2011年までに基礎的財政収支を黒字化するという目標について(小野盛司)
(日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第93弾です)
【※小野盛司会長が、本日、渡辺喜美金融担当大臣と会い、積極財政について話し合ったそうです!!】
日本経済は急速に衰退している。みるみる日本が貧乏になっていくことが、毎日誰もが実感していることだろう。食料品やガソリン等の値上げで誰もが苦しんでいるが、日本国内にこれで利益を得ている人はいない。賃金は上がらないから当然消費は落ち込み、人は節約に走るから、どんどん景気は悪化する。この景気悪化が、デフレ脱却ができていないときに起こったのは、悲劇というしかない。なぜなら、デフレとは大不況を意味し、その状態から更に経済が更に悪化しようというのだからたまらない。
日本経済がここまで悪くなったとき、「2011年までに基礎的財政収支を黒字化するという国の目標」という国家目標をいつまでも掲げていてもよいのだろうか。私は、本日このことに関し渡辺喜美 金融担当大臣とじっくりお話しする機会を得た。本当に真剣に聞いて頂き良く理解して頂いたことを、心から感謝している。大臣が真剣に日本経済の事、国民の事を考えておられることが、伝わってきた。私が大臣にお話しした内容の、ごく一部をここで紹介する。
まず最初に「2011年までに基礎的財政収支を黒字化するという目標でよいのか」という問題から始めた。内閣府の試算によればデフレ時に緊縮財政を行えば、国の債務のGDP比(実質的な借金)は増大するし、逆に積極財政を行えば、国の実質的な借金は減るのである。「2011年までに基礎的財政収支を黒字化するという目標」は、この内閣府の試算を基に設定されたものであり、どのような環境の変化があっても変えてはならないという性格のものでもない。実際、新規国債発行枠30兆円という目標も達成されなかったし、この程度の公約は、たいしたことはないというのが、小泉元首相の発言であった。2006年度にデフレ脱却をするという公約も守られなかった。
我々は、「緊縮財政を行えば、国の債務のGDP比(実質的な借金)は増大するし、逆に積極財政を行えば、国の実質的な借金は減る」という内閣府の試算について質問主意書という形で総理に質問した。それなら、積極財政を行って国の実質的な借金を減らしたほうがよいのではないかという質問である。
それに対し、平成19年2月23日の総理による答弁書(内閣衆質166第62号)では「借金のGDP比は当初の1年目及び2年目は低下するが、3年目以降上昇する。」とあった。そこで我々は「金利を低め誘導するなら、3年目以降も低下する。」と再質問をした。つまり内閣府の試算では、ほんの少しでも景気が回復すると、一気に金利引き上げをしているが、その必要はなく、金利低め誘導なら、3年目以降も上昇しないというわけだ。
それに対し、「平成19年3月9日の総理の答弁書(内閣衆質166第94号)」では、「計量経済モデルによる計算結果は、誤差を伴う。」という答えであった。しかし、それは緊縮財政を行うべきだ、積極財政は良くないという結論にはならない。誤差が大きいモデルなら、改良し誤差を小さくしなければならない。ここで議論が止めてしまってはいけないという私の意見に大臣は同意して下さった。
国が財政政策の指針を決定している内閣府の経済モデル(進路と戦略)によると、財政出動によって、景気は回復しGDPは増え、デフレ脱却を可能にし、失業者も減らすし、国の借金も少なくとも初めの3年間は実質的に減る(GDP比が減る)。日本経済にとって良いことばかりだ。唯一問題ありと内閣府が主張しているのは、4年後に国の借金がたまって増えていくということだ。しかしながら、この懸念に対しては、宍戸駿太郞氏が見事なデータで、完璧に否定している。次のグラフを見て頂きたい。
これは、景気対策として公共投資をした場合にどれだけGDPが拡大するかを、日本の代表的なシンクタンクによるモデルの比較をしたものだ。政府も内閣府のものと参議院調査情報室のものがある。この比較で分かるように、内閣府のデータが圧倒的に低い。公共投資でなくとも、減税などによる景気対策でも同様だ。内閣府のものだけがこれだけ低いということは、内閣府によれば、景気対策として国がお金を国民のために使ったとしても、経済はほとんど良くならないし国の借金も増えるだけで、3~4年後あたりから、その増えた借金の効果が現れるというものだ。しかし、そんなわけはないというのが、他のすべてのシンクタンクや参議院調査情報室の結論だ。
内閣府の試算によれば、日本経済は、エンジンが壊れかけた車のようなものである。思いっきりアクセルをふかしても、スピードは自転車並みしか出ない。どうしてそのような非現実的な経済モデルを内閣府は作ったのか。それは雇い主である小泉首相や竹中大臣に、そのように作れと命令を受けたからだ。作る前から結論は出ていたのだ。景気対策をやっても無駄だと国民を説得するために、非現実的な経済モデルを作らされたのだ。だから、新しい経済データが出る度に下方修正を行うことが年中行事になっている。
どしゃぶりの雨が降っているとき、明日か明後日には快晴になりますよと気象庁が発表するようなものだ。しかし、何日経ってもどしゃぶりのままだ。日本人は何と騙されやすい国民か。2002年からの内閣府の発表を見ればよい。1~2年中にデフレは脱却できると言い続けているが、それが外れっぱなしである。もうそろそろ騙されていることに気付くときではないか。オオカミ少年だって、3度目には誰も信じてくれなくなっていた。日本人は何回内閣府に騙されれば内閣府を信用しなくなるのだろうか。
内閣府のモデルでは、景気対策をしてもGDPがほとんど増えないために、借金のGDP比は長期的には増えていく。分母が増えないからだ。しかし、それ以外の経済モデルでは、景気対策では、GDPはちゃんと増える。そのときは、分母が大きくなるから、3年目以降も、実質的な借金は減っていくのだ。景気対策を行っても実質的な借金が減っているのであれば、借金は将来返す必要が無く、事実上お金を刷ったと同じことになるのだ。
以上が、渡辺大臣にお話しした内容の一部である。大臣は我々の考えを極めてよく理解して下さった。是非、このような政治家に、総理大臣になって頂いて、日本経済を再生して下さることを心から願っております。
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日本に希望を与える信念の男、城内実
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» メディアの本当の問題は、「真実」を伝えないこと!!! [本当のことが知りたい! そして日本の未来を語りたい]
先日、メディアに騙されるな!!! の記事を書かせて頂いたが、今ほどメディアリテラシーを必要とされている時期はないと思う。
ここ数日、毎日新聞の海外向けWEBサイトで日本を誹謗中傷するための捏造記事が流れていてネットで気づいた方がいて取り上げて問題となっているが、このこと事態は特に目新しいことではない。 反日活動に一環として日本国内から捏造記事を書いてそれを海外にいる一味が廻りに広める。 あるいはそれを逆輸入して国内に広める。 初めて接した方は、記事の出所の真偽がわからずに鵜呑みにして...... [続きを読む]
受信: 2008年7月 2日 (水) 00時56分









コメント
こんにちは。たびたび失礼します。
> 高橋(管理人)さん
渡辺美智雄氏については、その経済観は亀井静香氏と近い物であったように思います。失言癖はあったものの、経済感覚はまともだったという記憶があります。経済コラムマガジンでは、渡辺現金融担当大臣が空港への外資導入や政府系ファンドの設立に積極的になっている事について、「父の美智雄氏の経済感覚はまともだったのに、息子の方はどうしようもない」と評しています。「渡辺現金融相は今は内閣にいるから、自分の意見がまともに言えないのだ」と思いたいところですが。
http://www.adpweb.com/eco/eco515.html
> CHRDさん
HPの記事を見ました。
> これからは『食料と水』の戦争になる。
> 日本も『荒れた休耕田』をもう一度見直し、食糧自給率を上げることこそ必死の課題なのだ。
これはその通りだと思います。しかし「消費税を増税してその財源に当てる」というのでは意味がありません。「増税しなくても必要な政策を行う財源はある。」というのが、小野会長と日本経済復活の会の一貫した主張なのです。
投稿: JAXVN | 2008年7月 3日 (木) 20時29分
どこの商店でも万引きを避けるために店内をなるべく見渡せる位置に、レジを構えるのが普通である。昔からある店舗は皆このような形になっていたはずだ。
ところが乱立しているコンビニエンスストアでは様子が違う。入り口から少し入ったところにレジがあり、全体が俯瞰しにくいため万引きが極めて容易な造作になっている。
この万引きによる被害は、平均で利益(だか売り上げ)の8%、多いコンビニでは14%までになるという話である。(10%を超えると店の運営に支障が出てくるらしい)
ではこの万引きによる損害額は誰が被るかというと、当然、フランチャイズ店の経営者。
元締めの方は、これも売り上げと見做し情け容赦なくカスリを取ってゆくそうである。
つまり、元締めは、万引きが多発してくれたほうが嬉しいというわけで、またこれを見越して店のレジを敢えて見難いところに置くという。
コンビニの食品の賞味期限が異常に短いのも、廃棄される商品の代金を払うのがフランチャイズの経営者であるからで元締めの方は痛くも痒くもないのだ。
やがてコンビニの経営が立ち行かなくなってくれば担保がある限り、元締めの設立した銀行から金を貸す。どのみち潰れればフランチャイズの経営者の土地等は、元締めの銀行が召し上げ、次のカモを捜すという寸法である。勿論、当初支払った多額の「暖簾代」は没収される。
いくら資本主義の世の中とはいえ、どれほど酷薄な悪代官やヤクザでも、ようしなかった、これ程の酷い仕打ちを他人にできるものである。しかもそれを一部上場企業の社員が背広にネクタイ姿で堅気の面をして平気で行えるものだ。
内容など知る由もないが、アメリカの大学院でのMBA講座では、まさかこういう悪知恵を伝授しているのではあるまいな。
投稿: kenkensya | 2008年7月 3日 (木) 13時14分
JAXVNさん、こんにちは。
自民党のかなりの議員が、本当は日本型市場の
復権を望んでいるとするなら、希望はありますが
はたしてどうなんでしょうか。渡辺金融相のお父
さんはケインズ主義的方向性が強かったと記憶し
ていますが。あまりよく覚えていませんが。
与党の多くの議員が、腹の中でネオリベに眉を
しかめているとするなら、望むことはたった一つ
ですね。アメリカの膝下から離れる努力をするこ
とです。議員さんが隷属志向を持つことが、日本
の自立性を阻み、政治が他生的秩序に翻弄されて
しまうのでしょう。年次改革要望書を受け入れた
ことが、いかに日本を属国形態に変貌させたか、
言っても足りませんね。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年7月 3日 (木) 10時56分
CHRD様
はじめまして。コメントありがとうございました。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年7月 3日 (木) 10時48分
ななしさん
>今こそ日本型資本主義、日本型ケインズ主義の
>復権の時なんですが・・・
そうなんですね。日本型資本主義というのは、
結果的にケインズ主義と重なった構造を持ってし
まったんですが、これははっきり言って“自生的”
な市場構造だったと思います。戦後GHQが商法
などの原型を作っていますが、やってきたことは
日本人の感覚で独自の市場を形成したと思いま
す。アジア式クローニー・キャピタリズムと似た
側面(ファミリー企業、系列企業)もありました
が、やはり日本独特のバランスの取れた市場があ
りました。これが金権や利権、ヤクザと結びつく
構造を持っていたとしても、基本的には下層にお
金が回っていたのです。今は、ネオリベによって
経済の基本であるお金の循環が停滞しています。
株主と国外に流れているのでしょうね。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年7月 3日 (木) 10時47分
こんにちは。
渡辺喜美金融担当大臣といえば、「空港への外資規制の撤廃」「政府系ファンドの設立」二積極的な「構造改革派」として知られています。公務員削減で「小さな政府」を推進している事について、各テレビ局(みのもんた氏、辛抱次郎氏等)から応援されていた人物でもあります(「郵貯・簡保の金は米国に投資すべき」という竹中案についても賛成派だったはずです)。だから、「構造改革路線からの転換」「積極財政でむしろ『大きな政府』を」と主張している小野会長及び「日本経済復活の会」とはむしろ対立すると思っていたのですが、小野会長のお考えに賛同した、とはどういう事なのでしょうか?先日の「出版記念パーティ」で中川自民党元幹事長が出席された時も、「構造改革派」として「日本経済復活の会」の主張に何か反論があるかと思っていたら、意外にも「復活の会全面支持」でやや面食らったという事がありました。実はほとんどの政治家は「小泉構造改革路線は転換すべき」と思っているがその事は誰も公言できないという事なのか、という気もします。この小野会長の記事を読んで、一体日本の政策を決定しているのは誰なのか、という疑問も沸いてきました。
投稿: JAXVN | 2008年7月 3日 (木) 05時59分
政策に力を持つ政治家が先生の主張を理解されて行動して下されれば
希望がでてきますね。
下記 URLで自信と決意に満ちた発言をみましたので御紹介いたします
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http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50664739.html
6月17日に行われた「村上誠一郎を励ます会」で村上代議士は声を
張り上げて挨拶した。
「日本の財政も国・地方を併せて08年5月現在981兆円もある。
もう借金も限界状態。
『上げ潮路線』で景気を上向かせればその分で税収が増えるという
政治家がいるが、そんなことはもうあり得ない。
霞ヶ関の無駄をなくすことは当然としてもうそろそろ政治家も消費税
の増税を国民に訴えるべき時にきた。
国民大衆のご機嫌取りをやるのが政治家ではない。
これからは『国家国民の為に』言うべきことはいい、
やるべき事はやる。そのために私は粉骨砕身努力します」
村上元行革担当大臣のようにずばりもの申す政治家も少ないのが残念だ。
村上元行革担当大臣は貴重な存在なのかもしれないね。
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投稿: CHRD | 2008年7月 3日 (木) 00時53分
日経平均は43年ぶりの10日続落だそうですね。
前々から私が警告してるように国内に資金が豊富にあるのにそれを外資経由で国内に投資させてるからこうなるんです。
今彼らはサブプラ損失の穴埋めに必死ですからね。
日本株売却もその一環です。
原油高騰等の商品先物相場の高騰もその穴埋めの為と言う見方もあります。
FRBや米国政府は金融機関救済の為にドルを刷りまくったり小切手をばら撒いてインフレ助長策やってますしね。
もう一つはサブプラ問題をきっかけにした米国の消費不況ですね。
米国の新車市場は8か月連続で二ケタ減だそうです。
米国市場におけるトヨタの売り上げも20%以上の減だそうです。
国内消費市場を完全に無視し過度に外需、特に米国市場に依存するサプライサイド偏重の改革をやって来たツケでしょうね。
これはマスコミがいざなぎ超えの好景気と喧伝しまくってた時から私はずっと言い続けて来たんですが。
過度に外需に依存するのは危険だぞと。
国内市場は90年代のピーク時には700万台を超える市場でした。
それが今や500万台を切ろうとしています。
しかも中味はもっと悲惨で軽自動車しか売れてません。
その軽も昨年あたりから売れなくなって来ましたからね。
彼ら=新自由主義者によるサプライサイド重視・株主利益一辺倒の政策のツケがとうとうやって来ましたね。
今こそ日本型資本主義、日本型ケインズ主義の復権の時なんですが・・・
相変わらずマスコミは改革の遅れのせいにしておりますw
どうなっちゃったんでしょうね~、この国は。
狂ってるとしか言いようがないですね。
まあメディアは規制による勝ち組の典型ですからね。
自己保身さえ出来ればこの国がどうなろうと知った事ではないんでしょう。
ECBは利上げ、湾岸産油国はドルペッグからの離脱をしそうですが、そうなればいよいよ
米国経済も終わりでしょう。
竹中平蔵氏なんかは未だに「郵貯・簡保の金は米国に投資すべきだ。」なんておっしゃってますがw
そう言えば竹中平蔵氏は韓国の経済諮問会議の顧問に就任したそうで。
韓国メディアは小泉改革やヒルズ族をべた褒めしていましたが、やっぱり清和会を始めとする国内の改革派と連携してるんでしょうかね。
とにかく森派政権(清和会)発足以来、日本にはろくな事がないですね~。
本当に彼らは日本人なんでしょうか?
そう言えば、日本の売国奴の先駆けともいえる中曽根氏も靖国参拝してましたな。
売国のカムフラージュに使われるとは英霊も浮かばれませんね。
投稿: ななし | 2008年7月 2日 (水) 17時22分
>それは雇い主である小泉首相や竹中大臣に、そ
>のように作れと命令を受けたからだ。
小野会長も小泉・竹中インチキ構造改革路線の恒
久的悪影響に憤懣やるかたないようだ。金権・利
権政治、政官財の癒着構造など、単線的な改良理
念を大々的に喧伝して、橋本経世会(平成研究
会)を目の仇にして、ケインズ的公平分配を担保
していた旧田中派の政治勢力を完全に駆逐してし
まった。しかも、英米外資に利益供与する形態に
国内市場形態を変形させた。小泉政権のこの所業
は歴史に残る悪行にほかならない。
このために、植草さんの指摘する通り、倒れな





くてもいい企業が斃れ、死ななくてもいい大切な
命が多く消えた。経済モデルで言えば、小野会長
が怒るように、小泉・竹中路線は国力を減衰し、
国家経済を極限まで停滞させる方向にわざと誘導
した。ここまで日本を衰退させた元凶は小泉政権
である。この政権のヤクザ性を見抜き、初期から
警告を発していた植草さんが理不尽な目に遭わさ
れている。国民はいい加減に目覚め、売国的構造
改革路線に怒りの狼煙(のろし)を上げるべき
だ。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年7月 2日 (水) 00時40分