自民党『郵政民営化見直し』案は偽装見直し案!!
3月12日、中谷元氏を座長とする自民党の「郵政民営化見直しに関するプロジェクトチーム(PT)」は、民営化推進派及び見直し派双方の妥協点を汲むという形で、党政調審議会に報告して了承されたらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090312-00000072-jij-pol
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031200851
私は3月2日に「自民党の「四分社化見直し」案は見直し案になっていない!!」という記事を書いた。その時点(2月26日)で発表された「四分社体制の見直し案」は、左図のように「三分社化案」と「二分社化案」という二種類の分社化案で占められていた。私は、この二つの分社化案には「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」の二大超メガバンクが分離したままでいいのか、この二つを合体させる案こそが、見直し案の骨子だというような意味のことを書いた。要するに、郵政の金融事業を扱う肝心な二大会社の合併(合同)案がないのは全然抜本的な見直し案になっていないじゃないかという意見を書いた。
今回の最終(?)見直し案は前回の骨抜き案よりも、さらに有名無実化したひどい内容だ。なんと、今回まとまった見直し案なるものは「提言は『4分社化を踏まえた3事業の一体的なサービスを確保する』とし、現在の4分社体制を維持する一方、将来的な経営形態見直しも示唆する文言に落ち着いた」という話だ。
これは事実上、本格的な見直し案は先送りされた形になり、現状維持と何ら変わらない最悪の結果となっている。要するに、プロジェクト・チームの見直し案とは、何にも見直さないという結論だということだ。「四分社化を踏まえた三事業の一体化サービス」など、本気で民営化を憂慮する心ある者たちからすれば、気休めにもならない誤魔化しだ。見直して欲しいのはサービスよりも、四分社化形態が営業形態として、金融的融通性や金融的防御の観点からどうなっているのかという肝心な点にある。
一部の人はご存知のように、我が国には、米国が国家安全上の観点から外資の規制を行う法律、つまりエクソン・フロリオ条項に該当する規制が存在しない。従って、その他の方法を用いて、民営化された郵貯・かんぽの莫大な郵政資金を守る必要がある。郵政民営化法案が成立した2005年当時、小泉首相や竹中郵政民営化担当大臣、あるいはそれを強力に推し進めた閣僚連中は、外資による郵政資金流出に関する防衛策をいっさい検討した節がない。それどころか、官邸主導を推し進めた連中はマスメディアと一体になり、国民に対して、郵政民営化の巨大なリスクである外資問題をいっさい問いかけることはしなかった。
じつは、外資規制について国民にはいっさい啓蒙しなかったという、その重大な一点が郵政民営化の本質を物語っていた。四分社化の理由で、竹中氏は、合体したままだと、一つの事業の損益状況が他の事業に影響を与えることを防止すると言っていた。しかし、実際は逆ではないのか?むしろ、三事業一体化で動くことにより、三事業共通の経営資源を共有するというポジティブなメリットを共有するのではないのか?これを『範囲の経済性(スコープ・メリット)』と言うらしい。
三事業一体化による相補性、融通性により、全国の過疎地の地域でも三事業の綜合的サービスを安定的に受けられた。この意味で言うなら、不安定な純粋市場に郵政事業をバラバラにして放置するよりも、三事業一体化で郵政業務を総合的に進めたほうが、効率、収益性、地域格差是正等にもいいに決まっている。三事業とは下記の三つの総称である。
(1)郵便事業(郵便・物流など)
(2)郵便貯金事業(金融・銀行業)
(3)簡易保険事業(保険業)
四分社化は経済効率から言っても、敵対的外資に対する防衛策から言っても最悪である。大体、日本版エクソン・フロリオ条項が存在しない状況で四分社化などを実行したら、米系外資に郵政株を買い占められることは目に見えている。竹中氏や小泉氏が四分社化に異常に固執したことは、米系外資に郵政の資産を移転させることにあるとしか思えない。それに郵政民営化が実質的にスタートした2007年10月に先駆けて、5月には三角合併が解禁されたことも、外資による収奪の下準備としか言いようがない。
エクソン・フロリオ条項のような国家防衛策がない現状なら、郵政関連の各会社が株の一部を持ち合って、一体化維持を堅持すれば少なくとも収奪型外資の侵略からは防衛できるだろう。三事業の再統合を検討する意味は外へ国富移転が起こることを防ぐ目的もある。
郵政民営化は根本から見直す必要がある。この民営化は、日本人が自発的にやったことではなく、米国政府の強大で陰湿な圧力をともなったインセンティブで行ったものであり、その目的は、米系外国資本の日本国富収奪にある。彼らは郵政事業が抱える膨大な資金の収奪と優良資産を根こそぎ手に入れる計画なのだ。だからこそ、その観点から民営化がはたして本当に妥当なのかは、根本的に問い直す必要がある。三事業を一体化したまま民営化するか、あるいは再度国営化を行うかである。半官半民の組織形態もあると思う。
要は国民生活に益になり、国益を毀損しない形態や体制作りを検討すべきだ。今すぐに行うことは郵貯・かんぽの株式の上場や売買が出来ないように即時凍結することである。本当の見直しを先送りにした場合、株式が上場されてからでは取り返しのつかないことになる。
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コメント
民主党 郵政民営化見直しより「ゆうメイト」の格差是正が重要
◆「ゆうメイト」問題の解決を優先すべき
新政権発足後、郵政民営化の見直し論議が先行していますが、郵政の根本的な問題は公社時代の所謂“ゆうメイト”の問題です。全国で約10万人が期間雇用(現在6種)されているアルバイト等“非正規雇用社員”の問題です。 これは郵政民営化以前から続いている制度です。勤続10年以上の人も数多く存在しています。その期間雇用社員の方々が時間給:800円~1,000円で働いて郵便事業を支えているということです。また、ゆうパック事業についても、最低賃金を割るような単価で外注に仕事を投げているようです。であるならば、民営化後の郵便局会社の職員は何をしているのでしょうかと言いたくもなります。 新政権は「格差是正」や「最低賃金の見直し」を主張しながら、まだそれらに踏み込んでいないのが現状です。郵政を国が運営するなら、この部分も国がリーダーシップを発揮して手本を示していくべきと考えます。
下記ブログをご参照下さい
◆人事総務部ブログ
http://www.xn--3kq4dp1l5y0dq7t.jp/ もどうぞご覧ください。
投稿: 人事総務部 | 2009年11月 4日 (水) 12時36分
腐敗政治撲滅 様
重要な情報をありがとうございました。You
Tubeはなるべく多くの人に見てもらいたいです
ね。
>郵政会社+オリックス+メリルリンチ日本証券の
>共謀で、何が何でもオリックスに異常な安値で
>落札させる画策の、動かぬ証拠が明らかになった。
最初から彼らはつるんで(共謀して)計画して
いたことは明らかです。この事実を究明していけ
ば、郵政民営化が米国と共謀して行った、とんで
もない歴史的な国策的売国だったということが見
えてきます。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2009年3月14日 (土) 17時13分
JAXVNさん、こんにちは。
中川大臣問題や民営化見直し発言への反発で、
麻生さんはねじ伏せられてしまった感があります
が、鳩山さんも大分トーンダウンしてきました
ね。小泉構造改革派に麻生さんも鳩山さんもつい
に白旗を揚げたという感じでしょうか。少なくと
も麻生・鳩山の郵政関連の一時期の発言は、自民
党の売国主流派に対する党内蜂起だったと思うので
すが、追従者が少なかったことと、マスコミが反
動的な動きをしているからですね。明らかにアメ
リカ(CIA筋?)が動いていますね。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2009年3月14日 (土) 17時06分
こんにちは。
かんぽの宿疑惑をみなさんに広く知ってもらうため、「阿修羅♪」掲載記事を転載させてもらいます。
_________________________________
http://asyura2.com/09/senkyo60/msg/200.html
【かんぽの宿衆議院TV-とんでもない、最終審査評価書やオリックス提案書・落札契約書が暴露された。】
13日の衆議院総務委員会、原口一博議員の質問により、「かんぽの宿入札者提案書」審査員である、日本郵政会社宿泊事業部長福本誠を名指しして、オリックス新会社の副社長として天下りを約束する記述をした、とんでもないオリックスの最終提案書が暴露された。
このオリックス提案書は、日本郵政と法外なアドバイザリー契約で入札を仕切るメリルリンチ日本証券に提出されたが、両者とも、審査員でありしかも売り手(日本郵政)の人物を「名指しして」し、自社に天下り受け入れ表明する不正な記述を不問にした。
また最終審査に残った、オリックスとホテルマネージメントインターナショナル(HMI)の2社に対する、最終審査評(審査結果)で「すべての従業員の皆様をお迎えします」と明記されたHMIの雇用提案が、完全無視(=審査評に載っていない)され、オリックスの雇用提案だけが、最終審査評に記述されていたことも暴露された。
これらの経緯を、メリルリンチ日本証券が知っているのは、そのアドバイザリー契約金額内訳で明らかになった就業時間(5時間/日程度と言われる)と、アドバイザリーであることからして当然である。
出し渋る郵政会社からやっと入手したこれら資料により、郵政会社+オリックス+メリルリンチ日本証券の共謀で、何が何でもオリックスに異常な安値で落札させる画策の、動かぬ証拠が明らかになった。
この暴露劇の模様を生々しく伝える下記衆議院TVの質疑をご覧ください。
そしてユーチューブ、ブログその他で、今回のビデオをはじめ、総務委員会・予算委員会の衆参国会ビデオライブラリ(下記)を大々的に拡散しましょう。
かんぽの宿犯罪疑惑→郵政大疑獄は、米国による340兆円日本強奪、国富の私物化、利権誘導、弱肉強食市場主義、格差社会、売国政治屋/官僚/守銭奴企業/金融屋の巣屈であり、日本の未来を左右する大問題だ。
_________________________________________
開会日 : 平成21年3月13日 (金)
会議名 : 総務委員会
原口一博(民主党・無所属クラブ)質問
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=39610&media_type=wb&lang=j&spkid=425&time=00:53:28.1
川内博史(民主党・無所属クラブ)質問
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=39610&media_type=wb&lang=j&spkid=279&time=01:26:31.2
塩川鉄也(日本共産党)質問
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=39610&media_type=wb&lang=j&spkid=320&time=01:57:45.7
答弁者等
大臣等(建制順)
鳩山邦夫(総務大臣 地方分権改革担当大臣)
加納時男(国土交通副大臣)
参考人等(発言順):
西川善文(参考人 日本郵政株式会社取締役兼代表執行役社長)
藤本栄助(参考人 日本郵政株式会社常務執行役)
佐々木英治(参考人 日本郵政株式会社専務執行役)
伊藤和博(参考人 日本郵政株式会社執行役)
横山邦男(参考人 日本郵政株式会社専務執行役)
山下泉(参考人 日本郵政株式会社執行役副社長)
日向英実(参考人 日本放送協会理事)
伊東敏朗(参考人 日本郵政株式会社常務執行役)
開会日 : 平成21年3月12日 (木)
会議名 : 総務委員会
松野頼久(民主党・無所属クラブ)質問
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=39606&media_type=wb&lang=j&spkid=485&time=00:08:49.1
答弁者等
参考人等(発言順):
藤本栄助(参考人 日本郵政株式会社常務執行役)
衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm?ex=VL
参議院TV
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
投稿: 腐敗政治撲滅 | 2009年3月14日 (土) 16時27分
こんにちは。
下記の日本経済新聞の記事を読んで、大変奇妙な感じがしたのは私だけでしょうか?
「総務相、郵政4分社化見直し
鳩山邦夫総務相は13日の閣議後の記者会見で、郵政民営化の見直しについて「1年半で4分社化の結論が出るとは思っていない」と述べ、経営形態の変更をすぐには検討しない考えを示した。総務相は「民営化の影の部分を聖域なく見直す」ことを繰り返し主張してきたが、大掛かりな見直しには現行制度の成否を見極めるだけの時間が必要との認識を示した。
自民党のプロジェクトチームがすでに4分社化体制の維持が必要との提言をまとめている。政府の郵政民営化委員会(田中直毅委員長)も13日にもまとめる「見直し意見」の中で、経営形態の問題に踏み込まない方針を固めている。
鳩山総務相は民営化委員会の意見について「大胆な指摘にはならないだろう。(成否の結論が出る)3年後には大胆なものになると思う」と話した。(16:00)」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090313AT3S1300K13032009.html
見出しだけ見た人なら、「自民党PTは『四分社化見直しはせず』と言っているが、鳩山総務相はやっぱり4分社化見直しを考えているのだな」と思うのではないでしょうか。ところが記事の方は、「『1年半で4分社化の結論が出るとは思っていない』と述べ、」、あるいは「『大胆な指摘にはならないだろう。(成否の結論が出る)3年後には大胆なものになると思う』と話した。」となっています。「4分社化の
見直し」は、「3年後をめど」なんて悠長な話ではないはずです。鳩山総務相の発言は、明らかに以前よりトーンダウンしています。そして、この日経記事の見出しはその事を隠すためのものではないか、という気がしてなりません。
また、日経についてはもう一つ気になる事があります。この記事はwebでは「経済」のカテゴリになっています。ところが、こちらの記事は「政治」カテゴリなのです。
「竹中氏が総務相批判 「かんぽの宿」めぐり
竹中平蔵元郵政民営化担当相は13日、自民党本部で講演し、宿泊保養施設「かんぽの宿」の一括売却に反対している鳩山邦夫総務相に関し「民営化の枠組みをつくるのは政治家の仕事だが、経営判断に政治が立ち入ることは厳に慎まなければならない」と批判した。一括売却の白紙撤回に「不要な資産は早く売却しなければ赤字が毎年積み重なってしまう」と懸念を表明した。(01:00)」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090314AT3S1302X13032009.html
これはどう考えても、この二つの記事を比べられる事がいやだったとしか思えません。
投稿: JAXVN | 2009年3月14日 (土) 10時04分