を持たれた方はクリックお願いします!!
| 固定リンク








コメント
こんにちは。
額賀氏をめぐる問題については、現在は「喚問見送り」という流れが強くなっているようですが、与党側ではこの問題を以前の「堀江メール問題」の再現と見る向きが多いようです。しかし、以前の「メール問題」とは決定的な違いがあります。「メール問題」はライブドアから当時の武部自民党幹事長へ裏金が流れたという情報に関するもので、もしこれが本当なら武部氏は少なくとも政治資金規正法違反となるものでした。しかし今回の問題では、額賀氏が守屋氏や宮崎氏、アワー氏と会食したのが事実だとしても、額賀氏はべつに犯罪に問われるわけでも無いし名誉が毀損されるわけでもありません。アリバイを持ち出してまで否定するような物ではないはずなのです。なのに額賀氏もアワー氏も「むきになって」否定し、自民党も「第二のメール問題だ」とまで言うのはなぜなのでしょうか?
と、ここまで考えた所で以前似たような事があった事を思い出しました。それは安倍政権発足当時、安倍氏が池田創価学会名誉会長と面会した、と報じられた問題です。これは新聞各紙も記事で取り上げたのですが、安倍氏はこの記事を否定しました。この事については亀井静香氏が国会質問で取り上げ、「別に会う事が悪い訳じゃない。なぜ会った事を隠すのか?またあくまで記事が間違いだと言うのなら、なぜ抗議や訂正申し入れをしないのか?」と問いただしたのですが、安倍氏の答弁ははっきりしない物でした。そして今回も、額賀氏は会食を否定していますが、だからといって守屋氏を偽証に問う事はしていません。自民党の攻撃も守屋氏よりも野党、特に民主党に向かっています。これは、安倍首相辞任の際に「麻生後継」から急に「福田後継」へ流れが変わったように、「久間氏、額賀氏ならば名前を出しても良い」という事だったのが、「やはりまずい」というように「急に方針が変わった」のでは、という気もします。
投稿: JAXVN | 2007年11月30日 (金) 13時09分