景気が「踊り場」入り?? デフレとは大不況を意味するのに!(小野盛司)
(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第四十五弾です)
昨日(3月19日)の関係閣僚会議で、大田弘子経済財政担当相は、「景気は※踊り場状態にある」と表明した。しかしながら、下の図を見ていただければ分かるように、日本経済1994年からデフレーターがマイナスになって以来、ずっとデフレが続いている。デフレとは、どの国も絶対に避けようとする大不況の状態だ。だから、デフレを続けようとする馬鹿な国はどこもない。日本も1997年に僅かにデフレーターがプラスに転じたように見えるが、それは消費税増税による見かけの物価値上がりによるものだ。実際に需要が増えてデフレーターがプラスになったわけでなく、実質このときもデフレは続いていたし、実際はデフレは悪化していた。そういうわけで、景気は踊り場というわけではなく、実際は景気は1994年からずっと大不況が続いていると言うべきだ。戦後最長の景気回復など、全く「大本営発表」の虚報もいいとこだ。( ※ 「踊り場」とは長い階段の途中で一呼吸するために設けてある平坦な場所。製油所などにある塔の周囲を巻くらせん状階段の途中にも平坦部がある。「景気の踊り場」とは、変化する景気の中で一時的な中休み状態にあることを言う。)
これだけの経済危機であるのに、政治家には危機感がない。国会は何も決まらないだけでなく、決めようと悪戦苦闘していることの内容が、経済危機打開につながる重要課題ではない。日銀総裁人事も重要だと言うが、もともと日銀が機能停止しているからこそ、十数年間もデフレから脱却できず、日本が一気に貧乏になってしまったのだ。機能停止状態で、新しい総裁が決まったところで、機能停止の状態は変わらない。
日銀の決断次第でデフレなど一気に脱却できる。日銀は金利引き下げの余地がほとんどないから、いずれにせよ何もできないとの発言に対して、バーナンキFRB議長は言った。それなら、日銀が国債を全部買い取ったらどうかと。そうすれば、巨額の資金が国民へ供給されインフレになる。それではインフレ率が高くなりすぎるではないかと言うのであれば、適正なインフレ率になるところまで、日銀が国債を買えばよいだけ。それにより、日本経済の没落を食い止めることができ、円の信用失墜も食い止めることができる。日本経済はかつてのような力強い成長を始める。経済の成長があれば、税収も増えるし、国の借金も気にならない程度にまでに減ってくる。すべてはマクロ計量経済学により正確にシナリオが描けるのだ。
昨日(19日)、滝実(たきまこと)衆議院議員を通じ政府に質問主意書を提出した。これで22回目だ。内閣府の試算「進路と戦略」には、積極財政の方が、緊縮財政より景気を回復させ、成長を高め、デフレを脱却し、財政も健全化するという結果が出ていますね。それなのにどうして積極財政にしないのですかという内容。答弁書は10日後あたりに受け取れるので、そのときは、ご報告したい。
先日もお知らせしたように、近く、宍戸駿太郞vs大田弘子大臣の公開討論会が開かれる。これに関連し早くも、あるところから「圧力」がかかって来ている。我々は、この討論会が「時代が動く」きっかけになって欲しいと願っている。マクロ計量経済学に従えば、デフレ下で、緊縮財政を行う利点は全くない。本日の朝日新聞の2面には「財政出動も『「巨額の債務を抱える現状ではマイナスの影響が出る』という内閣府幹部の発言が掲載してある。こういう間違えた発言だけをマスコミは掲載し正しい発言を抹殺し続ける。これが真実なら、内閣府の発表する試算は全部嘘ということになり、内閣府の経済統計・試算は、単に税金の無駄遣いをしているだけということになる。
福田総理にご提案させていただきたい。株価も落ちたし、景気も悪いし、内閣支持率も低下するばかり。もはや失う物は何も無いでしょう。起死回生、日本経済の復活のための財政出動を思い切ってやりましょう!経済発展に必要な成長通貨を国民に供給し、日本経済を一流の状態に戻そうではありませんか。(小野盛司)
出所 OECD Economic Outlook
※“お知らせ”
3月26日の日本経済復活の会の定例会
3月26日(水曜日)、東京にて宍戸駿太郞先生の講演があります。日本経済復活のために今何をすべきかという大変貴重なお話を聴くことができます。皆さんも是非、積極財政論の真髄を味わってください。小野会長のお話とともに、日本経済復活の希望を得て帰っていただきたく思います。弁当やお茶の用意がありますので、決まったら上記案内をご覧の上、小野会長宛にご連絡ください。電話でもメールでもけっこうです。(神州の泉・管理人)
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コメント
チベット問題は取り上げてくれないのですか?
お考えを知りたいのですが。
投稿: | 2008年3月22日 (土) 02時30分
渡久地明様
千載一遇のチャンスかもしれませんね。福田総
理の積極財政論への歩み寄りを危険視しているグ
ループがこの公開討論会を何とか潰そうとしてい
るかもしれません。彼らは議論に勝つか負けるか
というよりも、その前段階の、政府が積極財政論
とまともに向かい合うという状況を忌避している
可能性があります。
そうなると、日本経済復活の会への妨害干渉だ
けではなく、大田経済財政担当相への干渉もある
のではないでしょうか。この計画が潰されないよ
うに叫び続ける必要があります。あと、福田総理
は彼の念願のサミットまで持たないかもしれませ
ん。彼が「健在?」のうちに何度でも討論会を開
くようにして欲しいものです。恒例化すればいい
ですね。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年3月20日 (木) 22時45分
宍戸‐大田公開討論開催に圧力をかけると言うことは、宍戸先生が正しく、大田が間違いであることが明らかになることを隠したい勢力があるということですね。
その勢力は宍戸先生が正しいことを間違いなく知っていることになる。
すると、間違った経済政策を分かった上でわざわざ推進している勢力であり、本物の国民の敵が姿を現しつつあると言うことではありませんか。
日本経済復活の会が行っていることが、成果をあげてきた確かな証拠です。もう一踏ん張り(何回でも)しましょう。
投稿: 渡久地明 | 2008年3月20日 (木) 19時16分