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2010年4月28日 (水)

「子ども手当がGDPを1兆円押し上げる」ということは、積極財政が借金を減らすということ(小野盛司)

  ※(本記事は2月4日に小野盛司さんが書かれたものですが、管理人の都合で掲載できませんでした。遅れましたが掲載します
 

日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第209弾です)

 2月2日、管直人財務大臣は1.3兆円の子ども手当が2010年度のGDPを1兆円押し上げると述べた。1.3兆円の経費で1兆円の効果と考えれば経費対効果=1÷1.3=0.77となる。一方、麻生内閣の定額給付金の経費対効果=0.37だから、定額給付金の2倍の効果ということになる。

 なぜそうなのか意味不明なので、内閣府に電話して聞いてみた。「見通し」という部門があって短期経済予測を専門に行っている。担当者の説明だと、定額給付金は一回限りだが、子ども手当は恒久的ということなので、消費に向かいやすいとのこと。私の解釈は自民党政権では小泉・竹中路線では「景気対策=悪」とされていたから、景気対策の効果を低く見積もれという指令が出ていて、いつも低い経済効果しか出せなかったが、政権交代によって、今度は子ども手当に高いGDP押し上げ効果を出すような試算を出せと政府から圧力がかかっていて、このような「経済効果の引き上げ」がなされたのだと思う。
 私の予測は、景気対策の経済効果は大きいというものだから民主党に近い。1.3兆円の歳出増で、1兆円のGDP押し上げ効果ということが何を意味するかを説明しよう。現在、国の借金は973兆円、一方GDPは473兆円と発表されているから借金のGDP比は
973÷473=2.0571

1.3兆円だけ赤字国債を発行して借金を増やし、GDPを1兆円増やしたとしよう。その結果は(973+1.3)÷(473+1)=2.0555となり、借金のGDP比は減る。国の借金の定義の若干の違いによって国の借金の数字が少し変わるかもしれないが、財政出動によって借金のGDP比が減ることには変わりはない。1兆円もGDPが増えれば税収もかなり増えるから、借金は更に減る。

 つまり、政府は子ども手当を出すことにより、実質的に国の借金を減らすことができることを明確に示した。これは子ども手当に限らない。大人手当だって同じ結果だ。10倍の財政出動では10倍の効果がある。我々は、国民全員に50万円を配れと主張している。これは財政支出60兆円だ。政府の試算に従えば、このGDP押し上げ効果は
60÷1.3×1=46だから46兆円だけGDPを押し上げる。これにより大幅に税収が増えるだろう。私がいつも示す日経NEEDSを使った試算は、財政支出の行き先が減税と公共投資なのだが、経済効果はこれと似通った数字となる。国民全員に50万円を配れば、国の借金のGDP比が減り、将来世代へのつけが減るのである。

 ということは、財政が厳しいからそれを改善するために、財政出動を行わなければならないということだ。新規国債発行額を44兆円以内に抑えるといった目標は全く意味をなさない。新規国債発行額を抑えれば抑えるほど、借金のGDP比が増えてしまい、①将来世代への負担が増すだけでなく、②景気回復を遅らせ、③デフレを悪化させる。財政拡大はこの3つのディメリットをメリットに変える。

 民主党に言いたい。今回の管大臣の発表は、赤字国債の発行をもっと増やさなければならないことを明確に示したものだ。国家戦略室でじっくり日本経済復活の戦略を練っていただきたい。

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コメント

日本経済復活の会 小野盛司会長の論説に対して、
以前は、いささか極端に走りすぎではないか!?
と、感じることもままありましたが、、、
今年の2月に衆議院予算委員会で公述人として
述べられた、二宮厚美神戸大教授の講義を詳細に聴き、
目が覚めました!!!
衆議院テレビ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=40182

消費税のカラクリと、垂直的な所得分配の見直しの必要性を
学ばさせていただきました!!!
メディアの唱える大ウソ=財政危機論を正しく理解するための
教科書でもあります。
菊池英博氏(日本金融財政研究所所長)の論説とともに
是非、ご覧いただくことを強くお勧めいたします!

投稿: かっちょ | 2010年5月 1日 (土) 00時24分

国を維持する為には、核兵器の保持は必要だと思われます。
子供手当は、賛成です。しかし、外国に住む外国人の子供への支給等、異常な面は、至急、修正の必要があります。
世界的に見ても、子供手当を外国人に支給する国はありません。
また、外国人参政権、外国人住民基本法、人権擁護法案等、危ない施策が多すぎます。

投稿: | 2010年4月29日 (木) 09時26分

民主党の政策で評価するのは子供手当です。
中学まで年間31万円の予算を子供に使う。
将来、医療・年金を財政的に維持出来ないという問題の発端は、少子問題です。
それを解決するには、少子問題を解決する意外にない。
このマニフェストで子供をつくるのが投資の対象となり、若い世代が子供つくるのは損から、つくるのが得になれば問題が解決する。
自分は、財政問題を解決するには少子問題を解決する以外にないと思っています。
一時的に財政赤字が高まってもベビーブームが起きれば、財政は健全化出来ると思います。

この金額に子供手当を決めたのは小沢氏だったとか。
小沢氏は本当の戦略を持った政治家と思います。
現在の日本に何が必要か解っている。

昔、田中角栄は、その後の経済発展に伴う自動車社会と日本の貧弱な道路インフラ整備の必要性を思い、戦略的に道路を特別会計で造っていった。
当時、今、何が必要なのか分かっていた政治家だったと思われます。
また、これが富の再配分としても必要と分かっていたと思います。
本当の政治家とは、国家に今、何が必要かが分かり、それに財源を振り向ける事が出来る政治家と思います。
今、本当に必要なのは、整備が終わった道路でなく、日本の将来を託すべき子供です。

また、小沢氏が主導した農家の戸別所得保障制度も、国家に何が必要かが解るから出来る政策と思います。
これは、決してバラマキだけでない。
中山間地が多い日本で本格的に農地の大規模化をすれば、耕作放棄地が益々増えて、日本の食糧自給率がまた下がり、日本の食の安全保障が益々怪しくなる。

また、小沢氏が極東の米軍の存在は、第七艦隊だけで良いと言ったのも的を射る発言だと思います。
この発言は、日本は安全保障を米軍に過度に依存しないが、核兵器だけは持たないと宣言した事と同じと思います。
安全保障を米軍に過度に依存しない事は、米国の非情な搾取から逃れるために必要です。対米隷属の小泉政権での米国の搾取は酷かった。

外交・安保に対しても戦略を持っている政治家だと思っています。

また、実現不可能と思われた、小選挙区制を導入したのも小沢氏でした。
小選挙区制度が出来たので16年後に戦後発の政権交代が実現した。
日本に必要なのは戦略を持った政治家と思います。

投稿: ooibi | 2010年4月28日 (水) 23時27分

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