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2012年1月25日 (水)

野田首相の鏡像反転に見える財務省とアメリカ

 (イラストはパロディストのマッド・アマノ氏からお借りしました)
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 今日の夕方、ニッポン放送を何気なく聞いていたら、植草一秀氏が紹介した例の衝撃的な「お宝映像」のことが話題に出ていた。この映像は急激に拡散中であり、ついにはラジオ番組でも取り上げられるに至った。それは、野田首相がかつて応援演説で語っていた内容が、現在、彼が血眼になり、半ば国民や野党を脅しながら叫び続けている、消費税増税路線と正反対の内容を力説する動画映像のことである。野田氏は二年前に街頭演説で次のように語っていた。


 マニフェスト、イギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。これがルールです。書いてないことを平気でやる。これおかしいと思いませんか。書いてあったことは四年間何にもやらないで、書いてないことは平気でやる。
 それは、マニフェストを語る資格はないというふうに、是非皆さん思っていただきたいと思います。
 ― ― ― シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。徹底して税金の無駄遣いをなくしていく、それが民主党の考え方であります。

二年前と言えば、そんなに遠くもない過去である。当時は上記のように、政権交代時のマニフェストに沿った発言をしていた野田佳彦氏は、総理大臣になった途端、これとは正反対の増税路線に転換した。「書いてないことは平気でやるんです」に宗旨替えしたようだ。これを宗教的には転向(てんこう)と言う。政権交代時の民主党が、任期中の4年間は消費税を上げないと約束していたことをいきなり反故にした。政治家が短期間でその政治信条を根底から覆した典型的な事例である。これは一人の政治家に起きた政治的な「鏡像反転」である。

 鏡像反転とは、鏡に映った自分や文字の左右が反転したように見えることだが、光学的にはそのまま映っているだけであり、反転したと思い込んでいるのは、自分の視点を鏡の中に置き、そこに自分を投影して心理的に眺めているからである。だが、鏡の映像だけを切り取って見れば、明らかに左右の逆転が起きていて、それは虚像となっている。野田佳彦氏の政治思想・政策信条が、ある時点を境にして、きれいに鏡像反転を起こしている事実は興味深い。

 彼はいきなり鏡の世界に入ってしまい、それまでの思想信条が逆転したが、この魔法の鏡を彼の前に置いた存在が財務省である。植草氏がブログ上で紹介したこのお宝映像をみて、おそらく殆どの人は呆気に取られたと思う。あまりにも極端に政策が転換しているからである。二年前と現在の彼は同一人物であるが、このような反転的な政策転換は、徐々にアナログ的に生起したというよりも、短時間でいきなり起きたとみる以外にない。

 これは財務省による強力で集中的な洗脳以外には考えられない。松下政経塾出身者は洗脳されやすい体質になって政界入りしているようだ。三期生の原口一博氏も、八期生の前原誠司氏も、言うことがころころ変わっていて、すぐに信じ込みやすい。野田佳彦氏も完璧に財務省に洗脳されたように思える。何かに憑依されたように目をぎらつかせ、社会保障と増税の一体路線を熱弁しているが、彼の視界には震災復興も原発事故対応もおぼろげにしか映っていないようだ。外ではイランがホルムズ海峡を封鎖した時の原油輸入の大問題が控えているのに、洗脳増税路線一直線に取り憑かれている首相では、対応を誤る可能性が高い。四年前の原油高騰の悪夢がよぎる。

 「月刊日本」の2月号に出ている平野貞夫氏の記事、「マネー資本主義という病根との闘い」を参照すれば、野田内閣の消費税増税路線に賛同しているのは、輸出で利益を上げている大企業であり、その理由は、輸出戻し税制度によって消費税が還付され、大きな利益を得るからだという。マスコミが消費税に賛同するのも彼らがスポンサーとなっているからである。これをもう少し深く掘り下げてみれば、大企業の株主に、米系国際金融資本が相当に食い込んでおり、企業ガバナンスがアメリカのそれに席巻されていることが本元の理由かもしれない。そうなると、消費税増税は輸出戻し税制度の優遇措置によって、最終的には外資が儲かるようになっているのである。野田政権の神輿を担いでいるのが財務省であり、財務省の神輿を担いでいるのがアメリカということになる。

 つまり、野田氏の鏡像反転は財務省の洗脳によって引き起こされたが、その背景には米系国際金融資本の強欲資本主義があるという話になってくる。ここにも日本統治構造の実相が見えてくる。

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コメント

バーナード・ルイス計画をご存じでしょうか?
日本の数々の改革や人為的な不況もこれが目的かと思われます。
その先には世界統一政府、統一通貨が待ってる気がしますね。
勿論日本人は奴隷階級として・・・・
最近の流れを見てるとどうもそんな未来が見えます。
新自由主義、規制撤廃、道州制、地方自治、韓流、TPP etc

アメリカ・オバマ大統領の「政策」を実行に移す、橋下・大阪市長の落とし穴
http://alternativereport1.seesaa.net/article/248431503.html

投稿: ななし | 2012年1月26日 (木) 10時07分

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