« 景気が「踊り場」入り?? デフレとは大不況を意味するのに!(小野盛司) | トップページ | 「さかなのうた」に想う »

2008年3月22日 (土)

外国人の日本株離れ鮮明(小野盛司)

(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第四十六弾です)


 東証の発表によれば、三月第二週に外人投資家の日本株の売り越しは、ブラックマンデーに次ぐ過去二番目の規模になったそう。日本売りが止まらない。世界の株式時価総額で日本の昨年のシェアは1990年の5分の1に縮小しており、今年も派手に株価は下落している。衆参で意見が合わず、日銀総裁も決まらない。現在の日本の政治は何も決まらない機能停止状態に近い。それが日本経済の停滞に拍車をかけている。

 お隣の国の中国は、独裁国家だ。何でも簡単に決まる。反対意見があっても問答無用で決めてしまう。チベットでも、何が起こっているのか我々には見えてこないが、多分流血を伴うチベット人弾圧で大変な事態となっているのだろう。政府は力で押さえ込んでしまう。日本と中国の政治体制、どっちがよいのか。学校では独裁より民主主義がよいと教わってきた。しかし、民主主義もここまで非効率になり、機能不全、国民不在の政治となると問題である。一方、独裁国家の中国が飛躍的な経済発展をしている。民主主義の日本が14年間もデフレが続き、経済崩壊とも言えるほどの落ち込みが続いているのに、政治はそれを食い止める手だてを何も打ち出せないとなれば、本当にこれでよいのかと考えてしまう。このような政治の無能から引き起こされた経済停滞を放置していると、独裁者の出現を待望する気運が生まれないとも限らない。

 経済は複雑で、停滞の原因が何かが、誰でも簡単に理解できるというものではなく、どうすれば現状を克服できるのか様々な意見が飛び交う。私も多くの国会議員と個人的に接触し、それぞれの考えを聞いた。深刻な意見の不一致で立ち往生している現状をいやというほど知らされてきた。一つ一つ話せばきりがないのだが、例えば、民主党の枝野幸男氏に2003年頃、「50兆円規模の財政出動をすれば、日本経済は見事に立ち直る」というシミュレーションの説明した。当時、彼は「自分も5兆円、10兆円の景気対策をやる位なら50兆円位の財政出動を思い切ってやったのがよいと考えている」と言った。私は「好感触」と感じた。2年後、再度、もっと具体的にその話を彼にするために会ったのだが、驚いたことに、そのときの彼の反応は全く逆だった。「景気対策など、全く効果はない。減税しても、現代は物が余っていて、買う物など無いから消費は全く伸びず、景気はよくならない。」ともの凄い剣幕でまくし立てられた。

 それほど多くはないのだが、こういった政治家には、時々出くわす。冷静に話し合おうとせず、相手の話を封じ、持論を押し通す。経済の議論をしようと思えば、過去の経済データを元に、科学的に分析し、将来の予測をしなければならない。天気予報だって、下駄を投げて明日の天気を予想するより、膨大な気象データを大型コンピュータでシミュレーションをすれば、当たる確率が高くなるではないか。可処分所得が増えれば、それに比例して消費が伸びることは、過去の膨大なデータに裏付けられた動かしがたい事実だ。10万円程度の減税をやってもらっても、枝野さん個人としては消費を増やさないかもしれない。しかし、国全体では確実に違うのだ。

 金利が上がれば利子収入が増えて景気が良くなるという「珍説」がある。一見してもっともらしく思えるのだが、経済は利子収入だけで終結するのではない。だからこそマクロ経済モデルを駆使したシミュレーションが必要となるのだ。例えば、内閣府の試算を引用しよう。短期金利を1%上げたらどうなるか。まず設備投資が大きく下がる。お金を借りて設備投資をしようとしている人にとって、利払いの増加は大きな痛手となるからだ。初年度1.33%、2年目2.97%、3年目3.63%も減少する。住宅投資も同様に金利が上がれば買いにくくなるのだが、こちらは2年目から効いてくる。1年目は変化なしで、2年目は0.81%の減少。では利払いの増加で消費はどうかと言えば、初年度は-0.02%、2年目0.06%、3年目0.17%というわけで、増加はするが、増加幅は小さい。総合的には、名目GDPも、実質GDPも大きく下がり、デフレは加速し、失業率も増える。更に金利の値上がりは、借金を多く抱える国・地方の財政を大幅に悪化させる。悪いことばかりだ。

 それでもなお、日銀は金利を上げたがるし、マスコミはいつ上げるのかと催促している。全く間違えた判断だ。デフレのときに金利を上げてはいけない。14年間もデフレが続き、経済はどん底に落ち、更に日本は貧乏への道をばく進している。私の提案は、もうここで思い切って、経済政策だけは、マクロ計量経済学の結果を全面的に信頼することとし、シミュレーションで最良と出た手法に忠実に従って、経済政策を進めたらどうかということだ。経済が成長し、国民の暮らしが改善し、更に環境問題に十分対処できるような政策を、コンピュータではじき出し、その結果には誰も口出しをしない。つまり完全な独立性を確保すればよい。

 経済理論も色々あるかもしれない。しかし、過去の経済データをどの理論が忠実に再現できるかを見れば、どの理論が最も優れているかは判断が可能であり、最も優れた理論を使えばよいだけである。その理論に基づいたシミュレーションにより定まった最良の経済政策には誰も口を挟むべきではない。この考え方に基づくなら、財政と金融の独立性は不要である。いわば、大型ジェット機の自動操縦のごとく、人間は関与しなくても、最良の政策決定が可能だ。これは極めて効率的であり、合理的であり、日本経済を最も成長させることができる方法が導けることは間違いない。日本経済が発展すれば、日本売りがとまり、日本買いが始まる。(小野盛司)

“お知らせです” 

 3月26日の日本経済復活の会の定例会

3月26日(水曜日)、東京にて宍戸駿太郞先生の講演があります。日本経済復活のために今何をすべきかという大変貴重なお話を聴くことができます。皆さんも是非、積極財政論の真髄を味わってください。小野会長のお話とともに、日本経済復活の希望を得て帰っていただきたく思います。弁当やお茶の用意がありますので、決まったら上記案内をご覧の上、小野会長宛にご連絡ください。電話でもメールでもけっこうです。(神州の泉・管理人)

人気ブログランキング ← この記事に興味を持たれた方はクリックお願いします!!
城内みのるさん応援サイトへ(日本に希望を与える信念の男、城内実)

|

« 景気が「踊り場」入り?? デフレとは大不況を意味するのに!(小野盛司) | トップページ | 「さかなのうた」に想う »

コメント

小渕氏や梶山氏の他にも橋龍も怪しいですね。
彼も構造改革の売国性には気付いていたんでしょう。
だからこそ例の発言=米国債売却に繋がったんでしょうね。
かつては田中角栄がロッキード事件で嵌められて失脚しましたしね。
欧米メジャーを通さない石油ルートを作ろうとして嵌められたってのが真相のようですが。
戦後日本の首相で唯一人米CIAの承認なしに総理になったらしいですしね。
旧田中派=経世会=ケインズ主義潰しは米国やその傀儡に取っては悲願だったのかも知れませんね。
失脚と言えば、田中宗男氏もそうですね。
ロシアやアフリカとのパイプが太かったそうですからね。
米国にとっても媚米売国派にとっても邪魔だったんでしょう。
小野氏がおっしゃってる民主の枝野の件ですが、もともと確固たる信念や理論を持ってないんでしょうね。
世間やメディアに迎合するだけの世渡り上手なんでしょうw
それに小沢氏の元々の持論は「新自由主義&小さな政府&脱官僚」ですからね。
自民清和会とは根本的に一緒なんですよ。
選挙での格差是正や地方重視もたぶん選挙に勝つ為の方便なんでしょう。
確か自民とは同じ米国の広告代理店に選挙指南を依頼してるとか。
米国の二大政党と一緒で自民と民主は同じ穴の狢だと私は思ってます。
資本家や支配層に取っては二大政党制の方が都合がいいんでしょうね。
有権者は選択の余地がなくなるからとんでもない事ですが。
もしかしたら小沢民主と自民清和会は組んでるんじゃないかと私は小泉内閣発足時から思ってますけどね。
三角合併法の時も民主は反対すらしませんでしたしね。
いわゆる抵抗勢力=真正保守派を排除するのが本当の目的なんじゃなかったかと穿った見方をしております。
民主党で反小泉・竹中の急先鋒だった西村真悟氏もスキャンダルで失脚しましたしね。
あれは小沢か鳩山がリークしたんじゃないかと。
自民と民主が同じ穴の狢とするなら、選挙では国民新党はじめ造反組、あるいは共産党に票を入れるべきなんでしょうね。
それしか日本を変えるすべはないでしょう。
併せてチルドレンや清和会、凌雲会と言った改革派をことごとく落選させるしかありませんね。
議員じゃなくなれば何にも出来ませんから。
ま、メディアに出まくって批判しまくるでしょうけどw
彼らが政権を取る事は絶対に無いですが、新自由主義の流れを断ち切るには民意を示すしかないでしょう。

投稿: | 2008年3月23日 (日) 18時10分

ちなみに「外資族」と言う言葉は某掲示板で私が良く使ってました。
族議員には厳しいマスゴミですが外資族に関しては優遇してますよね。
外資族=改革派ですけどね。
官僚に関してもなぜか外資に天下ってもメディアはスルーしますしねw
メディアは広告主の顔ぶれや論調を見るまでもなくとっくに彼らの軍門に下ってますしね。
もう一つ忘れちゃいかんのは新自由主義=階級固定化社会・世襲制社会と言う事です。
今の勝ち組は日本がどうなろうとそっちの方を望んでるのかも知れませんね。
ちなみに社会的流動性(平たく言えば階級間の移動、あるいは成り上がる確率)で見れば
欧米先進国の中でも米英がダントツに低いそうですw
努力しても報われない社会なんですね。
米国自身や日本のメディアは「チャンスの国、自由の国」と喧伝しまくってますが実態とはかけ離れてるようでw
そんな社会に日本をしちゃあいけません罠。
移民社会、人種のるつぼの国でWASPやユダヤが半永久的に支配層に納まる為の仕組みを
単一民族の日本に適用しちゃあ駄目です。
社会の不活性化につながるだけです。

投稿: ななし | 2008年3月23日 (日) 17時18分

外国人が株を売るんなら日本の機関投資家が底値で買い戻せばイイだけですよ。
今や東証の取引の半分は外国人ですからね。
これは異常過ぎます。
欧米でさえ外国人の比率は2割前後です。
かつて景気の良かったころの日本ではわずか8%以下でした。
外資に株を握られて従業員の給料も増やせないどころか研究開発もろくに出来なくなった
ってのが小泉・竹中後の日本ですよ。
確か持ち合い解消しての害人売り後は株式配当金と役員給与だけはうなぎ上りで配当金に至ってはわずか数年で3倍の8兆円超えとか。
そんなに配当金支払うんならかつての株式持ち合い&護送船団方式に戻した方がいいと思いませんか?
反日的なユ〇〇資本が筆頭株主になるよりはよっぽど国益や企業の為になると思いますがね。
彼らの顔色窺って従業員の給料や下請け還元や研究開発投資が出来ないんじゃあしょうがないでしょう。
国内に資金が無い途上国とは違うんですから。
しかもその国内の機関投資家や個人投資家は米国に投資してそれがかろうじて米国株式市場の崩壊を支えてるとは皮肉な事でしょ?
更にその上にサブプラ債権掴まされて大損こいてますしw
それに害人投資家が日本株を底値で買った原資は03~04に掛けて小泉内閣がやった35兆円もの為替介入じゃなかったかな?
当時私はそれだけの金があるんなら国内に投資しろと散々当時書いた記憶がありますがw
その内の33兆円は米国債を買ったんでしたね。
とにかく国内の売国奴どもをどうにかしないとこの国はもうどうしようもないでしょうね。
見分け方は簡単です。
改革を連呼している奴はみんなそうですw

投稿: ななし | 2008年3月23日 (日) 17時08分

日本で見えない真実が、放送されています。

[BBC]チベット関連ニュース[08.3.20]‐ニコニコ動画(SP1)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2717438

投稿: お | 2008年3月23日 (日) 16時35分

JAXVNさん、こんにちは。

>そういえばこの時の総裁選の顔ぶれでは、
>小泉氏以外の二人が志半ばで亡くなって
>います。

 言われてみればそうでしたね。小渕氏も梶山
氏も惜しい亡くなりかたをしました。当時、財界
に詳しいある人から聞きましたが、小渕さんの
死因は脳梗塞ではなかったということです。梶山
さんの死因も何か唐突な感じがしますね。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年3月23日 (日) 12時38分

とおりすがりさん、こんにちは。

 外資族なる言葉は国民に知ってもらいたいです
ね。携帯版サイトについてはもう少しお待ちくだ
さい。

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年3月23日 (日) 12時30分

こんにちは。
> このような政治の無能から引き起こされた経済停滞を放置していると、独裁者の出現を待望する気運が生まれないとも限らない。
「小泉ブーム」もそのような面がありました。あの時も政治が混乱する中で「わかりやすいリーダー」が求められ、それに乗っかる形で小泉内閣が誕生しました。しかし今考えてみると、その前段階の「政治の混乱」からすでに仕掛けは始まっていた気もするのです。
小泉内閣の前の森内閣が総辞職した直接のきっかけは「えひめ丸事故」でした。その事故の際に当時の森首相がゴルフをしていた事が散々批判されましたが、あの時のえひめ丸関連の報道では必ず「ゴルフをしている森首相」の映像がセットになっていたと記憶しています。しかしあの日森首相は休日で、ゴルフは森氏の友人が誘ったプライベートな物でした。だから「当日の森首相のゴルフをしている映像」はテレビ局にはないはずなのです。だからテレビ局はえひめ丸関係の報道を別の日の映像をくっつける形で行っていた事になるのです。だとすれば、小泉政権誕生はその前段階の「森バッシング」から始まっていたのではないでしょうか。いや、その前の「凡人小渕、軍人梶山、変人小泉」の総裁選からかもしれません。そういえばこの時の総裁選の顔ぶれでは、小泉氏以外の二人が志半ばで亡くなっています。この事にもなにか引っ掛かるものを感じます。
そう考えると、今の福田内閣の機能不全状態も額面どおりは受け取れない気がします。また、意図的に「独裁者(=わかりやすいリーダー)の出現を待望する気運」を作ろうとしているのかもしれません。例えば、今日(3/23)の各局テレビで竹中平蔵氏がやたら出ている事にも十分注意が必要なのではないでしょうか。

投稿: JAXVN | 2008年3月23日 (日) 12時17分

それから「神州の泉:携帯版」(動作の軽いもの)を同時進行で出来ないものでしょうか?
ご検討いただければ嬉しいです。

投稿: とおりすがり | 2008年3月22日 (土) 17時44分

お久しぶりです。
ところで「外資族」なる言葉を流行らせたいです。
参考までに・・・
【永田町の】 外 資 族 議 員 【新種】
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1204435635/

「外資族について考えよう 」
http://government.bbs.thebbs.jp/1205583217/

「外資族議員は売国奴」
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/03/post_23c8.html

以上をご覧ください。

投稿: とおりすがり | 2008年3月22日 (土) 17時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/141377/40595593

この記事へのトラックバック一覧です: 外国人の日本株離れ鮮明(小野盛司):

» 「裁判員制、違憲のデパート」 批判本人気 元裁判官語る⇒こんなひどい米国猿まね制度、「小泉改革」の置き土産を許すな。 [雑談日記(徒然なるままに、。)]
 問題だらけの裁判員制度が始まるのは来年の5月です。去年10月29日の東京新聞こちら特報部の記事をご紹介しておきます。出だしを紹介し、その後ろのところで記事全文PDFのリンクをはっておきます。 ※Adobeの有償版をインストールしたので、ファイルや画像をPDFにできるようになりました。 閲覧、印刷、ファイルの検索等でも便利なので、保存しておいた新聞切抜きのうち「これは」と思うものから順次PDFにしてご紹介するつもりです。なお、スキャナがA4対応なので全部読み取りできない時には、分割しあとで合せてから... [続きを読む]

受信: 2008年3月23日 (日) 18時54分

» 【在日米軍】 移転問題の素朴な疑問 [本当のことが知りたい! そして日本の未来を語りたい]
 今日、面白い記事を見つけた。 共同通信のHPより以下に引用する。 [続きを読む]

受信: 2008年3月23日 (日) 22時28分

« 景気が「踊り場」入り?? デフレとは大不況を意味するのに!(小野盛司) | トップページ | 「さかなのうた」に想う »