城内実さんと植草一秀さんに大いに期待する
植草一秀さんと城内実さんは、エコノミストと政治家という立場の違いはあるが、彼らが怒りを持って立ち向かった『相手』はまったく同じである。それは憲政史上、最も国民と国益を毀損した政権、小泉官邸主導政権であった。城内さんは小泉純一郎氏と竹中平蔵氏のタッグで強制的に運ばれた売国法案・郵政民営化に真っ向から咬みついた。一方、植草さんは小泉施政のマクロ政策の誤りを痛烈に批判し、りそな銀行にまつわる金融操作の疑惑をストレートに指弾した。植草、城内両者に共通するキーパーソンは竹中平蔵氏であった。
それはともかく、植草さんは迷惑防止条例違反が利用された偽装事件で、二回も逮捕され、不当な捜査と裁判で徹底的に名誉を剥奪されている。城内さんは、小泉政権の方針に異を唱えたために、自民党を追放され、静岡の選挙区では売国小泉チルドレン軍団の筆頭である片山さつき女史という刺客を差し向けられている。両者は、国民のために信念を貫いて、同じ政権筋から同じ悪意を浴びている。対峙した相手が同じなら、受難の原因も同じである。このご両者は政治や国民生活がどうあるべきかという考え方において、その基本理念や感性的とらえ方が非常によく似ている。たとえば植草さんも、城内さんも、関岡英之さんの『奪われる日本』を重く評価しているところや、買弁政策に熾烈な怒りを示していることなどである。
城内実さんは2005年6月7日、「郵政民営化に関する特別委員会-9号」において、当時の竹中平蔵大臣に対して、外資による敵対的買収への防衛策について質問している。これに対して竹中大臣はのらりくらりとごまかし答弁をしている。ここで城内さんが買弁自民党清和会に決定的に睨まれてしまった質問をしている。それを紹介しよう。彼は竹中大臣にこのように訊ねたのだ。
『そこで、質問ですけれども、郵政民営化準備室が発足したのが昨年の四月ですから、この昨年の四月から約一年間、現在に至るまで、郵政民営化準備室に対する、米国の官民関係者との間で郵政民営化問題についての会談、協議ないし申し入れ等、こういったものが何回程度行われたのか、教えていただきたいと思います。』
これに対して竹中国務大臣は『昨年の四月二十六日から現在まで、郵政民営化準備室がアメリカの政府、民間関係者と十七回面談を行っているということでございます』と答えざるを得なかった。
城内さんは、売国郵政民営化推進派の筆頭からじつに重要で決定的な言質を引き出しているのだ。これ一つでも、城内実という人物が、国益や国民の万民益を志向している本物の政治家であることは疑いようがないことだ。つまり、アメリカの飼い犬になって、年次改革要望書の実行を先頭に立って推進してきた竹中平蔵氏の最も触れられたくない部分を城内さんは見事にえぐりだしたのだ。じつは城内さんのこの功績は、植草さんが『りそなインサイダー疑惑』の基本構造に気が付き、それを果敢に指弾し、当時の関係者を調べろと言ったことに匹敵するのだ。竹中平蔵氏は郵政民営化準備室をスタートさせた2004年の4月から2005年の同時期までの約一年間、アメリカの官民関係者と郵政民営化に関して協議、ないし会談をしていた事実が城内さんによって"スッパ抜かれた"のだ。竹中氏が会っていた米国の官民関係者の正体は、日本に『年次改革要望書』を陰険にもたらした者達の一味であることは明らかだ。私は彼らが米国通商代表部(USTR)だったと思っている。密談の実態は、協議とか会談ではなく、郵政民営化の進捗状態について細かにテコ入れしたことと、竹中氏に対する強圧的な指令だった可能性がある。
植草さんのりそなインサイダー疑惑指弾も、城内さんの郵政民営化指弾も、憲政史上、あるいは経済批評史上、まさに最大級の快挙であることは間違いないが、大手マスメディアは権力筋の飼い犬的存在に成り下がっているから、植草さんや城内さんの歴史的指弾を国民に知らせることはなかった。それどころか、植草さんに関して言うならば、メディアはその報道能力を目一杯動員して、彼の国策捜査の片棒を担いだのである。城内さんは最近、静岡新聞の陰険な報道操作にやられているのだ。このご両者はあきらかにいまだに小泉政権官邸主導勢力に睨まれている。もう少し植草さんのことを言っておこう。
2006年9月13日、メディアが欣喜雀躍して飛びつき、大きく報じた事件があった。それはエコノミストの植草一秀さんが、京急電車内で女子高生に痴漢を働き、逮捕されたというニュースであった。私、神州の泉はメディアが一斉に流したこのニュース群を聞いたとき、大きな違和感を感じていた。それは被害者と称する女子高生も、逮捕したという二人の一般人の情報がまったくないことだった。どのニュースを見ても、植草さんが女子高生に触れたということと、2004年の品川手鏡事件を抱き併せて報道していたのだ。ここにはなぜか植草さん側の弁明が徹底的に不自然に省かれていた。私はセンセーショナルではあるが、内容的には奇妙に画一的で偏頗な報道に対し、強い不信感を抱かざるを得なかった。
そこで、このニュースの続報を注視していたのだが、事件の真の構造を知りうる新たな追加情報はほとんど出てこなかった。出てくるものは事件の具体的な詳細ではなく、植草さんの性癖を面白おかしくあげつらうようなものばかりだった。高名なエコノミストが痴漢をやったという表面的な話題性のみが目立ち、一向に女子高生の素性も逮捕者の様相も知ることはできなかった。品川手鏡事件との関連性が取り沙汰されることはあっても、それ以前に、京急電車内で発生した事件については、事実としてどのようなことがあったのかを、少なくとも植草さん側の言い分もきちんと並列した上で報道しなければ、著しくバランスを欠いた報道になると思った。あの事件に関する初期報道は、ニュースの客観性に問題があり、メディア各社は、警察の出した一次情報だけを鵜呑みにした報道ばかりであった。
私の見解だが、植草さんは、小泉政権を鋭く弾劾したために、米系国際金融資本の飼い犬的存在に成り下がった構造改革急進派に睨まれ、買弁勢力に国策捜査の罠を仕掛けられた可能性が決定的に高い。品川事件と京急事件、これらは二つとも官憲の介入した謀略的な偽装事件の疑いがすこぶる濃厚である。事件の詳細は植草さんの近著である『知られざる真実-勾留地にて-』に詳しい。事件そのものが政治的背景を持った国策捜査であった可能性は私のブログで何度も指摘しているので、興味があったら読んでいただきたいと思う。
さて、私が言いたいのは、植草さんの経世済民感覚と、城内さんの持つ『万民幸福の原理』の基本心情が同じであるという話である。彼らは心情的な部分でよく似ているのである。二人とも自己の名声利得よりも、国民の幸福を希求し、その観点から折れない批判精神を貫いたために、外国資本の走狗となった買弁的構造改革派に睨まれたのである。今の日本は耳ざわりのよいリフォーム(構造改革)という名目の破壊作業によって満身創痍、とことん傷ついてしまったのだ。この疲弊を修復するには、城内さんと植草さんが力を出し合って、この日本を復興させることが必要だと思う。人間には目標が必要なように、国家にもグランドデザインが必要だ。彼らなら見事な国政デザインが必ず描ける。それが私の夢であり、強い願いである。政治には長幼の序という側面も重要であり、日本国の宰相に相応しい政治家は平沼赳夫さんや西村真悟さんなど、舵取りしてもらいたい政治家はあまたいると思うが、ここまで激しく傷つき、青息吐息の日本は思い切って、若い城内実さんを日本国総理大臣にしたらどうだろうか。今という時局は、経験値よりも志(こころざし)の高さこそが必要だ。そして、植草一秀さんを財務大臣兼金融大臣に登用し、財務省(旧大蔵省)主導の官僚利権構造を是正してもらい、彼の経世済民感覚による正しい金融財政政策を実行してもらうというのが私の強い願いでもある。この日本は若くて誠実な彼らの力を借りないと甦らないだろう。
← この記事に興味を持たれた方はクリックお願いします!!
日本に希望を与える信念の男、城内実
| 固定リンク










コメント
ケーキ屋様
こんにちは。
>細川内閣についてあまり評価していないがこれ
>ができるのだから、城内実内閣ができても不思
>議ではない。
自社さ連立政権ができたわけですから、夢物語
ではないと思います。いい人物がいたら頭になっ
てもらう。ただそれだけなんですよね。国民が強
くそれを願わないから、へんなオヤジばかりが国
政運営をして滅茶苦茶になってしまうのです。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年6月 9日 (月) 23時17分
私は細川内閣についてあまり評価していないがこれができるのだから、城内実内閣ができても不思議ではない。そして新自由主義陣営では小池ユリ子を担ぎ出すそうだから、やはりB層向けには城内氏のような清新性は必要だと思う。あと、植草一秀財相兼金融相はメディア戦略としても有効に思う。嘗て鈴木宗男氏はメディアに袋叩きに成っていたが今は、マスメディアに引っ張りだこになっている。本人の話では数字が取れるからだそうだ。情報操作で一回社会のゴミとして断罪されて国策捜査(免罪)が知れ渡ると一気に「神」になるからね。
投稿: ケーキ屋 | 2008年6月 9日 (月) 16時32分
いつも思うんだけど様
植草財務大臣について書いた者です。私は、近しい者に年次改革要望書について知ってもらうようにしています。あなたが行動されていることは何ですか。
投稿: | 2008年6月 9日 (月) 10時17分
いつも思うんだけど様
コメントありがとうございます。
>こんなところで「城内内閣」「植草財務大臣」
>「マスコミの解体」なんていっても、実現なん
>かしないでしょ!
>批判なんて誰でも出来る。うるさい批判は切り
>捨て御免、だ。夢物語だって誰でも書ける。そ
>れをどう実現させるかが大事なんだ!
マスメディアが権力の走狗となっていますので
植草さんや城内さんの立派な考え方を国民に伝え
ないわけです。ですから“こんなところで”ささ
やかながらも訴えているのです。あなたも何かし
なければならないとお感じになっているのなら、
自分のできることをおやりになったらいかがです
か。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年6月 8日 (日) 23時11分
国益、いや国民益重視を謳う人たちは、「敵を欺くにはまず味方から」の考えが本当に足りない!だから相手に刺されちゃうんだ!
植草氏だって本当にそれらを本気で考えているのか?当初はテレビでしゃべり、今でも自信のブログに論文載せていて、確かにいいことはいっている、本当にそう思うが、それを実現するにはどうすればいいか、ということを全く実行してないじゃないか!処方箋を言うのはいいが、それを実践することを全くやろうとしてないでしょ?しゃべってはいるが結局何も出来てないんだから、何にもしてないのと同じじゃないか!それで策略に2度も嵌められちゃうんだから、よっぽど何かが足りないと思うよ!
こんなところで「城内内閣」「植草財務大臣」「マスコミの解体」なんていっても、実現なんかしないでしょ!
批判なんて誰でも出来る。うるさい批判は切り捨て御免、だ。夢物語だって誰でも書ける。それをどう実現させるかが大事なんだ!
国民益重視派は、もうちょっとまじめに考えて欲しい!
何してんだ!何も出来ずに批判だけするなら、いつまで経ったって国益重視になんかなりゃしないよ!そう思わないか?
嵌める方も悪いが、嵌められる方も緊張感が足りなすぎるよ!
投稿: いつも思うんだけど | 2008年6月 8日 (日) 22時38分
わかりました。
私も焦りすぎました…
三輪さんは戦国武将のイメージがありますが…
本当は繊細な人だと思います。
弱者に対する思いやりが強い人です。
実際、左右共闘にいち早く応じた右派ブロガーです。
きっと植草教授の戦いに理解を示してくれると信じます。
私も静観します。
投稿: 浅学非才 | 2008年6月 8日 (日) 17時41分
そして、めでたく解体の暁には、財務大臣・植草一秀の誕生か?そこまでもっていきたいね。
投稿: | 2008年6月 8日 (日) 17時17分
浅学非才さん、こんにちは。
おっしゃるように現今マスメディアの解体
が必要なんですね。
三輪さんの記事読みました。この方は非常に
洞察力があり、頭のいい方ですから、植草さんの
持つある側面が気になって仕方がないということ
はあるかもしれません。植草さんは非常にやさし
くて恩を返そうとする心情の厚いお人なので、
ブログで応援している方々にお礼を述べないと気
がすまないのでしょう。私は植草さんのこういう
優しさが国民一割の不遇の弱者に対する眼差しを
捨てない彼の最も素晴らしいところだと思ってい
ます。こういう性質に比べれば、硬派な経済分析
や提言は後回しでもいいのです。今、必要なこと
は弱肉強食の日本に思いやりの政治や経済が復活
することです。
この一大方針が基底にあるのであれば、政治家
や経済学者はどんなに戦闘的になっても構いませ
ん。だから三輪さんのことは私は静観します。彼
は優れた人ですから必ず植草さんを見直すでしょ
う。
今私が三輪さんに何かを言いましても、火に油・・
ではなく、火に黒色火薬を振り掛けるようなものでしょう。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年6月 8日 (日) 15時37分
城内実内閣総理大臣ですか!
確かに素晴らしいです。
彼が総理になれば日本全国に散らばってる「本物の日本人」が馳せ参じて助力すること必定でしょう。
その時は植草教授を始め、内橋克人氏など小泉政権下で不当に弾圧された有識者や小泉龍司氏、小林興起氏など不屈の精神を持った「本物の政治家」も復権し、彼を支えるでしょう。
不肖、この私も本名と今までの言論活動全てを告白し、転職してでも東京に行き、城内総理を微力ながら支えます。
しかし、そう簡単に事は運ばないでしょうね。
最大最強最悪の敵であるテレ朝や朝日新聞、日経、読売、産経、毎日といった日本の売国メディアが司令塔たる広告代理店の指示の下に全力で城内総理を潰しにかかるでしょう。
城内総理誕生の前提条件は間違いなく新聞テレビの解体です。
私は真摯にそう考えます。
追伸
三輪さん激怒の件、善処願います。
投稿: 浅学非才 | 2008年6月 8日 (日) 15時15分