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2008年8月14日 (木)

GDPマイナス2.4%の意味するもの(小野盛司)

(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第108弾です)

 今年の4-6月期のGDPが発表となり、実質で前期比マイナス0.6%、年率平均でマイナス2.4%となった。1994年に日本経済はデフレに陥り、それが続いているということは、大不況が続いているということだが、ここにきて、更に景気が悪化し始めたということで、恐ろしいことになってきたと感じている。海外への所得流出は年率換算で28兆円にもなる。これだけ海外へ税金を取られているようなもので、増税と同じ効果を生じるから景気を冷やす。しかも米国経済の減速で、これまでの景気回復の唯一のたよりだった外需も減ってくる。

 日本経済にとって現在好材料は何も見あたらない。内閣府は今年度の名目成長率は0.3%だと言っているが、内閣府の経済見通しでは来年度(2009年度)は何と1.7%なのだそうだ。一体何がそんなに景気を押し上げるというのか。相変わらずオオカミ少年を続けていて、このような欺瞞的な発表に国民は文句を言わない。

 そんな中、僅かに希望が持てるのが、政府も自民党も公明党も景気対策を検討し始めたことだ。麻生氏は11年度の基礎的財政収支を先送りしてでも景気対策をやれと主張する。私は心からこの動きを歓迎したい。是非、過去の過ちを繰り返さないで頂きたい。過去の11回の景気対策の規模は、しっかりした経済モデルに裏付けられたものではなかった。今度こそ、何兆円の経済対策が名目成長率を何%押し上げるという計算をしっかりやっていただき、0.3%の名目成長率を諸外国並の成長率まで引き上げるにはどれだけの規模の景気対策をどの位の期間続けるべきなのかをしっかり計算して頂きたいものである。日経新聞社の経済モデルNEEDSを使った計算は次のようになる。

Photo

 これで分かるように、日本経済を諸外国のように名目GDPを数%程度に押し上げるには、数兆円ではなく、数十兆円規模の景気対策を何年か続けなければならないことが分かる。そうしないとデフレからの脱却は不可能だ。これだけの規模と聞いただけで政治家は目を回しそうだ。しかし、冷静に計量経済学を駆使しその数字の妥当性を検討すべきである。

 この景気対策費を洋上風力発電とか太陽光発電とかに使えば、年間28兆円もの海外への流出している所得を取り返すことができる。医療、福祉、教育等使いたいところは山ほどある。お金を刷って使えばよい。それにより、多くの失業者は救われる。消費も拡大し、物が売れるようになると企業も潤うようになる。だんだん人手不足になってくると、企業は非正規労働者を正規労働者に昇格させて、労働資源を確保する。給料も上げて、より優秀な人材を確保しようとする。それでも足りないときは、新しい機械を入れて効率をアップする。そうしたことにより、日本経済は新たな飛躍が始まり国民の生活は、はっきりと豊かになっていると感じられるようになる。すべては政治家の決断次第だ。

 小野盛司氏の日本経済復活シリーズ・インデックス

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コメント

JAXVNさん、こんんちは。

>景気対策重視派と見られる古賀氏にして「赤字
>国債に頼らず」と、依然としてプライマリーバ
>ランスにとらわれ続けています。やはり現政権
>が続く限り、本格的な経済政策は望み薄という
>事なのでしょうか。

 まったく望み薄ですね。景気対策に数兆円の枠
なら、スズメノナミダです。彼らは本気で景気対
策する気持ちがないようです。いまの政権が持続
する限り変わらないのでは?

投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年8月20日 (水) 13時38分

「そろそろ真相が明らかにされてもいい」

2003年の3月ではなかったかと思う。雑誌か新聞か、テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトであったのか記憶が定かではないのだが植草一秀先生が「このまま小泉政権が資産デフレ政策を行って後、突然インフレ政策に転じたならば、現在、投売りを買い漁っている勢力だけが莫大な利益を手にすることになる」という発言をしておられた。
おそらく5月の日経平均大底に向かって国際的インサイダー勢力が猛烈な底値買いをしていることをはっきりと知っておられたのだろう。
そして事態は、その言の通りに推移した。植草先生は「小泉政権の大方向転換」「りそな銀行会計処理疑惑」を主として述べておられるが、私が不思議で仕方がないのは、時機を合わせて行われた財務省の40数兆円に及ぶドル買い・円売りの為替介入である。「偶然、時機が重なっただけだ」と言い訳されてしまえば確たる証拠がないだけにどうしようもないが、これは明らかに日本資産買占めのための資金を財務省が提供したとしか考えられないではないか。
私は別に歴史に詳しい人間ではないが、有史以来、自国の資産を外国勢力に買占めさせるために国家の歳入に匹敵する金額を差し出した間抜け且つ愚劣な政権というものがあったとは聞いたことがない。万死に値する行為であろう。そしてこれをチンドン屋よろしく礼賛したジャーナリズムも同罪だと思う。
それ以来、日本のフンドシでうまうまと「物言う大株主」となった外資は配当性向を高めるよう強く要求し、毎年々々莫大な金額を受け取るようになった。そしてこのことが労働分配率の低下を齎し、膨大な数の非正規雇用やワーキング・プアを生んでいるのである。

歴史の針を元に戻すことは出来ない相談だが、我々もそろそろ真相を明らかにして反撃すべきときが来ているのではないだろうか。
ところが、ここに一つ大きな問題がある。買弁勢力の洗脳工作は、なかなか手がこんでいる。「CHANGE」をはじめとして、笑いあり、お涙頂戴あり、スケールの大きな虚構あり、僅かばかりの真実混入ありと芸が細かいのである。
これに対する「反ネオ・リベ」「反買弁勢力」は誠実・真面目の一本槍、これでは飛車角金銀落ちで戦っているようなもので勝ち目が少ないのだ。作戦変更を考えるべきだが、それについては時が来れば投稿したいと思います。

投稿: kenkensya | 2008年8月20日 (水) 11時34分

こんにちは。
「数兆円規模の補正を 森、古賀両氏 景気後退に強い懸念

8月18日8時26分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
 自民党の森喜朗元首相、古賀誠選対委員長は17日、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」に相次いで出演し、景気対策として数兆円規模の大型補正予算案を次期通常国会に提出すべきだとの考えを示した。公明党も年内解散を念頭に大型補正予算を求めており、8月末の政府の総合経済対策のとりまとめに向け、政府・与党で激しい駆け引きが続きそうだ。

 森氏は原油高や食料品高騰などによる景気後退を「生やさしい流れではない」と強く懸念。「色々な災害もあり今年度予算の予備費はほとんどない。お金がなければ(政府の総合経済対策は)絵に描いたモチになる。どうせやるならばしっかりとした補正予算を出すべきだ。チマチマ出しても役に立たない」と述べ、大型景気対策の必要性を強調した。

 また、小泉純一郎元首相が進めた構造改革を「改革を進めたことが本当によかったのか。そのことで苦しむ人、悩む人、傷付く人を全部切り捨てたイメージができ、地方の怒りが昨年の参院選の結果に出た」と批判し、改革路線の見直しを求めた。

 一方、古賀氏も「思い切った景気対策を打つべきだ。赤字国債に頼らなくても財務省に知恵を出させれば2兆~3兆円は出せる」と述べ、特別会計の剰余金など「埋蔵金」を活用し、大型の補正予算を組むべきだとの考えを強調。財政規律を念頭に「赤字国債に安易に頼ってはいけない。これは絶対条件だ」と述べ、財源確保が今後の焦点になるとの見通しを示した。

 また、古賀氏は、後期高齢者医療制度を含む一連の社会保障制度改革について「いったん凍結し、一からやり直すべきだ。税制の抜本的な検討と合わせて工程表を作ったらいい」と述べ、先送りを求めた。

最終更新:8月18日8時26分」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000002-fsi-bus_all

マクロ経済シミュレーションではこの程度ではデフレ脱却には程遠いのですが、この記事はさも「数兆円規模の経済対策」が巨額であるかのように書いています。しかも、景気対策重視派と見られる古賀氏にして「赤字国債に頼らず」と、依然としてプライマリーバランスにとらわれ続けています。やはり現政権が続く限り、本格的な経済政策は望み薄という事なのでしょうか。
また、まだ期待がかけられている麻生氏にしてもずれた発言が多すぎるような気がします。先日の「ナチス発言」にしても、ナチスが政権獲得後ドイツ経済をV字回復させ、熱狂的支持を得た事を考えればこんなたとえは出来ないはずです。麻生氏の例えどおりなら、民主党が日本経済をV字回復させることになってしまいます。

投稿: JAXVN | 2008年8月19日 (火) 20時28分

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