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2009年12月23日 (水)

COP15は日本の一人負け(小野盛司)

  (日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第204弾です)
   

Photo  国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は12月19日、米国をはじめ主要国がまとめた「コペンハーゲン協定」に「留意する」との決議を採択し、閉幕した。コペンハーゲン協定では、産業革命前からの気温上昇を摂氏2度未満に抑えるとの目標が設定されたが、達成に向けた具体的方策については言及しなかった。また、途上国支援に年間1000億ドルを拠出する計画も盛り込まれたが、その方法も詳細は触れられていない。さらに、温室効果ガス排出削減目標の数値決定も将来に先送りされた。

 実質的には、何も決めなかったのと同じだろう。この中で、日本の戦略のまずさだけが目立った。温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減するという高い目標を掲げたわけだが、太陽光・風力発電等に巨額の投資をするのならともかく、それなしの緊縮財政でこの目標を掲げるなら、環境税による大増税をやれば、弱体化した日本経済は崩壊する。排出権取引で巨額の「罰金」を中国に払うのだろうか。外貨準備が世界一で急速に金持ちになりつつある国である中国に、急速に貧乏になりつつある日本が巨額の資金をプレゼントしなければならないような仕組みを自ら作ってしまうことほど馬鹿な政策はない。

 鳩山首相は途上国へ1兆7千500億円もの援助を気前よく申し出たのだが、仕分け作業で重要な政策経費を6千億円削った後だから釈然としない。デフレに苦しむ国内経済は痛めつけ、好調に発展を続ける新興国には手厚い援助をするので本当によいのか。

 第一、未来の世界をちゃんと見ているのか疑ってしまう。世界の中で日本のCO2排出量は僅か4%だが、中国と米国を合わせるとその10倍の40%だ。日本が自国の経済に深刻なダメージを与えてまで25%削減しても、それは世界のCO2排出量の僅か1%の削減にすぎない。しかし、その間、米中はCO2の排出量を確実に何倍も増やしていく計画だ。つまり日本が削減したCO2の排出量の100倍くらいを中国一国で増やす予定を立てている。しかも国の経済を飛躍的に発展させながらである。しかも巨額の援助を日本から要求する。ふざけるなと怒らなければならない時だ。中国は外貨は余るほど持っているし、自国通貨はお金をどんどん刷って積極財政をやっているのだから、どうして援助が必要なのか。日本から技術をだまし取ろうというのか。

 GDPあたりのCO2排出量は中国は日本の10倍だから非効率いう意見がある。だから日本が技術援助をすれば、もっとCO2排出量を減らせる??冗談でしょう。日本は技術立国で今までやってきた。コンピューター、カメラ、車、原子力等、高い技術力で付加価値の高い製品を売ってきたからGDP当たりのCO2排出量は当然低くなっている。この技術を中国に無償で提供したらどうなるか。コンピューター、カメラ、車、原子力は中国で作り出し、日本は虎の子の製造業を放棄しなければならなくなる。他国より豊かな日本は科学技術の高さがもたらしたものであり、それは絶対に手放してはいけない。

CO2削減が可能かどうかと言えば、新興国と米国にやる気があるかどうかですべて決まってしまう。日本でできる最大の貢献は、太陽光、太陽熱、風力発電への巨額の投資だ。地球に降り注ぐ太陽光エネルギーの1万分の1を使えば、世界の全エネルギー需要を満たすことができる。資金はお金を刷ればいくらでも得られる。技術を開発すれば、巨額の利益が生み出されるし、そうすれば、新興国への資金援助もやれるだろう。

 中国がCO2排出量が多くなっている一因は、火力発電の7割が石炭を使っていることにある。石炭を燃やした方が石油を燃やす場合よりCO2を2割程度多く出す。しかし、中国に石炭でなく石油を使えとは言えない。石油のほうが石炭よりはるかに枯渇の恐れが高いからだ。中国には広い砂漠もある。太陽熱・太陽光・風力発電等、いくらでもやれる。中国で余るほど電力を作って日本に運ぶと良い。発電した一部を日本に送るという条件で中国で自然エネルギーを利用した巨大な発電所を建設するというアイディアは悪くない。単なる巨額資金をプレゼントするよりはるかによい。

 地球環境を守る努力は、もちろんやらねばならない。しかし、日本経済を発展させながらやらねば意味がない。これから世界で何が起きるのかをしっかり見据えることも重要だ。これから石油の採掘量は徐々に減ってくることは避けられない事実だが、需要はどんどん増えてくる。従って、石油価格は徐々に上昇してきて、発展途上国はだんだん買えなくなる。しかし、人口が爆発的に増えるのは誰にも止められない。そこで起きるのが、発展途上国の深刻な食糧不足・水不足だ。先進国からの援助などとても間に合わないほどの規模で飢餓が襲う。結局生物の世界では極めて当たり前のことが起きる。つまり調達できる食料の量を超えて、特定の生物が大発生したときは、その個体数を維持できなくなり、その食料で養える個体数にまで減ってしまう。つまり大量の餓死の結果人口爆発は収束するという悲惨な結果が待ち受けている。それを避ける方法は誰も見つけられない。「子どもを生む権利」など誰にも否定できないからだ。

 CO2の増加で地球の温暖化が進み、気候の大変動が起きる前に、深刻な食糧不足・水不足が発生するだろう。ただし、それが全世界に同時に起きるわけではない。資源をもたないが、人口爆発が起きているが食料も燃料も買えない貧乏な国が一番危ない。日本は、高い技術に基づく技術立国を維持していけば、水も豊富にあるし大丈夫だ。自然エネルギーで電力を賄うよう設備投資を一刻も早く済ませれば、食糧自給率の低さなど問題にならない。

 例えば、肉より野菜を多く食べる、養殖された高級魚より養殖のエサにしているイワシを多く食べるということにすれば食糧自給率は、あっという間に上がってくる。若干、味が落ちることを覚悟すれば飢餓に苦しむことはない。しかも味は、将来工夫次第でどうにでもなることだ。最も重要なのは、一刻も早くお金を刷って、経済を立て直すことだ。そうでないと、石油も食料も買えない貧乏な国になってしまうからだ。

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小野盛司氏の日本経済復活シリーズ・インデックス

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2009年12月19日 (土)

メディアはどうして、こんなにも小沢一郎を恐れ、嫌うのか(浮高亭瓢箪)

(※本記事は浮高亭瓢箪氏の投稿です)

秦末期、劉邦・項羽に先駆けた指導者、陳勝の言葉…「ああ燕雀いづくんぞ鴻鵠の志を知らんや」。

一か月、二か月…と日が経つにつれて、「政権交代」というのは、なかなか簡単なものではないということが身に沁みてわかってくる。だが、革命に反革命はつきものではないか!
「政権交代」というのは、入れ物(器)が変わるだけではなく中身まで入れ替えないと本物にはならないということだ。それには時間が掛る。

なにしろ「権力」というのは、「権力」それ自身に力の源泉が存在していると言うより、権力の周囲を十重二十重に取り巻いてきた厚い壁のような人間の組織や集団が共鳴して「権力」を生み出し、保存しているからである。
だから、戦後六十年間という長い時間をかけて作られた、この国の「権力構造」の壁は生半可な外圧では崩壊しないのである。しかし、癌細胞はあらゆる手を尽くして徹底的に取り除かねば、復活してくるものなのだ。

「マニフェスト」を守ろうとすれば、「マニフェスト至上主義だ!」と言われ、「マニフェスト」を修正すれば「公約違反だ!」と書き立てられているが、この程度で立ち往生するようでは、この反革命の逆流に立ち向かうことなどはできないのである。

今週の「週刊新潮」と「週刊文春」の見出しを見てみるがいい。

★「天皇陛下」を中国共産党に差し出した「小沢天皇」の傲岸
★「胡錦濤」国家主席への忠誠心を示した「官邸恫喝」
★平気で嘘つく「平野官房長官」をやめさせろ
★怒髪天を衝く「宮内庁」の激烈オフレコ発言録
★「アンチ小沢」火の手を吹き消したお追従議員
★「小沢城」攻略で「東京地検」が目を漬けた「料亭&風俗接待」・・・以上、週刊新潮。

☆小沢と鳩山は天皇に土下座して謝れ
☆天皇皇后両陛下が示した「深い憂慮」
☆見返りは小沢民主訪中団「胡錦濤」の握手と写真撮影
☆「辞めてから言え」不遜な小沢会見
☆福田和也「小沢には歴史観がない。切腹ものだ」・・・以上、週刊文春。

「メデイアはどうして、こんなにも小沢一郎を恐れ、小沢一郎を嫌うのか?」と不思議に思えるほど、もう圧倒的な「小沢批判」「小沢潰し」の記事が氾濫している。そしてこの傾向は今週号に限ってのことではなく、すでに「政権交代」の翌日から始まっていたのだ。

店頭に並んでいる「月刊誌」1月号などは、「正論」、「WILL」、「VOICE」、「新潮45」…どれを手にとっても、徹底した「小沢叩き」の特集が組まれている。
「新潮45」を見てみると「死に至る小鳩政権」という特集があり、巻頭には京都大学教授の佐伯啓思という人物が「日本の行く末…国民のための政治という幻想」という特別寄稿を書いていて、「マニフェスト至上主義の滑稽さ」と言って鳩山政権を嘲笑っている。

相変わらずだが、自民党元幹事長で「小沢嫌い」で有名な「野中広務」氏も、≪漂流、鳩山内閣≫と書き、「小沢一郎の逆国策捜査」とか「誰もモノ言えぬ恐怖政治」「小沢独裁」…と、もう言いたい放題。

この野中という人物、京都の府議の頃から知っているが、左右どっちでも「権力」に取り入ることが実に巧みな人で、当時から裏社会、闇の世界とのつながりが濃い…と囁かれていた人物だった。
「被差別部落出身者」という出自をうまく利用して、あたかも「反権力で平和主義者」のようなことを口にしているが、実に怪しい人だと、私は感じている。
こういう人物に簡単に騙され取り込まれる「サヨク」が多いのにも、私は呆れているのだ。そういえば、共産党なども持ち上げていたっけ(笑)。

この六十年、メデイアは一貫して「政治権力=自民党政権」と癒着していたのであり、メデイアのトップは「権力構造」の中に組み込まれた正に「権力そのもの」であったことを忘れてはいけないのだが、このような記事が溢れているのをみると、この国を変えるのは大変なことなのだと思わないではいられないではないか。

政治評論家の森田実氏がどこかで、「メデイアが安易に民主党の政権交代を持ち上げているが、実態は小沢独裁政治で、恐怖政治だ」と書いて笑われていたが、どこをとってもメデイアは今なお「政権交代」に疑問符を付け続けているし、≪出来れば元に戻したい≫と願って、「反革命」を唆しているのだ。

つまり、この「政権交代」が定着してしまったら、徐々に自分たちが棲む場所が狭まり、二度と自分たちの出番はないだろうと踏んでいるのである。

しかし、五十年、百年先にこの時代を振り返ってみれば、この時代の「政治家」として名が残るのは「小沢一郎」ということになるに違いない。
ほかの有象無象の政治家など虫けらほどでもないのだ…と私は思っている。

だから、「燕雀いずくんぞ…」となるのである。

「ドキュメント政権交代」≪自民党崩壊への400日≫(武田一顕著)河出書房新社…の中にこんな小沢の言葉が書かれている。

「(映画「戦場にかける橋」をひいて)イギリス人は捕虜になっても、指揮系統をみんながきちっと守る。なぜかというと、その指揮系統は自分たちみんなで作ったものだからです。指揮官はジュネーブ条約によって、絶対に使役に使ってはいけないことになっているので、使役に抵抗して独房に入れられたりする。その指揮官が独房から出てくると、みんなが拍手をする。一方、太平洋戦争末期の帝国陸海軍の指揮系統がどれだけ酷かったか。そのことはいくつかの本に記されています。日本兵は烏合の衆と化してしまった。また、捕虜になった日本兵は聞かれていないことまでぺらぺらとしゃべってしまう。それは、なぜかというと、自分たちで互いに認め合って作った指揮系統ではなく、権力関係によってつくられたものだったからです。だから、本当の意味での自立的な意識がなかった。」

小沢の作ろうとしてる国家・社会は「自立した国民による、自立した国家・社会」ということになる。

まさに「坂の上の雲」描くところの世界ではないか。

投稿: 浮高亭瓢箪 | 2009年12月19日 (土) 11時35分

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2009年12月16日 (水)

本日で、鳩山政権発足から丸3カ月となりました(ろくぶんぎ)

(※読者のろくぶんぎ氏の力の入った投稿です。管理人もかなりの部分で同調できます。あえてこれに付け加えるとするなら、小泉政権の徹底的な検証と総括が早急に必要と思われます。)

  上場企業は四半期決算で一区切り、ということですが、ここで現政権が立ち向かっている課題について、整理しておくことが必要かもしれません。

1 経済政策について

(1)現時点で日本経済が飛び抜けて大きなデフレスパイラルに陥っていることは周知の事実ですが、現下のデフレにかかる基礎的情報(デフレ・ギャップはどのくらいの大きさなのか等)について、相変わらず財務省はなんら情報を公開していない状況です。

(2)対応策はただ一つです。小野盛司先生がおっしゃるように、「お金」を刷りまくるほかないと考えます。これにより、
①我が国財政の健全化、赤字国債の回収
②国民一人一人に直接、生活支援金として100万円を交付する(困窮している国民に急場をしのいでもらう。金融政策緩和で銀行に金が流れるようにしても、銀行で止まり、国債購入あるいは外債購入で金が流出するということにしかならない)
③これを財源に未来に必要な社会資本整備(コンクリートの橋や道路は寿命が50年程度、もうすぐ建て替えなければ次々に崩壊し、社会経済上甚大な傷跡を残す)を大々的に行い、内需を喚起する。

(3)これらの施策は経済再建特命担当大臣を置くことで、ここに担当させると同時に財務省の解体的機構改革を行い、「国家経理局」に格下げする。

 「国家経理局」は歳入(租税だけでなく社会保険料も含む:いわゆる広義の税金)歳出の管理のみを担当。国家経済にかかる統計および結果の公開・統計結果からのシミュレーションおよびその公開は新たに「国民経済統計局」を作り、ここで担当させる。
(4)国家予算は内閣で(=閣議で)各大臣が協議し、原案を作ることとする(各国務大臣が予算請求者であり、他省に対する主計官的立場になるというイメージ)。
(5)特別会計の埋蔵金は、取り崩せても1年2年をしのぐことができればせいぜいのものであり実効性は低いとみておいたほうが無難。埋蔵金問題は、国家会計の処理の健全性という観点から(つまりオペレーションの健全性を高める)対応すべき。
(6)鳩山政権の「脱官僚」は「脱財務省」ができるかどうか(これは亀井大臣も度々記者会見等で仰っていることです)にかかっているということです。

2 金融政策については、亀井大臣をはじめ大塚副大臣、田村政務官が真っ当な方向に向かうべく尽力されており、かつ日銀のみの対応では限界があることから、やるべきことはなされている、という状況になっているものと思われます。

3 日米関係について

(1)普天間基地移設問題としてマスゴミがクローズアップしているが、これは亀井大臣も記者会見等で仰っておられるように、安全と騒音の問題が第1義的なものの一つとして捉えられるべき。
(2)鳩山政権は、上記問題については、3党協議を継続する、ということでマスゴミは「結論先送りだ」「総理は何も考えていないのではないか」「日米関係が危機だ」とか、恐米病丸出しで騒いでいるが、まったく耳障りな雑音です。
 アメリカが経済制裁をしてくるのではないかという予測を立てる論者もいたと思いますが、仮にそうなった場合には、日本が保有するアメリカ国債を売却するぞ、と脅せばいい。
(3)大体、自分の国に外国の軍隊が我が物顔で基地を作っているということに違和感を覚えず、沖縄県民に永い間負担を押し付けているくせに、基地が本土に来るのが嫌だ、と思っている奴は、性質の悪い欺瞞者としか言いようがない。
(4)米軍基地がないと生活できない、という沖縄県民もいらっしゃると思うが、基地がなくとも生活できるよう、それこそ霞が関のエリートあるいは永田町のセンセイ方が全力で長期的な経済対応策を考えるべき。彼らは重すぎる負担と、嫌いな米軍に頼ってしか生きられないという屈辱を永い間、本土の欺瞞者に味わされ続けているのだから。
(5)以上を踏まえると、宜野湾住民の安全を早急に確保したうえでならば、鳩山政権は何も焦ることはないと考えます。
(6)誰が「年末までに移転結論を決めないと」とか決めたのでしょうか。年末までに移転結論が決まらなければアメリカがまた原爆落とすとでも?
 まぁそこまでいかなくとも、アメリカが我が国を害する行動に出た場合には、沖縄の歴史・これまでの自民党政府の欺瞞をしっかりと踏まえたうえで、鳩山総理の仰るように「沖縄にこれ以上負担をかけることはできない」ということを国是とし、アメリカの非道を逐一公開して、アメリカが日本から出たくなるような状況を作るべきです。
 当然、日本軍の復活および集団的自衛権の承認はセットで行うべきです。
 そして、新日本陸軍特殊部隊で北朝鮮に急襲・潜入し、拉致被害者を救出するというところまでいけば、国民の国防意識の向上もかなうでしょうし、何より自分の保身しか考えてこなかった日本政府の自らの過ちを償うこともできます。

4 マスゴミ対策について

 政府が自らの情報を効果的に公開・管理するためにも、そして外国の情報を諜報するためにもやはり「情報省」の設置が必要でしょう。
 そして米資の手先となっているマスゴミの報道・論説について逐一チェックし、それに反駁することで、国民を愚民化させる情報爆弾の嵐から国民を守るのです。

5 憲法関係

 これは超長期で腰を据えてやるべき問題であり、かつ対応を間違えると、日本の屋台骨が崩される恐れがあるので、慎重に進めるべきであると考えます。必ずしも鳩山政権がなさねばならないということに拘りはしません。
 ただし、あるべき方向を述べさせていただくならば、以下の点は外すべきではないと考えます。
①日本国憲法の無効宣言
②改めて大日本帝国憲法の改正
③主権は国家に属し、国家は国民の選んだ政府を指す(国民に主権があるわけではないと考えていますので。天皇に主権があるとも考えてはいません)。国家が主権を行使するには天皇の認証が必要。うまいこと表現できませんが、大日本帝国憲法における政府機構を現代風にアレンジし、セクショナリズムにより機能マヒに陥るような事態は避ける制度設計を行う。
④SCAP占領期に制定された法令は全部無効とするが、②により制定された新たな憲法に反しない限りにおいては暫定的に法令の効力を認める。その間に改めて民法、刑法(国家侮辱罪の制定、不敬罪の復活等)、商法、会社法、金融商品取引法、裁判法等を制定する。
⑤領土、国民要件、國體についての規定(天皇制の永久的維持、共和制の排除、我が国固有の伝統、慣習など→宮内庁を宮内省に格上げし、今一度真に皇室を護持できるような体制に)、国民の義務(納税、教育、国防)
⑥新たな憲法は基本的に(政府機構に関する部分や国民の権利義務にかかる部分など)国会の過半数の議決で変更できるようにするが、我が国國體(上記⑤のとおり)に関する部分は改正不可とすること

投稿: ろくぶんぎ | 2009年12月16日 (水) 15時17分

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2009年12月14日 (月)

小沢ー鳩山ラインの壮大なサバイバル戦略

0e649c1d   サンデープロジェクトに自民党清和政策研究会の町村信孝氏が出ており、普天間問題や日米安保について語った。町村氏は竹中平蔵氏とともに、小泉政権時代に米国朝貢作戦を敢行した日本破壊者であり大戦犯の一人である。この人物が国民洗脳を担当とするサンデープロジェクトに出ることは、本格的に鳩山政権を攻撃する意図であることは明白だ。

 町村氏曰く、普天間問題は辺野古に移るとかそういう問題ではなく、日米共通のアジア戦略の問題であり重大な防衛の要でもあると言った。加えて、民主党には国家防衛認識が欠落していると言う。これは日米安全保障条約徹底堅固の立場であり、戦後日本の属国意識の典型である。自民党清和会が堅持してきた日米関係は、吉田ドクトリンという属国被支配体制の最悪の展開として結実したものである。その最大の状況が小泉政権であった。

 要は、鳩山首相の普天間問題に対する一見煮え切らない態度と、結論を先延ばしにすることを、日米関係に重大な支障を及ばすかの言い方に収斂していることだ。これは産経グループの鳩山政権批判とまったく同じである。また、田原総一郎氏は、中国の習近平国家副主席が15日に天皇陛下と会見する段取りになったことを、一ヶ月ルールを敢えて破ってまで民主党が強行したことを振ったが、町村氏はこれは小沢さんの指令ですよと言った。

 宮内庁の羽毛田信吾長官は「たいへん異例のことだが、まげて陛下にお願いした。こういったことは二度とあってほしくない」と述べた。中国側の強い要望を外務省はいったん断ったが、それにもかかわらずそうとう強い要望があったらしい、鳩山首相が平野博文官房長官に会見の実現を指示した。これが天皇陛下の政治利用ではないかと今、かなりの問題になっている。同番組に出ていた国民新党の亀井亜紀子氏も反対の意を表した。これが中国政府の意を汲んだ鳩山政権のごり押しであるなら、明らかな憲法違反であり許される行為ではないが、マスコミの言い分をそのまま信じてもいいだろうか。

 宮内庁にも米国CIAの影響が強く及んでいる可能性を考えれば、宮内庁長官の今回の記者会見のニュアンスにも留意する必要がある。しかし、言われるように、小沢幹事長が党所属国会議員143人を含む600人を引き連れて中国訪問をしたことと、習近平国家副主席が天皇陛下に会見を求めたことがある種の政治的バーターだとすれば、確かに大問題である。しかし、もう一方の視点として、小沢幹事長と鳩山首相は、壮大な国防的計画に基づいて動いている可能性を感じる。

 鳩山首相は普天間問題で否応なくぎりぎりの折衝を迫られ、表面的には態度を保留しているが、実は彼は最終の腹が固まっていて、日米安保条約を根本から変質させようと考えているのではないのかと思う。これには小沢一郎幹事長の「第七艦隊発言」が因を為しているように思う。つまり小沢・鳩山ラインの本音は、普天間問題の決着案を、基地周辺域の住民の安全と安寧(あんねい)を確保するという一点に絞っているように見える。米国の宗主国命令に可能な限り抵抗を試みる魂胆ではないのか。

 鳩山首相と小沢幹事長の真意は、米国と旧自民党政権が、普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部に移設するとした日米合意に対し、基本はその案の見直し、つまり県外移設を主張する覚悟ではないだろうか。これについて解答を引き延ばしているのは、国民にこの問題を知らせるためであり、地元住民の苦痛と沖縄米軍基地問題の深刻な歴史を考えさせるためではないだろうか。

 国民は米軍に軍事防衛を肩代わりしてもらっているという前提で、毎年多額の税金と便益を米軍施設に与えているが、その税負担感と地元住民の強いられている苦痛を日本人全体に察知してもらう意図もあると思う。80年代の日米経済摩擦が90年代になって深刻な対日経済侵略になったことを鑑みれば、いざという時に米軍が日本防衛のために動くと思うのは、実は大きな錯誤ではないだろうか。守るかどうかわからない他国の軍隊を自国領土に駐留させて置くことこそ、国家として異常である。

 日米安保は欺瞞の条約である。友好国なら経済侵略は行わないはずだが、現実は冷戦終結の後に、年次改革要望書という対日経済占領プログラムを発動し、日本の優良資産を徹底的に奪い尽くす暴挙に出ているのが米国だ。その収奪計画の中心に郵政民営化がある。鳩山政権はこれを寸前で食い止めている。同盟国が対日経済占領を実行する事実は、軍事同盟自体が当てにならないことを意味している。

 日本人自身の中に洗脳的に対米依存の習慣性が刷り込まれており、そうとうの覚醒がない限り脱却できない。この洗脳状態を恒常化させて米国の言いなりになってきたのが、55年体制の自民党であり、その属国意識の究極点として小泉政権が登場した。この政権がやったことは国民生活の破壊であった。先見の明があるエコノミストの植草一秀さんは、小泉政権が発足する一年ほど前、もし小泉純一郎氏が国政の舵を切ると仮定した場合、はっきりと暗澹たる未来を予感した。

 植草さんの予感は的中し、小泉・竹中政策は日本を奈楽の底に沈めた。彼は亡国ベクトルを修正すべく、経済学者として小泉政権の間違いを声高に指弾してその手を緩めなかった。ここにもう一人、政治の世界で小泉政権の亡国性を強く憂える人物がいた。当時の小沢一郎自由党党首だった。2002年(平成14年)、民主党と自由党は相互協力して政権交代を目指すことに合意した。

 平野貞夫氏の「わが友・小沢一郎」によれば、この当時の小沢幹事長は「これ以上、小泉政権の棄民政治を続けさせるわけには行かない。日本に残された時間は長くない」という強い危惧の念を持っていた。この時期、植草さんと小沢氏は小泉政権に対して同じ亡国の危機感を共有していたようだ。小沢氏は小泉・竹中政治が敷いた亡国ベクトルを変える唯一の方図こそ、自由党と民主党の合併による政権交代であると腹を決めていた。そのためには自由党の解党という屈辱を受け入れて、民主党に合流する道を選んだ。平野貞夫氏はこれを、「得るは捨つるにある」と形容していた。

 翌年2003年、合併は成し遂げられた。この年の五月に、植草さんはりそなインサイダー疑惑を糾弾し始めていた。しかし、民主党には小泉・竹中路線と内通する勢力や労組組織の既得権にすがる勢力、自民党族議員と変わらない勢力など、一枚岩とは程遠い状態であり、まともな政党とは言いがたかった。これは国民もよく知っていた。紆余曲折があり、小泉氏の歴史的暴挙である郵政解散総選挙では、民主党は惨敗した。岡田代表が引責辞任、前原誠司氏が代表になったが、小沢氏の思惑とは離れ、前原体制は自民党と親和的な路線を取った。

 2006年4月の代表選で小沢氏が選ばれた。旧自公政権やマスコミは小沢氏を執拗に攻撃し、いよいよ政権交代実現が濃くなってきた2009年3月、東京地検特捜部は西松建設の献金問題で小沢氏の公設秘書を逮捕した。明らかに小沢氏本人の政治生命を奪うための国策捜査であった。植草さんが二度の国策捜査に狙われ、小沢一郎氏も国家ヤクザに狙われたのは明らかな理由がある。両者とも、アメリカを睨んだ救国意志を実践活動に反映したからに他ならない。

 それは小泉政権の国策性格を知ればよく見えてくる。自民党55年体制と小泉政権は、政官業トライアングルの癒着構造と官僚主導体制は共通した悪弊であったが、決定的に異なっていた部分もあった。それは政官業癒着に外国資本が加わり、対日金融収奪という新たな破壊的構造が出来上がったことである。経世会政治は政官業癒着の悪弊はあったが、国民への再配分は持続していた。

 しかし、小泉政治が国策に、市場原理至上主義と外資優遇政策を含めてから、国民への再配分は露骨に減少し、家計を逼迫させた。しかも官僚主導は是正されなかった。かくして国民生活は破壊された。それが小泉・竹中構造改革であった。小泉初期政権は国民にとって最悪だった。国内的には財務省が財政再建原理主義を強行して経済を失速させ、これと連動して、国外的には外資勢が日本の優良資産を掠め取った。郵政民営化は対日収奪の中心的計画である。

 アメリカは冷戦中の庇護国家から一転して略奪国家へ変貌し、日本の富を奪い去ることばかり考えている。彼らが日本の国防を肩代わりするなど、幻想の最たるものだろう。しかし、国家の自主性を失った戦後政治の劣化は、アメリカの山賊気質を見抜けないまでに堕落してしまった。小沢氏や鳩山首相は、戦後政治がもはや属国状況の受容では持たないという切迫した認識を持ったのではないだろうか。何らかの方法でアメリカの桎梏を外さないと、日本のサバイバルはできないという共通認識に至っているものと思える。

 パフォーマンスと言われようが、600人の訪中団を引き連れて中国行脚を行ったのは、米国の圧力に対する牽制以外の何物でもないと思う。中国を中心とした東アジア諸国と連帯して、アメリカの支配の手を緩めようという腹だと思われる。今まではこれを中途半端に行ってアメリカに叩かれている。ここまで思い切ってアジア連帯構想を打ち出せばアメリカも下手に手出しをしにくいと思う。小沢幹事長は国家存亡の危機意識の中で行動しているように思う。中国は問題が山積する国家だが、この方法以外に有効なサバイバルがあるだろうか。

 在日外国人の地方参政権の件は、私も大反対であるが、これもアメリカから離脱するための道程なのだろうか。アジアを味方に付けるための必須要件として計画に入れたのかもしれない。小沢氏はこれについて、国内の反対を想定しており、自らは積極的に推進しているという動きをしているのだろうか。とにかく今はアジアのパワーを結集させることを第一に考えているのかもしれない。

 このように見ると、小沢氏がアジアに極端に傾注するような動きは対米戦略の一環に思える。交戦権を発動できない日本が、アメリカの属国状況から抜け出す方法はアジアを取り込むしかないような気がする。これについては異論や反感もあると思う。私も中国に対しては反感も強い。しかし、アメリカが衰亡を避けようとして、なりふり構わず日本の資産を剥奪する腹であれば、日本が破産国家になるのは目に見えている。この国家存亡状況で、小沢氏が選択した起死回生の一手は他に選択肢がないことを示している。

 東西冷戦時代は日本の庇護国となっていた米国は、現在はその存在が最大の経済的脅威になっている。鳩山首相の普天間懸案と、小沢幹事長の訪中、訪韓は対アメリカ戦略で連動していると思う。小沢氏の中国傾斜は戦略である。第七艦隊発言の真意が国防にあるのなら、中国への属国化を小沢氏が歓迎することはありえない話である。

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鳩山総理が国債の暴落について言及(小野盛司)

日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第203弾です)

         ― 質問主意書の答弁書にて ―

Photo_2  本日(12月11日)質問主意書の答弁書が返ってきた。この内閣が国債の暴落におびえている哀れな姿を暴露している。今年は、史上最大規模の国債増発を行うわけで、それが財政の持続可能性に対する懸念を高め、国債の暴落(長期金利の急上昇)につながる恐れがあると書いてある。先日、このブログで財政危機だと政府は27年前から騒いでいるが、いつまで待っても財政危機は来ないことを言った。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/11/post-54df.html

 つまり財政危機など大嘘だ。お金を刷れば一瞬にして財政危機など吹っ飛ぶ。このことを質問したら、鳩山総理の答弁は「過去と比較して論ずることはできない」だって?!要するに、27年前からずっとオオカミ少年が嘘を言っていますが、その過去と比べないで下さい、今回こそは本当だと言いたいようだ。過去と比較できなければ、計量経済学の結果は全部嘘、あるいは経済学の結論は全部嘘だということになる。彼らの出す経済見通しも全部嘘っぱちということになる。こんなデタラメな政府を持った日本人は可哀想だ。

 持続的な経済成長を実現すると書いてあるが、その具体的な方法は述べていないから空念仏だ。日本経済が如何に悲惨な結果になっているかは、次のグラフで一目瞭然だ。昨年は520兆円あった名目GDPが今では470兆円にまで下がった。何と50兆円も失ってまだ下がり続けている。今回の2次補正で、亀井大臣のがんばりのお陰で7.2兆円まで規模が拡大された。しかし、これでもGDP押し上げ効果は僅か0.3%、つまり僅か1.5兆円戻すにすぎない。50兆円落ちた後で1.5兆円戻すだけだからとても足りない。

 今年53.5兆円の国債発行で景気を刺激したが、それでもGDPの下落は止まらない。「気が確か」であれば、更に大規模な財政出動で、国民を地獄に落ちるのを救わなければならないと考えるはず。しかし、鳩山政権は、なんと44兆円に国債発行額を減らすと言っている。つまり53.5―44=9.5だから、10兆円近くも緊縮予算を来年度組んで更に不況を深刻化させるという恐ろしい話。これをやられたらひどいことになる。閣内で唯一まともなことを言っているのは亀井大臣だ。日本経済の救世主といったところだろう。

Photo

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

予算規模と国債発行額に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

Photo_3   平成二十一年十二月二日
           提出者  城 内  実

 衆議院議長 横 路 孝 弘 殿

   予算規模と国債発行額に関するに質問主意書

 平成二十一年度第二次補正予算と平成二十二年度予算の予算規模や国債発行額に関する様々な発言が与党内で飛び交っている。民主党の菅直人副総理は十一月三十日、二次補正は二兆七千億円を上回る可能性に言及した。一方、与党国民新党は十一月二十日に十一兆円という独自案を発表し、「積み上げたらそのぐらいになったが、規模にはこだわらない」と十一月二十八日に発言している。このように予算規模という国の経済にとって極めて重大な事柄が、経済モデルの分析なしで政府高官から発表されることに関して質問する。

一 経済モデルを使った新規国債発行額の規模の試算について

 1 日本が経済危機を克服できるかどうかは予算規模(新規国債発行額の規模)によって大きく影響される。その規模は政府高官などが思いつきで発言すべきものではない。例えば二次補正の額が二兆七千億円の場合と十一兆円の場合で、様々な経済指標(失業率、経済成長率、消費者物価指数、国の債務のGDP比、雇用者報酬)においてどのような違いが出るかに関する、マクロ計量経済モデルを使った試算結果を政府は国民に示す義務があると考えるが見解如何。

 2 経済モデルを使った試算は新規国債発行の規模を決める段階で使われていたら、これまでのような経済政策の大失敗は起こりえなかった。新政権は、旧政権の悪しき習慣を踏襲するのでなく、しっかり経済モデルで分析した後、予算執行後の経済がどのようなものかを国民に示せば、新規国債発行額に関して国民の合意が得られると考えるが見解如何。

二 国債残高と日本国債の信認について

  平成十三年と十四年に格付け会社による日本国債の格付けが大きく引き下げられたが、平成十九年に再び引き上げられた。この間、国債発行残高は増え続けている。このことが意味することは、国債発行残高が増えれば国債の信認が落ちるという単純な関係ではなく、むしろ国の経済状態が良くなれば国債の信認が高まると考えるのが自然である。そうであれば、現状では、国債残高の増減よりむしろ経済立て直しを第一に考えるべきであると考えるが見解如何。

三 財政危機の認識について

 1 政府は不況であるのにもかかわらず財政が厳しいとの理由で赤字国債の発行を抑えようとしているが、果たして本当にそれが正しいと言えるのか。例えば昭和五十七年九月十六日に鈴木善幸総理大臣は「財政非常事態宣言」を出し、不況であるのにもかかわらず歳出削減を行おうとしていた。同年九月二日の朝日新聞には「財政 "サラ金地獄に"」とある。鈴木総理は十一月二十七日に財政悪化の責任を取って退陣している。しかし、その当時国の借金は僅か九十六兆五千億円であった。長期金利は約八%であったが、これ以上国債を発行すれば金利が上がると言われていた。しかし国の借金は現在十倍近くになったが、長期金利は逆に一.二%程度まで下がっている。その後、現在まで二十七年間政府は財政危機を訴えるが、実際金利が暴騰したことは一度もなかった。二十七年間財政危機を言い続けたのは間違いであったと考えるが見解如何。
2 「財政非常事態」「財政危機」など、明確な根拠も示さず、むやみに国民の恐怖を煽る発言を行うことは政府としては避けるべきだと考えるが、見解如何。
 
右質問する。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
内閣衆質一七三第一五二号
  平成二十一年十二月十一日

0702bb    内閣総理大臣 鳩山 由紀夫

衆議院議長 横 路 孝 弘 殿
 衆議院議員城内実君提出予算規模と国債発行額に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
   衆議院議員城内実君提出予算規模と国債発行額に関する質問に対する答弁書

一について
  政府としては、経済財政運営に当たっては、計量経済モデルによる分析も活用しながら、予算の総額のみならずその内容を精査した上で、政府経済見通し等において、経済の姿をお示ししてきているところである。

二について
  政府としては、国債に対する信認を確保していくことは重要であると認識しており、今後の経済財政運営に当たっては、持続的な経済成長を実現しつつ、将来世代に負担を残さないために、成長力強化と財政規律の両立を図る必要があると考えている。

三の1について
  長期金利の水準は、経済状況等の様々な要素に影響を受けることから、財政状況と長期金利との関係について、一概に過去と比較して論ずることはできないと考えている。しかしながら、一たび財政の持続可能性に対する懸念が高まれば、長期金利が急激に上昇するおそれがあり、ひいては、経済や財政に悪影響を及ぼすことになる。政府としては、持続的な経済成長を実現しつつ、将来世代に負担を残さないために、成長力強化と財政規律の両立を図り、国債の発行を極力抑制する必要があると考えている。

三の2について
  政府としては、三の1についてで述べた考え方等に基づき、債務残高の対国内総生産比が主要先進国中最悪の水準にあるなど、極めて厳しい我が国の財政の状況について、国民に対し適切にお伝えしてきたところである。

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2009年12月 8日 (火)

日本のデフレと平成リストラ不況について(sagakara)

(※「植草事件の真相掲示板」に寄せられたsagakara氏の記事を転載しました)

日本のデフレと平成リストラ不況について自分なりに分析と推測をしました

投稿者:sagakara  投稿日:2009年12月 8日(火)13時03分58秒
   
   日本のデフレの原因は、サマーズかルービン?の入れ知恵で元を4分の一に切り下げた事だと思います。これで東アジア金融危機を誘発させた。そして日本の地場産業を潰滅させ長期デフレを引き起こした。

13億人の人口を抱える巨大な地域・超大国中国の4分の一に及ぶ通貨切り下げは、世界の工業生産国に大きな影響を与えたとおもいます。
そして、中国は内陸部に9億人の人口を抱えるので労賃もなかなか上がらない。
原因は、江沢民政権時代に日本潰しの密約?を結んだ米国にあると推測します。
当時、李鵬首相は20年後日本は無くなるとかまで言っていた。
これが米国主導のグローバリゼーションの一つと思います。

そして、米国は、米国主導での金融グローバリゼーションのルール(規制緩和)をバブル崩壊で不良債権を抱えた日本の金融界に押しつけたと思います。
米国の金融ルールの上で、深傷を持つ日本の金融機関は勝負させられ多くが潰れ買収されました。
そして、金融界にリストラ失業の嵐が吹き荒れた。

日本の電機産業も米系金融資本のマネーをバックにしたサムソンなど韓国系メーカーに半導体、液晶の無謀とも、過当競争になる程の設備投資で潰滅させられました。
これも米国主導のグローバリゼーションだったと思います。
最強の情報力を持つ米系金融資本をバックに設備投資出来る韓国系メーカーに日系電機メーカーは勝てなかった。

そして、日系メーカーは過当競争で半導体、液晶、デジタル家電、パソコン、携帯で利益を上げる事が出来ない状況に追い込まれました。
欧米主導のパソコン・携帯の規格包囲網と米国主導のグローバリゼーションで世界最強を誇った日本の電機産業は、リストラ合理化の斜陽産業にまで追い込まれました。
米国主導のグローバリゼーションとは、過当競争で日本の電機メーカーが半導体、液晶、デジタル家電で利益を出さない状態に追い込む事だったと思います。

日本国内でも米国主導での流通の規制緩和での過当競争で、三洋電機、ケンウッド、ビクター、パイオニアと開発力持った有力電機メーカーが次々討ち死にして行きました。
電機産業も地場産業や金融機関と同じくリストラ合理化の嵐で多くの失業者が生まれた。
後は、派遣社員が多く生まれ一億中流時代は終焉した。
これが、米国主導のグローバリゼーションの実体と思います。

韓国系電機メーカーが過当競争を仕掛けて来る背景には、米系金融資本が背後にある事と韓国駐留米軍の韓国人への反日洗脳が深層心理にあると思います。
米国は、洗脳という情報戦も仕掛けていたと思います。
日本は、米国の政治力、金融力、情報力を使ったグローバリゼーションの嵐に第二の敗戦を喫してしまった。

他にデフレ要因としては、安い中国商品のデフレ要因が有る上で、スーパーなど流通の規制緩和の過当競争でのデフレ加速政策と共に、
過剰な飲酒運転の取り締まり・談合・不良債権など警察権力・公正取引委員会・金融庁権力の過度な取り締まりの規制強化もデフレ要因と推測します。
小泉改革とは、公共事業削減など不況政策が政策の主眼だったとも言えます。
全ては日本の金をアメリカに流し込む為、りそなインサイダー事件もその一つでもあると思います。

日本をさらに消費不況に追い込み、日本国民が貯蓄して使わない銀行資金がアメリカに流れる様に、官僚権力が規制緩和・規制強化の双方の不況政策を巧みに行ったと思います。
米国主導のグローバリゼーションの嵐と竹中氏+売国官僚の不況政策とのダブルパンチを日本の庶民は食らったとも言えます。

現在、自動車産業だけが辛うじて世界最強で生き残っている状態と言えるのではないでしょうか。

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2009年12月 6日 (日)

権力官僚に狙われた植草一秀さん

Photo  警察官僚、検察官僚、司法官僚という、我が国の高級権力官僚は、法や正義の番人であることを止め、腐敗した政治権力や外国の手先機関に堕しているようだ。私は腐った権力官僚を“国家ヤクザ”と名づけた。2004年4月、そして2006年9月、日本が生んだ最も良心的なエコノミストである植草一秀さんは、二度までも彼ら国家ヤクザの卑劣な罠に嵌められた。以下は、1999年5月に刊行された植草さんの著書「日本の総決算」にある「Ⅱ政府・自民党の大失態」を主に参照して書いた。

 植草さんは新進気鋭の若手エコノミストとして、斯界に知られ始めた三十代の頃から、腐敗した国家官僚に目を付けられていたと、最近になって思う。大蔵省に財政金融研究所が誕生したのは1985年(昭和60年)5月である。植草さんは、その2ヵ月後の7月から1987年まで約二年間、大蔵省財政金融研究所の研究官として勤務している。この時期の大蔵省体験で、彼は大蔵省の陰険な体質を見て驚き、怒りを持ったようである。当時、大蔵省内部では、消費税の前身である「売上税」の導入計画が進められていたという。

 植草さんが着任した当時はまだ売上税という言葉はなく、その代わり隠語でKBKという物々しい言葉が使われていたと言う。KBKとは「課税ベースの広い間接税」の略語だそうである。彼は売上税導入プロジェクトに関わっていた。大蔵省内部ではTPR(タックスのPR)という巨大プロジェクトが始動した。税制についての大規模な広報活動である。植草さんが所属した「財政金融研究所」はこのTPRプロジェクトの事務局となった。

 TPRプロジェクト展開の内容を見て驚く。政、官、財、約4000人のリストが作成され、その全員に大蔵省幹部が説得に行く。増税の意向を了解してもらうためだそうだ。マスコミの増税に関する賛否両論の意見などをつぶさに調べ、問題発言があれば説得に出かける。植草さんは、大蔵省TPRプロジェクトを一種の言論統制だと指摘、その性格は、後の消費税実現に当たっても強い影響力を持ったと言う。

 以上の文脈を踏まえ、植草さんは、1996年から1998年の橋本政権の時、大増税政策を熾烈に批判していた。これは当然、自動的に痛烈な大蔵省批判にもなっていたのだ。私は冒頭で腐った権力官僚を、警察、検察、司法の各高級官僚と書いたが、実は各省庁の財務を一手に掌握する財務省の官僚も、権力官僚であることは間違いない。大手メディアにも支配権を揮い、言論統制にも実力を持つ財務省は、TPRの本質を知り抜き、経済状況を無視した増税キャンペーンを張る財務省にも、ほぼ単独で熾烈な批判を繰り返している植草さんを目の敵にした可能性は高い。

 植草さんは97年度の増税問題について、96年の1月から反対論を展開し始めていた。たとえば、経団連で増税圧縮の論陣を張った。たった一人の反乱キャンペーンであった。植草さんはマーケット・リサーチからポリシー・リサーチに力点を移し、政策立案本位の考え方をするエコノミストだ。国民生活への影響を第一に考える。大企業や政府に阿諛追従し、国民生活を度外視した御用エコノミストは多くいるが、大きな違いだ。だからこそ、政府や財務省の方針をストレートに批判する稀有な存在である。

 植草さんが96年年初に増税圧縮論を展開したのは、財政当局のTPRに基づいた増税キャンペーンを読み取ったからだ。植草さんは経済の動向を単に語るというよりも、その提言や批判は、すでに政策論そのものになっていて、時の政権を操っている巨大な意志に真っ向から対峙して引き下がらない純粋さを持つ。この純粋さはエコノミストの良心と言い換えてもいいだろう。

 植草さんは橋本政権時代に、すでに権力官僚に睨まれ、マークされていたと見るべきである。植草さんが鉄道関係でトラブルに巻き込まれたのは全部で三回である。

 (1)一回目  1998年1月    東海道線上り電車内
  (2)二回目  2004年4月8日  品川駅構内エスカレーターで、
  (3)三回目  2006年9月13日 京急電車内

一回目、1998年1月の案件は、普通であれば、ほとんど問題にならないレベルの出来事であった。植草さんはボックス席に座った。座席の暖房が効いてきて、足のももの付け根にあった湿疹が痒くなって掻いた。それを見た向かい側席の女性は、車掌に「この人感じが悪いんですが」と言った。ありのままに女性に説明しても納得してもらえず、鉄道警察に行くことになった。警察は植草さんが女性に触ったことに、強引に仕上げてしまった。通常なら問題視されなかったこの事件で、植草さんが鉄道警察のレベルに上げられた瞬間、彼を狙っていた権力官僚の指令が下った可能性は否定できない。

 植草さん自身は「知られざる真実ー勾留地にて」で、2004年の事件は1998年の事件を表面化させるために仕組まれたんじゃないのかと言っている。日本でただ一人「りそなインサイダー取引疑惑」を指摘した植草さんだが、国家ヤクザは彼の効果的な名誉剥奪を仕組み、1998年の事件を隠し玉として抱き合わせ、2004年の国策捜査事件とともに表面化させた。こうすることによって、事実無根の病的性癖説をでっち上げて、事件の連続性を強調した。

 1998年当時、大蔵省のTPR(増税キャンペーン)を知悉し、それを批判する植草さんは、財務官僚という国家ヤクザに睨まれていた。植草さんは、小泉政権になって、国家的規模の犯罪であるりそなインサイダー取引疑惑を提起し、マクロ政策を糾弾した。また小泉政権は郵政民営化という米国による日本資産の収奪計画を企て、政権は植草さんの言論活動を放置できなくなっていた。2004年、及び2006年の事件は間違いなく言論弾圧であり、国策捜査事件なのである。

 事件を仕掛けたのが権力官僚であるが、この事件を裁いた裁判にも、最高裁事務総局に巣食う司法官僚の意図が鮮明に反映していると思う。二つの事件は国策捜査であり、彼を裁いた裁判は国策裁判なのである。植草事件には日本の国家官僚が国家ヤクザ化している事実が浮かび上がってくる。権力官僚とマスコミの暴走が結びついた今の日本、ここには近代法治国家の極限的な衰退がある。

 小泉・竹中構造改革路線という国策は、完全な棄民思想に貫かれていた。植草さんの良心は、それを真っ向から指弾して引き下がらなかった。また、彼は財務省の悪の支配構造を批判した。日本にとって得がたい人物である。不当に毀損された彼の名誉は回復されるべきである。

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2009年12月 5日 (土)

事業仕分けにかけるべきは国会だろう(小野盛司)

  (日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第202弾です)

・・・天下りがゴロゴロ、稼働率は僅か25%、ろくに審議もせず閉会・・・

Photo  昨日(12月4日)40日間の臨時国会は閉会した。今年後半の国会は、全く機能不全だ。麻生内閣においては7月14日に閉会し、その後総理を選出する特別国会が3日間、その後鳩山内閣でも臨時国会が40日間、合計43日間国会は開かれただけだ。12月31日までは170日間あったわけだから、「稼働率」は40÷170日でたった25%、つまり4分の1に過ぎない。残りの4分の3は国会議員は月給189万円をもらって何をしていたのだろう。

 民主党議員でいえば、国会が開かれていない時は地元に帰って選挙運動だ。支持は訴えるが、陳情は聞いてはならぬとのこと。陳情は一本化され、小沢氏が全部統括する。議員立法は禁止だから、法律も作ってはならぬ。質問主意書で政府に質問してもいけない。委員会での発言も控えろ。議員連盟も自民党がトップになっているものは脱会せよ、ということであれば、国会議員ほど無駄な職業は無いのではないか。強硬採決の時だけ手を挙げるだけの役割なら、月給189万円は高すぎると思わないか。選挙活動に金が掛かると言うのだろうが、その政治家の活動報告やプロフィールや主張であれば、インターネットのサイトで十分だ。

 自民党も情けない。あれだけ郵政民営化の必要性を主張していたのに、郵政民営化阻止の法案が出てきたら、こそこそ逃げてしまった。4年前の熱気を考えるなら、国会を占拠してでも法案阻止に動く連中がいてもおかしくないと思ったが、小泉チルドレンも壊滅ですか。審議拒否で自民党の分裂をかろうじて食い止めることができたという状況だから情けない。彼らに政権交代を訴えるエネルギーは残っていないのか。

 臨時国会は全くひどかった。たった40日ですか。安倍内閣では85日、安倍・福田内閣では128日、麻生内閣では93日だったからその半分にもならない。党首討論すら無かった。国会をお休みにして、何をするのかと思いきや、来週10日から4日間、国会議員140人(民主党の3分の1)を小沢さんが引き連れて中国を訪問するのだそうだ。一般の参加者まで加えると総勢600人を超えるそうだ。

 中国は大歓迎だろう。CO2排出量25%削減という民主党の宣言は、達成する努力をしていないし、達成できなければ中国から排出権を購入するしかない。つまり、日本は中国に莫大なベナルティーを毎年払い続けなければならなくなる。貧乏になった日本が金持ちになった中国になぜ金を払わなければならぬのか。普天間問題で米国が激怒している時に、この訪中団は米国の怒りを逆なでするのではないか。

 それにしても、今中国に行って遊んでいるような状況だろうか。デフレ宣言し、前政権の景気対策を壊し2.7兆円を国民から取り上げ、たくさんの雇用を奪った。それでも直ぐに別な方法で雇用を作り出すならいい。第2次補正はいつやるのか。なぜ臨時国会を延長して、すぐに補正を通さないのか。昨年末、民主党は麻生内閣の景気対策が遅すぎると非難していたではないか。

 献金疑惑を隠すためだろう。国の経済など、彼らにはどうでもよいのだ。しかし、いつまで逃げ続けるのだろうか。与党ボケが続く自民党だが、郵政株売却阻止法案が通った後だから、自民党は分裂の危機は薄れ、次の国会からは本格的な対決に入るかもしれない。そうなれば民主党も献金問題から逃げられなくなる。献金問題の審議は拒否して、予算を通してくれと言われてもそれは応じられないだろう。となると予算はいつになることやら。こんなことをしている間に景気はどんどん悪くなる。

 唯一の希望の星は亀井静香だろう。2次補正は2.7兆円だと言っていた民主党だが、亀井静香の一声で7.1兆円まで引き上げさせた。亀井氏は8兆円まで頑張るようだ。頼もしい。積極財政をやらんと、政権から離脱するぞと脅せばよいのだ。沖縄問題で県外移設でなければ政権離脱だと社民党から言われ、結論を急がなければ基地問題は白紙に戻すと米国から言われている。鳩山氏が今できることは、時間の引き延ばししかない。しかし、引き延ばせば延ばすほど状況は悪化してしまう。今はただ政権崩壊を待っているだけの政権のように見える。

 社民党と国民新党が離脱した後の政府に何ができるだろうか。予算案は通すことが出来たとしても、関連法案が参議院で否決されると何もできなくなる。かつてのねじれ現象の復活ではない。なぜなら自民党政権時代と違って衆議院で3分の2を取っていないので再議決はできないのだ。つまり野党の反対する政策は一切できなくなる。麻生内閣がつくった補正の2.7兆円削減も、仕分けによる1.6兆円削減も、一種の自民党へのいやがらせだ。自民党や公明党より民主党のほうが、こんなに税金の無駄遣いを防げるという国民へのアピールだが、それをやられた自民党や公明党が政策ですんなり協力することはあり得ないだろう。

 なぜこんな事態になってしまったのか。すべては国の借金の意味を取り違えたからだ。前回にも書いたが、27年も前に財政危機宣言が出ている。借金が今の10分の1位しか無かった時代だ。その時から不況でも緊縮財政を続けたために経済が疲弊し停滞してしまった。借金が10倍になった今、本当に財政は危機なのかという根本問題を真剣に考えるべきだ。金利が暴騰すると言っていた大馬鹿者の言ったことを信じたための大失敗だ。実際金利は下がる一方ではないか。国の借金を減らすには、適切な額のお金を刷って、国民に渡し、それで経済を立て直し、国民を豊かにするしかない。そうすることが正しいということをマクロ計量経済学が教えてくれる。

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2009年12月 4日 (金)

「アメリカが怒ったら大変!」という常套句(浮高亭瓢箪)

最近楽しみに読んでいるものの中に、亀井金融大臣の「フリー会見」がある。いわゆる、ギルド化した利権集団である「記者クラブ」の記者たちが居ない、本音の「セカンド記者会見」であるが、これが実に面白くて、おかしい。

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091201-2.html
亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(雑誌・フリー等の記者)
(平成21年12月1日(火)13:37~14:12 場所:金融庁大臣室)

詳しくは、上記アドレスにアクセスしていただきたいものだが、昨日話題になった社民党党首の福島氏の「重大な決意」会見も、「別に大した話じゃないよ」ってことになる。多分そうなのだろう。だからという訳でもないが、「郵政見直し政策」も、引き続き大きな妨害があるだろうが、今の亀井大臣だったらやってくれるだろう…と期待を抱かせるのである。

鳩山首相が、「普天間基地移設問題」を先送りした…というので、メデイアは「アメリカが黙っていませんよ」「日米合意が破棄となって、基地の移設自体ができなくなってしまうかも」などと言い、果ては麻生前総理まで登場させて「この問題を先送りしたんじゃ、アジア全体が不安な状況になっちまうんだぜ」などと言わせている。久々のマンガキャラが出て来て、笑えたという程度。

しかし、アメリカが単純に頭にきて「日米合意を破棄」などと言うのであれば、「来年期限切れになる?では、この際だから、日米安保条約の再延長の方も見直しを考えますか?」という話になる。
アフガニスタンに三万人の増派を決めたオバマ政権にとって、いくら頭に来たからといって、日本と正面切ってケンカができる訳もないのである。
第一、いついかなる時でも、日本がアメリカの軍事戦略の一翼を担わねばならないという負担義務などはないのだ。それにしても、この国にはアメリカの代理人が多過ぎる。

この種の「アメリカが怒ったら、大変なことになりますよ!」という「タケシの番組」のような脅しをかけるのは、アメリカに育てられ、アメリカの恩恵を蒙り、アメリカなしでは生きていけないメデイアに巣食っている半分アメリカ国籍のような連中が、いまだに根強く蔓延っているからに他ならない。
実は、亀井大臣の言うように、「日本がアメリカに提供している二兆ドルのマネーが紙切れになっては困るから、今はアメリカを潰せないわなぁ」というのが、心ある日本人の本音なのだ。

「週刊新潮」の今週号、連載コラムの「変見自在」は元産経新聞記者で帝京大学教授の高山正之氏によるものだが、その右寄りの保守思想には辟易するものの、偏見のない私はいつも公正な目で読んでいる。
とりわけ、この人が俎上にあげる「日本人左翼エリートの自虐史観批判」には少なからぬ偏見を我慢しさえすれば、教えられること(笑)が多いのだが、今週もその話だった。

≪(朝日新聞をけなした後…)まともな学者はというと産経新聞に載るのが相場だったが、最近は変わったらしい≫と書き、産経に田中優子(法政大教授)氏が書いたもの…「民主党政権のやった『仕分け』に引っ掛かる無駄が江戸時代にもあった。それは武士階級、今でいう官僚機構だ」と書いた…をけなした揚句、≪日本は清貧を旨とする武士が官僚を兼務した。だから世界で稀有の汚職のない施政が実現した≫と書きつつも、≪町人や百姓は金に飽かして遊び、それが浮世絵や根付けやらの結構な文化を生んだ≫けなすのだから、この人、徹底した変見ぶりなのである。
そして、最後はこう言って、締めている。

≪日本を汚すのが学者だと思っているような者は朝日新聞に書いていればいい。産経新聞も余計なバランス感覚などいらない。もう後もないのだから日和ることなく、まともな新聞の形を見せろ≫

「産経新聞も日和ることなく」というのは、いまにも潰れそうな産経新聞を思ってのことだろうが、『朝日新聞に書けばいい」と言われても、今では「朝日新聞の中身」だって、「産経」に似たり寄ったりしているといわれているのだから、そこまで言うことはなかろうに…と私は感じているのだ。

投稿: 浮高亭瓢箪 | 2009年12月 4日 (金) 14時32分

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亀井大臣の郵政民営化見直し政策を断固支持する!

Dc010817   メディアで流されている郵政民営化見直しへの懸念には総じて二つある。3日の日本経済新聞社説を参考としてそれを説明する。見直し反対勢力の懸念の一つは資金の流れの逆流である。小泉政権が行った郵政民営化は官から民へ資金を流し、それを効率よく運用しようとする思想だった。これが今回の見直しによって、再び官業化へ逆転する愚作ではないのかという話である。

 二つ目は、郵政グループの総帥であった西川善文氏と、その意を汲む配下を引き降ろし、元大蔵事務次官の斉藤次郎氏を社長に、前内閣官房副長官補の坂篤郎氏を副社長に据えた人事を見ると、これは郵政事業を官僚主導体制に持っていこうとする明らかな予兆ではないのかという強い疑念であろう。持株会社日本郵政は、傘下の子会社4社の内、かんぽ生命を除く3社の社長を交代させたが、この人事は小泉政権以来の人事構想を否定するものであり、民営化会社の体をなしていないそうだ。

 以上のような日経社説の論理が、現大手メディアに共通する「郵政民営化見直し論」批判の骨子である。大枠で言えば、せっかく膨大な時間とエネルギーを費やして民業へ転換した郵政事業を、何でいまさら古色蒼然たる非効率な官業へ逆戻りさせるのかという言い方である。メディアが大々的に行っているこれらの大きな論点は、冷静に眺めてみると、竹中平蔵氏の見直し批判そのものである。悪徳ペンタゴンの「電」を代表する日経は、小泉政権の政策思想と一体化して、偽りの構造改革と郵政民営化を推し進めてきた戦犯の一つである。

 偽りの売国奴たちは、マスコミを使い、郵政事業を「官」から「民」へ転換すれば、経済は活性化し、官僚主導の弊害を減らせるというイメージ作戦を大々的に行った。ここには小泉・竹中構造改革で用いられた構造改革こそ進歩であり、それに反する考えは全部遅れた考えであるという単純な進歩史観がある。竹中氏が率いた民営化の結果、過疎地の郵便局は減り続け、サービス低下や職員の士気低下を招いた。客足の少ないATMは撤去が進んだ。全体としてサービスは低下している。三事業の分割で窓口職員は肩身の狭い思いで仕事をこなしている。このどこに竹中型民営化が成功していく萌芽が見えるのか。郵政の民営化は経営不安に拍車をかけただけである。

 日経社説は「(ゆうちょ銀、郵便事業会社、郵便局会社の)社長は、全国一律のサービスを充実させる一方、収益性も確保すると表明した。民営化を骨抜きにして、どんな企業を目指すというのか」と言うが、市場原理主義の民営化以外には経営存在の場がないという前提に立っていること自体がおかしい。郵便事業はこれまで、公益性と収益性の微妙なバランスでやってきたのではないか。日経社説は郵便事業の公益性を頭から否定した物言いだ。

 社説はまた、見直し政策は、ゆうちょ銀とかんぽ生命保険を特別扱いし、この2社を銀行法、保険業法の対象外とした規制を設けるようだが、これでは民間の銀行や生命保険会社と対等な競争条件が保てないと言う。民間銀行や保険会社とイコール・フッティングにするというのは、竹中平蔵氏が郵政担当相だった時に何度も強調しているが、これは対日「年次改革要望書」が特に強調していたことであり、民営化の巨大な詐術の一つである。

 イコールフッティングの実質的な意味は、競争条件の対等性の名の下に、ゆうちょ銀とかんぽ生命保険の340兆円の資金を“無防備”な状態で市場に垂れ流すためである。この膨大な郵政資金を狙っているのが、世界最大の国際金融資本ゴールドマン・サックスである。郵政民営化とは、郵政事業を株式会社組織にすれば、国際ファンドがM&Aで株式を取得できる体制になる。米系外資が郵政株を半数以上取得すれば、ゆうちょ銀とかんぽ生命保険の経営権を掌握し、事実上、国民の財産である郵政資金は外資の手に握られてしまうことになる。もっとはっきり言えば、外資に一旦握られた郵政資金は二度と戻ってこない。想定できるこの状況を冷静に俯瞰すれば、郵政民営化とは、340兆円の国民資産をアメリカにただで移転させるために考案された、壮大な詐欺にほかならない。

 この視点から「4分社化」を眺めた時、分社化の最大の目的は、外資による郵政株取得の阻害要因を外すという理由以外にありえないのだ。日本には外資による敵対的M&Aの有効な防止策がない。小泉政権が故意に設置しなかったからだ。2005年当時、小林興起氏、平沼赳夫氏、城内実氏、櫻井充氏、小泉龍司氏など、郵政民営化に反対の議員たちが、たとえば関岡英之氏などの協力を経て、郵政民営化における外資防衛策をまともに議論していたら、同じ民営化でも国益に適った方向性がうまれていたかもしれない。

 しかし、小泉・竹中両氏が強行した郵政民営化自体が、売国思想に基づいて制度設計されていたために、国益派議員の良心はすべて否定され、彼らは抵抗勢力として弾き飛ばされたのだ。これはアメリカの内部工作に支配されたマスコミの責任である。民営化こそ最善であるという一方的なキャンペーンは国民を洗脳したのである。郵政民営化は郵政米営化であり郵政利権の私物化であった。

 昨年4月、竹中平蔵氏はクリームシチューの上田晋也氏との対談で、「民営化した郵政はアメリカに出資せよ」と、とんでもないことを言っていた。その理由として、かつての郵貯・簡保にストックされていた340兆円の郵政資金はSWF(ソブリン・ウエルズ・ファンド)であるという認識である。国民は郵貯・簡保資金がSWFの目的で作られていたなどという話は聞いたことがなかったはずである。竹中氏のこの発言を庶民にわかりやすく言えば、郵政資金は海外に投資しろという話なのだ。安全で的確に投資運用する当てがあるのならいいが、問題は出資先がハゲタカ外資だった場合、国民資産は二度と手元に帰ってこないことだ。竹中型郵政民営化は、危険な外資の侵入に対して一切の防衛策を捨象している。だからこそ、この郵政民営化は制度設計からして、巨大な詐欺なのである。

 以上の文脈から、亀井郵政担当大臣がなぜ郵政関連株売却凍結法案を急いで行ったのか、その理由が明解になったと思う。西川善文氏と彼が率いる売国チームは郵政関連株の上場を早い時期に目論んでいた。もしも小沢一郎氏が国民新党の亀井静香氏を現役職に起用して権限を揮わせなかったら、西川チームは今頃、株式の上場を果たしていたかもしれない。

 そうなった場合、手遅れであった。それほど切迫した状況だったと思う。亀井大臣は見事にその危険を阻止したのである。しかし、その影には小沢一郎氏の大局的な判断があったと思う。郵政が完全民営化がいいのか、半官半民がいいのか、あるいは以前のように完全国営化がいいのか、あるいはどのような経営方針がいいのか等は、今後じっくり検討すればいい。取り敢えずは切迫した国富流出の危機を阻止したことは、新政権が大きな仕事をしたと評価できる。

 郵貯資金を疲弊した地域の復興や中小企業の金融に回す構想は正常な方向性だと思う。郵政資金が国内還流して内需振興に役立つからだ。竹中氏が「郵政をソブリン・ファンド化して海外投資へ」というように、郵政資金を博打型金融資本に委ねることは売国所業と言っていい話である。日経社説は「家計から吸い上げた郵貯資金が『政府の財布』として官の意向で事業金融に使われるような仕組みでは、経済は活性化しない」と言っている。だが、日経は竹中氏の言うように、SWFとして海外投資する話であれば、同じ「政府の財布」であっても、諸手を挙げてそれに賛成するに決まっている。なぜなら日経はアメリカの意向で動いているからだ。

 日本郵政グループの郵政株売却凍結法案は3日の参院総務委員会で可決された。会期末となる4日の参院本会議で可決され、成立する見込みとなったが、これは大変喜ばしいことだ。少なくとも当面は山賊の手から国富を防衛したことになる。

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2009年12月 2日 (水)

郵政関連株凍結法案が衆院通過!先ずは剣が峰突破!

 持ち株会社「日本郵政」、その管轄の「ゆうちょ銀行」、「かんぽ生命保険」の株式、「かんぽの宿」などの施設の売却を凍結する法案が衆議院を通過した。法案は、民主党・社民党・国民新党の与党と、共産党などの賛成多数で可決されたあと、参議院に送られた。後は参議院の審議を通じて成立を目指す予定だ。

 自民党は衆議院でも参議院でも、一切、審議に応じない腹を決めているようだが、これについて小沢一郎幹事長は言う。自民党の審議拒否は、日本郵政株式売却凍結法案の採決で造反議員が出るのを恐れ、本音は郵政法案をやりたくないからだろうと述べている。その通りだと思う。自民党の審議拒否は、審議に応じた場合、党内から郵政造反組がこの法案に賛成する公算が大だからだ。それは党の決定的な崩壊を意味する。

 この状況は自民党の栄枯盛衰を物語っていて面白い。四年前、郵政民営化強行で独裁政権を実現した自民党が、下野した今は、その郵政民営化の見直し法案で党内分裂の危機に直面している。ジャーナリストの鈴木棟一氏のルポを読む限り、2004年の時点で自民党員の大半は郵政民営化には反対だったし、当然、分社化にも反対だったのだ。ところが、どういうわけか、経済財政諮問会議と官邸の意向だけで、民営化の骨格が強引に決められてしまっていた。当時、党内民主主義は完全に機能を失っていたのだ。

 麻生政権が駄目になったのは、小泉構造改革派が米国の後押しで党内を占拠したからである。政権交代に至った真の理由は、小沢幹事長の言うように、国論が小泉・竹中政治の見直しを求めたからだ。小泉・竹中構造改革の本丸である郵政民営化を見直して欲しいというのが世論であった。その意向を敏感に見抜いた小沢幹事長が、新政権に国民新党を加え、亀井静香氏を郵政担当大臣として起用した。

 自民党が新政権の何に脅威を感じているかと言えば、小沢一郎幹事長と亀井静香郵政担当大臣の二人である。悪徳ペンタゴンという利権複合体に属する自民党議員は、何としても郵政民営化の見直しを阻止したいのである。しかし自民党は上述したように、一枚岩ではなく、本音では「民営化見直し」に賛成する議員が多い。郵政民営化に反対の議員連中は造反を起こす可能性が高い。

 自民党の分裂は小沢幹事長と亀井静香大臣にとって、願ってもない状況となるかもしれない。自民党の郵政民営化見直し組が、与党に合流するか、国民新党に合流する可能性があるからだ。いずれにしても、自民党の影響力は縮小するだろう。しかし、民主党には凌雲会や松下政経塾上がりの悪徳ペンタゴンに限りなく近い勢力がいて、獅子身中の虫になっている。彼らの動きの方が危険かもしれない。

 自民党内の郵政民営化見直し組の筆頭が鳩山邦夫元総務相であり、民営化推進グループの筆頭が中川秀直元幹事長である。おそらく党内はこの二派の対立が深刻になっているだろう。推進派の中川秀直氏は「党議拘束をかけ、堂々と国会に出席して反対すべきだ」と強硬論をぶち上げているらしい。まるで、郵政造反組の復党問題で、踏み絵を踏ませた当時を髣髴とさせる。党議拘束は強制である。郵政見直しをストップさせたい偽装CHANGE派の強い焦りが出ている。

 現政権が、予定通り郵政グループの株式凍結法案を成立させたら、それは国富流出を寸止めするという意味で、最大に評価されるべき政策であり、立派である。現政権は、日本郵政株式売却凍結法案の目的が、米国による対日国富収奪からの防衛であるとは、正面切って言えない辛さがある。なぜなら、日米安保条約があるからだ。実質は属国でも、国際的には同盟国である米国を盗人(ぬすっと)呼ばわりできないからだ。

 だからこそ、竹中平蔵氏を筆頭とする売国奴、つまり、急進的な郵政民営化推進論者は、民営化の見直しを逆行であるとか、また郵政官僚の天下に戻すのかというネガティブ・イメージで攻撃してくる。政府が株式凍結や四分社体制の見直しについて、それは米国による収奪を防ぐためであると、堂々と言えないのなら、ネットのブロガーたちは彼らの代弁をしてやる必要がある。日本郵政株式売却凍結法案は国富流尽を防衛するためであると同時に、『対等な日米関係』を政策として実行していることを、国民に知らしめるだろう。

 日本郵政株式売却凍結法案は、日本版エクソン・フロリオ条項の緊急的代替措置であり、そのパイロット的役目を果たすことになる。この法案の本質は、経済的国家防衛なのである。

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2009年12月 1日 (火)

Conspiracy(「Tokyonotes 東京義塾」氏から全文転載)

  以下は「Tokyonotes 東京義塾」さんのConspiracyという記事である。高橋洋一氏が郵政民営化の見直しについて、雑誌VOICE 2009年11月24日に掲載した、「『郵政見直し』国民負担1兆円」に対し、ブログの主催者であるOrwell氏が逐次反駁している内容である。

 郵政民営化の屋台骨を設計した高橋洋一氏が、郵政民営化の見直しを批判する論文を書いた。それに対し、郵政民営化問題を知悉する「Tokyonotes 東京義塾」さんが、詳細に反論されている。郵政民営化の何が問題か、各論ごとに対比的に考えることができて、非常に有効な内容となっている。重要だと思うので、全文転載する。  

 ○緑色太字部分はVOICEに掲載された高橋洋一氏の記述
  ○黒字部分が「Tokyonotes 東京義塾」さんの反論

( _転載開始_ )

Conspiracy

 驚くべきことであるが、ブルガリの時計の置き引きの問題を起こした高橋洋一と言う元財務官僚が単行本を出したり、雑誌の記事を書いたりしている。挙げ句の果てに、テレビ番組にまで出演しているというのである。小泉・竹中政治の中で、郵政民営化法の案分作成に、民主政治の基本の適正な手続きを無視して、郵政民営化を強行しようとした人物である。月刊雑誌のボイスに記事が掲載されているが、全く独りよがりの、市場原理主義者の面目躍如のものではあるが、的外れの議論である。特にデフレ脱却論など、全く稚拙な議論である。
                
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/voice-20091129-01/1.htm

>なぜ齋藤次郎「社長」なのか
 亀井静香氏が金融・郵政改革担当相に就任し、さまざまな変化が起きている。10月21日には、日本郵政の西川善文社長が辞任を表明した。小泉改革以来続いてきた「郵政民営化」の取り組みは、これで完全に止まったといえる。いや、「再国有化」へと時代が戻った。さらに、齋藤次郎元大蔵次官が次期社長に決定する光景を目の当たりにして、「再国有化」から「財投(財政投融資)復古」までイメージしてしまう。

郵政民営化の取り組みが、高橋氏の書くように、完全にとまったのであれば、慶賀すべきことである。わずか数年の民営化で、郵政事業は縮小に向かっており、社員の志気は大幅に低下している。国民資産の私物化、外国への持ち出しに狂奔したのが実際ではなかったのか。簡保の宿の不正な転売などは、その背景が捜査されて然るべきである。

 >世間では、郵政を民営化された会社だと思うので、齋藤氏を「天下り」、「渡り」だと思うのだ。ところが今回、郵政の実態が「再国有化」や「財投復古」への転換であることを見抜ければ、齋藤氏は「役人再登板」ということだから、皮肉にも理にかなった人事だ。

郵政を民営化された会社と思うこと自体が間違っている。国が100%株を保有している特殊会社であるに過ぎない。誰も、財投復古などと言っていない。役人再登板などと言うのは、冷や飯を食わされて14年間を過ごした、斎藤社長に失礼というものだろう。ブルガリの時計の置き引きの釈明をするのが先ではないのか。全く道徳心に欠けるから、人を中傷するのは得意のようである。

 >だが、そもそもなぜ郵政民営化が必要だったのか。その点を押さえておかないと、今回の「郵政見直し劇」を正しく判断ができないはずである。

 >郵政民営化が必要だった理由。それは端的にいえば、民営化をしなければ「郵政」収益の柱である「郵便貯金」や「簡易保険」の破綻が必至だったからだ。

破綻は必至であるとのご託宣であるが、址のその理由付けを含めて噴飯ものである。

 >以前は、郵便貯金は財政投融資という仕組みのなかで「ミルク補給」されて支えられていた。ごくごく簡単に、この仕組みを説明するとこうだ。郵便貯金から年間数十兆円ほどが大蔵省に預託される。この資金を大蔵省は特殊法人などに投資・融資するのだが、その際、大蔵省は普通の金利よりも特別に高い金利を課していた。なぜか。郵便貯金に大蔵省から直接「ミルク補給」するとバレてしまうから、特殊法人に高い金利を払わせることで「ミルク補給」をしていたのである。

財政投融資をしていたのは、高橋氏が元在職していた、大蔵省理財部なのではないのか。財政投融資が始まる前にも、郵便貯金はあったのですよ。私使う人、あなた集める人として、うまい汁を吸ったのは、むしろ元の大蔵省ではなかったのではないですか。

 >この高い金利を払う特殊法人は大変だが、そこは税金を投入して埋めていた。この仕組みによって、郵貯も、天下りの温床である特殊法人も温存されてきたのである。かつて郵政は独立採算で成立していると盛んにいわれたが、それはこの仕組みが働いていたからであった。

特殊法人が天下りであったとしても、天下りは、ほとんどすべてが大蔵省からの天下りだったのではないですか。郵便貯金の天下りなど、特殊法人にはいなかったのではないでしょうか。ミルク補給をしたなどと、おもしろい表現ではあるが、資金を貸している郵便貯金側に金利をつけて返すのは当たり前ではないでしょうか。

 >ところが、このような特殊法人の在り方への批判が高まり、2001年4月に「資金運用部資金法等の一部を改正する法律案」が施行され、財政投融資制度の改革が行なわれた。先述のような「ミルク補給」の流れは断たれることになったのである。郵便貯金も、大蔵省に預託するのでなく、市場で独自に運用しなければならないことになった。だが、郵便貯金は政府保証が付き、また、公的な主体ではリスクを取れないから、有価証券の運用にしても原則国債以外はできない。

論理の飛躍ではないですか。自主運用は、長年郵便貯金が求めていたことで、有価証券の運用にしても原則国債以外は出来ない」とすることがおかしいのではないでしょうか。公的な主体ではリスクがとれないとの表現もおかしく、あるいは、カジノにでも、お金を持っていけばいいとの発想でしょうか。政府保証をつけて、しかも限度額があって、国民から貯金を集めて、少額が集まって巨額の資金となって、それを運用したのではないでしょうか。しかも、公共の分野で。

 >これは長期的に見れば、必ず破綻するのである。考えてみてもほしい。郵便貯金が国債で資金を運用して「利ざや」を稼げるのは、郵便貯金の金利が、国債の金利よりも低いからである。しかし、長い目で見て、もしずっと郵便貯金の金利が国債の金利よりも低いと皆が気づいてしまったら、誰も郵便貯金には預けず、国債を買うことになるだろう。となれば理論的に、国が政府保証を付ける場合には、その金利は最終的には国債の利率と同じになるはずである。短期的に見れば金利の一時的なでこぼこがあるから、定額郵貯のように解約オプション付きで表面的な「利ざや」が稼げるように見えていても、15年スパンなどといった長期的な視点で見れば必ず金利は平準化するのだから、その「利ざや」はやがて雲散霧消するのは明白なことである。とくに経済が正常化し金利が上がると、郵貯の潜在赤字は顕在化する。

誰も郵便貯金には預けないで、国債を買うとこになるだとのお話も、理屈倒れの世界で、何も投資をしているわけではなく、安心と信頼で預ける国民が大半だったのではないでしょうか。郵便貯金の流動性が高かったこともご存じだとは思いますが。護送船団の銀行行政をしたのはどなたでしょうか。今でも、国債を買っているのは郵貯だけではないのですから。それでも、投機で大損をしたことよりも、国債のローリスクのローリターンで石橋をたたいても渡らなかったことが、良かったこともあるのではなかったでしょうか。特金で民間が大損したときもそうでしたね。

 >こうなれば、郵政事業の人件費などの分だけ、毎年赤字が積み重なることとなる。現状では、その額は1兆~2兆円。これが累積して耐えられなくなったら、そのとき郵便貯金は破綻するということである。ほかの運用方法をやろうにも、役人ばかりでは、どうすればいいかわからない。下手に手を出して失敗すれば、潰れるのが早くなるだけである。

言いがかりの世界である。むしろ、郵政民営化をして、郵貯を潰したわけであるから、銀行になったものを、わざと成績が上がらないようにして、株の値段を安くして、外国に売ってしまうという、いつもの市場原理主義の手口を使ったのではないのか。

 >これを避けるためには、民営化して、リスクを取って利ざやが取れる貸し出しなどで資金を運用できるようにしなければならない。だが、そのときには普通の金融機関とのイコールフッティング(競争条件を同一にすること)が問題となる。「郵貯」だけが競争条件で優遇されているとすれば、市場から許されない

融資の機能がないから、郵貯のコストは、銀行などより、遥かに超すとがやすかったのです。給料もどこかのメガバンクのように、退職金が数億円などと言うこともなく、低コストで経営効率は、民間の金融機関よりも遙かに優れていたのではないでしょうか。貯蓄機能の銀行だったのですが、日本の銀行法は、そうした制度には目もくれず、単に、メガバンクを対象にした規制だけで、ユニバーサルサービスなどは、郵便貯金しかなかったのではないでしょうか。外国の識者は、競争があるのは、銀行協会と郵貯の間にあるだけだとの話があったことをご存じでしょう。メガバンクも寡占化しただけで、競争があるとも思えず、却って、日本の金融の体質を弱体化させたのではないでしょうか。

 >だからこそ「郵便貯金」を民営化するにあたっては、ほかの金融機関と同様に「金融法」に則り、同じルールで競い合う必要があった。「金融法」は郵便貯金・郵便事業・簡保事業などが渾然一体となっている経営の在り方は想定していないから、「金融法」の規制をかけるのならば、郵便の各事業を分ける「分社化」を進めることが必須だったのである。

同じルールで競い合うなどと、お役人の発想で、同じものでないものが、同じになると、巨大なものが勝つことが当然であるという論理を認めることになるではないのか。渾然一体と成っていたというのも事実誤認で、分離した会計を行ってきたのではないのか。言いがかりである。

 >さらに分社化にはリスク遮断という理由もある。郵貯、簡保、郵便どれをとっても、いずれ破綻するだろう「じり貧事業」ばかりだ。もし郵貯がダメになっても分社化しておけば預金保険でカバーされ貯金者への迷惑は最小限度にできる。

つける薬がないほどの幼稚な議論である。そうではなくて、分社化の背景は、郵貯、簡保の資金を外国に持ち逃げするという背景があったのではないのか。事実、竹中元大臣は、去年の春にも、外国で投資をした方が良いと、テレビ番組で明言していたが、もしそうであったら、大損をして、国損となっていた可能性が強いのではないだろうか。預金保険の穴が開いているのを、郵政を民営化して、その保険を払わせて、穴埋めしたのが実態なのではないのか。郵政民営化前に、預金保険機構がいくらの赤字を出して、郵貯がいくら埋めたかも明らかにすれば、それこそ一目瞭然ではないのか。銀行の赤字の穴埋めのために、郵貯のカネが使われたのではないのか。

 >もっとも、分社化といっても、リテール部門は兼業メリット(範囲の経済性)があるので、郵便局会社としてまとめている。これが四分社の理由だ。

郵便局会社を作ったのが、最大の失策であることがわからないらしい。もともと机上の空論で、リテールなどと分からないときには横文字を使い、範囲の経済の誤用である。会計を分離しつつ三事業をひとつの屋根の元で、やってきたことを範囲の経済というのである。分割ロスと言う概念もあることを拳々服膺すべきではないだろうか。

 >そのうえで、民間の人を入れて、リスクを取った貸し出しもして、「普通の金融機関」として収益を稼ぐ姿を作り上げなければならなかった。そして株式を売却して、通常の会社と同じく、市場の厳しい目で経営をチェックされる姿にならねばならなかった。

通常の会社ではなく、なにか、市場原理主義の牙城になってしまった。鵺のような存在で、郵政民営化の監視委員会などがあり、民間でも公共でもなく、郵政資産を狙って、売り払うような経営が行われたのではないのか。金融ばかりを話題にしているのは、それをうっぱらうことで、もともと、郵便局は野となれ山となれ、儲からないと言われる郵便事業などは、儲からない民間会社の下請けをやれとの発想だったのだろうか。

 >だが、この姿は「郵政ファミリー」の方々には許せなかったのだろう。ついに亀井大臣の下、郵政民営化・四分社化が見直されることになったのである。

郵政ファミリーではなく、国民がNOを突きつけたのである。政権交代すらあった。郵政民営化をはじめとする市場原理主義のいかさまにノーと突きつけたのである。ドイツでも、イギリスでも、そして世界の多くの国で、ノーが突きつけられている。ドイツでは民営化した総裁を外為法違反で逮捕している。所で、世界で、郵便局の郵政事業を民営化して成功した国がありますか。国家の役割についての認識が欠けているようですし、公共の分野の意味合いもおわかりになっていない議論のようです。

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>膨大な累積赤字はもはや必定

 >民主党の関係者は「民営化自体は否定しない」「国の機関に戻すことを求めているわけではない」という。だがその一方で「四分社化は見直す」というのは、詭弁だ。いま述べたように、じり貧の三事業を自立させ、しかもリテールでの兼業メリットを生かした「民営化」のために四分社化が必須だからだ。これを見直すならば、制度として「民営化」とは程遠い「まやかしの民営化」になる。こうした「まやかしの民営化」は、来年参議院選挙で郵政関係者が自由に政治活動し、民主党を応援してもらうためだ。民営化を進めるために迎えられた西川善文社長も追い出されるように辞任を強いられ、日本通運と日本郵便の宅配便事業の経営統合も目前で頓挫。民営化を行なうことを前提に、民間の金融機関や保険会社から多くの人材も集っていたが、「郵政見直し」の話が出たことで、彼らは皆、元の会社に戻ってしまった。

詭弁はどちらだろうか。4分社化が必須などと言えば、神がかりの話だし、民主党を応援してもらう為田などとは、言いがかりの話だ。宅配の統合が目前で頓挫したのは、むしろ天の助けではなかったのか、元の会社に戻ったと言うが、4人組の行状はご存じだろうか。郵貯の共用カードが廃止され、手数料が毎年50億円払うようになったのはどう説明するのだろうか。

 >残っているのは官僚ばかり。もはや、実態としても民営化には戻りようもない姿になってしまっている。こんな状況では、リスクを取って運用益を出すノウハウなどないから、今後、どのような姿になるにせよ、「郵政」はやがて何もできないで潜在赤字を垂れ流すだけの存在になり、いつか累積赤字が顕在化することは必定である。

 >たとえば、毎年1兆円の潜在赤字が十数年続き、十数兆円規模の累積赤字となったら、その尻拭いを誰がするのか。結局は国民の税金を投入するしかなくなるだろう。

財政投融資の制度の運用を誤った、元官僚が発言する言葉とは思えない。郵政は、歴史的にも、自立自尊で、税金の世話にならないことを至上命題に制度が運用されてきた。大蔵省の国家財政の尻ぬぐいをしたことは、国鉄の救済のためにも数兆円が上納されたが、未だに、返してもらう話もないのではないのか。

>「民営化」がいけない、「国営」がいいという信念をもつのは自由だが、それを貫くためにはコストが掛かる。そのコストをどうするかまできちっと覚悟を固めて、初めて「見識ある意見」だといえよう。「ゆうちょ」の赤字は税金で負担するというかたちにしたいのならば、そのように訴えて、国民の信を問えばいい。ただしその場合でも、「まやかしの民営化」でお茶を濁すよりも「国営化」ないし「公社化」に戻したほうがはるかにマシであろう

突然、怖くなったのか、国営、公社に戻した方がましなどと仰る。

 >郵政民営化を考えるとき、もう1つ問題になるのがユニバーサルサービス(全国一律に提供されるサービス)である。

 >金融部門、ゆうちょ銀行とかんぽ生命については、現行法ではユニバーサルサービスの対象ではないが、今回、金融部門も「ユニバーサルサービスを法的に担保できる措置を講じる」との閣議決定をしている。民営化した一社だけにユニバーサルサービスを位置づけるのは許されるだろうか。もし、農協やいずれかの金融機関が「やりたい」といえば、たとえば一口座当たり500円の手数料を国が支払い、やってもらうしかあるまい

そんなことはない。前述したとおり、どこかの国の銀行を規制する法律が、ユニバーサルサービスが行えるようにする精神と規制を忘れた枠組みになっていることを専門家として知らないわけがない。だから、小さな郵便局に大銀行の仕事の仕方を押しつけて、郵便局員を下を向いて、ムダなコンプライヤンスを強いて、仕事をするようにしたのではないのか。

 >だがそれ以上に、公社化して国営会社にしたほうが、スッキリする。民営化といいながら、ゆうちょ銀行とかんぽ生命にだけユニバーサルサービスを求めるような、「まやかしの民営化」をするなら、国営化してコストを税金で負担するようにしたほうが国民に対し、よほど誠実である。「ユニバーサルサービスを」や「地域のワンストップ行政サービスを」という議論は、本心では「国営化」を望む主張にほかならないのである。

まやかしの民営化がいらないことは同感であるが、公共性の担保があって何が悪いのだろうか。銀行法、保険法だけが法律だと思っているのだろうか。

>モラトリアムは日銀にさせよ

 >亀井金融・郵政改革担当相は、中小企業向け融資や個人住宅ローンの返済を3年間猶予する「モラトリアム法案」の導入も打ち出している。この法案に対しては、「銀行経営を圧迫し、むしろ貸し渋りを助長する」「国家権力の不当な介入は、市場経済を甚だしくゆがめる」「モラルハザードが心配」などとメディアでも非難が集中した。たしかに、徳政令みたいなもので、強制的に私人間の契約に国家が介入すれば、問題だろう。

私人間の契約であっても、国家が介入することは十分あり得る。市場原理ばかりではないのだから。

 >だが、原則的にいうならば、この「モラトリアム」的な考え方は、じつは、GDPギャップが足元で50兆円もあるような現状を前提とし、中小企業への支援対策として考えるならば、ありうる話で悪いものではない。たしかにこの法案にうまく政策をかませば、力があるにもかかわらず経営難に陥った中小企業にとって、大きな救いになるだろう。ただ、この法案にまつわる一連の動きを見ると、民主党が完全に官僚に丸め込まれていることも確かである。モラトリアム法案では返済の猶予にあたり、信用保証協会などを活用して政府保証を付けるとしている。この場合、法案を成立させるだけでは不十分で、財政措置も必要になる。法案は10月の臨時国会で提出されるが、この法案が機能するためには、補正予算で政府保証についての計上がなされなければならない。

 >ところが補正予算案の提出を鳩山内閣は年明けの通常国会としており、法案だけでは、年末の政府保証は口約束にすぎない。それとも、麻生政権での信用保証枠にまだ空きがあるので、それをちゃっかりいただこうという、政治的にせこい魂胆なのか。

 >信用保証協会による保証と同じ経済効果をもたらすものとして、銀行の貸付債権について、商工組合中央金庫や日本政策金融公庫といった政策金融機関が買い取る仕組みもある。もっとも、この仕組みはあまり具体化されていない。これは官僚の天下りの巣窟である政策金融機関を利用するので、天下り根絶の民主党としてとりにくいのかもしれない。

 >ただし、政府保証を付ける(または政策金融機関が貸し付ける)やり方は、GDPギャップを縮小させるというマクロ経済政策の観点から見て、効果的ではない。政府保証が付いても、全体のマネー供給量はさほど変わらず、金融緩和の効果は薄いからである。

 >もっとも効果的なのは、日銀に金融緩和をさせつつ、中小企業対策もやらせるのだ。具体的には、中小企業に銀行が貸し付けている貸付債権を日銀が買い取る。これなら損失は日銀に回り、銀行にとっては政府保証が付くのと変わらない。

なにをかいわんや、詭弁に聞こえる。日銀に中小企業対策を行わせることは必要ない。

 >一方、日銀が買うことで、日銀から出たお金が、市中に出回るようになる。すると長期金利も下がり、これは多くの人が自動的に猶予を受けるのと同じ意味をもつ。これはまさに金融緩和策で、デフレ対策にも中小企業対策にもなり一石二鳥政策で、どこから見ても、いいことずくめなのだ。

 >いまの日本に、デフレ対策が必要なのは明らかである。GDPギャップが50兆円ほどあり、二番底にでもなれば、80兆円にもなるかもしれない。放置していると株価はいつまでも上がらず、デフレは直らず、名目給与は伸びず、失業率も高くなる。政府や日銀がお金を出して埋めないかぎり、デフレや高い失業率が正常に戻るのに長い時間がかかり、それは経済にとって大きな損失だというのが、経済学の常識である。

デフレ対策と言うが、均衡財政論をやめることなのではないだろうか。

 >失業率は、現在とりあえず雇用調整助成金で見掛け上、抑えている。だが雇用調整助成金には、企業と雇用者が支払う保険料以外に税金も含まれている。雇用調整助成金を出すほど、国債の増発にもつながりやすく、そうなれば金利は上がり、これは円高も誘発する。

 >つまり、金融政策を使わず、雇用調整助成金だけで解決しようとすれば、いま以上に金利が高くなって、設備投資はいっそう縮小し、さらには円高を招くという、ますます悪い状況をつくりかねないのだ。やはり日銀が中小企業向けの貸付債権を買い取るのがベストで、日銀に中小企業手形を5兆円なり10兆円なり買い入れさせればいい。

金融政策は、限界に近づいて効果がないことがハッキリしているのではないのか。だから、緊急の財政出動なのだ。アメリカの新政権などは、ハッキリと大型の財政出動に踏み切っているのではないのか。デフレと言う言葉を使って、金融政策の性にしているのも意図的ではないのか。

>「デフレでラッキー」の愚策

>それを亀井大臣がやらないのは、1つはそこまで頭が回らないのだろう。たとえ金融庁や財務省が気づいていたとしても、自分たちの仕事ではないから何もいわない。また日銀自体、これをやりたいと思っておらず、そのため自分たちからいいだすこともない。日銀はリーマン・ショック以来、CP(コマーシャルペーパー)や社債の買い入れといった企業金融支援策をとっているが、現在考えているのは、それをいつ解除するかである。

 >日銀が現在の企業金融支援策を好ましく思っていないのは、これを「異例の措置」と述べていることからもわかる。日銀が望んでいるのは、デフレ対策とは真逆の方向なのである。実際、日銀は2000年以降、見事に消費者物価(除くエネルギー・食品)をマイナス1~0%になるように、金融政策を行なってきた。先進国では、消費者物価(除くエネルギー・食品)を1~3%になるように金融政策を行なっているので、明らかに日本は「デフレ経済」志向の金融政策だ

日銀がデフレを後押しして、外国への資金持ち出しを助長するような政策をとってきたことが理解できるが、もはや状況は違うのではないのか。

 >この結果、足元を見ると、日本とアメリカで、それぞれ名目金利は1.2%と3.2%、実質金利は2.4%と1.5%になる。名目金利は日本のほうが低いが、実質金利は逆に日本のほうが高い。

 >デフレ時にCPを買い入れするのは、海外では珍しい話ではない。日本語でCPといえば大企業が発行する手形を指すが、英語でCPは中小企業も含めた手形全般を指す。そのCPをFRB(連邦準備制度理事会)が買うのはアメリカでは当たり前で、中央銀行が中小企業の債権を買うのは、緊急時にはありうる金融政策なのだ。それなのに日銀は、大企業向け貸付債権さえ、買いたくないという。そこには、彼らがもともと「デフレ好き」ということがあるだろう。

 >日銀に限らず、公務員は一般的にデフレが嫌いではない。彼らはデフレになっても給料が下がらないし、失業する心配もない。一方インフレになると、民間の給料は上がるのに、自分たちはほとんど上がらない。国家公務員は株の売買を禁じられるケースも多いので、そこから好景気の恩恵に浴することもない。多くの公務員は、インフレ時にわが身の不遇を嘆いても、デフレ時に痛みを感じることはないのだ。ある意味、仕方のない話で、だからこそデフレの怖さを実感できず、本気でデフレを解消する気にもならない。本来なら、そこを無理にでもやらせるのが政治の役割だが、それができないところに民主党の限界がある。

デフレ好きなのは、大企業のサラリーマンもそうなのではないのか。ましてや、金融機関であれば、公的資金の投入を受けた上で、高給をはんできた。それを許容してきた金融と財政の政策が問題なのではないのか。

 >そもそも民主党政権には、マクロ政策というものが存在していない。このことは経済財政諮問会議を廃止したことからも明らかである。経済財政政策に関する重要事項を審議する諮問会議がなくなれば、マクロ政策を議論する場がなくなる。マニフェストでは、代わりに首相直属の国家戦略局を設置するとしているが、そのために必要な国会法等の改正法案を出すという話はいっさい聞こえてこない。これではマクロ政策はもとより「脱官僚」すらスローガンだけで、本気で考えていないと思えてくる。

経済財政諮問会議を廃止したのは、経済の話ではなく、民主主義の根幹の問題に触れるからである。一部の経済人が国を牛耳たうえで私腹を肥やし、日本を破壊に導いた責任はどうとるのだろうか。

 >マクロ経済の無策で、デフレのまま金利が上がらず、結果として郵貯の潜在赤字を抑えてラッキーという愚策は、やめてもらいたい。

郵政民営化を抜本的に見直して、その他の市場原理主義の政策を徹底的に見直して、政権交代の実を上げて、日本を復活させてもらいたいと、当ブログの筆者などは、祈るものである。マクロ経済の愚策をとって日本を収縮させ、格差を生み出して国民の活力を奪い取った責任は、全くお感じにならず、地方を破壊してしまった責任は、小泉・竹中政治の中枢にいた方の発言とは思えない。さて、さて、潜在の赤字の原因は一体何処にあるのか。少なくとも郵貯ではないのではないのか。市場原理主義の虚妄の、空の城の中にあるのではないだろうか。

最後に、高橋洋一氏が、マスコミに姿を現していることについて、その奇異さを神州の泉氏がコメントしている。ご参考まで。市場原理主義の残党が跋扈しているようだ。http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/11/post-0b08.html

( _転載終了_ )

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神州の泉による「植草事件」関連記事

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読者さんのコメント三つ(朝まで生テレビに関して)

( 11月29日の記事、「植草一秀氏と高橋洋一氏に対するテレビの向き合い方の違い」に、JAXVN氏、Sogoro氏、dek氏のコメントを紹介します。三方とも鋭い見方をしています。  管理人)

(1)JAXVN氏   

  こんにちは。
 高橋氏、村木氏とも植草氏とは「似て非なる例」といえるのではないでしょうか。高橋氏については、今回の「朝生」出演前に「VOICE」で「郵政民営化見直しで国民負担一兆円増」という論文を発表していました。そして今回の「あの」田原総一郎氏の番組に出演した、という事はつまり「メディア支配勢力と手打ちをした」という事ではないかと思います。

 番組で高橋氏は、日銀が量的緩和策を行うよう主張したという事ですが、これは植草氏が「現政府のデフレ宣言は、デフレ対策を日銀に丸投げするためではないか」と危惧しておられる事と合致します。そこで私が注意するのは、高橋氏が今後「政府紙幣発行策」を主張するかどうかという事です。でも「朝生」では言っていなかった様ですね。

 普通に考えれば「政府紙幣発行」は、まさしく「デフレの特効薬」だと思うのですが。もしこれからも高橋氏が「政府紙幣発行」に言及しないなら、それは高橋氏が「手打ち」をした事の証明であると同時に、この「政府紙幣発行策」こそがまさに「トラの尾」であった事の証明にもなるのではないでしょうか。

 村木氏の場合は、この容疑で5ヶ月もの収監は異常であり、この事については「「当局」に逆らったものに対する見せしめ」という点で植草氏と共通する部分もあると思います。しかしながら、やはり「「奥の院」への反逆」ではなかったという点が、記者会見の有無の違いになったというのはありうると思います。そういえば小沢民主党幹事長の元公設第一秘書大久保氏も、本人の記者会見は無く弁護団の記者会見だけだったと記憶しています。これはやはり「奥の院」の関与の有無が関係しているのではないでしょうか。

投稿: JAXVN | 2009年11月29日 (日) 08時07分

(2) Sogoro氏

私も11月28日に放送した朝まで生テレビを視聴しました。

高橋洋一氏の登場は多くの疑問符を投げかけましたが、
管理人さんのご意見にうなずくところ多いです。
それ以外に番組を見ての感想です。

この番組を制作している人々の意図を強く感じました。
というのも、『官僚依存からの脱却』をメインテーマにしていたにもかかわらず、
番組冒頭で、鳩山総理大臣の献金疑惑について長々と糾弾することで、
番組を始めたからです。

司会である、田原総一郎氏は、
現在の日本の経済情勢が、かつて無いほどに疲弊し、経済恐慌に発展しそうな
劣悪の情勢であるにもかかわらず、
そのことを差し置いて、
個人の政治献金疑惑を、最大の問題であるかのごとき、印象操作をしていました。

1、これは明らかに、総理大臣交代をさせんがための、国民誘導でした。

2、そして郵政民営化の見直しに関しては、元事務次官の社長就任の一事を以って、旧態依然とした天下り容認だと論点をすり替え、もう一度郵政民営化を実行させんがための、
印象操作をしていました。

彼の司会進行の目的地ははっきりしていました。

米国への利益誘導です。
彼は、米国から何らかの見返りを受けており、
これらの誘導をしているものと考えます。

彼の役割は、日本の国内問題を、その源である米国の存在、意思に向かわせること無く、
原因、もしくは悪の中心を国内に見つけ出させ、
カムフラージュさせることです。
そして、郵政民営化を小泉政権下でなされた元の状態に復帰させ、
米国資本に、郵政資産を売却させることです。

米国のエージェント(代理人)ととして、彼は申し分なくいいポジションを得ています。
朝まで生テレビ、サンデープロジェクトという、
影響力の大きい番組を名実ともに取り仕切っているからです。

今回の番組の流れは、各国経済がある中、日本が唯一デフレで苦しんでいる原因を探り、
それに対する処方箋を模索するものでした。

番組で述べられたのは、40兆円の額に上る、マネーの需要と供給の不一致にあることです。
流通マネーが、需要に対し、極端に少なすぎるということでした。

日本を除く先進各国がデフレを脱却できているのは、
各国において金融の緩和とマネーの大量投入がなされたからだと説明され、
これは的を得たものと考えられます。

この点、日本の日銀はその役割を放棄しており、
財務省は、その放出規模が少なすぎて、デフレ解消をもたらすことができないでいるようです。

番組では、年末までに更なる金融緩和の検討を行うことを金融庁副大臣の大塚氏が明言しました。

この議論の流れで、田原氏は見事に米国の意思に適う結果をもたらしました。
経済悪化の原因が日本国内にあり、それは金融庁と財務省ひいては鳩山政権が馬鹿だからだと、
人々に印象付けたからです。

何たるナンセンス!!

平成21年3月において、外国為替資金特別会計の残高は109兆円あるのです。
https://www.mof.go.jp/jouhou/kaikei/syokan/kaiji/kesan/gaitame_kesan20.htm

国民の大事な資産が、109兆円も、米国のドル国債を買って塩漬けになっているのです。

先ほどの、40兆円の需給ギャップは、
この特別会計を見直すことで、簡単に埋めることができるのです。
なんという単純な話でしょうか!

田原氏は、ここに国民の目が行くことを恐れ、目くらましとして、
日本銀行、財務省、ひいては鳩山民主党政権を悪の張本人に仕立て上げています。

これが、彼が米国に利益誘導するために
エージェントとして番組を先導した目的です。

また竹中平蔵氏や、みんなの党の渡辺喜美氏などは、
郵政の民営化をして、株式を売却すれば、2~3兆円の金が税金収入として獲得できると、
喧伝します。

彼らは、ゴールドマンサックスなどが郵政株を購入した後、郵政会社が保有する
日本国債を売却する危険を考えないのでしょうか?
200兆円を超える国債の売却は日本国にとって、
どれほどの脅威であるのかを考えないのでしょうか?

日本を脅す道具を握った外資が、善人だなどと考える間抜けな人々が、
いるでしょうか。
にもかかわらず、郵政株の国外売却にこだわる人々の目的はひとつです。

売国行為による利益の享受です。
彼らは、骨の髄からの売国奴です。

今こそ、外為特別会計にメスをいれ、事業仕分けの俎上に載せるべきです。

日米の基地問題を含む、日米両国の基本構造にメスを入れるべきときです。

今まで、米国を怒らせると怖いぞと、米国のお先棒を担ぐことで国民の利益を、
搾取、収奪してきた政財官とマスコミと、そして米国に、
議場に来て答えてもらうときです。
国民みなで、それを吟味するときです。

投稿: Sogoro | 2009年11月29日 (日) 11時58分

(3)dek氏

  初めてコメントさせて頂きます
管理人さん、いつも鋭い洞察力による貴重な情報を有難うございます!

そしてsogoroさん、JAXVNさんの深い洞察力を持たれたコメントも本当に参考になりました!

皆様の情報を読ませて頂いて感じた事は、この朝生の番組は正に巧妙?(いやみえみえか?)に仕組まれた(仕込みは、十分)筋書きである程度大筋が決まっていてどうすれば民主党政権にダメージを与えられるか?悪いイメージを視聴者に与えられるかと言うその一点に集約された番組作りがされているんだな!と言う事がよ~く分かりました!

JAXVNさんは、高橋洋一氏が
~今回の「あの」田原総一郎氏の番組に出演した、という事はつまり メディア支配勢力と手打ちをした」という事ではないかと思います。~
と推察されました!
そうであろうと私も思います!
であるからこそ朝生は、高橋氏に今回の発言の要旨を言わせたのでしょう?
おそらく田原氏か又は、番組スタッフとなんらかの打ち合わせを事前にしていたのではないでしょうか?(それも入念に?)
やらせが常態化している偏向報道番組ならではの面目躍如ではありませんか?!!

私は、TVを見なくなってもう一年以上が経過します!
つまらぬ番組など見る価値は全くないし、見る気も起きないのですが
これら影響力のある偏向報道番組を監視する眼は必用であることを認識させられました!

今ネットでこうして闇に光をあてている方々が徐々にではあるけれど増えていて
心強く感じています!

投稿: dek | 2009年11月30日 (月) 07時54分

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