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2009年1月 4日 (日)

2009年に政府がやるべきことは何か(小野盛司)

(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第147弾です)

 新年となりました。本年も宜しくお願いします。

 2009年を待っているのは、100年に1度の大不況だ。世界中がデフレ経済に陥る危機にある。麻生総理は日本が世界最速で経済回復をするのだと言っているが、この発言が彼の支持率を更に落とすことになるだろう。なぜなら、現在の日本の経済対策では経済回復は望めないからだ。景気がいつまで経っても回復しないと「世界最速の経済回復」を約束していたのにどうなったんだと、国民の不満が爆発するだろう。

 麻生氏はもっと計量経済学を勉強しなければならない。麻生流の小規模景気対策は問題外だが、大規模減税をしたとしても、その効果が現れるにはかなりの時間が掛かる。衆議院の任期は今年9月だから、とても衆議院選挙には間に合わない。計量経済学を知っていたら、彼は「今は痛みに耐えよ。必ず景気対策が効いてきてやがて景気が回復してくるのだから」と言っただろう。オバマ氏もそれは理解しているようだ。

 即効性がある景気対策をやろうと思えば、心理効果を利用するしかない。「景気が回復するまで、いくらでも景気対策を拡大し続ける。」「お金はいくらでも刷れるのだから心配ない。」とアナウンスすれば、国民の考えは変わってくる。世界のノーベル経済学賞受賞者は、その考えを支持していることを国民に教えればよい。そうすれば、国民は安心して消費するし、企業の投資意欲にも拍車がかかる。3年後の消費税増税の宣言など馬鹿丸出しと言いたい。むしろ、景気対策が足りなければ消費税を撤廃するつもりだとでも宣言したほうがはるかによいし、責任ある政治家のすべきことだ。国の借金が将来世代への負担になることなどあるものか。将来世代も必要なら必要なだけお金を刷ればよいではないか。

 将来世代への配慮を少しでもするつもりなら、豊かな日本を建設するには何をすべきなのかを考えるべきだ。目指すべきは「労働はロボットに、人間は貴族に」という社会の実現である。景気対策をするなら、無駄にお金をばらまくのでなく、そのような社会の実現のために使うべきだ。

 農業のロボット化を目指している研究者が北海道にいる。北海道大学ビークルロボティクス研究室の野口伸教授のグループである。「すでに技術的には、ほぼ実現可能」という農業の形を紹介しよう。広大な畑を何台ものトラクターが隊列を組んで縦横無尽に動く。人影は見えない。(研究室のホームページから引用 http://avse.bpe.agr.hokudai.ac.jp/
Photo

 別の農場では人工衛星と小型ヘリコプターからのデータをもとに、ロボットが最適な量の肥料と農薬をまいている。農業用ロボットは、GPSやGIS(電子的な地図)などを活用して自動運転が可能。耕転、除草、収穫など、人間が運転して行う作業はほとんどすべて無人で行える。
Photo_2

 こういった農業が実現すれば、今農業を行っている人たちはどうなるのか、心配する人がいるだろう。農業だけでない。あらゆる分野にロボットが入り込んで、人手は必要なくなる。「働かざる者、食うべからず」という旧来の考え方と、将来ロボットが人間に代わって労働を行うようになる現実とを合わせれば、「人間は食うべからず」という地獄社会が出来上がってしまう。今の日本政府の考え方を通せば、このような地獄社会に向かうのは必至である。

 唯一の解決策は私の拙書『ロボット ウィズ アス』(ナビ出版)に書いた。現代の資本主義は、このような社会に対応できるようになっていないので、大幅な修正が必要となる。要するにお金を刷って国民に渡せば、国民は消費できる。財・サービスはロボットが提供すればよいということである。提供された財・サービスの量に比例して国民に渡すお金の量を増やしていけばよい。そういった社会へのスムーズな移行については上述の本を読んで頂きたい。

 要するに、「お金を刷ってはならない」という間違えた考え方を捨てなければ、日本は地獄になる。アメリカはオバマ政権に代わってから、どんどんお金を刷り始める。そしてお金を刷ることが、大経済危機には如何に大切かが、明らかになるだろう。「お金を刷りなさい」という論文を私が最初に書いたのは1995年だ。あの頃、政府がお金を刷り始めていたら、今頃日本経済は現在の2倍以上の規模になっていたに違いない。今からでも遅くない。我々の次の世代の事を少しでも考えるなら、お金を刷って、豊かな日本社会の建設を目指すべきなのだ。

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コメント

宇宙時代に地球の生態系が生き残れる道を教えてくれるかもしれない 沖縄の干潟には生き残れる技術が眠っている 開拓すると宇宙発展があるかもしれない 産業は発明が起爆剤になっている エジソンは千以上の発明をした 沖縄の干潟で千以上の発明をすると時代の発明になって経済は発展し宇宙発展が実現できるかもしれない

投稿: 増田二三生 | 2009年1月16日 (金) 09時29分

naverさんへ 

あなたのような若い方が、このようなしっかりした文章を書けるのですから、日本もまだまだ見捨てたものではないと思います。高橋先生もきっと「神州の泉」をやっていてよかったと、喜んでいらっしゃるでしょう。
若い人のために教育にもっと沢山の金を注ぎ込むことが必要です。もう待ったなしの状態ではないでしょうか。

投稿: kenkensya | 2009年1月13日 (火) 03時38分

これから国際化していく中で、
日本人には、寡黙な働き蜂しか選択肢が残されていない気がしますね。

そもそも、日本人は英語を話せません。
これも先に申し上げたとおり、日本人の特質ゆえです。
文化・習慣が言語を形成する(その逆も然り)のですから、
美徳とされてきた"恥の文化"とは、簡単に言えば
「はっきりと自分の意志を主張しない」的なことだと認識しています。
それが言語にも反映されるので、
主語省略、あうん、などが美徳とされてきたのでしょう。

そうすると英語と語順が逆なのも説明つきます。
要は、言いたい事(意思)がどれだけ早くくるかの違いです。
それが英語は先になり、日本語はいくらでも後に出来ます。

これらは1文での話ですが、文章単位でも起承転結が逆だったりします。
新入社員のメールほどイライラするものはないですよね。
「言い訳⇒結果」の流れは上司をイライラさせます。
英語は逆で、「結果⇒理由」です。

以上の理由から、日本人が英語を話せないのは、
単なる語順や教育(受験英語等)の問題ではないことが説明出来ると思います。
全て日本人であるが故なのです。

日本人の特質(同調意識・全体主義)や文化があまりにも欧米と違うからでしょう。
そこから政治も教育も言語も全て語れると信じています。

私はこの自論に神州の泉さんなどでの知識を掛け合わし、
自身の政治や経済に対する考えかたを持って行きたいと思ってます。

これからもチェックします。更新楽しみにしてます。

投稿: naver | 2009年1月12日 (月) 07時07分

22歳にしてこのサイトを知ってしまった私・・・
この先日本で生きるのは辛そうですね。

政治の裏側の事(派閥云々)は分かりませんが、
日本人というのは、特に欧米人と比較して、
周りの意見に同調しやすく、そしてそれを善としている気がします。
それを"和"とか"美徳"とかほざいてますが、
結局は、周りや流行に流される、結果洗脳されやすい民族なんじゃないでしょうか。

親や学校教育自体がそうでしたからね。
戦時中よりはマシだと思いますが、
同じ制服、同じ時間、同じ授業進度に同じ理解・・・
表では"統一"とか"協力"なんて言われているけど、
裏を返せば"皆同じ"、統一することで"同調意識"を育み、
将来的には、蝶の様に舞・・・じゃなかった、
羊群れの様に出勤し、蟻の様に働くサラリーマンを育てているだけだ。
自分の意見なんてもたない。

いい大学へいけ、いい会社に行け。なぜか?
社会がそうだからだ。
大学へ行く真の理由を理解している奴なんて一人もいない。
ただ、みんなと同じでなくては"恥"だから。
大学へ行かない、学校で目立つなんてのは、全て"出る杭"とされてしまう。
出る杭は打たれるのが日本の美徳。
でも結局は権力者に流されるだけの被洗脳民族になっただけ。

日本には"出る杭"が必要だ。
麻生さんもある種の出る杭だけども、煩悩が小さすぎる。
政治家なんてみんなそうかもしれない。
先のコメントで「朝三暮四」とあったが、
政治家にはその先の暮四なんて見えていない。
目先の応急処置で精一杯。
雨漏りしたら普通は屋根を修理するだろうに、
彼らは下にバケツを敷くだけ。

この国は致命傷を負っているというのに、バンドエイドを張る程度の処置しかしてないんだから、
根腐れすんのも時間の問題だなと思う今日この頃。
目先の事だけで判断して、根幹とか本質を分かっていない。
一番大事と思う教育も福祉もダメ。これこそ真の根幹のはず。
私も若年ですが、今の学校教育や小中学生、そしてその親の程度は以前に比べ低いと判断している。
高齢者福祉においても、介護ヘルパーの待遇が低すぎる。
残り物で福のない仕事なんて誰が選ぶんだよっ!
上述にもあるが日本は統一・同調の社会、年寄りの個人が尊重されるわけがない。
"出る杭"である私から見れば死んだも同じだ。
だからと言って、被介護者は何も言う権利はない。
自分達が若い頃出る杭を非難してきただろう?周りと同じ事やってきただろう?
トイレットペーパー買いあさっただろう?バブル崩壊で大損しただろう?
俺から言えば自己責任。
時代が違う(情報量が圧倒的に少なかった)ことも原因の一つだが、
本質的な原因は、上述どおり、流されやすく統一同調を求める国民性だろう。
俺は流されないよ。『神州の泉』とか読んでるんだよ(笑)中々流されないよ?
日本の全体主義を上手いようにロスチャに使われてるじゃない。
金婚式や銀婚式の指輪文化作ったのもデビアスでしょう??

投稿: naver | 2009年1月12日 (月) 06時36分

悪いニュースしか無かった日本も少しづつ良くなる兆しが見えてきましたね。
一つ目は、政府委員として我田引水で私腹を肥やして来た外資の犬・御用商人オリックス宮内に鳩山総務大臣が痛烈な一撃を加えたと言う大変喜ばしいニュースですw
もう一つは、最近の財界人としては珍しく内需拡大策を訴えてると言うニュースです。
こうやって少しでも日本が良い方向に向かう事を願ってますが・・・

「かんぽの湯」全国71個の施設 のオリックスへの一括売却に、待ったがかかった。
http://www.soejima.to/

日本は内需拡大への改革必要=三井住友FG社長
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35768320090108

逆に超ド級の悪いニュースも一つ

対日投資、ファンド経由を非課税に 政府、促進へ税制改正
http://www.soejima.to/

こんな事するくらいなら豊富な国内の資金を米国になんぞ投資せずに国内に投資せよと言いたいですね~。
一体、それでどれくらい損失出したのかを明らかにして責任を問いたいですね。
竹中なんぞは未だに郵貯・簡保の資金は米国に投資せよとほざいてますし。
国内に資金が無い新興国ならまだしも日本はそうじゃ無いですからね。
企業は赤字決算と言いながら、過去最高の内部留保を貯め込んでますしね。
売国の極みと言うべきでしょうね。
清和会&創価公明の最後のあがきなのかも知れませんが。

投稿: | 2009年1月 8日 (木) 23時58分

全く同感、同感したところで何も変わらない、人生60年、これだけ多くの人が[事の真実]、を掴みながら、ネットという媒体を有しながら、悪魔に近いは悪魔の同類、悪魔から非難されたは真っ当な証左、風の無い日に芝草に火を着けると風が起こる(まわる)。願望は願望、行動は行動。善なる思考能力奪われた人々にマスコミは更に襲い掛かる、人々は再びここに群がる。悪魔はこのひとびとを嬉々と従わせる。善に興味持つことは無い。遠回り、遠回り、近回りは悪魔に勝てない。

投稿: はるうらら | 2009年1月 7日 (水) 14時38分

こんにちは。
今日の中日新聞に「日本の選択点-緑のニューディール 環境への投資どこまで」という記事が載っていました。
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/09newyear/news/05.html
この記事では、オバマ米国次期大統領の「グリーン・ニューディール」(GND)を取り上げ、「環境対策」と「従来の公共事業」のどちらを選択するのか、という内容となっていました。しかしながら、この「「従来型公共事業」をやめてその分の予算を「環境対策」に当てる」という主張では、経済効果は期待できないのではないでしょうか?もちろん、小野会長の主張はそのような物ではないと思います。
「道路も作る。新エネルギー開発もやる。農業へのロボット技術導入もやる(軌道に乗れば大幅な効果が期待できますが、初期投資と量産化には大がかりな投資が必要です。これこそ政府がやるべき事です)。医療現場の待遇も改善する。これらを全部やる。そしてその財源もある。やり方はいくらでもある。」
この「復活の会」の主張に対する理解は、明らかに広がっていると思います。中谷巌氏や長谷川慶太郎氏といった、これまで「改革派」と思われた人が続々と「転向」しているようですし。今年こそ、これらの政策を現実としたい物ですね。

投稿: JAXVN | 2009年1月 6日 (火) 20時39分

日本の国民は本当にどうしちゃったんでしょうね~。
ここまで愚かだとは思いませんでした。
自分の首を絞める改革を喜んで支持するとは・・・
幾らマスコミに洗脳されたからと言ってもこれは酷過ぎますよね。
一種の虚脱状態、放心状態になってるんでしょうかね。
今年は選挙の年ですから改革の正体にホントに気付いてほしいんですよね。
このチャンスを逃せばもう駄目なような気がしますね。
新自由主義改革を止める絶好の機会が来てるんですから。
麻生氏は4代続いた森派政権よりはマシですが、やっぱり最大派閥の森派=町村派の言いなりにならざるを得ない状況です。
これを変えるにはやっぱり下野させるしか無いでしょう。
ベストのシナリオとしては選挙対策で選挙管理内閣=小池氏や小泉氏を総理に担ぎ出した後で下野させる事が出来れば一番いいと思いますね。
もちろん与野党の新自由主義者を残らず落選させる事が出来れば言う事は無いです。
これは比例代表名簿制があるから不可能でしょうけど。
彼等は名簿の上位に来るでしょうから。
後は共産や国民新党、造反組と言った反新自由主義を旗印にしてる勢力が票を伸ばす事も望ましいですね。
今は新自由主義批判してるマスコミも選挙が近くなればどう手のひらを返すか分かりません。
事実郵政選挙の時がそうでしたから。
ただ今回は新自由主義自体が崩壊し、米国でも修正資本主義を匂わせてるオバマが大統領になりましたからあの頃よりはマシでしょう。
米金融資本もあの時のようにマスコミに資金を流して世論誘導する余裕はないでしょうし。
とにかく流れを変えたいですね。

投稿: ななし | 2009年1月 5日 (月) 01時19分

「朝三暮四」

これは高校生のとき漢文の授業で習ったものだが、いつもの通り、おぼろげな記憶に頼って書くと内容は次のようなものであった。
昔、中国の楚に猿をたくさん飼っていた人がいた。その人が経済的に苦しくなってきたので朝に四つ、暮に四つ猿たちにやっていたトチ(どんぐり?)の実を、一つ減らそうと考えた。
そこで(朝食の前に)猿たちにむかって「お前たち、これからトチの実を朝三つ、暮四つにしようと思うがどうだろう」というと猿たちはキーキーと怒った。
ここで突然、言葉をかえて「それでは、朝四つ、暮三つにしたらどうか」というと、猿たちは、喜んでひれ伏したというものである。

この説話は、「目先のことにしか考えが及ばない人」または「民衆というのは目先の利益さえ実現させてやれば、あとのことは考えない」という「まつりごと」の要諦を猿に寓意させて述べたものだろうと思う。

ところが、これから千数百年後、「朝三暮四」の寓話の作者が想像もつかなかった人民が直ぐ隣の島国に大量発生した。何と彼らは、暮のトチの実の数に思い至らすことすらなく、「朝のトチの実を二つにするが、空腹(痛み)に耐え、とにかく食べるトチの実を減らそう」と絶叫されると、ひれ伏して後、この主人に熱狂的な喝采を送ったのである。

「人間、変われば変わるほど、変わらない」とは、よく言われることだが、まさか時代の進展とともに人間が猿にも劣るようになろうとは・・・いやはや。

投稿: kenkensya | 2009年1月 5日 (月) 00時11分

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 なお、加藤登紀子BLOG。  4分50秒からの若い労働組合員と話している部分がとてもいいです(それにしてもこの若い人は男前だし、落着いた感じで随分しっかりしてるなぁ、)。その中で、「小泉首相の時に派遣社員の枠が広がりましたよね、世界で一番(悪くなり)30%以上が派遣社員になったって言うのは」「日本が最悪の状態だと思いますんで、」「アメリカでさえもまだ10%以下のようですね、そう言う現状をもっと日本全体の社会の体質として変えていかないと恐ろしいですよね」  前のエントリーの表題で米国猿まね自民党がお... [続きを読む]

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