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2009年7月12日 (日)

見限られている自民党のネガティブ・キャンペーン

  今、自民党は完全に末期症状の最終段階に入っているようだ。三年間で総理大臣が三人目であるということも政権与党の体を為していないが、現在の麻生総理の迷走状態も、もはや酩酊総理と言えるほどひどい有様になっている。イタリアのラクイラサミットでは麻生首相を各国首脳がまともな話し相手としてみなさなかったようだ。自公政権のこの凋落は、実は麻生氏の個人的ぶれの影響はサブ的なものであり、真因は、小泉政権が行った国政への批判が国民レベルに浸透した結果なのだ。

 麻生・鳩山(邦)ラインの郵政民営化見直し発言も、政治現象としては、小泉・竹中構造改革路線に対する国民の不信感の表れと解していいだろう。相次いだ知事選の結果が如実にそれを証明している。つまり、小泉政権の否定は確実に民意となっているのである。国政を預かる与党政権がその声を無視できなくなっていることは、自民党の浮き足立った動き方にすべて反映している。

今、小泉政権を牽引した自民党・清和会系勢力は、マスメディア、特にテレビを使って、なりふり構わず民主党のネガティブ・キャンペーンに没頭しているが、一旦方向が変化した民意の潮流は強くて、これまではきわめて効果的な結果をもたらしていた自民党の画策(プロパガンダ)は、すべて裏目に出てきている。人間も政党も落ち目になると、やること為すことが上手く行かなくなって、もがくと結果は裏目に出る。起死回生の一手で行った古賀選対委員長の東国原知事、国政登壇への誘いも国民の冷笑で終わった。

 今朝のフジテレビ・「新報道2001」も、司会者の采配に中立性はまったくなく、きわめて過激な偏りを示していた。ゲストには自民党・菅義偉(すが よしひで)選対副委員長、民主党・前原誠司副代表、公明党・高木陽介広報室長、共産党・穀田恵二国対委員長、社民党・阿部知子政審会長、国民新党・亀井静香代表代行が出演し、麻生政権について討論したが、案の定、番組は菅義偉氏主導による鳩山民主党代表の献金問題に集中した。

 これに果敢に異を唱えたのは国民新党の亀井静香氏であったが、司会者は矯激に亀井氏を制止、終始彼に言いたいことを言わせず、菅氏に思いっきり話をさせていた。この様子は2005年の郵政民営化総選挙時に、古舘一郎氏など、ニュース番組の司会者たちが民営化反論を叩き潰したことと瓜二つである。言論の自由から言えば、これは憲法違反ではないのか。

 亀井静香氏の主張したかったことは、以前から言っていたことであるが、自民党だって「国民政治協会」から献金を数百億円も貰っているはずだ、それを無視して鳩山さんだけを集中攻撃することは公平性において問題があるということだった。管理人には「国民政治協会」なるものはわからなかったが、ここは企業からの献金を一旦プールして、自民党にそれを渡す仕組みらしいが、これを迂回献金と言うのではないのか。小沢氏の公設第一秘書事件の時も、亀井氏が提起した国民政治協会の話はスルーされていることは今回と同じであり、自民等と民主党に対し明らかに前提が不公平、非対称である。

 司会者が亀井氏のこの発言を何度も初期段階で露骨に封じていたことは、この番組の主旨が民主党のネガティブ・キャンペーンにあったことは明らかだった。しかし今の視聴者は2005年9月の「郵政民営化是か非か」の国政選挙の時とは違っている。メディアがやる一本調子の自民党マンセーに疑念を抱き始めている。

 午前10時になり、やはり民放であるが、植草さんがサンプロ・ペンタゴンと揶揄(やゆ)してはばからない、テレ朝の御用番組「サンデープロジェクト」も、フジテレビの「新報道2001」と似たようなゲスト陣で占められていた。菅義偉(自民党)、高木 陽介(公明党)、野田佳彦(民主党幹事長代理)、穀田恵二(共産党)、 阿部知子(社民党)、そして亀井静香(国民新党)である。ここでも菅義偉氏の一方的な鳩山民主党代表への言論攻撃が展開され、それに亀井氏が異を唱えようとすれば、田原総一朗氏が徹底して邪魔をした。さすがに亀井氏の表情には怒気が浮かんでいた。田原氏は歴年の大政治家である亀井氏に対して「ちょっと待ってろ!」とか言っていたが、とんでもない傲慢さである。

_72_2  民放は自民党の意を受けて、政権交代阻止に向け、露骨な民主党批判を繰り返している。悪徳ペンタゴンの必死の悪足掻きである。しかし、今日の都議選の結果で彼らの最後の希望も費えるだろう。国民は55年から続いた自民党を見限っている。しかし、今の自民党は55年体制の自民党ではなく、55年体制をアメリカの内政干渉によってネオリベ変革で崩壊させ、桁違いに悪しき国政に転換した自民党突然変異体の国賊政党である。

 国民は小泉・竹中構造改革の惨憺たる結果を肌感覚で受け止め、醒めた目で自民党を眺めている。その感情は静かな怒りである。そういえば、亀井氏はもう一つ重要なことを言っていた。彼は景気の動向に関係なく、日本は富の再配分機能が駄目になったことを強調していたが、まさに問題の根源はそこにある。

 自民党が今、あの手この手を弄して、いろいろと民主党叩きをやっても、今、それらはすべて裏目に出ているように思う。この期に及んで麻生降ろしをやってもやらなくても世論は変わらないだろう。ただし、自民党偽装CHANGE派にはアメリカがバックに付いているから、けっして油断はできない。日本はこの悪徳政権を倒さない限り、国民のためのまともな政治は望めそうもない。

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コメント

デイトはデートですね。

投稿: 一葉 | 2009年7月13日 (月) 17時13分

昨日の亀井静香さん、お風呂上りかと思うほどさっぱりと
きれいな顔をしておられましたね。ドロドロの政界にあって、
自らも手を汚されたことも多々あったと思いますが、どうし
て、こんなに清潔感があるのでしょう。(周りが、余りにも
汚いせいもあるのでしょうが)

私は、よくこの人とデイト(お話をするだけ)したら、どんな
感じなのだろうと想像することがあるのですが、デイトのお相
手としてすぐ頭に浮かぶのが、亀井静香さんと小沢一郎さんな
のです。(ちなみに、したくない人の筆頭は中曽根外相)
このお二人は、今でも、初々しい、純な魂を持っておられるよ
うに感じるのです。

想像しているだけで、ほんとうに楽しくなるのです。


投稿: 一葉 | 2009年7月13日 (月) 11時42分

初めて書かせて頂きます。

私も「サンデー・プロジェクト」見ていましたが
この自民党「レフリー」の徹底ぶりには閉口してしまいます。
(民主党は、亀井静香さんを大事にして下さい。
 ここまでかばってくれているのですから。)

ただ、ここまで選挙妨害スレスレな事をしても
都議選でここまでの結果が出たのですから
「サンプロペンタゴン」は今頃真っ青でしょう。

変な事を書くようですがこの流れは
「スーパーロボット大戦Z」というゲームに
酷似しているような気がしています。(詳しくは「Wikipedia」にて)
この内容が、現在の政治状況をかなり映し出しており

1・国民がマスコミの情報操作によって偽りの情報を得ている。
 (これは、そのままです)

2・世界が混乱した「多次元世界」である。
 (今の日本も似たようなものでしょう)

3・味方同士が情報操作によって敵対し、戦ってしまう。
 (マスコミは、代表選の時にを親小沢派VS反小沢派だと煽っている)

4・侵略者から地球を守っているのはZEUTH(主人公たちの部隊名)
  なのに、あたかも自分たちが守っていると言っている人がいる。
 (自公政権は民主党の政策をパクっている。(しかも1年のみ))

5・ラスボス(ジ・エーデル)が麻生太郎である。
 (いい加減な性格,自己中心的,マニア等)

6・男主人公「ランド・トラビス」のモデルが小沢前代表!?
 (あだ名がザ・クラッシャー(壊し屋)と呼ばれている。
  小沢前代表のあだ名も(壊し屋)です。あと、
 「頭は相当切れる人物で、観察眼も鋭い」ところも。)

7・そして、物語終盤に主人公達が集結して巨悪に立ち向かう。
 (マスゴミに対抗していろんなブログが集結している)

まもなく解散ですが今こそ総選挙(スーパー政界大戦Z!?)
にて麻生太郎(ジ・エーデル)を倒し、
この戦いを終わらせなければなりません!

投稿: なぎさ | 2009年7月13日 (月) 10時46分

横田幕府に脅されても跳ね返すのは民主党ではなく、我々日本国民なのです、更に言えば自分自身なんです。甘い話では無いがこれほど遣り甲斐のあることもない。他力本願は止めたいものです。

投稿: gkkaku | 2009年7月13日 (月) 08時29分

民主党が「悪徳ペンタゴン」と対峙してこれを潰す政策をとると
いう確証があるのでしょうか。
植草さんは民主党の幹部と話したことがあって「悪徳ペンタゴン
を潰す」政策を民主党が行うという判断をされているのでしょうか

小泉時代に「我々に任せてくれれば小泉さんよりもっと過激に改革
する」と言っていたのは今の民主党の幹部連ですが、民主党は経済
政策の宗旨替えしているのでしょうか。
植草さんは民主党の幹部と話して、小泉改革でなされた改悪を修復
する、という言葉を聞いているのですか。

民主党はアメリカ幕府に脅されても跳ね返す胆力を持った方々の集
団なのでしょうか。

投稿: CHRD | 2009年7月13日 (月) 00時12分

私はテレビを見ていません、というより見ない。見なくとも彼らの卑怯、卑劣さは手に取るようにわかります、総力あげて国民を騙そうとしている<暦年の大政治家亀井静香氏に「少し黙っていろ>とは三流電波芸者ごとき田原、分をわきまえろ。何れにしろ、最近のテレビ出演者の『人相』(亀井静香氏は除く)が悪い、気持ちが悪くなる。このような努力重ねることは逆効果だ。

投稿: gokaku | 2009年7月12日 (日) 20時54分

最近はテレビを見ると怒りがこみあげてくる。
あまりにも見え見えの偏向報道世論の誘導、嘘だらけで見る価値もない。
司会者たちは自分がしてることにはすかしく無いのか。
いくら、上部の支持でも公平な判断が出来ないのか。
ジャーナリストとして死んでいる屍と気付けない哀れみを感じる。
ただ自分可愛さに忠実な権力の虜になっている犬以下の最低な奴らだ。

投稿: 無職の男 | 2009年7月12日 (日) 19時43分

最近はテレビを見ると怒りがこみあげてくる。
あまりにも見え見えの偏向報道世論の誘導、嘘だらけで見る価値もない。
司会者たちは自分がしてることにはすかしく無いのか。
いくら、上部の支持でも公平な判断が出来ないのか。
ジャーナリストとして死んでいる屍と気付けない哀れみを感じる。
ただ自分可愛さに忠実な権力の虜になっている犬以下の最低な奴らだ。

投稿: 無職の男 | 2009年7月12日 (日) 19時41分

私も両番組を見ていましたが、まったくの同感であったと申し上げておきます。

酷いのは、司会者ばかりではなく(というのも、それは分かりきったことだからです)民主党を代表して登場した前原氏と野田氏です。

卑しくも、党の副代表や国対の責任者を務めているのなら、もっと積極的に与党の代表と争うべきです。
以前の小沢一郎代表に対する企業献金問題の折もそうでしたが、まるっきり自党の代表を擁護し反論をするという姿勢に欠けているのです。
自党の代表を悪く言われて、怒りを覚えないというのが不思議です。
だから、一人亀井静香氏のみが目立つことになりました。

菅義偉には言われっぱなしで、口をもごもごするだけの口跡が悪い野田氏を見るに至っては、「松下政経塾というのはこの程度のものか」と罵りたくなるほどの意気地なし。
一体この人選はテレビ局がやっているのか政党の側がやっているのか…どっちなんでしょう。

解散も間近なこのような時、自公政権が「鳩山献金問題」一歩に絞って、テレビを利用しようとするのは、素人でも分かること、何の対策も論破の手段も考えていなかったとすれば、彼ら民主党の幹部も相当なバカとしか思えません。

「新報道2001」も「サンプロ」も司会者やコメンテーターがいずれも≪政権寄り≫であることは、始めから分かっているはず、野党、とくに民主党は敵の土俵の中ででも、もっと五分に渡り合える論客を揃えるべきなのです。

≪政権を獲る≫ということは、並大抵のことでは出来ないのです。
もっと、腹を据えて敵を叩きのめす気力がなければ、この戦いも最後の土壇場で失敗してしまうことになるでしょう。
つくづく、不安になってしまいます。

前原や野田両氏に、その覚悟はほとんど窺えませんでした。

投稿: 浮高亭瓢箪 | 2009年7月12日 (日) 17時33分

コイズミ・タケナカの売国政策の大義名分として、不良債権の処理をタケナカの手柄の如く扱う放送を未だにくり返す愚かなテレビですが、その実態は、不良債権にならなくても処理できたものを、強引に不良債権として処理し、ハゲタカに売り飛ばすと共に、本来不良債権処理を急ぐ理由は銀行の貸し出しを増やすためという理由を大義名分としていましたが、強引に不良債権として処理しても、未だに銀行の貸し出しは増加してはいませんし、コイズミ・タケナカが無理やり不良債権としてハゲタカに強引に売却しても、日本経済にメリットは何も無かったのです。
その過程で、日本の株式市場もハゲタカに支配されて、企業が労働者へ富を配分することなく儲けをだしても、それは株主配当として、強欲主義者へ提供される仕組みをコイズミ・タケナカを利用して作り上げてのです。だから半永久的に国民生活は苦しくなり、貧困化しているのです。

投稿: scotti | 2009年7月12日 (日) 17時00分

こんにちは。
植草氏もすでにブログで書いておられますが、今日(7/12)午前の民放各局は本当にひどいものばかりでした。テレ朝サンプロはさらに、「忙しくて国会への出席すらままならない」はずの竹中平蔵氏の独演会まで行っていましたし。このエントリにはありませんが、TBSも相変わらずそのまんま、橋下両「カイカク派」知事を前面に押し立てた番組を流していました。ここまで露骨だとどう考えても逆効果でしかないと思うのですが、そう思わない人もいるという事なのでしょうか。

投稿: JAXVN | 2009年7月12日 (日) 15時11分

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受信: 2009年7月13日 (月) 12時31分

» サンプロや ネガティブキャンペン 見限られ(効果なし)/強引な 偏向 田原 賞味期限(見飽きられ、見ちゃおれん)/佐藤優 田原 本質(いつも政権側の人) 見抜いて居 [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。 [続きを読む]

受信: 2009年7月13日 (月) 17時17分

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