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2008年2月24日 (日)

アメリカが圧力をかけて日本に景気対策をさせないようにしているのか?(小野盛司)

(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第三十二弾です)
  http://tek.jp/p/

 アメリカが圧力をかけて日本に景気対策をさせないようにしているのではないかという疑問が、読者からメールで筆者に寄せられたので、そうではないということを書くことにします。

 計量経済学を知っている人ならよく知っていることなのですが、もし景気対策をした、つまりお金を刷って(返さなくて良いお金です)国が国民のために使えば、国民は金持ちになるわけで、国民はお金を使うようになります。そうすれば、国産のものだけでなく、アメリカからの輸入品も多く買うようになるので、対米貿易不均衡の是正に役立ちます。これがよく知られているアメリカの対日要求である「内需拡大」の意味です。アメリカにとって、日本国民が貧乏になることに何のメリットもなく、逆に刷ったお金で日本国民を金持ちにして欲しいわけです。この要求に応えて1986年に前川レポートが出されました。内需拡大の約束です。

 アメリカからだけではないですね。IMF専務理事などからも日本は景気を刺激せよとの要求は再三出ています。刷った金で財政出動をして、日本国民にお金をプレゼントするなら、確実に内需拡大で対日要求に応えられたのは間違いありません。実際、経済モデルで計算しても、そういった予測になります。しかし、実際に政府が行ったのは刷ったお金を貸してやろうという話でした。銀行を通じ「金を貸すから、投資に使いなさい」と、国民に刷ったお金を融資しようとした。企業としては、国民がそれほどお金を持っていないから、工場をどんどんつくっても、そんなに売れるわけないからということで、そのお金は株とか土地とかに投資するしかなかった。借りた金でアメリカ製品を買うなんてできないですよね。

 結果はバブル発生で、貿易黒字の解消はできなかった。なぜ、お金を国民にプレゼントするのでなく、貸し付けだったのかと言えば、刷った金(国債)は、いつかは返さなければいけないものだという政府の勘違いでしょう。これはそういった種類のものではない。どこの国もそんなことはしていない。経済成長を続ければ、国の借金はどんなに増えても、GDPも増えるから、借金のGDP比は変わらないということで、国の借金は際限なく増やすのであり、返すのではない。日本人は借金とはいつかは返すものだと思っていて、国の借金は全く別の種類のものだということをどうしても理解しない。この考えを変えないと世界経済の中で日本は孤立してしまいどんどん貧乏になってしまう。

 アメリカの財務長官も再三にわたり、日本に景気刺激をせよと要求しています。私は、その意味を確認するために2003年に当時のアメリカ財務長官のスノー氏で手紙を書き、積極財政で日本経済を刺激すると、日本が大躍進をし、財政も健全化するという日経新聞の試算結果も添えて送りました。すぐに「あなたの考えに賛成する」という内容の返事が代理の人から来ました。私は、アメリカ財務省に電話し直接話しをしたいと申し入れ、アポイントを取ってワシントンに行き財務省の方に詳しく説明し、アメリカ財務省も全く私の考えと同じだと確認しました。詳しくは日本経済復活の会のホームページ(http://tek.jp/p/)の中の「活動」を見て頂きたい。

 私の考えでは、積極財政をさせないようにしたのは小泉さんだと思います。彼は自らを「浅学非才」と言い、自分は経済は全く分からないと言いながら、緊縮財政を強行しました。ブッシュ大統領に対し、「自分の経済政策を支持してくれたら、イラクに自衛隊を派遣する」という交換条件を提示したに違いありませんし、そのような要求であれば、ブッシュ氏も受け入れざるを得なかったのでしょう。

 2003年当時、国会議員の大半は景気対策に前向きだった。2003年の総裁選には小泉純一郎、藤井孝男、亀井静香、高村正彦の4氏が争ったが、小泉氏以外は積極財政を唱えていた。高村氏は総裁選立候補の直前に経済政策に関して教えて欲しいと連絡してきて、筆者は「積極財政が財政を健全化する」ということを説明し、高村氏はそのことを総裁選の討論会で説明しておられた。小泉氏は、国会議員の中での支持は少なかったのだが、マスコミをあやつる術は抜群にうまかったから当選できた。彼はマスコミを使って、世論を自由に動かしたし、積極財政を唱える人(植草一秀、森田実、リチャード・クー、紺谷典子、亀井静香、平沼赳夫、小林興起等)を徹底して弾圧した。

 森田実氏のホームページにも、「小泉批判をしないならテレビに出してやる」と言われたから出演を断ったと書いてある。植草一秀氏も逮捕前のテレビ出演でも小泉経済政策を批判できないようにテレビ局が仕組んでいると言っていた。2度の事件で逮捕されたが、2回とも、でっち上げだ。筆者はあの事件に関する取材を何度も受けたが、記者達は事件がでっち上げだと明らかに知っている。それなのにでっち上げだとは絶対に書けないようになっている。言論統制は完璧だ。竹村健一氏とも会って話したが、積極財政で日本経済が大躍進するという日経新聞社の試算結果をテレビで言ったら大変なことになると言っていた。しかし、「日本はここまで貧乏になった」という本を送ったら、報道2001で何度も引用してくれた。

 この種の話をし始めると際限なく続くし、筆者も身の危険を感じる。先日も税務調査と称して、身辺調査が来た。脱税などあるわけなく、一円も払わされることはなかったのだが、個人情報を徹底調査された。個人の通帳とか、日本経済復活の会のこととか、貸金庫の中身を見せろとか、過去に弁護士に相談した内容とか、税務調査にしては異例の質問が多かった。いつか私が自殺したとか、行方不明になったとしたら、これは口封じのためで、言論統制だと思って頂きたい。私は身の危険が及ぶとしても、いつまでも日本経済を復活させるために戦い続ける覚悟である。

 日本経済復活の会を立ち上げた2003年、世界を代表するノーベル経済学賞受賞者のサミュエルソン氏やクライン氏から激励の手紙が来た。2004年にはノーベル賞受賞者のスティグリッツ氏が我々のシンポジウムに来てくれることになっていたが、時間の都合がつかず、最終的にはクライン氏がシンポジウムに来てくれた。また現在のFRB議長のバーナンキ氏も日本にやって来て講演をしている。これらは全員アメリカ人だが、口をそろえて「刷ったお金を日本国民のために使いなさい」というアドバイスをしている。詳しくは日本経済復活の会のホームページを参照して頂きたい。

 これは日本のためだけではなく、アメリカ経済のためにも、世界経済のためにも大変メリットの大きい重要な政策なのである。(小野盛司)

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コメント

背後にアメリカが?日銀の独立性について:日銀総裁人事の奇々怪々


日銀の総裁人事をめぐって、与野党間でもめにもめている。

 今月19日に福井総裁の任期が切れる。与党は下手すれば、株価低迷やサブプライムローン問題の影響などこの重大な時期に総裁不在という空白が生じ、大変なことになると言っている。
 安倍首相が政権を放り出して政治空白が生じたことなどもうすっかり忘れたのだろうか。一国の首相首相の重みよりも日銀総裁問題の方が重いとでも言うのだろうか。

 法案なら、参院で野党が否決しても、衆議院に差し戻して三分の二以上の多数決で再可決が可能(テロ新法のように)。だが、総裁人事は参院で野党が否決すれば、衆議院で再可決という手段はとれない。

 民主党は武藤副総裁の昇格については、早くから否定していた。そういう事情は百も承知いたはずであるにもかかわらず、与党は武藤氏をもちだしている。つまり自爆覚悟で武藤氏を推薦している。
さらに額賀福志郎財務相は11日の閣議後記者会見で、政府が次期日銀総裁に武藤敏郎副総裁を昇格させる案を国会に提示したことに関連し、「最善の案を出しているので、再提出も含めて国会の同意を得る努力をする」と述べ、野党の反対で同意を得られなかった場合、同案を再度提示すべきだとの考えを表明した。(時事通信)

 そこまで武藤氏にこだわる理由は何だろうか。問題の多いテロ特措法の場合も、安倍前首相、福田首相も一貫して、テロ特措法にこだわり続け無理やり成立に漕ぎ付けた、アメリカの要望に従ったと言わざるを得ない。郵政民営化も背後でアメリカが糸を引いていた。
日銀総裁の背後でもアメリカが糸を引いているのではないだろうか、それほど米国にとって日銀総裁は重要な役割を担っている。

「日本経済復活の会」の小野会長は、第三十二弾、『アメリカが圧力をかけて日本に景気対策をさせないようにしているのか?』の冒頭で次のように述べています。

”” アメリカが圧力をかけて日本に景気対策をさせないようにしているのではないかという疑問が、読者からメールで筆者に寄せられたので、そうではないということを書くことにします。””

 私は、小野会長ほど単純には考えない。

 リチャード・ヴェルナー氏の 『円の支配者』「誰が日本経済を崩壊させたのか」によれば、日銀がバブル発生から崩壊まで、またその後の日本経済の顛末に深く関わっていたことを実証しています。特に、大蔵省(当時)の経済浮揚策にもかかわらず、その陰でひそかに窓口規制という手段を用いて、景気浮揚策に対し陰で足をひっぱっている実体を暴いています。

 日銀の独立性を担保することが、それほど重要なことだろうか。
 現在の日銀は、一企業として株式市場にも登録されている。独立性は形式上担保されています。 

 我々国民は、むしろ日銀の「目にみえない独走」に目を向ける時ではないだろうか。国民の目にみえる『透明性』こそ重要である。経済の重要なカギを握る日銀は、まさしく伏魔殿のようである、その奥の院で何が行われているのかを明らかにしなければならない。
 福井総裁の任期中彼は何をしたか、共産主義にしかあり得ないような超低金利政策(ゼロ金利~0.5%)で国民の資産を毀損した。

 この10年間で日本は一人当たりGDPが18位になったことは小野会長は指摘しています。
 財団法人 国際貿易投資研究所(ITI)発表の統計資料によれば、2006年の一人当たり名目GDP(ドル表示)は20位になっています。

また、同所の資料:世界各国のGDP(上位60)によれば、2006年の日本の名目GDPは、4,365,418(単位100万ドル)です、1995年は5,247,609(単位100万ドル)です。
なんと日本の名目GDPは11年間で、17%も低下(0.83倍)したのです。
 これら60カ国のうちマイナス成長だった国は無論日本一国だけ、日本の経済政策がいかに間違っていたことを如実に示すものです。多くの政治家の『いざなぎ超え』などというとぼけた虚言妄言の実体がこれだったのです。これら日本経済に日銀は深くかかわっています。

 今年2月末の外貨準備高は1兆ドルを超えました。その85%以上は外債(外貨証券)です(そのほとんどは、米国債と思われる)。
 小泉政権成立直前の2003年3月末の外債額は2820億ドルしかありませんでした。それが現在その3倍、8568億ドル(約95兆円)なっています。均衡財政を叫んで自国の国債発行を抑える一方で、一体何のために米国債を購入し続けるのでしょうか。あたかも、アメリカのイラク戦費を陰で日本が支えているようにみえる。 

 ブッシュ大統領がイラク戦を開始した2003年1月からその翼年3月まで狂ったように為替介入(円売りドル買い)している。総額は約35兆円以上にのぼる。しかもそのほとんどは米国債に化けたものと思われる(財務省はその詳細の実体は明らかにしていないが、それを裏付けるように、外貨準備高のなかの外貨証券が激増している)。米国債の購入は事実上、アメリカへの献金に等しい。

 日銀の独立性は日本国民に対しては独立しているように見えても、皮肉なことにアメリカに対しては完全に従属しています、違いますか。独立性を問うなら、アメリカからの独立性を問うべきです。

 アメリカの政治も経済も常にダブルスタンダードであり、表向きだけを見ては誤りを犯す。
 日本の日銀にあたるのは、米国ではFRB(連邦準備制度理事会)ですが、その成立の経緯について、掲示板『阿修羅』の玄関口に『詐欺師集団=国際金融資本を告発するビデオ』として紹介されています。

「日本経済復活の会」の顧問には、自民、民主、国民新党及び無所属議員含め計90名以上の議員が登録されています。
 彼らは言葉は悪いが、単なる愚者の集団ですかね?このメンバーのなかには、小泉チルドレンのような役立たずのチンピラ議員は一人もいない。これだけの錚々たる超党派議員が一丸となれば、大きな起爆剤になり得るはず。にも拘わらず、「日本経済復活の会」の主張は全く無力です。何故だろうか。

 日本経済は、アメリカの手のなかで踊らされています。
 「日本経済復活の会」のグループが主張するような経済政策をを採用するなら、日本経済は間違いなく復活するはずです、株価も現在の3倍にはなるでしょう。
 日本経済が復活すれば、日銀の現在の低金利政策は採れなくなる。その場合、仮に日本の金利が3~5%となった場合(日米に金利差がなくなるかもしくは逆転)、米国債の購入の大義名分が立たなくなる。日本経済が復活して困るのは、アメリカと違いますか。
 仮にアメリカが困らないとしても、日本経済の自立はやがて日米安保体制を揺るがすはずです。

「人の心は、お金で買えない」というのはきれいごと、実際のところはお金で買えるのです。貧乏人、貧乏国民にして生かさず殺さず、そしてIQの低い愚民のほうが、御しやすいのです。

蛇足:
日本は今、岐路に立っている?いやもう手遅れかもしれない。
(1)戦後から60数年、日米安保体制、そして今日米同盟とまで言っています。しかし、実情は日本の米軍基地は、アメリカ本土を守るための極東の前線基地じゃないですか。

(2)日本の医療制度は崩壊の危機にある・・・アメリカ型に移行しつつある。アメリカの自己破産者の半分は高額医療費を払えなくなった人たちという。

(3)裁判員制度はまさしくアメリカの陪審員制度そのままである。

(4)郵政民営化は小泉政権がアメリカの要望に応えたもの。

その他、例をあげればきりがないほど、アメリカの属国化がはびこっています。

投稿: いかりや爆 | 2008年3月12日 (水) 15時19分

結果はバブル発生で、貿易黒字の解消はできなかった。→同意

なぜ、お金を国民にプレゼントするのでなく、貸し付けだったのかと言えば、
刷った金(国債)は、いつかは返さなければいけないものだ
という政府の勘違いでしょう。                 
  →刷った金は日本銀行券だし、国債は国の借用書を印刷したものですよ?
    政府の勘違いって何?

これはそういった種類のものではない。→意味不明
どこの国もそんなことはしていない。→意味不明

経済成長を続ければ、国の借金はどんなに増えても、GDPも増えるから、
借金のGDP比は変わらないということで、国の借金は際限なく増やすのであり、返すのではない。
  →国の借金が際限なく増えたら、GDPが比例して増えても、国債の格付けが下がったやろ?

日本人は借金とはいつかは返すものだと思っていて、
国の借金は全く別の種類のものだということをどうしても理解しない。
  →じゃあ、国が借金して夕張市にタダで金をやればよい。
    ニート対策で、国債大量発行して公務員もじゃんじゃん増やせば良い。

この考えを変えないと世界経済の中で日本は孤立してしまいどんどん貧乏になってしまう。
   →結局、小泉みたいに、公務員の待遇が妬ましいから、
     創価マスゴミと結託して一部の公務員の不祥事を騒ぎたてて、
     大多数の公務員を叩いて国力を削ぎ落として
     国民を総奴隷化する政策を丸のみして、外資に媚びてるだけだろ?

投稿: 竹中格蔵 | 2008年3月 8日 (土) 13時13分

こんにちは。
小野会長の記事中にある、森田実氏に対する言論弾圧に関する記事がありましたので、ご紹介します。
「電通・小泉批判をしてテレビ画面から消えた森田実。「マンセーを言わない人」を排除する大手メディアの欺瞞を暴く。
http://www.asyura2.com/07/hihyo6/msg/592.html 
投稿者 アメリカ言いなりでヤコブ病 日時 2007 年 10 月 25 日 19:48:44: VBcCXSNG7zBAY」
それにしても植草氏の事件も、本当はメディア関係者も「でっちあげ」とわかっているのにその事は報道できない、とは。これは「9.11事件」や「地球温暖化問題」に関する報道とも、相通じるところがあるようにも思います。構造改革派の背後の闇は、私が今まで考えていたよりはるかに大きいようですね。

投稿: JAXVN | 2008年2月25日 (月) 12時44分

HIROさん、トラックバックがわりです。

少女暴行事件、『「良き隣人政策」、彼女はこの政策をまともに受けて育った世代だ。』、。「良き隣人政策」ですか、知らなかった。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2008/02/post_eb0a.html
アップしました。

なお、本体雑談日記の古いバナーを整理し外したのでかなり軽くなったと思います。お知らせしておきます。

投稿: SOBA | 2008年2月24日 (日) 13時50分

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 携帯版雑談日記へのTBで知りました。  下記で最後が結ばれている、このブログエントリーをぜひ皆さんにも読んで欲しいと読後思いました。私は「仕方がない」とは言えない、他にも「仕方がない」とは思えない人はたくさんいるのだと思う。沖縄は動かなくてはいけない。少女を事件に追い込んだこの社会を作った大人の一人として、私は少女に深く謝罪したいと思う。彼女の今日が安全でゆったりしたものになりますように。SHINAKOSAN IS OKINAWANさんの「少女暴行事件」です。以下、中ほどのところを転載させていただ... [続きを読む]

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