麻生内閣について(小野盛司)
(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第119弾です)
麻生内閣が発足した。日本経済復活の会は超党派の会であり、与党でもなく、野党でもなく、積極財政を支持している会である。麻生内閣に関して言えば、小泉内閣、安倍内閣、福田内閣のいずれもが、デフレ下の緊縮財政という最悪の政策を続けていたのに対し、今回は積極財政を行うと言っているから、我々は期待している。もちろん、野党も国民新党のように積極財政を唱える政党、あるいは民主党の中でも積極財政を唱える議員は我々は応援をしている。
私が大変喜んだのは、中川昭一氏が財務大臣兼金融担当大臣として入閣したことだ。中川氏が7月10日発売の月刊誌「中央公論」で自民党の中川昭一元政調会長が「日本経済復活のための13の政策」と題した提言を行ったことは、すでにこのシリーズの第97弾で紹介した。また積極財政派の河村建夫氏が官房長官に任命されたことも朗報だ。麻生・中川・河村の3氏が団結すれば、与謝野氏を抑えて積極財政を断行するのは可能だろう。
昨日(9月25日)の朝日新聞には、中川氏の持論として「バラマキと言われても、やる」、「減税・施策で21兆円構想」と書いてある。中川氏の雑誌の記事が財務省幹部に配られたそうだ。少子化対策2.5兆円、所得税の定率減税復活2.6兆円、法人税減税2兆円と、総額21兆円余りの政策が並ぶ。この提言を読んだ財務省官僚は驚いたそうだ。
心配なのは、議員さん達が赤字国債を発行しないという発言をさせられていることだ。実際、麻生氏も、赤字国債発行を言っていない。もしそうであれば、財源に苦労することになり、結局何もできない可能性がある。別の予算を削って、このような施策に使うのでは、積極財政にならないし、お金を刷ることにならない。私は、麻生・中川政策の後押しをするために、質問主意書を書いて(滝実衆議院議員との合作)昨日(9月25日)提出した。これに対する麻生総理からの答弁書は10月3日に頂ける予定である。
タイトルは「赤字国債発行に関する質問主意書」で、その内容はここで前回紹介した(第118弾)ものに近い。つまり赤字国債を発行しても、それが将来世代にツケを残すものではないから、遠慮無く赤字国債を発行すべきだと進言している。麻生氏も中川氏も我々の考えに近いから、どのような答弁書が帰ってくるか楽しみである。
ところで、昨日は日本経済復活の会の第55回の定例会であった。つい最近まで財務大臣をやっておられた額賀福志郎先生に講演をしていただいた。さすが、政策通で演説は見事で、広範囲に様々なお話しを聞かせて頂くことができた。その後たっぷり時間があったので、私は額賀氏にたくさん質問をさせてもらったのだが、額賀氏はその一つ一つに丁寧に答えて下さった。私のあいまいな記憶を基に、私と額賀氏とのやりとりを以下に書いてみる。
小野盛司:マクロ計量モデルに従えば、赤字国債発行で、積極財政をすれば、GDPが拡大し、その結果債務のGDP比は減少する。その意味で赤字国債発行は、将来へのツケを増やすのでなく減らすことになる。(この質問は先程の質問主意書の内容に近い)
額賀氏:GDPが増えるということなら、そのようになると思う。ただし、従来型の公共投資、例えば無駄な道路建設などは、景気浮揚にはならず、使用目的をよく考えるべきだ。
小野盛司:我々が最も推薦するのは洋上風力発電です。これに関しては、われわれはすでに2回、専門家を招いてここでお話しを聞いているし、来月も再度招いている。カーボンファイバーを利用し、日本近海で風力発電をすれば、全エネルギー需要を満たせるし、発電コストは原発の2分の1以下だし、こういう所にお金を使うべきだ。
額賀氏:そういったところに使うのであれば賛成です。
小野盛司:また、例えば農業だが、日本の一農家当たりの耕地面積はアメリカの100分の1。これでは競争に勝てないし、定収入の重労働を老人にやらせている。大規模で効率化を進めた農家には、思い切った助成金をだすようにすればよい。
額賀氏:そうですね。インセンティブを与えるわけですね。
小野盛司:もう一つ、是非お願いしたいことがあります。それは内閣府の経済モデルです。先日も中川秀直氏が、我々の会で講演されたとき言っておられました。内閣府のモデルは当たった試しがない。実際内閣府のモデルはひどいです。毎年、来年になればデフレも脱却し、景気もよくなると言い続けているのに、全くあたらない。毎年下方修正ばかりやっています。デフレーターの上昇速度は実際の20倍です。こんなデタラメなモデルを基に国家目標が立てられているわけです。まるで大本営発表です。このモデルの欠陥を、宍戸先生が詳しく分析し分かりやすく説明して下さった。それを大田大臣と宍戸先生の公開討論会という形で大田大臣に説明してもらうことになっていて、予算委員会で福田総理も討論会をやると約束して下さった。それなのに、大田大臣は逃げてしまった。
額賀氏:そのことは知っています。私は財務大臣としてその予算委員会にいました。
この後は、宍戸駿太郞先生にバトンタッチして、内閣府の経済モデルの実体について暴露していただいた。
このように、つい最近まで財務大臣をしておられた額賀氏との直接討論という素晴らしい体験ができた。このような機会を与えて下さった額賀氏に深く感謝したい。なお、財務大臣に就任される前には、額賀氏は日本経済復活の会の顧問になって下さっておられたのだが、大臣就任後は規則により顧問をはずれたいと希望され名簿からはずれていた。昨日、再度顧問に復活して頂くようお願いし快諾していただいた。
← この記事に興味を持たれた方はクリックお願いします!!
日本に希望を与える信念の男、城内実
| 固定リンク







コメント