国民を騙した福田内閣(小野盛司)
(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第104弾です)
日本経済復活の会は超党派であり、野党側でも与党側でもないと言ってきた。しかし、大田大臣vs宍戸駿太郞の公開討論会に関しては、福田首相に騙されたと言うしかない。3月14日の予算委員会で福田首相ははっきりと公開討論会をやると言った。一体なぜ8月8日にまで日程をずらしたのか不思議に思っていた。8月1日に組閣をやり、大田大臣を首にした。なんと討論の片方が不在のまま、討論会をやるのだそうだ。もともとそういう作戦だったのだろうか。こんな田舎芝居を仕組んだ福田首相に激しい憤りを感じる。大田大臣不在のままで大田vs宍戸公開討論会をやるのだそうだ。国民を馬鹿にするのもいいかげんにして欲しい。
大田弘子は逃亡した。自らも討論会をやると3月14日の予算委員会で約束したくせに、それを今更やらないとは言えないはずだ。無責任極まりない。内閣府のモデルがインチキ経済モデルであることが暴露されるのを恐れているのだろう。そんなモデルを使って、日本経済を一流でなくしてしまったことに良心の呵責はないのか。
与謝野馨氏が大田弘子の後任の大臣だそうだが、与謝野氏は残念ながら経済は全く理解していない。デフレ下の消費税増税を唱える経済音痴を経済財政担当大臣にしてしまったのは、大失敗だ。
例えば2006年3月8日の予算委員会で秋元司氏が内閣府の経済モデルに関して与謝野金融担当大臣に質問しているが、一言も答えられなかった。次のやりとりを見ても、如何に与謝野氏が経済音痴かが分かる。
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秋元司議員
一人当たりのGDP平均を見ても日本はかつてトップだったのですけど、今現在、現在といいますかね、これデータが無いんで、2004年のデータだと11位まで下がってしまっているというわけでありましてね、そういうことから考えますとね、やはり名目成長率というものをある程度、高めに設定していく必要性が、一時期私はあるのではないかと思っているのでありまして、我が国における名目成長率の適正値というものは、どのへんを考えていらっしゃるか、お答えいただきたいと思います。
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与謝野金融担当大臣
一番大事なのは、本当に日本の経済が成長しているかどうかということで、これは実質成長率の話だと思います。名目成長率を高くしろというのは、いわば、人によっては、これはインフレ期待ではないかということをいう方がおられまして、私はそれは一面の真実を語っていると思います。私どもが初めて議員になりましたときに国会の中には物価問題調査特別委員会というものがございまして、物価問題というのは国民の極めて重大な関心事であったわけでございます。私どもとしては日本の本当の意味での経済の実力、すなわち実質的な潜在成長力を高めるという政策は極めて重要だと思っておりますし、その日本の経済を力強くなおかつ成長させていくための成長力、しかもそれを実質的な成長力、これを高めるための国民的な努力、あるいは政治の努力というのは必要だと思っております。そのときに、成長に伴う健全な物価上昇と言うことはあるわけでございまして、そういう成長に伴う、物価上昇というのは、国民もお許しを頂けると思っておりますが、人工的にインフレ、名目成長率だけを上げるという、いわゆる上げ底をやるというのは、私は国民が望んでいるという政策とは思っておりません。
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要するに、与謝野氏が言いたいのは、「一人当たりの名目GDPはいくら下がってもいいのだ。実質GDPが上がっていれば大丈夫だ」ということだ。これは彼は実質GDPの意味が全く分かっていないことを証明するものだ。実は谷垣氏も同様の趣旨の発言をしたことがある。次の例で、彼らの考え方が全く間違えていることが容易に理解できる。
最近ジンバブエのインフレが話題になっている。たとえばジンバブエの名目GDPが1年間で1万倍になったとしよう。だからと言って1万倍の物を生産できるようになったわけでもなく、国民が1万倍の物を買うことができるようになったわけでもない。もちろん、これだけ名目GDPが伸びた主な理由はインフレである。例えば9800倍のインフレ率だったとすると、実質GDP成長率は2%である。こちらが、生産力の増大や購買力の増大に関係する数字だ。では、国際比較をするときはどうだろう。一気に1万倍にもなればジンバブエは世界一の経済大国になるだろうか。そんなことはない。インフレが起きれば為替の調整が起きるのだ。9800倍のインフレが起きれば、ドルに対する自国の通貨の価値が約9800分の1になるから、貿易が可能となる。ということで、ドルに換算してみると、少しだけ成長しただけということになる。これでお分かりと思うが、ドルに換算して各国の名目GDPを比較すると、ほぼ実質的な経済規模の比較になるのである。
つまり、与謝野氏は名目GDPという言葉に騙されて、これはあくまで名目だから意味がないと勘違いしたのだが実は実質的な経済力の比較になっているのである。名目GDPと実質GDPの意味すら理解できない与謝野氏にとって、経済モデルの意味を理解するのは「夢のまた夢」である。こんな人を経済財政担当大臣にしたのは大失敗であった。伊吹財務大臣も与謝野経済財政担当大臣と共に、消費税増税に賛成していると言われている。これだけ経済が悪化したときに、消費税増税などしようものなら、次の衆議院選挙で与党大敗が確定する。
今回の内閣改造で、日本経済復活の会の顧問の方々では高村正彦外相は留任、野田聖子氏と保岡興治氏が入閣した。デフレ下での、更なる景気悪化で国民の生活は脅かされている。今こそお金を刷って国の経済を立て直してもらいたいものだ。
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日本に希望を与える信念の男、城内実
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» 小泉色一掃だとか、反戦塾さんみたいに「福田さん、もうちょっとがんばって」とか、しかし今回改造自体小泉隠しの偽装じゃないの。 [雑談日記(徒然なるままに、。)]
反戦塾さんあたりは「福田改造内閣」のエントリーで、以前、「福田首相を支持する」というエントリーを掲載した。やや、たたためらいがあったが、自民党内から小泉・安倍的な流れを阻止するためにはそれしかない。とか、すくなくとも福田色による目配りの利いた国際協調路線がここまで定着してきたのだ。「福田さん、もうちょっとがんばって」といいたくなる。とまで言っちゃってる。気持ちは分からなくはないが、正直何だかなぁ、、、です。 福田内閣自体、選挙(衆院選)を経ておらず、小泉が大勝した2005・9・11郵政選挙の結果... [続きを読む]
受信: 2008年8月 2日 (土) 19時55分
» 【日本の未来】 虫の声が聞こえる季節になりました。 [本当のことが知りたい! そして日本の未来を語りたい]
【日本の未来】 と題して一連のコラムを書かせて頂いている。 未来といいながら、何のことはない日本の過去、日本人が失いかけている古くからの日本の文化・風習について書いている。 過去の文化・自然観を知ることが日本の未来、危機に瀕している地球環境を回復させてオルタナティブ(持続可能)な世界に変えていく原動力になると考えているからです。... [続きを読む]
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» 同士たちへのメッセージ [がんばれ城内実(きうちみのる)]
新三君も人のために、『頑張れば』いずれ自分のためになるから必ず返ってくるからと言われます。それ自身は非常にありがたいお言葉ですし、その通りなのかなとも思います。
城内さ... [続きを読む]
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コメント
FDさんへ
与謝野馨経済財政相は2006年の4月民放の報道番組で現在の日本経済について「いざなぎ景気」と同様の水準にあるとの自信を示し、その後「いざなぎ景気を超える」や「戦後最長の景気拡大」などとの発言を繰り返した。およそ庶民の実感とはかけはなれた戯言発言を繰り返しているのである。
彼の「いざなぎ超え」発言の根拠となったものは、あくまでも実質GDPであって、彼の頭からは名目GDPのことは脱落している。彼はひょっとして、名目GDPと実質GDPの違いの意味さえも充分に理解していなかったものと思われる。そういう意味では、小野会長の指摘は妥当なものである。さもなければ、彼は「どうせ国民は、名目だか、実質だかの意味なんてわかるわけがないんだから」と国民を愚弄したかのどちらかである。
そうでなければ、「いざなぎ超え」などと 得々と同様の発言を繰り返すはずがない。そもそも、デフレのときに、実質GDPを使って何の意味があるのですか。
内閣府公表の資料:http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe081-2/gdemenuja.html
この資料によれば、平成19年(1~12月)の名目GDPは515.6兆円、実質GDP561.3兆円ですよ。
名目GDPをGDPデフレーターで、45.7兆円も膨らませているに過ぎない(いわば、経済成長を偽装しているのです)。
それでもって「いざなぎ景気超え」と恥ずかしげもなく主張している。
年収515.6万円の人に向かって、「君の年収は515.6万円だが、デフレで物価が下がっているから、実質的には君の年収は561.3万円である」と言われて納得する人がいますか。
参考: 上記内閣府の資料によれば、1997年(暦年)の名目GDPは515.2兆円、実質GDPは500兆円です。名目GDPからみれば、この11年間では経済成長は名目ではゼロ、実質では1.12倍(61.3兆円のプラス)。
投稿: いかりや爆 | 2008年8月 3日 (日) 23時27分
こんにちは。たびたび失礼します。
> FD様
> GDPの国際比較をする際に、”円建て名目成長率”(ドル建てと断らなければ、円建てを意味するというのは常識だと思う)というトンチンカンなパラメータを持ち出した秋元氏が一番馬鹿なのだ。
秋元氏の質問は、単に「名目成長率についてどう考えているのか」という事だけだと思います。それに対する与謝野氏の答えが、「実質成長率が重要なのであって、名目成長率はどうでも良い。」という内容だったことを小野会長は問題視しているのではないでしょうか。また、ジンバブエについては例えとして挙げただけで、現実のジンバブエがどうかという事はまったく関係ないと思います。ただ、そのジンバブエについては今実際に「超インフレ」が起こっているという事ですが、その「超インフレ」でジンバブエという国自体が消滅する事態にはなっていません。インフレでは国は消滅しないのです。「国債の日銀引き受け」が、仮にさかんに「日本破産」を唱える人が言う「超インフレ」を引き起こすとしても、「だから何だというのだ」と言う事すら可能だと思います。
投稿: JAXVN | 2008年8月 3日 (日) 15時45分
> とは言っても、日本の借金を返すにはハイパーインフレか日銀買い切りしかありませんですね。
もちろんです。だから、最初に、「日本にレフレーション政策が必要だという点には同意するが」と書いています。従って、私は、与謝野氏の意見には反対です。
私が気に入らないのは、小野氏が、なぜか「真っ向勝負」を避けて、妙な、非論理的な言いがかりで相手を貶めようとしている点です。経済政策上の意見が一致していても、私は、このような人を信用する気にならない、ということです。
お分かりいただけますでしょうか。(といっても、別に、私の見方を他の方々に押し付ける気はありませんが。)
投稿: FD | 2008年8月 3日 (日) 15時00分
>バブル崩壊がここまで長引いたのも真面目に
>一生懸命借金返済をしようとする日本人の
>性格があだになったと良く言われますしね。
アングロサクソンの悪いところは真似して、最
近ブッシュがやった財政出動はけっして見習わな
い。日本人は金に対する誤まった潔癖感があるん
でしょうかね。バブルで膨らんだヤクザな借金を
地道にこつこつと返そうとするなら、バブルの段
階で気が付けよということですかね。不真面目に
稼いで、生真面目に返すなんて矛盾しています
ね。個人レベルの財政感覚と国家レベルの財政感
覚が異なっていることを理解できないのが日本人
なんでしょうか。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年8月 3日 (日) 14時16分
JAXVNさん、こんにちは。
私もまったくそのとおりだと思います。今回の
組閣は植草さんの言われるように、きたるべく偽
装CHANGE派が出てくるための布石というか、仕掛
けの可能性が高いです。上げ潮派と増税派は裏で
話がついており、時期を見計らって合流すると思
われます。一見、小泉色を払拭したように見える
ことや、郵政造反組を優遇したように見せている
ことも、国民をイメージ的に欺いていますね。
この時期に組閣の目的を不明確にして、唐突に
行ったことは、大田弘子氏の取り外しの意味もあ
ると思います。増税か上げ潮かという二項対立の
実態は、「増税かプライマリーバランスの回復
か」という出口のない話であり、景気浮揚政策な
どは最初から考えていません。彼らは景気を良く
する第三の道があることを国民が知ることを忌避
しているようにしか見えません。3月14日の自
見庄三郎氏の国会質問を結果的に潰したのが今回
の真相なのでしょうね。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年8月 3日 (日) 13時13分
こんにちは。
今回の内閣改造で郵政造反組の野田氏が入閣、保利氏が党四役に入った事で「福田首相は小泉路線と決別した」という見方もあるようですが、それはどうかと思います。植草氏もすでにご指摘されている事ですが、自民党の「成長派」と「増税派」の対立自体、そもそもやらせである可能性が高い訳ですから。今日(8/3)のフジ「報道2001」でも、伊吹財務相はすでに「中川(秀直)さんと与謝野さんの対立というのはそんなに根本的なものでしょうか?私はそうは思いません。」と「白状」してしまっていましたし。また双方ともあいかわらず、さかんに「2011年にプライマリーバランスを回復」と言っています。この「ばかげた目標」を取り下げないということ自体、「小泉カイカク路線」から全く決別していないということだと思います。
それと、同じ「報道2001」について、野田氏は郵政民営化について、「これからは良くなった部分は伸ばし、悪くなった部分を修正する」とおっしゃっていました。しかし、郵政民営化で「良くなった部分」なんて本当にあるのでしょうか?やはり「踏み絵」を踏んだ時点で、「自民党に復党した郵政民営化反対派」は、残念ながら「小泉路線に屈服した」と考えるしかないのかもしれません。
投稿: JAXVN | 2008年8月 3日 (日) 09時43分
とは言っても、日本の借金を返すにはハイパーインフレか日銀買い切りしかありませんですね。
このまんまずるずるとデフレ不況維持政策を100年続けて行くんですかw?
それこそ借金返済はおろか国自体が衰退しますぜ。
どっち道今の路線じゃあ返せっこありません。
デフレだと税収の自然増は望めませんからね。
そりゃあ現在の勝ち組は反対するでしょうけど。
荒療治して痛みを短期間で済ますのか、それとも日本人らしく真面目に返済しようとして
泥沼を100年も続けるのかどっちが良いのかって事ですよね。
バブル崩壊がここまで長引いたのも真面目に一生懸命借金返済をしようとする日本人の性格があだになったと良く言われますしね。
話は変わりますが今度の改造内閣はきっぱりと小泉路線からの決別を物語ってるように思いますね。
元々小泉・竹中路線には批判的だった麻生氏が幹事長ですしね。
米国のエージェント臭かった大田大臣は首にしましたし。
はっきりと新自由主義路線からの転換の意思表示でしょう。
米国の金融資本主義自体が崩壊寸前ですしね。
新自由主義の申し子で小泉と清和会の後ろ盾だったブッシュの任期もあと僅かですし。
おそらくオバマ政権になるんでしょう。
彼の言動から見ると隠れ反新自由主義(修正資本主義)っぽいですしね。
彼の師は何故か日本びいきと来ていますw
これで経済閣僚にスティグリッツ氏やクルーグマン氏と言った知日派の反新自由主義者が
任命されれば最高なんですがね。
IMFの理事もこれまではバリバリの新自由主義者だったのが方針転換しましたしね。
米国もサブプラ問題の対応見てると日本に圧力掛けづらくなったでしょうし。
内外共に良い流れのようですね。
しかし日本のメディアは未だに新自由主義改革を煽ってるようです。
まだまだ安心は出来ません。
投稿: ななし | 2008年8月 3日 (日) 02時57分
多分、小野氏の本音は、「デフレ(負のインフレ)は極めて有害なので、インフレ率が正になる政策をとるべきだ」ということなのでしょう。一方、与謝野氏は、デフレには無頓着であるように見えます。ここが、本当の対立点です。
しかし、これをあらわに言うと、”インフレアレルギー”のある、一般大衆に不評で、イメージだけで与謝野氏に負けると思って、妙な定義論を持ち出したのだと思います。
気持ちはわからなくはないですが、姑息です。
投稿: FD | 2008年8月 3日 (日) 01時18分
はじめまして。
私は、日本にレフレーション政策が必要だという点には同意するが、上記の小野氏の、”ごまかし”説明はいただけない。
ジンバブエの例を素直に読めば、秋元氏ではなく、与謝野氏の議論がが論理的に正しい。それを逆であるかのように言いう小野氏は、ご自身が経済に無知であるのでなければ、経済素人だましを意図して発言していると考えざるを得ない。
ジンバブエの例が述べていることは、以下のとおり:
大まかに言えば、二国間の為替変動率は、インフレ率の差と一致する。簡単のため、アメリカのインフレ率を0とすれば、
ジンバブエの名目成長率(ドル建て)
=ジンバブエの実質成長率(現地通貨建て)
となるということである。ジンバブエを日本と置き換えて考えれば、(小野氏が重視する)”日本のドル建て名目成長率”は(与謝野氏が述べている)”日本の円建て実質成長率”と同義であることがわかるであろう。
上の説明は、米国のインフレを無視しているが、それを計算に入れても、本質は変わらない。また、為替変動率とインフレ率が、いつもきっちり連動するわけではもちろんないが、本質論ということで理解してほしい。
結局、GDPの国際比較をする際に、”円建て名目成長率”(ドル建てと断らなければ、円建てを意味するというのは常識だと思う)というトンチンカンなパラメータを持ち出した秋元氏が一番馬鹿なのだ。
なお、私は、いくら、結果的に正しいことを言っていても、その過程で、素人だまし的なまやかしを言う人を信用しないことにしています。
投稿: FD | 2008年8月 3日 (日) 01時04分