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2008年6月19日 (木)

少子高齢化で「働き手」は減るのか。 -総理の増税提案に断固反対する-(小野盛司)

(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第87弾です)

 日本は少子高齢化で、これからは少ない人数で多くの老人を支えなければならない。だから負担増は避けられないというのが、政府の説明だ。何と総理は消費税増税の是非を決断するときだとさえ言った。我々は、このような増税に断固反対すべきだ。デフレの際の増税は言語道断だということ以外にも、反対する沢山の理由がある。今、福田内閣が消費税増税を強行しようものなら、支持率1桁どころか、与党からも猛反発をくらい、今度な衆議院で内閣不信任案が可決されるに違いない。

 少子高齢化で働き手の割合が減ってくるのだという。どのくらい減るかは人口問題研究所が次のような推計を出している。

1564

 つまり1年で0.265%ずつ15~64歳の人口割合が減っていくということだ。しかし、これが直ちに、「働き手」が減るということにはならない事に注意しよう。「働き手」とは時代によって変わることは明らかだ。例えば1947年には平均寿命は52歳だった。「人生僅か50年」と言っていた。この頃15~64歳が「働き手」だとはとても言えないだろう。徐々に寿命は延びてきたし、これからも伸び続けると予想される。現在は1年で約0.22歳のペースで平均寿命は延びている。延びるのは寿命だけではなく、健康寿命も延びる。当然のことながら、働くことができる期間も延びてくる。実際、高齢者雇用安定法改正により60歳定年の義務化されたのに続き、平成16年の改正により65歳までの雇用延長を段階的に進めることが義務化された。定年延長の動きは、働ける期間が延びてきて、「働き手」の範囲が広がったことを意味している。この意味で働き手の範囲は、今後もどんどん広がるに違いない。

 働き手の範囲が平均寿命の延びと同程度の速度で広がると仮定しよう。つまり働ける上限が1年で0.22歳ずつ延びていくとしよう。これは働ける期間が毎年0.44%ずつ増えていくということだ。1年で0.265%ずつ15~64歳の人口割合が減っていくのだが、働ける期間の延びを考えると、0.44%―0.265=0.175%だから、むしろ労働力人口の割合は0.175%ずつ増えていくことになる。寿命は延びるが、健康で労働が可能な期間は増えないという、奇妙な仮定だと当然、労働が可能な人の割合は減る。当たり前だ。こんな馬鹿な前提の元に、国民の恐怖心を煽るのは止めて欲しい。

 それだけではない。もしも経済政策さえ誤らなければ、労働生産性は少なくとも年間2~3%伸ばすことができる。そのように考えるなら、我々は、毎年2~3%ずつ豊かになるはずだ。もちろん、今の政府のように、国民の生活を犠牲にし国の借金を返すことを最優先にした経済政策を続けていけば、悲惨な結果になり、日本人だけが一人負けで、どんどん貧乏になっていく。

 国は通貨発行権を持っていることを、日本人は一刻も早く気付くべきだ。主権国家の持っている最も大切な権利の一つであるこの権利を行使し、お金を刷って、経済活動に必要なお金を国民に渡すのであれば、上記のような速度で国も国民も豊かになっていく。そのためには、今は増税ではなく、減税の時だ。

 環境対策も直ぐにやるべき事が山積しているではないか。日本経済復活の会では1年前、九州大学名誉教授の太田俊昭氏を招いて炭素繊維を使った洋上風力発電の開発に関する講演を行ってもらった。原発の半分以下のコストで電力を供給できるとのことで、原油価格高騰で、代替エネルギーとして注目すべき時だ。このことを、我々は多くの国会議員に訴え続けてきた。それが通じたかどうかは分からないが、社民党のホームページに、この研究に関する紹介がなされるようになった。

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/electoric/electoric_wind01.htm

 公共工事など日本にはもう必要がないと主張する馬鹿な連中がいるが、それが国民を苦しめる。我々の活動も少しずつ成果を出しつつあるのではないか。来週の木曜日(6月26日)には、地熱をビルの冷暖房に利用するための研究をしている産業技術総合研究所の盛田耕二氏に講演を依頼している。財源が無いと言って諦めていることだが、実は国がお金を刷れば、財源は出てくる。デフレ下の増税で国の経済を破壊するのでなく、我々の次世代の若者達に、豊かで健康的な国を引き渡すために、活動を続けていきたい。

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コメント

必要ない公共事業
・受注した建設会社が政治家に献金、酷い場合は贈収賄している
・受注した建設会社が子請孫請にほぼ丸投げしている
・関わる建設会社が二束三文で労働者をこき遣い搾取している
他にもあるかもしれませんが、とりあえずこんなものでしょう。
良い公共事業はその地域に必要な貨幣が流通するもので、その後自治体等が維持管理の為に税金を垂れながさないで済むもの、だと思います。逆に公共事業の多数が上に挙げた項目に引っ掛かるのではないでしょうか。
搾取の現実は重い。

投稿: まる出し馬鹿 | 2008年6月21日 (土) 18時40分

いやぁ様

 こんにちは。

>60過ぎて働き手なんて言っても、20台の
>若さという武器の前では労害

 う~ん、一概には言えないでしょうね。たしか
に労働価値では、若さが貴重な職種も多々ありま
すが、経験値が生かされる職種も多いはずです。

 労働価値が効率性と敏速性だけで測られてしま
う社会は、文明的にどこかが狂っているのではな
いでしょうか。仕事は創造性だけではありません
が、創造性を発揮するためには、若い人の柔軟な
頭脳が必要なんですが、その触発を行なうために
は、過去の経験値、経験則が必要だと考えます。
 つまり、一般論で言えば、職場とは一見、若い
人が新しいやり方や新しい価値を創造しているの
ですが、その土台には年配者たちの経験、試行錯
誤が土台になっているはずです。

 創造とは、膨大な物理的・精神的なエネルギー
を費やした過去からの継続性の上に出るのではな
いでしょうか。年配者と若い人たちのシナジー効
果が出てこそ、社会の機動力になるのではないで
しょうか。敷衍すると、文明も同じではないでし
ょうか。過去からの継承性の上に、新しい時代の
形が造られて行く。優れた芸術も模倣から始まっ
てオリジナルが出ています。前の経験値を無視し
て、いきなり新しいものが造られることはほぼな
いことでしょう。

 従って、『若さ』だけを特別視して何かしよう
としても、ほとんどの場合は徒労に終わるような
気がします。人間が社会的人間として、その自己
同一性が形造られる過程には、先人達を見て育つ
という不可避な道程があるわけですね。文明も含
め、すべての社会的事象にこのことが言えるよう
な気がします。(優等生的な言い方ですがhappy01

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年6月21日 (土) 13時50分

60過ぎて働き手なんて言っても、20台の若さという武器の前では労害

投稿: いやぁ | 2008年6月21日 (土) 12時33分

負担と同時に所得も上げる政策を取るべきなのに可処分所得を下げて負担を重くする政策なら破綻するでしょう。
しかも企業や富裕層の負担は減らしまくってますからね。
矛盾しまくりな上に維持不可能な政策を取ってますよ、与党は。
例えば消費税導入の時の言い訳は福祉の財源に充てるからと言う事でした。
また最近では3%→5%に上げる時も同じような事を言っていました。
消費税導入以来これまで通算で約160兆円の税収があったそうです。
しかし法人税や富裕層の減税の穴埋めに消えて来ました。
その減税額もぴったり160兆円になるそうです。
おそらく今度の消費税率アップも財政再建や福祉の為に必要だと言いながら法人税や金持ち減税の穴埋めに使われるんでしょう。
当然内需は落ち込んでますますデフレになるでしょうね。
長期金利高騰が怖いからわざとデフレ不況にしたいとしか思えませんね。
しかも同時に減税もやりますから財政再建も遠のくでしょうw
減税分はおそらく経営陣や害人株主の懐に消えるんでしょうね。
構造改革そのものが日本人の資産の米英資本への移転だと私は思いますね。
サブプラ問題での日本の政治家の言動やお金の動きを見ていてそれが確信に変わりました。

投稿: ななし | 2008年6月20日 (金) 01時21分

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