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2008年1月25日 (金)

景気対策をやったほうがよいのではないかと内閣府に電話して聞いてみました(小野盛司)

(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第十一弾です)
  http://tek.jp/p/

 2008年1月17日に内閣府は『日本経済の進路と戦略』という試算を発表した。そこには、景気対策が日本経済に良い効果をもたらすという試算結果が示されている。このことに関して、実際にこの計算を行った人はどのように考えているのかを確かめるために、内閣府の計量分析室に電話してみた。三谷という人が対応してくれた。私と三谷氏の会話の内容を紹介しよう。

小野: ケースAに比べて、ケースBは公共投資を増やすなど積極財政を行った内容になっていますね。

三谷: その通りです。

小野: 積極財政を2009年度から2011年度までの3年間行った試算ですか。

三谷: その通りです。

小野: この試算の結果を見ますと、積極財政を行うとGDPは伸びるし、物価は上昇し、デフレから脱却できるし、失業率も減るし、国の債務のGDP比も減って財政が健全化するようになっていますね。

三谷: その通りです。

小野: それだったら、景気対策を行ったほうがよいのではないですか。確かに国の借金は増えますが、債務のGDP比が減るということなら財政の持続可能性は全く問題ないわけです。

三谷: そういう考えをする方もおられると思います。私は立場上それ以上のことは言えませんが。

小野: プライマリーバランス(基礎的財政収支)の2011年度黒字化を政府は目指していますが、意味がないのではないですか。プライマリーバランスが赤字でも国の債務のGDP比は下がり続けるのですから問題ないじゃあないですか。

三谷: そういう考えもあると思います。

 このように、内閣府計量分析室の三谷さんと私の考えは完全に一致した。愚かなのは2011年度基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化という政府目標だ。こんな馬鹿なことを政府の目標にしている国はない。実は、この目標こそが、日本を貧乏にしてしまう目標なのだ。何のために基礎的財政収支を黒字化するのかと聞くと政府は債務のGDP比を減らすためと答える。しかし、今回の試算でもはっきり示されている。基礎的財政収支を黒字化しようと努力すればするほど、なんと債務のGDP比は増えてしまうのだ。例えば2011年度で言えば緊縮財政のケースAでは基礎的財政収支はGDP比で-0.1%まで赤字幅は縮小するのだが、積極財政のケースBでは-0.5%だからまだまだ歳出削減の努力が足りないとマスコミは主張する。しかし、債務のGDP比で言えば積極財政の方が、137.0だから、緊縮財政の137.1より低くなっている。つまり積極財政で経済がよくなれば、財政赤字幅は拡大しても債務のGDP比は減少し、財政は健全化するのだ。

 マスコミはいつも、増え続ける国の借金という表現を使うがGDP比で考えなければ意味がないということを考えれば、債務のGDP比は下の図のように減り続けているし、今後も更に減るし、景気対策をやればもっと減るというのが、内閣府の試算の結論だ。このような重大な事実を報道しないマスコミに我々は抗議すべきだし、このことを知らない経済評論家は失脚させるべきだ。NHKの時論公論で言っていたことは、増税をはっきり打ち出さないから、債務のGDP比は2010年代の中頃まで増え続けるだろうという全く事実に反するコメントを行っていた。こういった間違えた情報を流すことは、日本経済に重大な悪影響を与えるのであり、そのようなNHKなど要らないと私は思う。

 財政が厳しいから景気対策はできないのだというのは、全く嘘だということがお分かりだと思う。アメリカ政府関係筋の情報としては、大統領は年収8万5000ドル以下の個人向け(単身)には一人当たり800ドル(約8万6000円)、また、年収11万ドル以下の世帯向け(夫婦)には一世帯当たり1600ドル(約17万円)の税還付を考えているとのこと。日本経済はアメリカ経済よりはるかに悪い状態にあるから、これよりずっと強力な景気対策をしなければならないときだ。(小野盛司)

 出所 内閣府 「日本経済の進路と戦略」平成20年1月17日 経済財政諮問会議
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コメント

まるさん、こんばんは。

>小泉時代には法人税率や所得税の最高税率も
>下げてたような。
>これも立派な財政政策です罠。

 たしかに。累進課税を廃止して金持ちの税率を
下げたことも皮肉ですが財政政策の一種ですか
ね。しかし一般底辺層には増税。この傾斜が逆で
あったらはるかに効果的な政策になったでしょ
う。

>ただし来るべき衆院選でもし改革派、自民清
>和会やチルドレン、民主凌雲会が大量に落選
>し造反組や新党が議席を伸ばすような事があ
>れば状況は一変するでしょうね。

 また郵政解散総選挙時のようなマスコミの構造
改革バンザイが行なわれるでしょうが、今、どれ
くらいの有権者がこの路線の危険性を感じ取って
いるでしょうかね。城内さんの言う改革真理教の
御神威が今どれくらいになっているかですね。

>それに日本が本当にダメなら三大メガバンク
>が向こうの金融資本を救済したりしませんw

シティバンクへの資金投入ですね。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年1月26日 (土) 00時11分

yasujiro様

こんばんは。

>事が事だけにこれを景気対策と呼ぶ事には抵抗
があり与野党とも大きな問題にする事は出来なか
った様ですが災害対策としてGDP1%の補正予算は
緊縮政策を基調とする小泉内閣に於いては極めて
異例です。

 小泉政権にとっては確かに異例ですね。まあ、
災害救出金という国難的状況ではありますが、市
場原理主義の思想からは通常出ないと思います。
植草さんが言ったように、預金保険法を怪しく使
って、りそなに公的資金を注入したことも株価が
7000円台から急激に上がった過去があります。

 彼らは切羽詰ると自己責任原則などは無視して
財政出動しているんですね。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年1月25日 (金) 23時54分

小泉時代には法人税率や所得税の最高税率も下げてたような。
これも立派な財政政策です罠。
03年から04年に掛けては35兆円もの為替介入を行い、そのうちの33兆円で米国債を購入していますし。
これも輸出企業に対する立派な財政政策です。
しかもそれが害人投資家が日本株を買い占める時の原資やブッシュ減税、イラク戦費の原資にもなりました。
私は当時からそんな事をするんならそのまんま国内に投資しろと言って来ましたが・・・
米国の傀儡に過ぎない改革派、清和会や太田弘子や竹中平蔵としては改革=売国を完遂しない限り金融・財政両面での景気浮揚策は認めないでしょうね。
まだ日本の資産、日本人の資産を差し出せと言ってるんでしょう。
本当に欲深い連中です。
ただし来るべき衆院選でもし改革派、自民清和会やチルドレン、民主凌雲会が大量に落選し造反組や新党が議席を伸ばすような事があれば状況は一変するでしょうね。
だけどマスコミもそれを見越してか改革真理教の布教に余念がないようです。
丸で郵政選挙前のような絨毯爆撃が始まりましたからね。
有権者の意識がどれくらい変わってるかによりますね。
大半は改革幻想から覚めてると信じたいですが・・・
特に地方在住者に期待してます。
そうなれば金融・財政両面での景気対策にシフトせざるを得ないでしょう。
幸い日銀総裁も米国の大統領も変わっていますしねw
マスコミや大田弘子は改革を進めないから日本株が売られるんだの一点張りですが、
ここ数日の日経平均の続伸をどう見てるんでしょうかね~?
私にはむしろ政府・日銀の無策ぶりを見て害人が売ってるとしか思えませんが。
欧米の大規模な金融・財政政策に比べての話ですが。
それに日本が本当にダメなら三大メガバンクが向こうの金融資本を救済したりしませんw
マクロの数字、特に名目成長率の低さはむしろ改革に責任があると思いますしね。
国民に対する利益還元をひたすら減らす政策取ってればデフレになるのは当然ですし。
企業が儲かっても労働分配率をひたすら減らすんなら、むしろ法人税や所得税の最高税率を引き上げて政府が再分配したらいいんですよ。
特別会計の無駄な部分を一般会計に回して再分配すればいいんです。
デフレ脱却による長期金利の高騰が怖いんなら政府が保有してる金融資産売っぱらって赤字国債を減らせばいいんです。
本当に日本に必要なのはデフレ脱却による名目成長率の引き上げと国民の購買力の回復でしょうに。
改革はそれらに逆行しますからやってはいけません。
とにかく今度の衆院選が終わるまであきらめずに頑張りましょう。

投稿: | 2008年1月25日 (金) 20時14分

失礼します
今回米国の景気対策はGDP1%程度と報じられましたが、実は小泉内閣もGDP1%の景気対策を行った経緯があります。
05年3月に前年起きた中越地震対策として小泉内閣は4兆8千億円の補正予算を組んだのです、事が事だけにこれを景気対策と呼ぶ事には抵抗があり与野党とも大きな問題にする事は出来なかった様ですが災害対策としてGDP1%の補正予算は緊縮政策を基調とする小泉内閣に於いては極めて異例です。
この効果は半年後に出始め、長らく停滞していた株価は年初11000円から年末にかけて16000円まで上昇し06年4月には17000円まで急騰したのは記憶に新しいところであります、
この時税収も43兆円から53兆円まで大幅に改善されたのです。
ではなぜ小泉内閣はこの様な大判振る舞いをこの年行ったのか?
05年に何があったのか、思い出すまでもありません。
これが構造改革による景気回復のタネ明かしです。

投稿: yasujiro | 2008年1月25日 (金) 16時04分

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