自然エネルギー革命を景気対策の柱にせよ(小野盛司)
(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第142弾です)
景気対策が迷走している。麻生総理は12月2日、公共投資3%削減や社会保障費の伸びの2200億円圧縮を定めた来年度予算の概算要求基準をいじする方針を自民党に伝えた。こうなると、もう支離滅裂だ。これだけ経済が悪化し緊急に大規模な財政出動が必要な時に、歳出削減をやろうなどと言うのは論外である。支持率は急落し麻生離れが加速している。自民党の総務会では、歳出抑制の撤回を求める声が相次ぎ、細田幹事長ですら「3年程度骨太方針を停止してでも景気対策をすべきだ」と主張している。
麻生氏は積極財政を支持していると思っていた。しかし、とんでもない思い違いだったのかもしれないと思うようになった。ここで麻生政権が倒れ、次の自民党政権が誕生したところで、あるいは民主党政権が誕生したしたところで、残念ながら更なる積極財政路線に進む見込みは無い。
麻生氏の景気対策が不人気だったのは、内容が国民に受け入れにくいものだったからである。我々は、自然エネルギー開発に大規模な投資をせよと主張している。これなら反対する者はいない。マスコミも賛成するだろう。これに関する政府とのやり取りを以下に示す。答弁書は昨日受け取ったものである。政府として、真面目に答えていると感じる。このような質問が、政府の方針転換へと繋がって欲しいものである。
【質問主意書】
平成20年11月20日提出
自然エネルギーの利用に関する質問主意書
提出者 滝 実 (無所属 比例近畿)
環境省が11月12日に発表した平成19年度の国内の温暖化ガス排出量(速報値)は二酸化炭素換算で前年比2.3%増と過去最高を記録した。京都議定書で日本は平成20年~22年度平均の温暖化ガス排出量を平成2年度比で6%減らす目標を課されており、平成19年度比では13.5%の削減が必要となる。これを産業界が負担して削減を行おうとすると莫大なコスト負担が必要となり非現実的である。今年の6月28日の日経新聞によれば、1バレル140ドルで1ドル=106円の為替相場が続けば、日本からの産油国への所得流出は24兆円だそうである。いつまた原油価格の高騰があるか分からないのであるから、エネルギー自給率4%という現実に国民は不安に思っている。これに関して質問する。
一 風力・太陽光・地熱などの自然エネルギーは、資源としては国内に豊富にあるのにも拘わらず、政府がこれを利用しようとする取組は遅れており、世界の中でのシェアをどんどん落としているのが現状である。一例として風力発電の国別の設備容量を下図で示した。平成16年末には日本は世界8位であったが、平成19年末には13位にまで下がっている。政府は自然エネルギーの利用をもっと積極的に推進すべきだと考えるがどうか。
二 自然エネルギーの利用促進という面で大きな障害になっているのが、電力の買い取り価格である。自然エネルギーの利用が進んでいるドイツなどと比べて買い取り価格が低いために、自然エネルギー発電は採算に合わず、いつまでも開発は進まない。しかし、買い取り価格を上げると、電力会社の負担が大きくなる。そうであれば、負担は政府が助成金として電力会社に支給するという可能性は考えられないか。
三 買い取り価格を上げただけでは開発が進まない分野がある。例えば洋上風力発電である。日本は国土の約12倍もの面積の排他的経済水域を保有しており、この水域の一部を利用して風力発電を行えば、日本の全エネルギー需要が満たされるという試算がある(注)。洋上風力発電では、ある程度の事業規模が確保され炭素繊維を使って製造した場合、耐用年数は80年以上で発電コストが原子力による発電コストを下回るという試算がある。もしそうであれば、これは日本国民に大変大きな希望を与えるものとなる。しかしながら、これをすべて民間の企業に行わせるには、規模が大きすぎ、また経費を回収する期間が長すぎるということになる。政府は、このような自然エネルギー開発にもっと積極的に財政支援をすべきではないか。
四 平成二十年十一月十八日の答弁書(内閣衆質170第213号)では、将来への負担を増やさないという意味は債務残高そのものではなく、債務のGDP比を増やさないという意味であることを認めていただいた。また、赤字国債を発行して景気対策を行った場合債務のGDP比が減少するという可能性も否定しなかった。政府は赤字国債発行を必要以上に恐れる必要はない。11月17日の朝日新聞でもクルーグマンが「大不況克服へ巨額財政出動をせよ。債務増を心配するときでない」と述べている。
今我々は真剣に日本の未来を考えなければならない時に来ている。マスコミの論調も、2兆円の定額給付金よりも自然エネルギー開発にお金を使うべきだということになっているようであり、定額給付金以上に国民の理解を得やすいと思われる。自然エネルギー開発を積極的に政府が乗り出すと次のようなメリットが考えられる。
① エネルギー自給率の向上。
② 温暖化ガス排出量削減。
③ 排出権取引で日本は有利な立場に立てる。
④ 開発された技術は輸出できるので、日本経済を活性化させることができる。
⑤ 将来のエネルギー価格の高騰を恐れる必要が無くなる。
⑥ 定額給付金よりGDP押し上げ効果が大きい。
⑦ 赤字国債でなく建設国債を使える。
⑧ 自然エネルギー開発への投資は国の借金を増大させるが、同時に名目GDPも増大させる。借金の増加率よりも、名目GDPの増加率のほうが大きく、結果として国の借金のGDP比を減らし、将来世代へのつけを減らすことができる可能性がある。
このようなメリットについてどのように思うか。
右質問する。
(注) 瀬谷道夫、山口光弘、多田国之 文部科学省科学技術政策研究所・科学技術動向研究センター 平成14年3月
【答弁書】
内閣衆質一七○ 第二五九号
平成二十年十二月二日
内閣総理大臣 麻 生 太 郎
衆議院議長 河 野 洋 平 殿
衆議院議員滝実君提出
自然エネルギーの利用に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員滝実君提出自然エネルギーの利用に関する質問に対する答弁書
一について
政府としては、「低炭素社会づくり行動計画」(平成二十年七月二十九日閣議決定。以下「行動計画」という。)などに基づき、低炭素社会の実現に向けて、太陽光発電や風力発電などの新エネルギー技術の抜本的な普及の促進及び開発の加速を図ることとしている。なお、御指摘の風力発電については、行動計画において、「陸上風力の導入支援、洋上風力などの新技術の検討を進める」こととしている。
二について
政府としては、新エネルギー技術の普及の促進に向けて、新エネルギー技術を導入する者に対する補助事業等を既に実施しているところである。なお、御指摘の、新エネルギー技術により発電された電力を買い取る電力会社に助成金を支給する可能性については、施策の有効性や効率性についての現行の導入補助事業等との比較を含め、十分な検討が必要であると考えている。
三について
御指摘の洋上風力発電については、行動計画において、「新技術の検討を進める」こととしており、経済産業省においては、平成二十年度から、我が国特有の気象・海象条件を把握し、これらに適合した洋上風力発電に関する技術開発や環境影響評価手法を確立するための事業を実施している。また、環境省においては、平成二十年度に、浮体型の洋上風力発電について、実証試験の実施に向けた課題の抽出や候補海域の選定などを行う調査研究を実施している。
四について
太陽光や風力などの新エネルギーは、輸入に依存しないエネルギー源であることから、我が国におけるエネルギーの安定的かつ適切な供給の確保に資するものであるとともに、温室効果ガスの排出量の削減により、低炭素社会の実現にも資するものである。また、我が国が強みとする新エネルギー技術の開発の推進は、我が国経済の活性化に資するものである。これらの観点を踏まえ、政府としては、新エネルギー技術の抜本的な普及の促進及び開発の加速を図ることとしている。
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コメント
米国革命は全米に広がった
AFP(American Free Press)09.4.23によれば、
オバマの地元シカゴから始まったThe New Tea Partyと呼ばれている新米国革命は、今や全米50州に広がった。
「沈黙の多数派はノーモアだ 革命が起ろうとしている」と書いている。
09.4.15には全米で反税闘争デーの集会とデモが行われた。
テキサスでは、ペリー知事がUSAからの脱退を扇動して、首都オースチンのテキサス人らが「脱退だ!」と気勢を上げた。
詳細は:http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/61.html
投稿: たつまき | 2009年4月24日 (金) 05時46分
米国新革命がオバマの地元シカゴから始まった
09.2.23
「ボーナスに数十億ドルを要するウォール街のCEO(最高経営責任者)らのために君はオバマ政府の巨額の抵当救済支出で支払ってやりたいのか?」と、ビジネス・ニュースのCNBCのTVリポーターR.サンテリーは、09.2.19の生放映番組で革命開始の「シカゴ・ティー・パーティ」を呼びかけて叫んだ。
無数の視聴者らから同感の声が続々寄せられている。新米国革命はオバマの地元シカゴから始まった。
"Tea Party"は、「ボストン・ティー・パーティ」に由来し、英国政府が米国に無税で東インド会社の茶を輸出させた1773年に、当時の植民地米国の人々が反対決起してボストン港の英国船を襲って、船荷の茶箱を海中に投棄した反乱事件だ。それは、1775年米国独立戦争=革命の発端の1つになった。
R.サンテリーはオバマの政治的根拠地シカゴで、新アメリカ革命の開始を「シカゴ・ティー・パーティ」と呼んでアピールした。彼は、茶の代りに「金融派生商品」を新革命開始の合図として海中投棄すると言った。胸のすくようなパフォーマンスではないか。
詳細は: http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/60.html
しかし日本のマスコミ・キャスターらは、金のため魂を売った抜け殻=ゾンビらで、そんな気の利いたことは絶対にしない。
全米港湾・倉庫労組(産業別全国単1組織)は2年前に新アメリカ革命宣言して、広範に支持されたが、今やそれが具体化しつつある。
日本の金で買収された「連合」などの労働貴族らとは天地の違いだ。これは国辱だ。日本人民よ。米国でもそうだったように、草の根から決起せよ。
投稿: たつまき | 2009年2月23日 (月) 20時42分
JAXVNさん、こんにちは。
>メディアはこの期におよんでまだこんな事を
>言っていますが、もはや「政策転換」しかな
>い事は明らかではないでしょうか。できなけ
>れば政権も日本も終わり、という事はすでに
>与党関係者も分かっているのではないかと思
>います。
すでにベクトルの変化を阻止する時点は過ぎて
いますね。積極財政路線にしないと、にっちもさ
っちもいかない状況になっています。ななしさん
の言うように、こんな時だけ頑固としてアメリカ
の真似をしません。私はこの反ベクトルの勢力は
日本つぶしを狙う半島系勢力ではないかと感じて
います。アメリカは確かに収奪はしますが、日本
の国力を完全に衰微させるまでは望んでないでし
ょう。これを望む勢力は半島系?中華系?
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2008年12月 5日 (金) 01時03分
こんにちは。
「CO2による地球温暖化」については最近異論も多くなってきていますが、エネルギーの多様化については温暖化とは関係なしにやるべきだと思います。地熱、風力の開発ははすでにある技術で出来ますし、メタンハイドレートや常温核融合といった新技術に関する研究もどんどん進めるべきです。「もう公共事業をやる余地は無い」などと言っている人は本気でそう思っているのでしょうか?全く信じられません。
それにしても、政府与党はやはり政策転換に「追い込まれる」ようですね。
「シーリング「堅持」から「維持」 予算編成の基本方針を転換
12月4日8時31分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
政府は3日、2009年度予算編成の基本方針を閣議決定した。公共事業費の前年度3%削減や社会保障費の2200億円削減などを定めた概算要求基準(シーリング)について、原案段階で「堅持する」としていた表記を「維持する」に弱めた。景気後退を背景に自民党からシーリング撤廃を求める声が強まったことを受けたもので、小泉純一郎政権時代から続いてきた財政再建路線は大幅に軌道修正されることになった。
(中略)
≪バラマキの危険信号≫
自民党内に見直しの動きが強まったことに「骨太の方針は小泉改革の象徴。なんとしてもぶちこわしたいとの意図が見え隠れしている」との分析が内閣府から聞こえてくる。
09年度のシーリングは「骨太の方針06」に示した歳出改革が基礎になっている。すでに補正予算で追加対策が相次いでとられ、07年度予算からその精神は崩れているのが現実だ。福田康夫前首相が後期高齢者医療制度の負担増凍結を決め、補正予算で対応して以降、社会保障を中心に補正による追加対策が当たり前になってきたからだ。財務省や内閣府も「当初予算で『骨太の方針』を堅持し、不足があれば補正で対応すればいい」(財務省幹部)との見解を持っている。
雇用対策として10兆円の別枠予算を立てる案が浮上するなど政府・与党内には、景気対策の名目で、財源のあてのない無責任な施策の実行圧力が強まっている。無軌道に歳出が膨らむという危険信号がともり始めている。(石垣良幸)」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081203-00000005-fsi-bus_all
メディアはこの期におよんでまだこんな事を言っていますが、もはや「政策転換」しかない事は明らかではないでしょうか。できなければ政権も日本も終わり、という事はすでに与党関係者も分かっているのではないかと思います。それでもまだぐずぐず言っているという事も、信じられない事ではありますが。
投稿: JAXVN | 2008年12月 4日 (木) 20時13分
本来、政府・日銀がとっくの昔にやってなきゃならん政策を米国がやるようですw
こう言う時には、マスゴミは米国を見習えとは言わんのですね~。
日本と米国の差はここにあるんじゃないでしょうか?
構造改革を推し進める為に不景気が必要なんでしょうかね~。
ね、日銀さんに日本政府さんw
浮かばれないのは日本の庶民ですよね。
FRB、国債購入で景気刺激策を支援も
http://special.reuters.co.jp/contents/uscrisis_article.html?storyID=2008-12-04T152900Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_JAPAN-352514-1.xml
ワシントン 3日 ロイター] オバマ次期米大統領と米議会が導入を計画している景気刺激策の資金をねん出するため発行が必要とされる大量の国債の買い手に、連邦準備理事会(FRB)が浮上している。
リセッション脱却に向け、オバマ氏と議会が最大5000億ドルの資金の投入を準備するなか、バーナンキFRB議長は、金利上昇を抑制するひとつの方法として国債を購入する用意がある、と述べた。
バーナンキ議長は1日、「FRBは公開市場で相当規模の長期国債や機関債の購入が可能だ」と述べ、「この手法はこうした債券の利回りに影響を与え、総需要を刺激する可能性がある」と語った。
投稿: ななし | 2008年12月 4日 (木) 16時03分
常温固体核融合への偏見と誤解を説き、理解と投資を促進させることも非常に大切と思うのですが、こちらの読者の皆様は如何お考えでしょうか。常温固体核融合は、確実に起こっている現象です。常温固体核融合の実現が是非とも必要に思いませんか。下記を参考にしてください。
【常温固体核融合】 荒田方式によるエネルギー革命への道
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2092/1226647846/
投稿: 超適当翻訳 | 2008年12月 3日 (水) 19時49分