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2009年7月 5日 (日)

ネオ自民党(偽装CHANGE勢力)を終わりにせよ

 自民党の偽装CHANGE勢力は、その持てる手駒をすべて使い切る覚悟で最後の足掻きをしている。高所大所に立ってものをいう気持ちはまったくないが、自民党に対して多くの人々は誤まった認識を持っている。それは政治に疎い管理人が、小泉政権の異質性に気が付き、素人なりにこの政権の本質を調べていて気が付いたことであった。小泉政権は明らかにそれまでの自民党与党政権とは、まったく別の政権に変質しており、人々がそのことを自覚できないうちに、この政権は日本国家と人々の生活空間としての社会を根底から破壊してしまったのだ。

 さて、小泉政権がどのような政権であったのか、振り返ってみた時、いくつかのアプローチの仕方は当然あるが、その一つに、自民党の歴史的な流れから見ることは重要である。もう一度言うが、小泉政権以降の自民党については、多くの人がその本質について、ある種の巨大な錯誤をおかしている。自由民主党は1955年、自由党と民主党の保守合同によって生まれた。それ以来、自民党は政権担当与党として戦後日本に君臨してきた。しかし、同一政権が権力を掌握し続けていると、そこには構造上の腐敗が多く生じ、それは政治家や官僚の悪しき慣習となって継続していた。

 小泉政権以前は田中角栄型の政治体制が続き、政官財の金権・利権構造が日本列島を蝕んだ癌細胞のように隅々に蔓延していた。平成大不況の閉塞感と相まって、人々は政治の硬直性、守旧性に強い疑念を抱き、なんとかこれを打破する政治が行われないかと、新しい型の指導者と古い体質の自民党の刷新を待望した。そこに、突然スーパーマンのように現れたのが、小泉純一郎という自民党派閥政治の歴史にはいたって稀有なタイプの宰相であった。

 彼は言った。自民党をぶっこわす、派閥政治を解消する、そのためには、「聖域なき構造改革」を不退転の覚悟で断行せねばならない。まるで能舞台で見得を切ったような斬新な物言いで人々の気持ちをつかんだ。小泉劇場の華々しい登場である。小泉純一郎新宰相は、旧田中派型政治と訣別することによって、日本を金権利権腐敗の泥沼から引きずり出し、官僚主導を是正して政治を新しい地平に誘おうとしていると誰もが思った。この時、亀井静香氏に代表される従来型の政治イメージは完全に古いものとして人々に認識されてしまった。

 小泉首相は断言した言葉どおり、旧田中派型政治の最後の流れであった、橋本龍太郎率いる経世会を攻撃し、ほぼ完全に壊滅状態にした。旧来型の派閥政治の絶滅である。ところが、皮肉にも自民党内には「小泉構造改革派」というべき新たな巨大派閥ができあがっていた。さて、管理人ごとき政治に疎い者が、場末の酒場で安酒の勢いに任せて大言壮語しているようで実に恥ずかしいのだが、正直な気持で語っているのでその辺は差し引いて聞いて欲しい。

 管理人は政治経済のシロウトながらも、小泉政治にはどことなく根本的なところで大きな胡散臭さを感じていたので、従来の自民党政治といったい何が違っているのだろうかと考え始めたのが、2002年ごろだったと思う。それまでは多くの人と同様に、もしかしたら小泉さんなら何かやってくれるかもしれないと半ば期待を込めていたと言ってもいい。ところが現実に景況感はどんどん悪くなるし、平成大不況の閉塞感は一桁増えたようなきわめて重苦しい社会になってきたなというのが、その頃の実感だった。

 翌年の4月には日経平均株価が七千円そこそこになっており、正直、なんだこりゃ?という疑念が強く起きてきていた。聖域なき構造改革というのは、いつまでこういう不安感や痛みを感じていればいいのだろう、これはいつ立ち上がって来るのだろう、何だか変だぞという疑念が起こっていた。2005年まで、管理人はそういうすっきりしない状態が続き、株価は回復基調になったことは知っていたが、庶民レベルの生活感覚がいっこうに良くならなかったばかりか、なお一層劇的に悪化しているという感じだった。

 政権発足二年目くらいから、小泉首相の構造改革そのものに違和感を持っていたが、それとは別に彼が連呼していた郵政民営化はまったくピントはずれな感じがしていた。管理人は郵便局に不満を持ったことなど一度もなかったし、悪い話も聞いたことがなかった。きちんと機能していて、あって当然の地域の建物だったからだ。銀行は金持ち優遇で我々庶民へは冷たい視線を持っているが、郵便局の職員さんたちには、オラが村の局員さんという親しみを持っていた。そこへ、何で今ここで民営化なんだ?という釈然としない気分があった。今ではよくわかるが、郵政事業の公共性は人々にとって、なくてはならないインフラだったということだ。竹中平蔵氏のように、市場原理だけで価値規定できるものではない。

 郵政民営化、これは構造改革と同様に大きなペテンではないのかという意識を強く持ち始めた時、関岡英之さんの「拒否できない日本」や関岡英之・吉川元忠氏の共著「国富消尽」を読んで、自分の小泉政治に対する疑念は正しかったことを確信した。はっきりしたことは、小泉構造改革も郵政民営化も百パーセント他生的要因から制度設計されており、小泉氏は竹中平蔵という日本人のメンタリティを持たない米国の尖兵と日本を改悪したということである。

 政治分析はいずれ別記事に書くが、冒頭の疑念を簡単に言えば、小泉政治とは従来型の田中派型政治を消滅させることによって、アメリカ及び米系国際金融資本の利益に即した市場改悪を徹底的にやった日本史上最悪の犯罪政権であったという事に尽きる。ところが多くの人々は、小泉政権が従来型自民党政治の変種というか、変わった内閣だったと言う程度の認識しか持っていない。つまり、従来型修正資本主義の失敗バージョンだったと思っている。偉そうに言って申し訳ないが、これがきわめて大きな錯誤なのである。

_72_2   声を大にして言うが、小泉政権は歴史的な歴代与党政権の展開政権ではまったくない。あれは戦後政治に突然生じたアメリカの完全なる傀儡政権である。あるいは悪く生まれ変わったネオ自民党ということもできる。これを動かす実質勢力は偽装CHANGE勢力である。従来型55年体制下の自民党とは派生淵源がまったく違うのである。55年体制の自民党が党の自己同一性だったとすれば、小泉政権は自民党ではなく、アメリカの手の平で操作された革命政権の一種であろう。

 国民が認識を改めるべきことは、小泉政権が自民党の主流でも傍流でもなく、日本とは完全に別種の内政干渉から動いた他動的な政権だったという事実だ。「年次改革要望書」の存在と、日本版エクソン・フロリオ条項の発想が、徹底して禁忌扱いになっている現状がそれを物語る。加えて国民の利益を第一に考える良心的な有識者は政権によって弾圧されている。たとえば、万民幸福の基本視線を持つエコノミスト・植草一秀さんは理不尽な罪を着せられ、良心的な評論家である森田実さんや、やはり硬派のエコノミスト・紺谷典子さんは、メジャーな言論の場から不遇の扱いを受けている。

 歴代自民党のアイデンティティ(歴史的党是)は、森喜朗政権で事実上幕を閉じている。小泉政権は、それまでの政治的要素を持たない政権であって、その内実はアメリカの意を受けたネオ自民党、すなわち偽装CHANGE勢力である。

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コメント

コイズミが出てきたとき、マスコミの対応などみて、異状を感じなかった、期待したのは、致命的なニブさです。

投稿: | 2009年7月 6日 (月) 09時35分

小泉が半島系と知ってからは、すべて合点行くようになった。

投稿: zoc | 2009年7月 6日 (月) 06時05分

元民主党参院議員で離党した、わたなべよしみが応援した偽装チェンジの海野徹氏(60)(無)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090705-OYT1T00977.htm

投稿: | 2009年7月 5日 (日) 23時59分

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