国益を考えてみよう(小野盛司)
(※日本経済復活の会 会長 小野盛司氏の記事、第64弾です。)
長野の聖火リレーは騒然とした雰囲気の下で行われた。最も印象的だったのは、3000人もの中国人留学生が集まって、赤い国旗を振っていた光景だ。日本人はおとなしい。海外の日本人留学生が異国の地で、日の丸を振りながら何か政治的な主張をしている光景を見たことが無い。中国人留学生は何を訴えていたか。それは中国政府に味方してくれと赤い国旗を振りながらアピールしていたのだ。チベット問題に類似した問題が日本にあったと仮定してみよう。日本のどこかの地方で、自由を求めて誰かがデモをやった。それに向けて警察隊が発砲し、死者が出た。その取材をしたいと海外のメディアが申し出たが政府は全部断り、その地方で、何が起きたのか誰にも分からない。
こういった事件が日本国内で起きたとき、海外の日本人留学生は異国の地で日の丸を振りながら、何千人も集まり、日本政府に味方してくれと訴えるだろうか。それはあり得ない。第一、政府がどのように弁解しようとも、そのような政府の行動が正しいと思う日本人はほとんどいない。また日本人は日本政府の悪口は言うが、国益を考えた集団行動に出たのを見たことがない。学校での教育も、国益尊重の教育は行われていない。愛国心という言葉を教育基本法に盛り込むことすらできない。日の丸・君が代を教育現場でどう扱うかすら、もめているありさまだから。中国人は国を愛しており、国旗・国家をもっと遙かに大切にしているに違いない。それが国を勢いづかせているのかもしれない。
日本で最近話題になったことは、集団自決が軍主導だったのかどうかということ。私を含め、大部分の日本人にとって生まれる前に行った国の行動の是非が、そんなに重要課題なのだろうか。中国人は政府の悪行は無視し、強引に正当化し、国益を最優先しているように思われる。それは日本が戦争に負けたからだと言う人がいるかもしれない。義は力なりということか。勝った方が正しく、負けたほうが間違えていたことになるということか。しかし、過去の「戦績」は日本は3勝1敗だから勝率7割5分。中国より勝率は高く、なかなかのものである。もうそろそろ、敗戦のことは忘れ、中国に倣って、日本の国益のことを真剣に考えるべきではないか。
今の日本にとっての最大の国益はお金を刷ることだ。インフレ経済の国にとっては、お金を刷る政策は益になるか害になるか分からない。しかし、長期のデフレが続いている日本にとっては、刷ったお金は、間違いなくそのまま国の富となる。丹羽春樹氏は毎年50兆円刷って、ボーナスとして国民に配れと主張している。そうすれば、その50兆円はそのまま国にとって富となる。それだけでなく、デフレから脱却し、日本経済の急激な没落を食い止め、日本企業を活気づかせる。経済が拡大基調に転じたら、我々の老後も安泰である。
丹羽氏は財務省や、積極財政で知られる志帥会(かつて亀井静香氏等が所属していた)で「お金を刷る」案について講演したのだが、全く受け入れられなかった。理由としては、「お金をばらまくのはよくない、お金はそのように粗末にするものではない」といった理由のようだった。財務省や政治家がそのような考えであるのなら、お金を配るのでなく、減税や歳出拡大でよい。国民のためにお金を使えば、病める日本経済を救うことができるのだ。
私の考えは丹羽氏の考えと非常に近い。違いは、私は徹底的にマクロ計量経済学を駆使し、学問的に間違いないことだけを主張しようとしていること、それから、お金の使い方は政治家の意見を十分に取り入れ、最も受け入れやすい提案を模索していること、更に、コツコツ政治家と会って直接政治家と話し、説得し、私に味方してくれる政治家の大集団を作り上げようとしていることである。
私も2003年に日本経済復活の会を立ち上げる前は、丹羽氏の勉強会に出席していた。日経新聞社と組んで、積極財政のシミュレーションを行い、その結果を広く知らしめるために、丹羽氏の勉強会で知り合った仲間と共に、日本経済復活の会を立ち上げたのであった。
中国は、お世辞にも理想郷などではない。言論の自由も無いし、まだまだ貧しいし、公害も大変だ。しかし、発展する力、彼らのエネルギー、国益を最優先する一致団結した愛国的な行動は注目に値する。未来は我々のものだと言いたそうである。それに比べ、日本人は日本を良くしようという意気込みがあるのだろうか。未来に希望を失っている。国会は何も決められず、国益のために最も重要なデフレ脱却さえ、メドがつかない。脱却のための努力すら何ら行っていない。最近、中国人は言っている。日本のような社会主義の国にしてはいけないと。
“おしらせ”
第51回日本経済復活の会・定例会(5月21日)は紺谷典子先生です。小野盛司会長のお話もあります。読者さんもこぞってご参加ください。(神州の泉)
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(日本に希望を与える信念の男、城内実
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コメント
(4)与謝野馨氏の「消費税10%論」の愚か
金は天下のまわりもの
4月16日の東京新聞に、 「ポスト福田」へ布石? 与謝野氏が著書 「消費税10%」など
持論盛る という記事が載っていました。
その記事の一部をそのまま紹介します。
””” 自身を財政再建と経済成長の「元祖両輪派」と位置付け、社会保障制度を維持するための消費税引き上げの必要性を強調。同時に成長力強化にも触れている。これまで取り組んできた政策と将来の展望をまとめた内容だ。
・・・2006年の咽頭がんにも触れてあれ以降妙に腹が据わった」と心境も明かしている。
最後に祖母の与謝野晶子の『劫初(ごうしょ)より 作り営む殿堂に われも黄金の釘一つ打つ』との和歌を引用。
与謝野氏が、どこに「黄金の釘」を打つのか、関係者の注目を集めそうだ。”””
尚、本の題名は、『堂々たる政治』、副題は、「耳障りなことを言う、それが私の仕事である。』だそうである。
与謝野氏の消費税10%論について、
消費税アップして「同時に成長力強化」にも触れているとのことですが・・・消費税をアップして、同時に経済成長が可能ということはあり得ません。
鶏の体力を弱らせて、卵の増産(経済成長)を図るようなもの。そんなこと無理です、素人だってわかること。
『劫初(ごうしょ)より 作り営む殿堂に われも黄金の釘一つ打つ』との祖母晶子の和歌を引用しているそうだけど、まさか『黄金の釘』とは消費税10%のことではないでしょうね?
「山の動く日きたる かく云へど、人これを信ぜじ。山はしばらく眠りしのみ、・・・晶子」っていうところではないでしょうか。
はげ山からは、何も生まれまへんで、木を育て収穫できる畑を育てなあきまへん。
問題は、政府の無為無策のために、国の借金を余りにも巨大化させてしまった。そのために成長のための有効な手段をなくしてしまったことです。いわば、自ら「蟻地獄」に落ちて這い上がるにも、上がれない状態にあることです。
日本の最大の悲劇は、為政者(与謝野を含む)たちが今、その「蟻地獄」のなかにはまっているという現実感さえも持つことができてないことです。消費税アップで糊塗しよとしていることです。
マニュアル通りにしか脳が動かない二世三世政治家や官僚どもでは、この「蟻地獄」のなかから脱出することは不可能でしょう。
彼の本を読んだわけではないけれど、この記事からだけから見る限り、与謝野晶子の孫もこの程度のレベルかといささかガッカリ。消費税を上げる前に、やるべきことが山ほどあるだろうが、アホかいな。
『税(消費税を含めて)』を語るなら、彼の「哲学」を語るべき、、「哲学」と言えば格好よく聞こえますが、はっきり言えば「人生観」であり、「道徳」です。モラルなくして、政治も経済もあったもんじゃない。
『税』をどのようにかけるかは、実体経済の認識の問題であり、哲学の問題でもあるのです。「馨」さん、私の言う意味がわかりますか?『税』をどのようにかけるか、「上に厚く、下に厳しくするかどうか」それは貴方の人生観がかかわります。
経済政策(無論税制を含めて)は,一部の金持ちたちのものであってはなりません。政治はより多くの人をより豊かな暮らしをめざすものでなければなりません。
どのように「税」をかけべきかは、「より経済発展に寄与するか」ということが尊重されなければなりません。そのためには、『金』が実体経済に、スムーズに循環していくことが重要なんです。
「金は天下のまわりもの」とは、江戸時代から言われている言葉でしょ?
現代の日本の発展の基礎は江戸時代に築かれたたと言っても過言ではありません。江戸時代が250年以上もの長きにわたって栄えたのも、「金は天下のまわりもの」という仕組みがあったからです。その日本人の知恵を働かせてほしい。
例えば、三人家族で年収5000万円の人は、日常生活や趣味などの出費があったとしても、せいぜい1500万程度の出費でしょう。残りの3500万円は、実体経済にまわらずに、預貯金や金融投資にまわるだけ。一方、三人家族で年収500万の人なら、預貯金や金融投資にまわす余裕はないはず、500万全部実体経済にまわっていきます。
いまの格差社会は、経済発展「金は天下のまわりもの」を阻害しています。
蛇足:
『よさの馨ちゃん、貴方の本「堂々たる政治」を読んでもいないのに、「耳障りなこと」を言っちゃってゴメンネ、「これが私の仕事」だから許してちょうだい。
内容が面白そうだったら買うからね。でも消費税10%はやっぱいやですよ。
病気が再発しないよう心より祈っています。』
投稿: いかりや爆 | 2008年4月27日 (日) 09時09分
社長 様
コメントありがとうございました。
「聖火リレーから思うこと・・」を拝読しました。おっしゃることまったく同感です。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年4月26日 (土) 23時24分
いつも楽しみに読ませて頂いています。
そして勉強させて頂いてます。
少しでも多くの人に理解してもらいたいですね。
投稿: 社長 | 2008年4月26日 (土) 21時35分