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2008年1月22日 (火)

内閣府の試算による積極財政で財政が健全化することが明らかに(小野盛司)

(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第八弾です)
  http://tek.jp/p/

  緊縮財政ではお先真っ暗

 2008年1月17日に内閣府(経済財政諮問会議)は「日本経済の進路と戦略」という試算を発表した。詳しくは
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2008/0117/item3.pdf

 ですべて見ることができる。何と、そこには今、政府が減税や歳出拡大を行えば、GDPが増加し国が豊かになるし、デフレから脱却できるし、失業率も減る。国の借金は増えるのだが、それ以上にGDPが増えるため、借金のGDP比は減少し、財政は持続可能となり、財政は健全化するという試算が示されているのだ。嘘だろうと思う人は、是非上記のサイトから、その論文を参照して頂きたい。論文は前半と後半に分かれていて、ここで引用するのは、後半の10頁と14頁の表である。もっとも、ここで述べる説明で間違いないということは、2007年2月23日の安倍総理の答弁書(内閣衆166第62号)や大田大臣との直接の質疑や、内閣府の責任者への問い合わせ等ですでに確認が済んでいるのだ。

 10頁の成長シナリオ ケースA とあるのが、緊縮財政の場合で、14頁の成長シナリオ ケースB とあるのが、積極財政の場合である。と言っても、ケースAとケースBの違いは5年間で僅か2.9兆円なので、実際の差は小さいが、例えば、この10倍の経済対策を行えばどうなるかは、単なる比例計算で簡単にできる。

Photo_2

 この表で緊縮財政と書いたのは、ケースAのことで、積極財政と書いたのはケースBのことだ。この表を見れば、積極財政と緊縮財政のどちらが現在の日本にとって良い政策なのかが一目瞭然だ。減税とか歳出拡大とかの積極財政に転換した場合、まず、GDPが増え国が豊かになる。デフレーターが改善しているから、デフレ脱却が可能になる。失業率も改善している。確かに国の借金は増えるが、GDPはもっと増えるので、借金のGDP比は逆に減るのだ。ということは、財政が持続可能であるということを意味している。緊縮財政を行い、プライマリーバランスを改善し、国の借金を減らしたら、GDPはもっと大きく減ってしまい、借金のGDP比が増え(借金の重みが増すということ)、思惑とは逆に財政が持続可能にはならないということだ。もちろん、次世代へのつけも増えてしまうと言うこと。先週の16日(水曜日)に筆者は大田弘子経済財政担当大臣にこのことを再度確認を求めた。もちろん、反論は一切なかった。

 是非、ゆっくり考えて頂きたい。我々はなぜデフレ下で積極財政を求めないのだろうか。積極財政のどこが悪いのだろうか。国の借金が増えることが本当に悪いのか。実際は借金の増加率よりGDPの増加率のほうが大きく、借金のGDP比が減少し、財政が健全化することが、政府発表の試算ですら確認されているのだ。世界経済の中で日本が急速に没落を続けていることは、皆さんよく知っておられる。緊縮財政をやればやるほど、没落は加速するし、国の借金の重みがどんどん増してしまう。次世代へのつけが増える一方なのだ。奇跡的な経済発展をした豊かな日本を、貧乏にするだけでなく、借金という重いつけを、次世代に押しつけてもよいのだろうか。

 なお、先日から「試算の偽装」ではないかと指摘しているGDPデフレーターだが、今年の発表が出てきた。政府はデフレ脱却の日は近いという「大本営発表」を続けていることには変わりはなく、今年の発表は図の点線の部分だ。若干上昇が控えめになっているようにも思える。我々が、質問主意書で厳しく政府を追及した成果が少しはあったのか。それにしても2011年のデフレーターがどうなるのかという政府の予測はひどいものだ。

 2005年発表では、2011年にはデフレーターは何と2.4%まで達すると予測していた。それが、2006年には1.5%、2007年には1.3%と次々と下方修正し、今年の発表では遂に0.7%にまで下がった。ふざけるなと言いたい。「情勢は確実に好転しつつある」と大本営発表を聞かされていた国民は、今こそ政府発表がデタラメであることを知るべきだ。後になって「実は情勢は悪化していました」と国民に断ればよいと思っているのか。緊縮財政では、経済が悪化し、国の借金が重くなる一方であり、お先真っ暗であることに、一刻も早く、国民は気付いて欲しい。(小野盛司)

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コメント

SOBAさん、こんばんは。

 悪質な派遣業の実態、読みました。小泉が敷い
たネオリベはこういう業界でも、労働者の人格も
健康も無視した徹底搾取・収奪型の派遣が大手を
きかせて社会に蔓延することは目に見えていま
す。何でもかんでも規制を撤廃して企業利益のみ
を追求する市場原理を優先すればこういう風にな
ることはわかりきったことです。

 言い方は悪いのですが、派遣会社の本質とは
一歩間違えば昔の女衒(ぜげん)と何ら変わりない
わけでして、悪徳業者がはびこる素地は常にありま
す。だから、弱いものが泣きを見ないように目を光ら
せるのが政府の役割であり、働く者の人格権や所得を
守るために何らかの有効な規制は必要でしょう。
 ところが今の政府(与党)はこのような女衒的企業を
のさばらせる方向性を持ってしまっています。女衒や
置屋は自民党で、身売り金や商売のアガリはアメリカ
に上納しているのが今の日本ですよね。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年1月22日 (火) 17時30分

ご無沙汰しております。雑談日記のSOBAです。

トラックバックが通らないようなのでコメントでご連絡しておきます。

スポット派遣の逆襲 劣悪現場に潜り込み「闘う」 「派遣ユニオン」書記長 関根秀一郎さん
http://yuhodo.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_1.html

エントリーをアップしました。アクセスが軽めの携帯版の方をご案内しておきます。

投稿: SOBA | 2008年1月22日 (火) 15時43分

この内閣府の試算データは実質値でしょ?
名目値だともっと大きな差が出ると思いますけどね。
当然税収にも大きな差が出ると思います。
名目GDPに対する借金の比率も試算して欲しいですね。
多分積極財政にしてもあんまり変わらない事を実質値だけで試算して政府は主張したいんでしょうけどね。
日本の地位が下がってるのは名目成長率が低迷してるからなのにね。

投稿: ななし | 2008年1月22日 (火) 13時45分

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