鳩山邦夫総務大臣がやっている突破行動の物凄さ
西川善文・日本郵政社長の更迭問題を、永田町騒動や党内抗争という、政局がらみの文脈に位置づけて矮小化することはおかしい。メディアは鳩山総務大臣の西川善文指弾を、駄々っ子扱いのように報道し、まるで一人芝居のピエロを演じているかのように、面白おかしくとらえようとする。麻生総理や郵政民営化推進派との齟齬を、身内のささやかな争いのように強調している。
しかし、この問題はそういう表層的な次元でとらえる話ではなく、2001年から今日まで、政権与党が行ってきた総合的な国策、すなわち小泉・竹中構造改革路線の正当性が問いかけられる本質を有している。平たく言えば、西川更迭問題を掘り下げることで、小泉・竹中構造改革路線が巨大なペテン国策だったという構図が浮かび上がってしまうことになる。郵政民営化は、その中核に位置している。
特に、西川氏の更迭問題に飛び火した「かんぽの宿」の破格値一括譲渡安売りの件は、その背景にさらに物凄い闇を抱えている。それは、郵政民営化そのものが、実は巨大なペテンによる「国策利権」ではなかったのかという疑いが国民に徐々に生まれつつあるからである。りそな銀行の国庫救済に、政府絡みの金融操作疑惑を指摘した有識者は、植草一秀さんただ一人だけあるが、そのために彼は二度も国策捜査に嵌められている。小泉政権が進めた構造改革を批判した有識者は幾人かいたが、植草さんだけがあらぬ罪を着せられて不当な汚名を蒙(こうむ)ったのは、彼の指摘した「りそなインサイダー取引疑惑」が、ズバッと真実を衝いていたからにほかならない。
今回の鳩山総務大臣による「かんぽの宿」疑惑は、これを妥協なしに追求していけば、郵政民営化の全貌が、国民を詐術して強行した、巨大な「国策利権」の解明に到達する可能性がある。鳩山大臣の妥協なしの追求によって、小泉一家が今まで必死に隠蔽してきた「郵政民営化の闇」が暴かれる局面が生じようとしている。鳩山大臣の造反に、清和会を中心とする郵政民営化推進派(=構造改革推進派)と米系外国資本、それに追従する大手メディアは、この問題が郵政民営化の国策利権の追求まで飛び火するのではないかと、戦々恐々としているに違いない。
文藝評論家の山崎行太郎さんも、メディアが西川氏続投問題を意識的に回避し、問題を矮小化するのは、その背後に広がる郵政民営化利権の巨大な全貌から国民の関心を逸らしているように見えると言っている。この部分は私とまったく同じ見解である。これに関連して、さっきのニュースでは、永田町から小泉純一郎氏が再登板するかもしれないという噂が出てきたそうである。それに加えてもう一つは、今、急に内閣改造論(組閣)が浮上してきている。これらが何を意味するのかと言えば鳩山大臣の更迭である。鳩山総務大臣の郵政ツッコミが終息しないことに対する悪徳ペンタゴンの焦りである。何としても鳩山大臣の口を塞ごうというイライラである。
小泉政権以来の自公政権は、日本史上類例を見ない悪徳権力体制である。彼らが行った政策はどれも国民を向いていないばかりか、悪徳ペンタゴンの利益に供する内実しか持たない。アメリカ政府関係者と清和会を中核とした構造改革推進派(小泉一家)が今、何を一番恐れているかと言えば、鳩山総務大臣の「かんぽの宿」疑惑糾弾の続行なのである。鳩山大臣の糾弾行動に堪忍袋の緒が切れたというところだろう。彼らは、「かんぽの宿」疑惑をこれ以上追及されることをきっかけに、国民や野党が郵政民営化全体の見直しに向かうことを心底嫌っているのだ。
なぜなら、郵政民営化の全貌が巨大な詐術性に基づいているからだ。国民をペテンにかけた悪の巣窟は、その事実を知られたくない。実は国民は「かんぽの宿」疑惑を目の当たりに見て、もしかしたら郵政民営化とは、国民のあずかり知らぬところで、郵政私物化、利権化を構築していた疑いがあるかもしれないと思い始めている。最初に鳩山大臣が「かんぽの宿」疑惑を言い始め、2月初めには、麻生首相が四分社化の見直しに言及した。
重要なことを言うが、今、政権与党に属する政治家が、来るべき政権交代、あるいは政界再編を睨み、郵政民営化に関する批判や見直しに言及することはまずありえない。なぜなら党是に反するからだ。郵政民営化には米国政府、及び米系外国資本による日本国富収奪計画が基底にあり、清和会を中心とする買弁勢力、すなわち悪徳ペンタゴンの睥睨が常にある。これに反する行為は謀反(むほん)にほかならない。特に政権与党に属していながら、郵政民営化に関する糾弾行為をやるのは文字通り命がけであるはずだ。
その意味で、麻生首相の四分社化見直し発言、鳩山総務大臣の一連の「かんぽの宿」譲渡問題や、障害者郵便割引不正問題の追及などは、人気取りや票取りの意識レベルでは考えられない捨て身の行為だ。アメリカの睥睨に対抗しているわけだから、並大抵の覚悟ではできないことだ。政治家として本気でなければ、つまり、国家国民を向いていなければ、こういう糾弾行為は持続できないと思う。その意味で鳩山大臣は立派である。今回は四分社化について書くつもりだったが、そこまで行かなかった。また別記事に書こうと思う。
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コメント
返事が遅くなり、申し訳ありません。塚本三郎先生は杖も使わず、矍鑠と、獅子吼を発しておられます。 熱烈な日蓮大聖人の信奉者であられる先生は、似て非なる池田大作氏の創価学会を猛烈に批判され、我が意を得たりと言う素晴らしさでした。塚本先生は国鉄に勤務され、政界に入られたのですね。大先輩の僧侶に、やはり国鉄に勤務されておられた方で、東京石神井の釈迦本寺(日蓮宗)の御住職(性格には息子さんに代を譲られました)がおられますが、その先生と塚本三郎先生は大親友だそうです。 塚本先生の日蓮宗の師匠は、明治から昭和初期にかけて勇名をはせた、田中智學先生です。智學先生は日蓮宗の大学者と同時に、大変な行動家で「天下は悪に滅びず愚によって滅びる!!!」と名言が有り、塚本先生も、それを力説しておられました。 田中先生の意志を継ぐ先生は勿論おられます。塚本先生の意志を継がれる方は、私は西村真悟先生かと思いますが如何でしょうか。而して一葉さんのお父様は塚本先生の同志であられたのですか。やはり私の知人に旧民社党で塚本先生と同じ釜の飯を食べられた先生がおられますが、思想熱烈、行動矍鑠としておられます。一葉さんも頑張ってください。
投稿: 愛国沙門 | 2009年6月11日 (木) 02時26分
どうしても分からないのですが、日本のネオリべたちに
とって、最も恐れ、忌避すべきは政権交代のはずなのに、
なぜ、鳩山総務大臣を非難し、党を混乱させて支持率を
下げるようなことをするのでしょうか。何か、秘策があ
るのでしょうか。
少し、気になることがあります。麻生首相が都議選の応
援演説で「(北朝鮮と)戦うときは、戦わなければなら
ない」と言われたことです。たいしてニュースにもなら
ない発言でしたが、私は驚きました。
もし、半島有事にでもなれば、政権交代など吹き飛んで
しまうのではないでしょうか。
投稿: 一葉 | 2009年6月10日 (水) 13時56分
涯上様
政治家として当然のレベルが、戦後の田中角栄
とか佐藤栄作の時代と違ってきていますね。特に
中曽根内閣辺りから政治家の国民目線は劣化し、
小泉政権でピークを迎えました。私は政治家の金
品のたくわえにはある程度寛容なんです。彼らは
とても激務ですから、本気でやれば寿命が縮むで
しょう。だから多少の利権や利得はあってもいい
と考えます。役得というよりは、当然の報酬とし
て。ただ、そのためには一般国民の生活を守って
もらうという最低限の政治行為をするべきです。
ところが私利私欲、党利党略ばかりに加え、従
米、媚米では国民はたまったもんじゃありませ
ん。政治家の務めは再配分ですからね。これをや
らない政治家は税金泥棒という犯罪者なんです。
投稿: 高橋博彦(管理人) | 2009年6月10日 (水) 13時12分
愛国沙門 様
塚本三郎さんは、まだお元気に活躍されているのですね。
私は、亡父が「民社党」を支持していた関係で、民社党
がなくなってからも、亡き父を慕うような気持ちで、時
時、なつかしく思い出していました。(もっとも、政策
の中味は殆ど知りません)
管理人様に先に言われてしまったので、悔しかったwの
ですが、私は梶山静六さんも好きでした。やはり、父親
のイメージです。それと、真紀子さんがいみじくも称さ
れた「軍人」のイメージというか、戦国武将の風格を備
えた得がたい人だったと思います。
こういう人たちが、今の政界にいてくれたらと、ないもの
ねだりの虚しさと悲哀を噛みしめています。
投稿: 一葉 | 2009年6月10日 (水) 09時25分
鳩山総務大臣の一連の行動は私達に有利な事しているるわけではない、政治家として当然の事している。極めて当然のことであるから私も当然支持している。メディアに登場する国会議員、国民世論誘導の心算だろうが鳩山総務大臣と違う意見色々発言している、その発言を我々は注視し何者なのか判断している(されていること忘れるな)過去の*騙し*の成功事例はこの状況では通用しない、売国メディアも当然本来のマスコミ精神に(例え一つの局でも)戻れば拍手喝采でこれを支持するだろう。
投稿: 涯上 | 2009年6月10日 (水) 09時20分
6月10日のテレビ朝日系やじうまプラスに中川秀直氏が出演していました。
反鳩山総務大臣の主張を繰り返していました。この時期に、片方の側の主張だけ批判なしで伝える報道姿勢に強い違和感を感じました。
投稿: 柳生侍 | 2009年6月10日 (水) 07時50分
鳩山兄弟は党派は違いますが、ガタガタになってしまった(小泉さんによって)日本を何とか再生しようと身命を惜しまず、頑張っておられると思います。 昨日、立正大学の石橋湛山記念講堂に於いて、日蓮聖人の代表的著作の「立正安国論を現代に問う」と言うシンポジウムが行われ、私も行ってまいりましたが、数人の発言者の先生の中で、やはり塚本三郎先生がピカイチで、その憂国の熱情漲る講演に、涙がウルウルしました。 塚本三郎先生は講演の中で「鳩山の由紀ちゃん」と言う呼び方をされていましたが、腐乱してきた自民党に対して、民主党にも頑張って欲しいと言う意味を込めているように、感じました。
投稿: 愛国沙門 | 2009年6月10日 (水) 01時39分