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2009年4月10日 (金)

2020年には実質GDPを120兆円押し上げると麻生総理の発言(小野盛司)

(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第160弾です)

 昨日(4月9日)に麻生総理は日本記者クラブで講演をし、2020年には実質GDPを120兆円押し上げるとの目標を示した。今までの、政府の目標は財政健全化ばかりで、デフレ時での財政健全化の目標は経済を縮小させ、国を貧乏にするだけで全く馬鹿げたものだっただけに、今回総理が経済拡大の目標について触れたのは評価できる。

 昨日の報道ステーションでは古館伊知郎氏がさっそくこの数字にコメントをしていた。120兆円拡大なんて、できるわけないというコメントであった。古館氏は経済が全く分かっていないことが再確認された。たった120兆円なのかと批判するなら彼を評価できたのだが。今回の経済危機で2008年度で-4%、2009年度でー6%の成長だと言われている。ということは合わせてー10%、つまり50兆円を失ったわけだ。120兆円だけ拡大ということは2007年から13年かけて、差し引き70兆円(120―50=70)しか拡大しないということだ。これは年率約1%の成長を意味する。こんな低成長を目標にしている国は世界中捜しても日本しかいないだろう。これでもまだ高すぎると発言した古館氏の経済音痴にはあきれ果てた。

 一方では麻生総理は、アジア経済を2020年までに2倍にすると言った。2009年から2010年までに経済規模を2倍にするには年率6.5%の成長でよい。この程度の成長なら日本が足を引っ張らなければ達成可能だろう。特に中国はそれ以上を考えているだろう。もっとも、日本が1%成長なら、日本以外は10%を超える成長にしないと達成しないのではないか。なぜ、日本だけがアジアの中で他地域の10分の1の成長しかできないのか納得できない。日本は成熟した国だから成長できないとでも言いたいのか??成熟などしていない。一人当たりのGDPでは先進国では最低なのだから、まだまだ未開発だ。

 今回の15兆円の景気対策だが、ばらまきだとの批判、財政悪化への批判等、マスコミの批判はいただけない。この100年に一度の経済危機に、たった15兆円しか出さないのかと批判すべきだった。麻生内閣の過去3回の経済対策での財政支出は12兆円で、これがGDPを1%押し上げる効果があったと内閣府は発表した。1009年度の成長率はー6%程度と言われているので、もし何もやらなかったらー7%成長になるところだった。―7%よりー6%の方が確かによいのだが、額が足りなかったのは明らかだ。国民の苦しみを政治家は理解しない。中国は日本の6割のGDPしかないのだが、57兆円の景気対策を打ち出して、すでに効果を上げている。中国・上海の株価は昨年比30%も上昇した。日経平均は0.6%の上昇にすぎない。

 要するに豊かになりたかったらお金を刷りなさいということだ。国債の大量発行により金利がじりじり上がる。といってもまだ1.4%レベルだから全く心配ない。本格的に上がってきたら、日銀が国債を買えばよいだけだ。それをやらないと、日本は際限なく貧乏になってしまう。

 今回の補正予算を見ても、1年限りにして、その後は財政健全化に走ろうとしているのが分かる。今年以降の負担の増加につながるものは徹底して補正から除外している。例えば、公明党が重視する高齢者医療費負担引き下げは盛り込まなかった。公明党の中には「衆議院選応援に力が入らなくなる」との声さえあるのに、自民党が強力に反対したのは、翌年度からの負担は徹底して抑えようとしている表れだ。自民党は何を考えているのだろう。たった15兆円の財政出動を1年間やれば、日本経済は立ち直るとでも思っているのだろうか。その後に消費税増税で財政を立て直すとでも言うのか。

 本当に気は確かかと言いたい。今回15兆円の財政出動ということは、前回の12兆円と大差なく、GDP押し上げ効果は1%を若干超える程度なのだろう。08年度と09年度で合計10%のGDPを失ったことを深刻に考えているのだろうか。外需が無くなった分を内需で全部補うのは無理だと与謝野大臣は言う。それは申し訳程度の財政出動なら無理だ。お金を刷ることはしないというのなら難しいだろう。しかし、すべての国には通貨発行権がある。中国はそれを早々と利用して順調な経済拡大を続けている。日本だってできないわけがない。

 日本は国の債務のGDP比が高すぎるから、もう国債発行は限界だという説がある。しかし、それは違う。国債発行には上限は無い。これは借金というより、お金を刷っているわけだから、現在刷っても将来刷れる額が減るわけではない。いつでもいくらでも刷れる。大規模な経済対策でGDPが増えれば債務のGDP比は下がる。しかも税収が増えるからなおさらだ。今こそ財政健全化を忘れ、ひたすら経済拡大を目指すべきだ。1%成長でなく、名目で数%成長が世界標準だし、再び豊かな日本経済を取り戻すための必要不可欠な成長率である。それが唯一の財政健全化の道筋でもある。


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コメント

内需拡大は無理ですか~w
例えば新車市場だけ取って見ても90年代のピーク時には700万台超えてたんですがね。
今年度はおそらく500万台切るんじゃないですか?
米国の言いなりになって改革と称して国民への利益配分を減らし、雇用を不安定化させた結果がこれじゃ無いんですかね?
内需拡大は無理なんて売国奴や改革派の戯言に過ぎんと思いますね。
米国依存体質から脱却してもらっては困るんでしょう。
中川氏を嵌めて財政再建厨の与謝野氏を据えたのはまさに日本弱体化の為でしょうね。
それからマスゴミはもう見捨てましょうw
あれは完全に米国やその手先売国奴の傀儡工作機関です。
日本の国益や日本人の為のものではありません。
それを日本人自身が認識する事が必要です。
中々難しいですが。
与謝野氏の言い分で唯一理解出来るとすればデフレ脱却→国債の金利高騰を恐れてると言う事でしょうか。
米国はそんな事はお構いなしのようですがw
だけど今の財政再建路線=デフレ・低金利維持路線で行っても間違いなく破綻しますけどね。
まあとにかく国防にしろ、市場にしろ米国依存からの脱却が不可欠なんですが、これがなかなか難しい・・・

投稿: ななし | 2009年4月19日 (日) 10時26分

ご成婚50周年を迎えられた両陛下の記者会見を
見て、お言葉の一言、一言が真実と慈愛に満ちて
いることに、今更ながらに胸を打たれずにいられ
ませんでした。

比べるのも不敬で不謹慎なようですが、人はそこ
からでも、政治家の言葉の嘘や軽さや無慈悲さを
感じ取れるのではないでしようか。

新聞の雑誌の広告で、皇后陛下の皇太子妃時代の
美しさを「輝くような」という形容詞で表現して
いるのを見て、私は少し違うなあ、と思いました。

当時の妃殿下を思うとき、私はいつも、「あおに
よし......匂ふがごとく、今さかりなり」
のうたを連想しました。または、「朝日に匂ふ山
桜花」

「匂ふような」という言葉はもう死後になったので
しようか。「輝くような」では「匂ふ」という言葉
から感じられる「ふくよかさ」や、香気を放つ、香
り立つというときの「香り」が感じられません。
色としての「薄桃色」も感じられません。

5年ほど前、自転車の荷台に乗せて買って帰って
きた白樺の木が、もう4メートルくらいに大きく
なりました。そのときは思いませんでしたが、
皇后陛下のお印の「白樺」ということが潜在意識
にあったのかもしれません。

2年前にもらってきた子犬には、悠仁親王殿下を
お守りするようにと言い含め、お印の「高野槙」
から一字いただき「まき」と名付けました。

記事と関係ないことを書いてすみません。

投稿: 一葉 | 2009年4月11日 (土) 10時07分

こんにちは。
メディアでは盛んに今回発表された政府の景気対策を「過去最大の規模」と喧伝しています。しかし小野会長のシミュレーションでは10~20兆、しかも一回限りの財政出動ではデフレは全然解消しない事はすでに証明されています。米国オバマ政権はすでに7000億ドルという、やはりの「過去最大」の財政出動を決め、しかも「これでもまだ足りない。この倍は必要だ。」という意見すらあるのに、です。西松建設献金事件でも、「検察は『兵力の逐次投入』という『ガタルカナルの二の舞』を行っている。」と批判されていますが、この「兵力の逐次投入」はもはや日本の習い性ではないか、という気すらしてきます。
そして今日の報道では、早速このような記事があります。これでは、今回の「小さすぎる景気対策」すら台無しになってしまいかねません。

財政再建で「消費税上げ」強調へ 与謝野財務相

4月11日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
 与謝野馨財務相は10日、今後の税制改革の道筋を示した「中期プログラム」について、追加経済対策の実施に伴う財政悪化を踏まえ、6月までに見直す考えを明らかにした。社会保障の財源としてだけでなく、財政再建のためにも消費税率を引き上げる必要性を一層強調する内容に改め、経済財政運営に関する2009年の「骨太の方針」に反映させる方針だ。

最終更新:4月11日8時16分」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000001-fsi-bus_all
だから「財源は政府紙幣発行で」という話だったはずなのですが、高橋洋一氏の事件で「政府紙幣」は全くメディアに出てこなくなってしまいました。こうなると、やはり事件は「口封じのため」で、逮捕しなかったのは「もうしゃべらないのなら命までは取らない」という意味だったのでは、という気がしています。

投稿: JAXVN | 2009年4月11日 (土) 09時05分

私はまず、今の日本の豊かさ、輸入した食糧の何割かを食べずにそのまま捨てている、それは世界の他の貧しい国々の人々を苦しめても居る、そんな歪んだ豊かさを検証すべきだと思う。今の日本のエリート層が今の生活レベルを維持するための政策など意味は無い。

投稿: 高橋 | 2009年4月10日 (金) 19時47分

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