ガソリンや食料品等の値上がりに対する正しい国家戦略(小野盛司)
(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第92弾です)
ガソリンや食料品等の輸入品の値上がりが止まらない。それに対し、本日(6月28日)の日テレのウェークアップという番組で竹中平蔵氏は「我慢するしかない」と発言した。知恵が無さ過ぎると思わないか。本日の日経新聞には、原油価格が1バレル140ドル継続なら今年日本から産油国への所得流出は24兆円に上るという推計が書かれている。仕方が無くはないのだ。昨年我々は九州大学名誉教授の太田俊昭氏をお招きし、カーボンファイバーによる洋上風力発電の構想を聞いた。11兆円あれば、日本の全エネルギー需要の半分をまかなえる風力発電の設備ができる。その倍なら、全エネルギー需要がまかなえるのだ。しかもこの設備は100年の耐久性があるという。
政府は金が無いから造れないと言う。金は刷ればよい。毎年24兆円を産油国に払うくらいなら、洋上風力発電所をきちんと造れば、産油国への支払いは激減する。しかも温暖化防止も完璧だ。日本政府は温暖化防止のための2050年までの目標作りには熱心だ。それは高齢の政治家は2050まで生きていないだろうと思っているから自分には関係ない目標作りは喜んでやる。しかし、今年何をやるのかということに関しては、骨太方針08にあるように「歳出の最大限の削除」である。つまり何もやらずじっと我慢しながら日本を貧乏にするように最大限努力するということだ。新興国の発展は目覚ましい。貧乏だと思っていた国がどんどん金持ちになっていく。この中で日本だけが貧乏になっていくのでよいのか。貧乏は貧乏を呼ぶ。資源や食糧の取り合いの末、どんどん価格は上昇する。やがて、金持ちの国だけが資源や食糧を取ってしまう時代がくる。資源も無く、食糧自給も僅か39%の日本を貧乏にして、生きていけるのか。竹中氏のように仕方がないでは済まされない。仕方がないと諦めてじっと我慢するのでなく、汗水流して、代替エネルギーの大規模な活用施設の建設を行えば、未来が開けてくる。
やるべき事は明らかだ。食糧自給率を上げるには、大規模農業を進めて生産性を上げ、国際競争力をつけ、その後でFTAなどの貿易協定で関税の引き下げをするとよい。金が無くては農業の大規模化は進められない。刷ったお金を使えば、農家の切り捨てをしなくてもすむ。むしろ農家の所得を上げることが出来る。国際競争力のある農業が実現すれば減反は必要ない。国内生産をどんどん進めることが出来るからだ。
エネルギー自給率は現在4%にすぎないが、これもどんどん上げていけばよい。一昨日、日本経済復活の会では産業技術総合研究所の盛田耕二氏を招いて地熱の利用について話して頂いた。世界中で地熱発電の利用がどんどん進んでいる。その中で日本だけが停滞している。その理由はお金が無いということだ。例えばドイツなどは、地熱発電をすると1kWhあたり24円で、フランスでは16円で電力会社が買い取る義務があるが、日本では僅か6円での買い上げだ。こんなに低い値段だと採算が合わず地熱発電が進まない。つまり、電力の買い取り価格を上げれば、地熱発電はどんどん進む。地熱に関しては日本は狭い国土に多くの火山があり、地熱発電に適した場所はいくらでもあり、世界で第3位の地熱の資源大国である。なぜ持てる資源を活かそうとしないのか。国が金を出せば、地熱利用はどんどん進むし、エネルギー自給率のアップにつながる。二酸化炭素の排出量が減らなくて、ペナルティーで高い排出権を買わされるよりはるかによい。洞爺湖サミットの議長国なら、2050年の目標だけでなく、今年や来年に何をやるかくらい言ったほうがよい。
もっとも、筆者は温暖化が二酸化炭素によるものか、それ以外の理由で説明できるのか現段階で結論が出たとは思っていない。二酸化炭素が原因ではなく、単なる気候変動であり、温度が高くなったのだから、海中に溶けていた二酸化炭素が出てきたのだという説もあるし、太陽活動による気温の上昇だという説もある。学者の論争の決着はまだ着いているとは思わない。しかし多くの学者が温暖化が二酸化炭素によるものだと結論している現状では、現状では二酸化炭素による人為的な温暖化であるという通常の説が多分正しいのだろう。何かの「陰謀」が入り込む予知があるとすれば、石油資本が学者に金を渡して、温暖化説は嘘だから石油はどんどん使って構わないという説を流すように仕組んだという可能性だ。いずれにせよ、二酸化炭素による地球温暖化説は本当かどうかは、確認は必要である。
輸入物価の値上がりによる消費者物価の上昇が家計を直撃している。それが消費の低迷を招き景気の更なる停滞を招こうとしている。残念ながら、政府の骨太方針は歳出削減しか言わない。その中でも、中川昭一自民党政務調査会長や渡辺喜美金融担当大臣あたりは、景気対策に前向きと伝えられる。このあたりを手がかりに政府を動かすことが出来ないかと現在、具体的な方法を模索中である。景気対策をするためには国債を発行しなければならないが、それによりGDPも増えるのだから、債務のGDP比はむしろ減る。つまり国債残高は増えても、実質借金は返したことになる。つまり景気対策とは、事実上お金を刷って国を豊かにし、しかも財政を健全化する政策だということをできるだけ多くの人に理解させたい。景気対策で発行した国債は、将来返す必要が無い借金だということを。
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日本に希望を与える信念の男、城内実
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コメント
グーグル動画でナンバーワンは、「地球温暖化詐欺」です。
日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」1/5
http://video.google.com/videoplay?docid=-642469597858991670&hl=en
投稿: | 2008年6月29日 (日) 14時22分
訂正
シャープが2010年に始動するのは太陽光発電プラントではなくて、ソーラーパネル生産工場だったhttp://www.sharp.co.jp/、シャープのページで見学してきました。工学は無知な私ですが、こういった方向の技術進歩は素晴らしいと感じました。
投稿: ウヰスキー | 2008年6月29日 (日) 00時57分
道路作る税金あるなら、風車作ったほうがよろしいようで。
輸出戻し税やら控えめな法人税、「研修生外国人」、派遣社員で浮いた人件費運用(日本人の雇用を犠牲にしての)で黒字計上している企業が、事業として発電に力をいれて国民に安くエネルギーを供給してくれれば、国内消費も伸びて、皆幸せになれないのかなあ・・。(シャープが2010年に太陽光発電プラント始動とCMでやっていた、これは良いことだ。と第一印象で感じた)
さて、竹中の「我慢」発言に私は我慢できません。消費税アップの地ならしをしているようにしか思えません。
投稿: ウヰスキー | 2008年6月29日 (日) 00時20分
失礼します。
二酸化炭素対策も大切かもしれませんが、私はヒートアイランド現象(エアコン室外機などからの排熱、アスファルトなどからの反射熱、高層ビル群などによる風の遮断、他)の対策も必要だと思うのです。
下記ブログには、地球温暖化の要因は「寒気」である、と詳しく説明があります。内陸部における寒気多量発生の要因の一つとして、高層ビル群や風力発電機の乱造などにより海と陸とを行き来する風が阻害されているから、とあります。
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7319552.html
投稿: チアキ | 2008年6月28日 (土) 15時30分
世界的な大ニュースである常温核融合が成功していることを、洞爺湖で「改めて」発表することが出来たら、それはエネルギー自給への出発となります。出席される方々は、皆さん優秀な方々ですから、常温核融合が成功していることは既に御存知のはずです。だから、常温核融合が相次いで成功したことについて触れるか触れないかで、エネルギーサミットが意味のあるものなのかないのかが解りますね。
*今すぐやることは、常温核融合が日本で相次いで成功したという事実を大々的に広めることでしょう。これは日本が世界から尊敬されるためにも必要でしょう。
投稿: | 2008年6月28日 (土) 13時30分
エネルギーが話題になりましたので、コメント失礼します。先月5月22日(大阪大学・荒田氏)と今月6月11日(北海道大学・水野氏)に相次いで、常温核融合の実験が成功しました。実験結果を見ると、非常に画期的な内容なので大々的に報道されると期待していたのですが、どういうわけなのか少しも報道されません。常温核融合の原料となる重水素は海水に無尽蔵に存在しますし、海水からの取出しも容易です。下記の公開実験の様子は既に聞かれたと思います。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_21.html
投稿: | 2008年6月28日 (土) 13時00分
タイミングも中身もよい記事ですね。
太陽を呼び覚ませ
http://satehate.exblog.jp/8197624/
を貼らせて下さい。
投稿: さてはて | 2008年6月28日 (土) 12時40分