「小泉政権点描」(1) (kenkensya)
(※ kenkensyaさんの小泉政権批判です)
「小泉政権点描」(1)
2002年であったと思うが今は、もうはっきりしない。私は国会中継を視ていて久しぶりにアングリと口を開いたまま何もできないという場面に出くわした。自民党議員の質問に小泉首相が答弁していた際に次のような内容を喋ったのである。
自民党議員「首相は道州制を推し進める、と所信表明で述べておられましたが、どのような構想をお持ちなのでしょうか?」
小泉首相「道州制を推し進めることによって健全な地方分権を実現すべく鋭意努力している最中だ。皆さんも良いアイデア(道州制についての)があれば、どんどん出してもらいたい。特に北海道の方々はもともと道なのだから適したモノが出しやすいのではないか。それらの意見をまとめて、良いモノをこちらから提出したい」
自民党議員「首相の地方分権に対してのご立派な考え、しかと理解いたしました」
こんな質疑のあとも、国会からシワブキ一つ聞こえなかったのにも驚いたが、やはり私の関心は小泉首相に向いた。-おいおい、大丈夫かよ、この男の頭の中は-
第一に小泉首相のいう北海道の「道」は道州制の「道」とは全く異なった概念である。第二に地方自治を定める憲法第92条は「制度的保障規定」であるからその解釈・運用については現状維持(ステイタス・クオ)の要請が働くはずだ。さすれば道州制を採用するためには憲法改正が必要なのではないか。
高橋先生からはご批判もあろうと思うが、「日本国憲法」の中には、なかなか良く出来ていると感心する部分もある。憲法92条の立法趣旨は「特徴ある地域をたくさん存在させて、その多様性を確保せしむることが、独裁制を防止する有効な手段となりうる」というものだったろう。ところが、残念なことに戦後、地方が一貫して中央省庁による画一的な支配の下に置かれてしまった、という運用上の誤りがあったと思う。
憲法9条についても意見があるが、これを言うと話が厄介になるので今回は省略する。
そこでさきほどの小泉首相の答弁を思い出していただきたい。かの首相は、無法学部出身のミジンコ予想屋でも知っている憲法条文や解釈を知らないのみならず、北海道の「道」が道州制の「道」と同じものだと思い、それを顔色一つ変えずに国会でトンチンカンな意見を述べているのだ!国会議事録に残るのによく平気で言えたものだ!
これ以来、私は小泉内閣に対して、相当、注意深く且つ懐疑的にその発言を受け止めることになった。
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