一流でなくなった経済を一流に戻すには何をすべきか(小野盛司)
(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第67弾です。)
となっている。政権は「後期」どころか「末期」に突入している。しかし、福田首相は山口補選の夜、「何があっても絶対に衆議院解散と内閣総辞職はしませんから、安心して下さい。」と言ったそう。果たしてこれで国民は安心するだろうか。国民が政権に不満を爆発させているとき、その怒りを逆なでするような発言だ。
福田さんは、精一杯やっているのに、どんどん支持率が下がり、今どうしてよいのか分からない状態なのだろう。彼は3月14日の予算'委員会で自見庄三郎参議院議員が宍戸駿太郞氏と大田大臣の公開討論会をすると約束した。彼は専門家に助け船を求めたのではないか。この討論会は連休明けにも、予定が確定しそうだ。参議院予算委員会でテレビを入れて討論会が行われる見込みだと聞いている。国際レオンチェフ賞受賞者で、ノーベル経済学賞の有力候補である宍戸駿太郞氏のアドバイスに対し真摯に耳を傾けて、日本経済の立て直しに、全力で取り組んでいただければ、きっと国民が政権を見る目は変わって来るはずである。
福田首相にとって、最も警戒すべきなのは与謝野氏の発言だ。彼はマクロ経済を全く理解していないから、彼のアドバイスに従っていたら、日本経済は壊滅的な打撃を受けてしまうし、自民党は「ぶっ壊れて」しまうだろう。与謝野氏によれば、日本経済はもう成熟しきっているので、これ以上成長しない。あとは消費税を10%にして、財政を健全化すればよいだけだとのこと。これは全くの間違いだ。
日本経済は成熟した状態ではなく、急激に没落している状態であることは明らかだ。成熟した状態であるのなら、世界トップレベルの状態が保持されたはずだろう。しかし、実際は経済政策の失敗のために崖を転がり落ちるごとくである。一人当たりの名目GDPは2位から18位へ、国際競争力は1位から24位へ、企業の時価ランキングでは10位までに6社も入っていたのに、今では1社だけ、長者番付では10位までに6名入っていたのに、今は100位までに一人も入っていない。経済が成熟した状態であるのなら、成長し続けなければならない。なぜなら他の先進国もすべて成長を続けているのだから。実際は日本だけが成長しなくなったために、他の先進国にすべて追い抜かれてしまい、もはや経済は一流でなくなった。
その理由は簡単で、デフレのため、国民に経済活動を正常に行うためのお金が十分渡されていないということだ。どうやればお金が国民に渡せるか。それは与謝野さんの提案の逆だ。つまり増税でなく、減税。財源はどこにあるかと言えば、霞ヶ関埋蔵金でも、外貨準備でもよいが、正攻法は世界を代表する経済学者が異口同音に言うように日銀が資金を供給することだ。日本経済が一流でなくなったということは、円の信用が落ちたということである。円の信用を取り戻すには、経済を発展させ日本経済を一流に戻すしかない。
!!日銀が国債を買えば、間違いなく円の信用が上がる!!
日銀が郵便局や銀行などから国債を買うとどうなるかを書いてみる。
①民間が保有している国債が日銀に移ると、国債費(年間20兆円、そのうち10兆円は利払い)は、民間企業への支払いでなく、日銀への支払いとなり、国庫に返ることになる。税金の多くを特定の民間企業への利払いに使うのでなく、国民のために使うことができるようになる。
②現在、銀行とか郵便局は巨額の国債を抱えている。これは事実上売ることができないから、それだけの資金は塩漬けになっており、これが経済を停滞させている。日銀にそれを売れば、手元に巨額の現金が入る。そうすれば必ず運用を考えるのであり、例えば株などに投資すれば日本の株式市場に資金が入り、経済活性化に繋がる。現在の日本の株式市場は「壊滅状態」にあることを認識しなければならない。株式時価総額のシェアは1990年に32.9%だったのに、2007年には僅か7.3%にまで縮小してしまっている。2008年には更に縮小した。これが日本経済を一流でなくしてしまった一因であるのは間違いない。株式市場が蘇れば日本企業も蘇る。
③政府の国債が発行しやすくなり、減税や歳出拡大を躊躇なくできるようになる。つまり国民のためにお金を使えるようになる。しかし、これが将来世代へのつけを増やすことにはならない。内閣府の試算でもちゃんと示されている。景気が良くなると税収も増えGDPも増えるので、国の借金のGDP比は減少するのだ。つまり次世代へのつけは実質減っていくのだ。
“おしらせ”
第51回日本経済復活の会・定例会(5月21日)は紺谷典子先生です。小野盛司会長のお話もあります。読者さんもこぞってご参加ください。(神州の泉)
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コメント
明日のフジ報道2001ですが、やはりのやはりです。
自民代表が与謝野で民主が前原。
そして高齢者医療制度や道路特定財源など内政を深く語るらしいです。
最初から結論ありき、がミエミエですね。
消費税増税の一般財源化の緊縮財政の憲法改正の・・・。
救いようのない世論誘導ミエミエです。
茶番もいいとこですね。
投稿 ブルー | 2008年5月 4日 (日) 00時17分